|
1、大会の構成
FLLの大会は3段階に分かれています。
第一段階は地区予選です。2008年の場合は北海道、北信越、関東A、関東B、東海、関西、四国、九州の8地区で計画されましたが、九州地区はエントリーが無いために行われませんでした。時期的には毎年11月から12月に行われます。チーム数で言うと関東地区が非常に多いのが例年の傾向です。2008年の場合は関東A大会44チーム、関東B大会42チームエントリーしていました。
2009年の場合は関東A大会、B大会とも45チームがエントリーしていました。
第二段階は全国大会で、2008年の場合各地区大会を勝ち抜いた36チームによって競われました。開催の時期は年によって変わり、12月末のこともあれば2月末のこともあります。開催場所は東京近辺で、最近は日本科学未来館のケースが多いです。優勝者がアメリカの世界大会に、準優勝者がヨーロッパ/アジアの世界大会に進出します。
第三段階が世界大会です。世界大会は2つあります。1つはアメリカで行われる世界大会で、毎年4月にアメリカのアトランタで開催されます。この大会は米国の全国大会も兼ねているため、米国の各州の代表と、世界各国を勝ち抜いて来たチームによって競われます。もう1つはヨーロッパ/アジアの世界大会で、1年おきにヨーロッパとアジアで交互に行われます。2006年はオランダのアイントホーヘン、2007年はノルウェーのボードー、2008年は初のアジア開催で東京で行われました。そして2009年はデンマークのコペンハーゲンで開催され、2010年は台湾の高雄で開催予定です。
2、ロボット競技
FLLのロボット競技は約1.2mx約2.4mのマットの上にレゴで作ったミッションキットをセッティングし、ベースと呼ばれるエリアからロボットを発進させて、ミッションをクリアします。ミッションは毎年異なり、その年のテーマにちなんだものになります。たとえば2008年のテーマはClimate
Connectionsでしたので、天気に関連するようなミッションになっていました。(詳しくはこちら)ベースから発進させたロボットは自分でベースに帰ってくるまで、手で触ってはいけません。従ってプログラムで動作させて、ミッションをクリアして、ベースに戻ってくるようにします。そしてベースに戻って来た時に、次のミッションをクリアするためにロボットを「改造」します。ここがFLLに独特なところです。そして、2分30秒ですべてのミッションをクリアできれば満点の400点が取れます。
ロボット競技は3回行われます。その中の一番高い点のものが採用されます。同点の場合は特に決まっている訳では無いようですが、2番目に高い点がどちらのチームが高いかによって決めているケースが多いようです。さらに3回とも400点満点というようなケースもあり、この場合は400点全部クリアした時間が早い方という基準で決めています。
対戦は向かい合った台で2チーム同時に行いますが、この2チームが直接対決しているという訳では無く、あくまでも各チームの取得した得点によって決めます。ただし、毎年のようにこの2チームに影響するミッションがあります。たとえばいずれかのチームがクリアすれば点になる場合、両方ともそのミッションをやらないと得点にならない場合、早くそのミッションをクリアしたチームにのみ得点になる場合、2分30秒経過してゲームが終了した時点で玉を入れていたチームにのみ得点になる場合、と言ったようになっています。ただし2009年ではこのようなミッションはありません。
ここ数年クリアしなければならないミッション数は増えており、2008年で言うと18個にもなります。しかも1つのミッションは何かを取って来て、どこかに置くと行ったものもあり、実際のロボットの動作にするともっと多くなります。18個としても1つクリアするために与えられた平均時間は2分30秒÷18個=8.3秒で、ロボットは一番遠い場所に行って帰ってくるだけでも10秒程度はかかるので、これだけでも難しいということがおわかりいただけると思います。つまり一度にいくつかのミッションをこなして帰ってこないと高得点は望めません。
一方2009年のSmart Moveのミッションにおいてはミッションの数は減り、傾向が変わりました。2008年が非常に難しく世界大会ですら4チームしか満点が取れなかった反省からか、ミッションが簡単になりました。(とは言っても初心者チームにとっては難しいですが。)我々エジソンズは関東B大会において400点満点を取りました。国内の地方大会で400点が出たのは初めてです。(今まで全国大会では出たことがあった。)またYouTube等ネット上においても地方大会レベルで既に多数の400点満点の事例が掲載されています。
3、プレゼンテーション
プレゼンテーションは通常3つのプレゼンテーションから成ります。
1つ目はテクニカルプレゼンテーションです。これはロボット競技でどういう作戦でどういうロボットを作って攻略したかを説明するものです。プレゼンテーションの時には実際の競技台が設置されており、そこで工夫して5分間で説明と質疑を行います。
2つ目はリサーチプレゼンテーションです。毎年与えられたテーマに従って自分たちで答えを探して、説明をします。従って正解が1つに決まっているわけではありません。それだけにそれぞれのチームの創意工夫が問われます。こちらも5分間にまとめてプレゼンテーションと質疑をします。
3つ目はチームワークプレゼンテーションです。各チームがFLLの活動の中で如何に困難の中でメンバーが助け合って来たかを5分間の中で質疑も含めてアピールします。 |