このページでは、訪問看護ステーション開設の成功ポイントについて考えてみたいと思います。
開設は条件さえクリアすれば、各都道府県で許可を与えてくれますので、本来であれば開設そのものに成功も失敗もないものです。
ここでいう成功とは、1,000万円もの大金をかけずに、普通の看護師が身の丈にあったリスクの少ない方法でいかに開業するかということです。
まず人材についてです。
看護師の方であれば、専門学校時代、これまでの職場を通じて、仲がいい友人知人が何人かはいると思います。
その友人の1人もしくは2人と共同経営にてスタートすれば、まずは給料という面での支出を抑えることができます。
後々のことを考えた場合、共同経営にするともめそうだと思う場合には、出産や育児などで休職中の友人知人に事情を説明し、訪問1件あたりの給与体系とし、勤務してもらうしかないと思います。
たとえスタート時だけであったとしても、実態がないにもかかわらず働いていることにしてもらうなどの名前貸しは絶対にしないようにして下さい。
この場合、開設そのものがなかったものとし、介護サービスの指定が取り消しされ、開設後のすべての保険給付の返還請求をされることになります。
最悪の場合、詐欺ということで告訴されることもありえます。
次に場所についての検討です。
まず現在住んでいる自宅などの住居用スペースは、ステーションの場所とすることはできません。
実家などの2階を事務所にするという案も、2階と1階とが独立していなければならないため(=専用の入り口が異なる、鍵がかかるなど)、現実的には難しいと思います。
このように考えると、知人友人のツテを使って、現在空き家の家を事業所として1年間ほど貸してもらい、敷金礼金・保証金なしで、極力家賃も安くしてもらうのが一番いいと思います。
特に、敷金礼金や保証金などのイニシャルコストをいかになくすかということが大切です。
そして、事業として軌道にのりそうだと確信が持てれば、それからきれいな賃貸オフィスに引越しをすればいいと思います。
上記のように人材と場所の面で工夫をするのであれば、50万程度の費用で済むのではないかと思います。
これに会社の設立費用と訪問看護の備品、事務用品などを入れたとしても100万円まででスタートすることができます。
訪問看護ステーションを開設するのに1.000万かかると聞くと誰もが起業しようとは思わないでしょうが、100万円以内で可能だと聞くと、挑戦してみようと思う人がどんどん出てくるのではないかと期待します。
100万円までのお金であれば、仮に失敗したとしても十分やり直せる金額です。
病院等で医者の指示や処置に追われて、患者一人ひとりと向き合う十分な時間が持てず、不平や不満を言うのであれば、訪問看護ステーションを開設し、自分が理想とする看護を追及してみるのもすばらしいことだと思いませんか。
1度きりの人生ですし、ぜひチャレンジしてみて下さい。