ボディの塗装

 ―まえがき― ラジコンのボディというのは、0.8ミリ厚前後のポリカーボネート板を真空成型したものが主流です。ポリカーボネートはヘルメットのシールドなどにも使われていて、「軽量でしなやかで割れにくい」素材。その軽量さと頑丈さが時には40km/hもの速度でクラッシュするラジコンにとって好適なのです。シャーシをまるまる保護する大きなカバーみたいなものですね。 で、このボディは透明板で成型されていて、塗装は裏側からするという独特なものになります。裏から塗装するということは、0.8ミリの透明版がそのままクリア層になるということで、手軽にとても美しく仕上げることができます。しかも塗装面が保護され一石二鳥なのです。

 僕は実車イメージが大切なんで今まで特に凝った塗装はしていなかったんですが、最近よく雑誌にのってるプロのペイント職人が塗装したボディに触発されて挑戦してみました。

 ボディは搭載させるシャーシがFFなので実車もFFのプジョー306をチョイスしました。タミヤ製です。
 まず、出来上がりを構想します。僕は「前後が明確に分かること」と「塗装が難しくならないこと」を2つのテーマとして考えました。もちろん大前提として「カッコよく」です。前後を明確にするっていうのは特にレース用ボディのセオリーとして一般的で、ポイントはその変化をどのようにつけるかだといえます。僕は「紫→白」へ、ゼブラ模様での変化を思いつきました(もちろんいろいろ参考にしてます)。では具体的にボディに油性のマジックで直接書き込んでいきます。大抵ボディには薄い保護シートが張られているので問題はありません。
 しっかり塗りわけラインが決まったら、いよいよ塗装していきます。使用したものは、・ポリカーボネート専用塗料 ・エアブラシ関係 ・マスキングテープ ・デザインナイフ ・その他新聞紙など。
 塗装前の準備として、塗装面をスコッチ(たわしみたいなもの)などで荒らし、塗料の食いつきを良くするという方法があります。が、僕の経験上、メタリック色は「跡が残る」というリスクのほうが大きいし、やってもやらんかっても剥がれる時は剥がれるのでやりません。洗剤でよ〜く洗っておくことはとっても重要です。

 裏からの塗装は、通常の塗装の順序と逆になります。基本的に「細かいところ」、「暗い色」を先に塗っていきます。細かくて明るいところはできれば後で塗りたいんですが、そのあたりは難易度で「簡単な方」を選びましょう。僕はライト周りを真っ先に塗りました。最初だから何度も塗り直しがききます。
 次に、順にマスキングテープを貼っていきます。まずウインドウ。これはボディセットに付属しているので非常に楽。ただ貼る面積が大きいのでシワやズレなどに注意します。次は、後半の白い部分を残すためのマスキングをします。ゼブララインなどの複雑なラインは一度大きく貼ってから、デザインナイフでやさしく切り取っていきます。根気の要る作業ですが、仕上がりを左右させる作業なので気合で乗り切ります。デザインナイフの刃を新しいものにできるだけ頻繁に変えるのがコツだそうです。僕は3回ぐらい変えたかな?

 ちょっと欲を出して、ブルーメタリックからパープルメタリックのグラデーションも盛り込もうと思い付きました。ゼブララインの周りにブルーメタリックをやわらかく塗装し、その後パープルメタリックを全体に塗装。仕上がりは....ど〜もいまいちでした。その上パープルメタリックが思ってたほど鮮やかじゃなく、ちょっと残念。この辺は経験しないとわからないところですねぇ。もっと薄っすら塗るべきだったのかも。

 白塗装部のマスキングを剥がします。剥がし方もコツがあり、マスキング部と塗装部の境目を切っていくような感触でマスキングシールを剥がします。難所は無理に剥がそうとせず、境目をデザインナイフで切ってやるのがベスト。で、白を塗装する前にアクセントとして薄っすら赤をゼブララインの輪郭に塗ってやります。後から塗る白で映えるようにするため、その「薄っすら」さがポイント。そして最後に白を全体に塗装し、ウインドウのマスキングを剥がせば塗装終了。ボディ表面の保護シートを剥がし(この瞬間が最高にうれしい)、窓枠に付属のステッカーを貼って完成です。

 この時点ではウインドウは透明のままでしたが、後にスモークを塗りました。
初めてながら、まあまあカッコよくできたと思います。しばらくは走らせるのがもったいなかったですね...。

−あとがき− こういうグラフィック的な塗装をするには、このボディはちょっとデコボコがありすぎたかなぁって思います。もっとのっぺりとしたボディのほうが良かったかもしれません。前後が明確に分かる塗装は、遠くの方で「こっちに向かってきている」のか「向こうに行っている」のかが良く分かって走りやすく、思った以上に効果があるもんだと分かりました。

費用

 ボディセット

 ¥2240

 塗料

 ¥720

 マスキングテープ

 ¥260

 合計

 ¥3220

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