
○ 会場:知立・リリオコンサートホール・第三会議室
○ 日時 2月8日(日)
○ 参加者: 岩田圭司(安城東部小学校)川合英彦(則定小学校)酒井宏明(御作小学校)
水谷光孝(南部小福原分校)早川浩史(江南北中)
《レポート1》小5社会「情報を見分ける力を育てる」(岩田) 岩田先生の若手研発提案でした。社会科教科書の情報に関する単元で、軽く扱われているニュースの誤った情報に左右されず、真偽を確かめて行動することの大切さをとらえさせる授業に提案でした。 @
3つの事実(火星人来襲、豊川信用金庫倒産、)をクイズ形式で提示する。
A
指導案の形で授業の流れを示す。
B
学習シートを活用して、確かな指導をめざしている。
等の工夫がされていました。
情報については、
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同じ記事でも新聞社の報道姿勢によって、記事が異なってくること
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マスメディアによる、すり込み、情報操作の怖さ。(NHKは自衛隊のイラク派遣を「戦後復興に」と報道している。)
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テレビの報道番組、コメンテイターの言葉を鵜呑みにして、深く考えない風潮が生まれているのではないか。
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誤報による人権侵害
など、酒井先生を中心に今後の実践の参考になる意見がいくつも出されました。また、子どもに事実を与えて一つの考え方(安定した知識、)をとらえさせる、という点で、子どもが、疑問に疑問を持たせ、思考する部分を大切にした展開することの必要性が指摘されました。
《レポート2》小3・国語科「もうどう犬の訓練」から話し合いの授業へ (川合)
三学期、一単元のみ飛び込みで授業をしています。実践中の授業日記と授業記録を提案しました。「かわいそう」というとらえ方をしている子どもたちに、福祉実践教室とその後の授業を通して前向きな生き方をしてみえる古家さんの生き方を子どもたちに考えさせたい、そして、子どもたちの障害者に対する見方が少し変わればいいな、と考えて実践しています。「盲導犬」と「障害者」という2つの視点が子どもたちの中の生まれています。また、小3の子どもたちにどこまでねらうのか、という意見もありました。授業者としては、意気込んでスタートした実践で、当初快調な滑り出しをした実践でしたが、小さな疑問は生まれるのですが、子どもたちに単元をつらぬく問題にまで高まっていません。盲導犬に興味を持つS子、家の近くに目が不自由なひとがいるN子、自分自身軽い難聴を持つS君などにこの単元で考えさせたいことはあるのですが、単元の中に位置づけにくい状態です。子どもたちは話し合いを通して、自分の考えを言うこと、友だちとのずれを問題にする姿勢を持ち始めていますが、この単元の今後の展開をさぐっています。
水谷先生からは、この実践に関連して、学校の弱視の子を疎外する子どもたちの意識を変えたいと、水谷先生が取り組まれた活動の一端を紹介していただきました。子どもの意識は簡単に変わらない。それでも見守り、手を打っていくことの大切さを教えていただきました。
《レポート3》明日の社会をつくる力を育てる社会科学習
−中2歴史・「お札の中に明治が見える」−(早川浩史先生)
子どもを提案者の立場に立たせ意志決定をする場面を単元の中に位置づける場面設定型課題による授業でした。「あなたは、明治政府の大蔵大臣だとしたら、新しく発行するお札に載せる人物を誰にしますか。」という課題から、お金に載せる人物の基準、明治政府の願いや政策を追究し、自分の考えを根拠をもって提案するという展開でした。中学校社会科として、決められた時間の中で、子どもたちが意欲的に授業に取り組んだ様子がパワーポイントのブレゼンからよくわかりました。本物の明治時代の紙幣の提示、UFJ銀行貨幣資料館への取材テープ、明治政府の政策をコンパクトに学習しやすくした学習シート、紙幣の人物の部分を白抜きにした「提案カード」など、随所に工夫が見られました。この学習後、紙幣に興味を持ち、インドのお金を家から持ってきた生徒もいたそうです。お金という切り口、教材性を改めて感じました。今年、初めて中学校へ転勤したとは思えない堂々した実践でした。また、場面設定型課題を設けることによって、生徒は、話し合うことがはっきりして、話し合いがしやすくなる、ということでした。また、どんな課題を設定するかがポイントになりそう、という意見もありました。子どもたちにある見方から歴史をとらえさせるため、多面的なとらえ方をさせる方法を加えるとさらに、授業が深まるのでは、と。いずれにしても、中学校での意欲的な実践として、学ぶところの多い実践でした。
『考える子ども』に浅井先生の問題解決学習に対する原稿が掲載されていました。問題解決学習の難しさを私たちの置かれた現場の状況と、子どもたちに問題を成立させる指導の両面を取り上げた力のこもった原稿でした。。共感する部分が多くありました。藤井千春先生の提案を受けての原稿ということで、『考える子ども』の新企画、とおもしろいと感じました。