明日の私をつれて・・・ プロローグ ナデシコには共同の浴場というものがある。 個人の部屋にもバスルームはあるのだが、なぜかそれは存在した。 さて、その浴場の脱衣所には今、お風呂から上がったばかりのハルカ・ミナトが、バスタオルを体に一枚巻き付けた格好で体重計の上に乗っていた。 宇宙を旅行できる時代においては珍しい・・いや貴重というべきか、アナログの体重計。 その骨董品のような体重計の針が指し示した数字を確認したミナトは、満足そうに一つ頷いた。 「・・・・・?」 ホシノ・ルリはタオルで髪の水分を取りながら、その光景を不思議そうに見ていた。 世界で唯一つの髪の色。腰までとどく長い瑠璃色の髪。 水に濡れた艶やかなその髪は、普段よりさらに美しかった。 「何か良い事でもあったんですか?ミナトさん」 ルリの問いかけに、ミナトは体重計から下りるとにっこりと微笑んだ。 「最近ダイエットしててね。その努力がようやく実ったのよ」 嬉しそうにそう言うと、ルリの側まで来る。 そしてルリの頭を久しぶりに撫でた。 「?」 不意に、ミナトは何か違和感を覚えた。 「ダイエットするほどとは見えませんでしたよ、ミナトさん」 違和感の正体を確かめようとしていたミナトは、ルリの揶揄するような一言で思考を中断させられる。 ルリは悪戯な表情でミナトを見ていた。 「ありがとうルリルリ。でも大人になるといろいろあるのよ。ルリルリにはまだわからないかな?」 仕返しとばかりに、からかうように言う。 「そんなことはありません」 と言おうとして、ルリは止めた。 言ったらますますからかわれてしまうのだから。 結局何も言わずミナトの手から逃げるように、トコトコと体重計へと歩き出した。 ルリの後ろ姿を見ていたミナトは、クスッと小さく笑うと、洗面台のイスに腰を落とし髪の水分を取り始めた。 「そういえば、自分の体重など量ったことなどありませんね」 体重計を前にして、一人呟くルリ。 定期的に行われる健康診断以外で、体重計にのった事などない。 「興味もありませんでしたから」 しかしミナトに言われたからだろうか、今はとても気になった。 「たまにはいいですね」 自分に言い訳をして、そっと体重計に両足をのせる。 自分の体重というものに興味は無かった。 だが生憎、記憶が良すぎる。その数値はしっかりと覚えていた。 針はきっちりと、その数値を指し示すはずだった。 「・・・・・」 針は、予想の・・いや過去に指したはずの位置を過ぎた所で静止した。 ルリはパチパチと、何度か瞳をしばたく。 針の位置に変化は無い。錯覚ではないようだ。 体重計からゆっくりとおりるルリ。 「私、太ったんですか?」 自分に問う。心当たりは・・・あった。 しかし信じたく無いルリは、もう一度、体重計にのる決心をした。 左足をつま先からのせる。 スラリとしたその足は、ミルク色をしておりとても健康的だ。 昔の病的な白さはない。 続いて右足をのせる。 まるで薄い氷の上にのるように、ゆっくりと慎重に。 カラカラと音を立てて針が動く。 ルリは瞬きも忘れ、その動きを見つめていた。 行ったり来たりをしていた針は、やがて止まる。 「・・・私・・・・太ったんですね」 ルリはミナトに声をかけられるまで、体重計の上にのっていた。 針は、ルリの記憶とは違う数値を示し続けていた。 1. ピピッピピッ 軽快な電子音が部屋を満たす。 その音の発生源に、白磁のような腕が伸びる。 腕が発生源を捕らえると、辺に響いていた電子音は何処ともなく去っていった。 ナデシコのオペレータ、ホシノ・ルリの朝は遅い。 低血圧だから、という訳では無い。 ルリはムクッと上半身を起こすと、可愛らしく伸びをした。 時計を見る。ナデシコ標準時でAM8:00。 これが彼女の日勤の場合の起床時間であった。 「おはよう、ルリ」 軽く目をこするルリの前に、スクリーンが現れる。 