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No.400
きみのすべてつまりはさー君はなんなの?もう飽きたの?あのとき君は電話を切ったの?なんだったの?なんのために私に近づいた?なにが楽しくてあたしといたの?楽しかったの?楽しくなくなったの?もう会いたくなくなったの?もう電話には出ないの?電話をしてくることはないの?一緒に休憩取ってごはん食べることはないの?もう休憩のたびに連絡してくれないの?時間を合わせて同じ店から別々の出口から出て行くことはないの?好きだった?好きではなかった?最後に会ったのはあたしの家でそんなに前の話ではないのにこんなにも昔の話のよう。そう、昔の話ではなくてそのときすでに冷めていた。1ヶ月?早いね、まるで高校生のような始まりと終わり。楽しかった時間は半分以上だけど辛い苦しい気持ちはそれ以上に重く肩にのしかかる。あたしも君をホントに好きだったかわからないでいるけど少なくとも先に冷めたのは君だと思う。気まぐれに電話が来たとしてもいまさらどう対応していいかわからないけどやはりもう元にはもどらないとそう思うよ。いくらニブイ私でもそのくらいなんとなくわかる。君はやっぱり勝手だった。仕事の話ばっかりで案外つまらない男だった。あんまり体も合わなかったしなによりまったく好みではなかった。君の寝顔を最後に見たときなんてアホな顔で寝てるんだろうと思った思い出したのは寝ても冷めても完璧にかっこいい元彼のこと。寝ててもきれいな顔。よだれたらしててもきれいな顔。なだらかな輪郭をつなぐ曲線はうっとりするくらいきれいだった。そんな元彼に比べたらきみはなんてマヌケなからだをしていたんだろう。よくあんな体に抱かれていたなと思うけどそこまであたしって飢えていたんだと思うと自分に引く。まじで。いくら酔っ払っていたとはいえ自ら家に持っていくとはあたしってやっぱり手癖悪いんだわ。あのときやっぱりすこし頭は壊れてて思ってもみないありえない失恋と酒の勢いでちょっと気になっていた話すと楽しかった君を呼び出してしまったんだ「こいつは呼べば絶対来る」だなんて傲慢な考えでね。まんまと君は小さな駅に現れたけどその日はなんだかとても楽しかったような気がする。記憶は確かではないけどもうずっと昔の話のようだし濃い時間を一緒に過ごしたとは思えないけど結局お互い自分勝手な寂しさを紛らわすことに使っただけで君はあたしにこれといって執着心などなかったんだろうね。「付き合いたい?」って嫌そうに聞いたあのときの君が私の想像する君のすべて。fin |