平成16年5月15日 附属岡崎小にて

◆参加者   霜田(愛知淑徳大)酒井(附属岡崎小)川合(足助・則定小)
○ 今の学校教育に必要なもの
 ・「基礎・基本」と言われるが、「人間回復」こそが必要ではないか。
 ・社会的に見て教育が危機にある。「自立した人間」を育てることこそが、基本ではないか。批判できる人間  、創造できる人間を育てることが必要ではないか。 教師の権威を批判できる子どもを育てたい。
 ・人間の豊かさとは何か。今の人間は貧困なのではないか。「やりたいことがたくさんある。」ということも豊か  さの一つ。多様性を豊かさととらえることができる。すると、教科の目標も多様性があってよいのではない   か。たとえば国語では、「読書がすばらしい」「漢字がたくさん書ける」など。算数なら「生活に生かす力」「抽象で遊ぶ力」など。

○ 二学期制について
 豊田市の二学期制実施。実施するに当たって、職員、保護者はメリット、デメリットをしっかりと把握しているか。二学期制を教育に生かす取り組みがなされているか。
 ・授業時間の確保について
   授業時間の確保は、二学期制でなくても進めるべき。卒業式の練習などは工夫できないか。式中の所作  態度面の指導は、最小限にして「自分たちの卒業式」と思えるように。
 ・評価について
   長い目で評価できるのはいいこと。夏休みの活動も視野に入れた評価ができる。

○ 話し合いの力をどう育てるか
  現職教育で「話し合い」を取り上げることにしました。その提案資料を基に情報交換をしました。
  @教師が聞き上手になる。
   子どもは話したがり屋さん、「話したい。」「聞いてほしい。」という気持ちに応える。まず、教師が聞き上手    になること。「子どもの話は宝物」と教師が思えるか。子どもの話から、学ぼうとする気持ちを持つこと。
   本当に知ろうとする気持ちを持つ。いい加減に知ろうとしない。
 A子どもにフィードバックしてやる。
   子どもは自信たっぷりで話す。自分の体験、自分の考えを見つめ直すようにフィードバックしてやる。例え  ば、「お父さんと魚釣りに行きました。」という子どもに対し教師が「どこに行ったの。」と聞いてやる。子ども   は、自分の経験を見つめ直す。「どうして〜なの」「何で〜なの」「どこど〜したの」「もう少し〜について教えて」
 B子どもとの信頼関係を作る。
   @、Aから「何でも聞いてくれる」という安心感を持たせる。
 C子どもと子どもをつなげてやる。 
   教師が子ども同士のパイプとなって、子どもと子どもをつなぐ。

○ コラム 中学の思い出の授業


<雑感>
 今回、ひさしぶりに霜田先生に参加いただき、鋭い切り口に胸がすく思いでした。特に「豊かさ」「自分の生活を振り返り気づかせること」は、参考になりました。この若手研の次の月曜日、学校で「豊かさ」について考える機会があったのです。本校の2年生で力のある先生が授業研究をされることになりました。題材は「宝物紹介」です。スピーチ単元で各自の宝物についてスピーチした後、感想交流を行う授業です。授業者の先生と構想を話しているとき、「自分の宝物って何だろう」という話になり、「ブレゼント」「「家族」「かかわりが深い物もの」「思い出」など、宝物の概念を出しました。授業を通して子どもたちが宝物の概念を広げられたら素晴らしいね、と話し合いました。そして「今まで気づかなかったけれど、ぼくはこんな宝物を持っていることがわかりました。」と自分の持っている宝物に気づからることができたら、子どもを豊かにする授業だね、と話し合いました。雑談のベースには、若手研の内容が反映されていたように思います。

○ 「話し合いの力」というすぐ技能面の指導が頭に浮かびますが、実際には、話し合いの中身、内容を考えていくことが一番で、その上に話し合いの技術がのっかてくる用に感じました。何よりも、意味ある話し合いの中で育ってくるものだと思いました。本校の研究の中で大切にしていきたいと思います。
                                                         (文責 川合)



  

 6月、7月の若手研について
<6月>
日時 6月19日(土) 13時30分〜16時30分
○場所 名古屋大学教育学部 
○内容 夏の全国集会の授業検討会
     小5・社会  三重県御薗町立御薗小 橋本先生
    、中3・社会  愛教大附属岡崎中(現岡崎市矢作西小) 中西先生
       
   この会は、初志の会の会員、誌友の方だけてなく、一般の方にも参加していただける会です。
授業記録による貴重な検討会ができると思います。ぜひ参加ください。


<7月>
○日時 7月17日(土) 14時〜
○場所 附属岡崎小学校
○内容 各自のレポートによる