| グランドピアノ |
○ピアノと言うと、アプライトピアノや電子ピアノを思い出すかも知れません。実際巷には、狭い所にも設置できるアプライトピアノや、持ち運びができる電子ピアノが多く見られます。 ○これらの特殊ピアノは、広い設置場所を必要として且つ容易には持ち運べないグランドピアノの欠点を補う、有用な楽器である事は間違いありません。しかし、本格的な演奏会にはこれらは耐えられません。ピアノとは、本来グランドピアノを指します。 ○ここでは、これらのピアノとグランドピアノの差を確認しながら、ピアノ=グランドピアノの概説をしようと思います。 |
| 主なピアノ製造メーカー |
| ドイツ | Steinway(シュタインウェイ) |
| ドイツ | Bechstein(ベヒシュタイン) |
| オーストリア | Boesendorfer(ベーゼンドルファー) |
| チェコスロバキア | PETOROF(ペトロフ) |
| 日本 | YAMAHA(ヤマハ) |
| 日本 | Kawai(カワイ) |
| アメリカ | Roland(ローランド) |
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| アプライトピアノのできない事 |
○アプライトピアノは、恐縮ながら、プロ演奏者から見ると玩具です。ピアノの名の由来である「強弱を自由に付けられる」能力が、ピアノと比べると大幅に劣るからです。 ○打鍵を打絃に変換する機構が、ピアノとは異なります。アプライトピアノでは、水平配置の鍵盤を打鍵して垂直配置の絃を打絃する為に、力を90度方向転換すべく機構が複雑になっているのです。この結果、打鍵力がスムーズに打絃力に変換できないのです。正確に申しますと、mp〜f ぐらいしかアプライトピアノでは出せません。 ○音響板が小さいので、音も小さいです。関連して、弱音ペダルがあります。アプライトピアノの音響板は、後ろ面です。音響版を壁に密着させますと‥‥通常音響板は壁に面して配置されますが‥‥音が個体伝導して却って騒音を撒き散らすのでご注意下さい。 ○アプライトピアノは、ピアノでは音が大きい、あるいはピアノを置く広さがない、等の制約に対する、止むを得ない代替品なのです。場合によっては必要な玩具なのです。 |
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| 電子ピアノのできない事 |
○電子ピアノの欠点は、音色です。最近の電子ピアノは、メモリ容量とサンプリングの技術が上がり、本物そっくりの特性の音が出る様になってきました。とは言っても、音はスピーカーから出ます。即ち、どんなに良い音が出たとしても、それはCDやレコードの音‥‥偽物なのです。偽者とは言っても本物そっくりなので、「演奏会で生の音の迫力を感じたい」と思わない限り、電子ピアノで用が足ります。 ○電子ピアノは強弱はかなり付けられます。従って演奏者にとっては、悪いアプライトピアノより良い電子ピアノの方が弾き易い事もしばしばです。余談ながら、ボリュームスイッチがありますのでピアノではできない強弱操作までできます‥‥不自然ですが。 ○電子ピアノの鍵盤は、昔はかなり軽かったです。鍵盤の重さが違うと、演奏感覚が変わってしまい上手く弾けません。また、楽器自体の重量も小さい為に、演奏中揺れたりずれたりするのは避けられません。最近の電子ピアノは、鍵盤を本物より若干重めに設計する事で、軽い事による慣性力のなさをカバーする様にできており、聊かでも本物の重みを感じさせる様にはなってきている様です。 |