前のページでは、訪問看護ステーションの開設の成功ポイントについて意見を述べてみました。
このページでは、運営時のポイントについて考えてみたいと思います。
まず事業を営んでいく上で、考えておいてほしいことがあります。
それは、一過性の成功は比較的簡単なのですが、継続させていくということは非常に難しいということです。
それでは訪問看護ステーションを成功させていくためには、何がポイントになるかについて考えてみたいと思います。
介護や看護の事業において、向上させるべき対象となる質には3つのものがあると言われています。
1.サービスの質
2.人材の質
3.経営の質
上記のうち、1のサービスは2の人材が提供するものであり、その提供を3の経営によりチェックし、評価し改善するということで担保されるものです。
このことから、結局のところ、スタッフと経営者という両側面にいきつくのではないかと思います。
経営者でもあり訪問看護ステーションの管理者になろうとしているあなたは(現状においてよき経営者としての力量があるかどうかにかかわらず)、高い志や意欲を持っていると思います。
そのような意味では、経営者ではなくスタッフの質が運営していくのにあたり、一番重要な点であると言えると思います。
これが運営での成功のキーの1つです。
実際、既存の訪問看護ステーションの管理者の最大の悩みは、訪問看護師の求人をしても集まらないということです。
別の見方からでは、介護事業者に対する利用者の苦情として多いのが、態度、説明有無、時間厳守、サービスの質などのヒューマンエラーの面などによるものです。
繰り返しにもなりますが、訪問看護ステーションを継続的に運営しているための重要なポイントは、いかにいい人材を集めるか、人材をどのように育てるか、その人材をやめないような環境をつくるかにかかっています。
このポイントを別々に検討し実施するのではなく、いかに有機的に、かつ仕組みとして構築するかが大切だと理解して下さい。
そしてもう1つの成功のキーは、どのようにして利用者を獲得し続ける仕組みを作るかです。
ある一定の規模にまで拡大すると、地域での口コミにより利用者が増えていくという好循環のサイクルがあるかも知れませんが、開設当初は利用者の開拓が非常に重要になってきます。
各地のステーションの課題としてよく言われているのが、医師やケアマネージャーの訪問看護への理解が不足しており、利用者の獲得が困難だという点です。
現在ある訪問看護ステーションは、ほとんどすべてが医療法人立てによるものです。
その環境のステーションでさえも利用者の獲得が困難ということですから、何の後ろ盾もなく開設した訪問看護ステーションの場合は、もっと苦労すると考えておいて下さい。
かなり難しい話だと思いますが、考えられるプロモーションを確実に実施し、知恵を使って地域内での人や情報が集まる仕組みを構築することが成功の鍵となります。