ヘール・ボップ彗星

 1996年6月9日から1997年4月16日の期間に撮影したヘール・ボップ彗星の写真を紹介します。


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1996年6月9日

 ヘール・ボップ彗星(ヘール・ボップすいせい)は、アメリカのアラン・ヘールさんとトーマス・ボップさんが、それぞれ別々に発見した彗星です。それで二人の名前が、彗星の名前になっています。ヘールさんの方がボップさんよりも少し早く発見して報告したので、ヘール・ボップ彗星となりました。彗星は発見者の名前が、彗星の名前になります。
 ヘール・ボップ彗星は、1995年(平成7年)7月23日に発見されました。発見から数日後に、この彗星の位置、軌道が計算され、発見当時は木星くらいの距離にあることがわかりました(木星と太陽の距離は、地球と太陽の距離の5倍あります)。さらにこの彗星は、大きさが40kmもある大きな彗星であることがわかり、大きな話題となりました(参考:ハレー彗星の大きさは16×8×8km、1996年(平成8年)に地球のすぐそばを通過した百武彗星(ひゃくたけすいせい)の大きさは3kmといわれています。)。
 このヘール・ボップ彗星は1996年6月9日に撮影したものです。このとき彗星は地球から3.3天文単位、太陽からは4.1天文単位の距離にありました。明るさは約7等級でした。赤丸で囲った淡い天体がヘール・ボップ彗星です。

撮影条件:1996年6月9日撮影 300mm望遠レンズf4.5、赤道儀使用ガイド撮影、フイルム富士カラーG400使用、10分間露出 撮影地:追分町  撮影者 有朋高等学校 村中淑秀


1996年11月8日

 1996年11月8日に撮影したヘール・ボップ彗星です。このとき彗星は地球から3.0天文単位、太陽から2.4天文単位の距離にありました。約6等級の明るさでした。撮影レンズ、フィルム等の条件は前の写真に共通です。 撮影地:札幌市南区   撮影者 有朋高等学校 村中淑秀  


1997年3月8日

 1997年3月8日に撮影したヘール・ボッポ彗星です。このとき彗星は地球から1.4天文単位、太陽から1.0天文単位の距離にありました。明るさは−1等級でした。撮影レンズ等の条件は前の写真と同じです。 撮影地:千歳市  撮影者 有朋高等学校 村中淑秀


1997年3月27日

 この写真は1997年3月27日に、札幌豊平川河畔から撮影したヘール・ボップ彗星です。この彗星は札幌市等の大都市からもよく見えた彗星でした。このとき彗星は地球から1.3天文単位、太陽から0.9天文単位の距離にありました。明るさは−2等級でした。 撮影条件:レンズ35mmf2.8、フィルム富士カラーG400、固定撮影、露出時間10秒間 撮影地:札幌市中央区南22橋  撮影者 有朋高等学校 村中淑秀


1997年4月4日

 1997年4月4日に撮影したヘール・ボップ彗星です。このとき彗星は地球から1.3天文単位、太陽から0.9天文単位の距離にありました。明るさは−2等級の明るさでした。青く見える尾が「イオンテイル」と呼ばれるイオンからなる尾で、白く見える尾が「ダストテイル」と呼ばれる彗星のちりからなる尾です。
 ヘール・ボップ彗星は1997年3月22日に最も地球に近づき、1997年4月1日に太陽に最も近づきました。発見当時(1995年7月23日発見)は地球、太陽からの距離が遠いために暗く、小さく見えていましたが、だんだん地球、太陽に近づくにつれて長い尾が見られるようになりました。
 ここでヘール・ボップ彗星についてまとめます。
1.1995年7月23日発見。発見当時は地球と太陽の距離の7倍くらいのところにありました。
2.ヘール・ボップ彗星は巨大彗星として話題になりました。彗星本体の大きさは40kmほどありました。
3.1997年3月22日に地球に最も近づきました。その距離は2億km(地球と太陽の1.315倍)でした。
4.1997年4月1日に太陽に最も近づきました(近日点通過)。その距離は1.3億km(地球と太陽の0.914倍)でした。このときの彗星の公転速度は、約44km/秒でした。
5.公転周期は約2550年と計算されました。つぎ見られるとしたら約2550年後です。
6.専門的になりますが、この彗星では「シンクロニックバンド」といって、白く見えるちりの尾の部分に、筋状(すじじょう)の模様が見えました。この模様はこの写真でも見えます。この模様はどの彗星にも見られるものではなく、またなぜできるのかがわかっていません。
7.夜間街灯で明るく照らされる札幌の街の中でも見ることができた彗星で、彗星、宇宙に対するロマンを感じた人が多かった彗星です。 撮影条件:300mm望遠レンズf4.5、赤道儀使用ガイド撮影、フイルム富士カラーG400使用、10分間露出 撮影地:斜里郡小清水町  撮影者 有朋高等学校 村中淑秀

撮影条件:28mmレンズf2.8、ガイド撮影、フイルム富士カラーG400使用、10分間露出 撮影地:斜里郡小清水町   撮影者 有朋高等学校 村中淑秀


1997年4月16日

 1997年4月16日に撮影したヘール・ボップ彗星です。このとき彗星は地球から1.5天文単位、太陽から0.95天文単位の距離にあり、少しずつ遠ざかっていました。−1等級の明るさでした。 撮影条件:300mm望遠レンズf4.5、赤道儀使用、フイルム富士カラーG400使用、10分間露出 撮影地:石狩郡当別町  撮影者 有朋高等学校 村中淑秀


1997年4月16日

 前の写真と同じ1997年4月16日に撮影したヘール・ボップ彗星です。雲の合間に見えた彗星の姿です(彗星は中央やや左に見えます。星座は中央がペルセウス座、右側がカシオペア座です。)。 撮影条件:28mmレンズf2.8、固定撮影、フイルム富士カラーG400使用、1分間露出 撮影地:石狩郡当別町  撮影者 有朋高等学校 村中淑秀 


ここで使用している写真は、作成者(北海道有朋高等学校 村中淑秀)がそれぞれの時期に撮影したものです。説明文は下記の参考文献をもとに作成しました。
 天文年鑑1996年版・1997年版・1998年版 誠文堂新光社
 天文ガイド1996年1月号〜1997年8月号 誠文堂新光社 

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