



| アリ | 日差しの強い日、地面に腰を降ろし 休んでいると、よく見かけるアリの群れ えさを求めて、動き回るアリの群れ どのアリ見ても、休んでいるアリはいない どのアリ見ても、えさを食べるアリはいない アリの群れは、黙々と動く アリの群れは、いつ休むのか アリははたらきものだ |
| スケート場に て |
誰もいないリンクの上 静寂な室内にビシーンと音が走る 氷のきしむ音だ 自分で氷を蹴った音と 耳からヒュー、ヒューとかすかな音が聞こえる 風の音だ 淡い氷の表面に、エッジの跡が次々とできていく いつだっただろうか この銀盤の上でスター選手が スポットライトを浴び、大勢の観客に見つめられ 華麗なスケーティングをしていた あの時、熱烈に包まれていた観客席には 誰もいない、音もない 冷え切った室内は、いつまでも静寂だ |
| 春 | 雪が解けて土の中から小さな花が出てきた 冬は寒くあんなに積もっていた雪の下で 春の到来をどんなに待っていたか 眩しすぎる太陽の光、快い風 鳥のさえずり、なんとも表現できない春の香り 体が躍動する 生きているからこそ、この感動がある |