1 研究経過報告書「教師の力量形成に果たす現職教育の役割」
                      (酒井先生)

 酒井先生の博士論文の概要について説明していただきました。プロットの第1章 愛知県における問題解決学習の展開と現職教育の役割のところで、戦後新教育開始当時の様子を教えていただきました新教育が行われている軍政部のアメリカ人が学校を訪問して調べたこと、昭和22年、実験学校(トライアウトスクール)26校が県下に指定されたこと。春日井附属小(女子師範)が梅根悟先生(日本コアカリキュラム連盟)の指導を受けていたことなど、貴重なお話をしていいだきました。酒井先生は当時の本物の資料に目を通されたそうです。「当時の紙にびっしりとメモがきがしてある。当時の教師の教育に対する情熱が伝わってくる。」という言葉が印象的でした。

 私(川合)が若手研に入って間もない頃(もう15年ほど前ですが)、若手研が名古屋大学で行われていました。そこに日比先生の「戦後社会科教育史」のコピーが学生用に何冊も製本しておいてありました。それを拝借してこっそり読んでいました。酒井先生のお話をききながら「川口プラン」だの各地で地域プランが作られた話を思い出しました。また、「上田先生の問題解決学習は哲学だ。系統主義と同列に扱うことはできない。」など示唆に富んだ話も出ました。

2 今後の実践について(水谷先生)

 立田村南部小福原分校の様子を水谷先生から伺いました。入学式、卒業式は本校と一緒に行うそうです。来年度一年生が入学してくるそうですが、病気がちで欠席も多そうとういうことでした。また、教務の先生は、教頭先生や事務の先生の仕事もあって結構大変ということでした。(川合)は、小学校時代、ずっと複式学級でした。「どうして、自分たちは複式なんだろう。なぜ、ぼくたちの学校は、人数が少ないのだろう。」と考えた時期がありました。その思いが社会を見つめる目につながっていった気もします。福原分校の子たちは、「尾張でたった一つのへき地校」である母校をどう思っているのかな、そのあたりに実践の切り口の一つがあるのでは、と感じました。

 今回の若手研  人数が少なかったですが、この他にもたくさんの話題がでました。その後、白木屋に場所を移して、さらに話しを続けました。「子どもを一番に考える。そのためにどうするか。」が一つのテーマでした。私たちは、「子どもに寄り添う」「子どもを一番に考える。」といいつつ、「それはしかたがない。」と手を打つことをこまねいている、と自分自身の態度を振りかえりました。私自身は、若手研から多くのことを学んでいます。普段の生活の中で流されることが多い中で、自分が志を持つことの大切さ、エネルギーをもらっています。

 

◎ 場 所:知立リリオホール第三会議室
◎ 日 時 平成15年3月16日(日)
◎ 参加者 酒井宏明、水谷光孝、川合英彦
15年3月例会報告