(注1;ウイキペデア等の「リンク画面の写真」はクリックで拡大できる事が多いので、お楽しみください)
(注2;パソコンのスピーカーでは良い音が望めません。ヘッドフォンか外付けスピーカーを使うと良い)
鯉のぼり(写真①)が空を泳ぎ、端午の節句を思わせる。寒い冬が嘘のように暖かい季節になった。保土ヶ谷公園ではレンギョウも、木蓮も、ボケも、チューリップも散ったが、山桜(写真②)はまだ濃い桜色を保っているし、花水木(写真③)もまだ頑張っている。躑躅(写真④⑤)が咲き始め、日当たりの良い場所では、大手鞠の若い花芽(写真⑥)が見られる。関東各地は牡丹(写真⑥)薔薇(写真⑧)藤(写真⑨)の季節に移る。路地には鈴蘭(写真⑩)も咲き始めた。5月は桜前線が北海道に上陸し、全ての花が一斉に開く「北国の春」になる。
昔、某ビール会社のコマーシャルで同じ緯度圏にあるビール生産地「ミュンヘン(北緯48度)札幌(北緯43度)ミルウォーキー(北緯43度)」を連呼していた。同緯度圏の都市は春の訪れも同じ時期になる。ヨーロッパはハイネの詩「麗しき5月に」で詠われた通り、5月は全ての花が一斉に開く春で、オランダのキューケンホフ公園のチューリップや、ロンドンのリージェントパークの薔薇が美しい。
ヨーロッパを旅すると、古代ローマ帝国の遺跡(水道橋、円形劇場、公衆浴場)や、神聖ローマ帝国時代の自由都市や、中世に築かれた城壁を持つ城郭都市に出会う。現役時代の海外出張先は、南北アメリカ大陸が多かったが、城塞都市に巡り合わなかった。しかし、英国出張の時に立ち寄った城郭都市・チェスターは印象に残っている。チェスターではエールが常温で出され、「冷えてないビールは美味しくない」という事を学んだ。
城壁は異民族や敵からの侵略に備えて構築されたもので、日本の城郭都市も同じ性格を持つ。秀吉が築いた大阪城は世界史上最大の広さ(500万㎡)を持つ城塞都市であった。欧州ではスペインのアビラ、フランスのカルカソンヌ、クロアチアのドゥブロヴニクなどの城塞都市が観光の目玉として大切にされているが、私が好きなのはポルトガルの小さな街・オビドスである。一方、ドイツのロマンチック街道沿いのローテブルグやディンケルスビュールは観光地だが、ネルトリンゲンは隕石のクレーターの上に築かれた壁を持つ都市として有名。ロマンチック街道の終点・ノイシュバインシュタイン城の主・ルートヴィッヒ2世の最期は森鴎外の小説「うたかたの記」に描かれている。
ヨーロッパの旅ではスイス・アルプスの花や風景、ヨーロッパを貫くドナウ川沿いの多くの都市も印象に残る。しかし、どこか1国を選べと言われたらイタリアを選ぶ。ミラノ、ヴェネチア、音楽祭と「ロミオとジュリエット」で有名なヴェローナ、ルネッサンス美術 やドウモが有名なフィレンツェ、ガリレオの多くの逸話が残るピサ、歴史に関わる建築物が多いローマ、南にはポンペイをはじめ、ナポリや、ソレント、等多くの観光地が控えている。
映画・「ローマの休日」には多くの観光地が登場する。円形の城(サンタンジェロ城)の名前が「ローマの休日」の美容院のオヤジのセリフに出てくる。サンタンジェロ城の正面には歴史のあるサンタンジェロ橋があり、その欄干には美しい多くの聖人や天使の像が立っている。オペラ「トスカ」ではサンタンジェロ城の屋上からトスカがテヴェレ川に身を投げる事になっているが、実際には、城と川との間の4車線の道路を越えて飛ぶことは困難であろう。
テノール歌手の世界は「三大テノール」(カレーラス、パヴァロッティ、ドミンゴ)の時代は過ぎ、「新・三大テノール」(盲目のボチェッリ、アラーニャ、ホセ・クーラ)の時代移行している。
イタリアの夜は流しのテナー歌手が歌ってくれるレストランが楽しい。イタリア民謡や歌曲のうち、日本人は「オ・ソレ・ミオ」や「フニクリ・フニクラ」は誰でも知っている。しかも、イタリア人に希望曲をオーダーする時、便利なことに、我々が通常使っている「日本語化したカタカナの曲名」で通じるので、活用しよう。
オーダー曲名のうち、①カタリ・カタリ(つれない心)
(カレーラス、ドミンゴ、ボチェッリ)、②フニクリ・フニクラ(
パヴァロッティ )、③マルキアーレ(パヴァロッティ)、④オ・ソレ・ミヨ(三大テノール、アラーニャ)、⑤マンマ(パヴァロッティ、ボチェッリ)、⑥サンタ・ルチア(ボチェッリ)、⑦グラナダ(ドミンゴ、パヴァロッティ、カレーラス、ボチェッリ)等は「カタカナ日本語」で通じる。
しかし、⑧勿忘草(Non ti scordar di mi)(パヴァロッティ)、⑨帰れソレントへ(Torna a Sorrento)(三大テノール)、⑩遥かなるサンタルチア(Santa lucia luntana)( カレーラス) 等は、日本語では通じないので、「イタリア語の曲名」をメモしてからイタリアに出かけよう。
また、オペラのタイトルを「カタカナ日本語」で告げると、そのオペラの代表的なアリアを歌ってくれる場合がある。⑪カルメンと言えば「花の歌」(カレーラス、アラーニャ)、⑫トスカと言えば「星は光りぬ」(カレーラス、ドミンゴ、パヴァロッティ、ボチェッリ、アラーニャ、ホセ・クーラ)、⑬リゴレットと言えば「女心の歌」(パヴァロッティ)、⑭トーランドットと言えば「誰も寝てはならぬ」(三大テノール、ボチェッリ、アラーニャ、ホセ・クーラ)、⑮アイーダと言えば「清きアイーダ」(パヴァロッティ、アラーニャ、ホセ・クーラ)等を歌う。しかし、オペラのアリアを歌いこなせる歌手は少ないので、イタリア民謡や歌曲だけにする方が賢明かも知れない。