目的のない旅

 

目の前に、二つの道が広がる。
そんなときは、黙って目を閉じて、体の力を抜く。

進んだ道を、地図で確認して。
「一番近い村まで、3日ってとこかな」
さわさわとゆれる草原の真ん中で、一人呟く。

風の吹くほうへ、旅に出た。
なんとなく、背中を押される気分になって。
道を選ぶ時は、いつも風にまかせる。

北へ、南へ。西へ、東へ。
あてもなく、風に連れられて。
目的のない旅。

分かれ道で風が止んだら、君のところへ向かおうと決めている。