「おはよう、オモイカネ」 落ち着いた声で挨拶を返す。 以前のような、淡々としたものではない。まるで清流のように澄んだ声。 ルリは、薄手の毛布をどけると、ベットからおりた。 ペタペタとスリッパで歩く音をたてながら洗面所へと向かう。 水道のレパーを上げると、とたん水が流れ出す。 その水を両手で掴まえ顔を洗う。 冷たさが気持ち良い。 水を止めハンドタオルで顔を拭く。 ふと、正面の鏡に映る自分に気がついた。 瑠璃の髪に琥珀の瞳。純白の肌に深紅の唇。 いつもと変わらないはずの自分。だが、どこかいつもとは違うように思えた。 「どうしました?」 鏡の中の自分とニラメッコをしていたルリは、突然目の前に現れたオモイカネに驚き、我にかえった。 「なんでもないわ、オモイカネ」 ルリは洗面所を後に、クローゼットの扉を開いた。 「あまり気になさらないほうが良いと思います」 スーと空中を滑るように、スクリーンがルリの横へと来る。 「・・そうね」 それだけ言うと、ルリは着慣れた制服をクローゼットから取り出し、着替え始めた。 昨夜、共同浴場から戻ってきたルリは、オモイカネに体重を測定してもらった。 「・・・・・」 何か言いにくそうなオモイカネを見て、すべてを悟った。 「もういいわ、オモイカネ。ありがとう」 ルリはお礼を述べるとベットに倒れこんだ。 オモイカネの気遣いは嬉しかったが、現実が重く彼女にのしかかっていた。 着替えを終えたルリ。 制服が、いつもよりきつく感じられる。 「はぁ」 年に似合わないため息を一つつくと、足取りも重く部屋を出ていった。 2. 喧噪の時が過ぎ去った食堂。 朝食を食べ終えたナデシコのクルーは、それぞれの職場へと散っていた。 そんな、静かな食堂に、ルリは一人入っていった。 「テンカワさん、おはようございます」 けっして大きくはない声。だが相手には届いたようである。 「おはよう、ルリちゃん。もうすぐだから座って待っててくれないかな」 厨房の奥からテンカワ・アキトの声が聞こえてくる。 アキトはルリに背を向けて料理を作っていた。 ルリは言われた通りイスに腰をおとすと、アキトの後ろ姿を見つめていた。 その席は厨房が、料理をするアキトの姿が一番見える所だった。 少女はこの時ばかりは悩みを忘れ、青年に魅入っていた。 「おまたせ、ルリちゃん」 ルリの前の席にはアキトがいる。 二人の間にあるテープルには、料理が並べられていた。 ルリは、アキトと朝食を一緒する。  クルーが食事を終えた後、アキトは自分の食事をする。 それにあわせて、ルリは食堂へと来るのだ。 これがルリの朝が遅い理由である。 本心は昼も夜も一緒に食べたいのだが、ミナト達との付き合いがあるので、朝食だけで我慢していた。 アキトの作った料理を、一緒に食べる事のできるこの時間を、ルリは毎日楽しみにしていた。 「「いただきます」」 二人の声が見事に重なる。 美味しそうに食べるルリを見て、アキトも食べ始める。 カチャカチャと食器がたてる音だけが辺を満たす。 穏やかな、優しい空気に包まれている。 「ルリちゃん。今日の料理はどうかな?」 アキトは箸を休め、ルリに尋ねる。 「とっても美味しいですよ。昨日も、一昨日も美味しかったですけど」 「ありがとう」 「いえ・・本当のことですから」 微笑むアキトに、ルリはそれ以上何も言えなくなり、箸をすすめた。 そんな少女は、アキトからは見えなかったが、頬をうっすらと染めていた。 「ごちそうさまでした」 食事を終えたルリは行儀よく箸を置き、頭をチョコンと下げた。 二つにまとめられた綺麗な髪も、感謝するように揺れた。 「おそまつさまでした」 アキトはそう言って、ルリにお茶を出す。 猫舌なルリは、フーフーとさましながら、少しずつ飲み始めた。 二人は談笑を楽しむ。 そんな楽しい時は瞬く間に過ぎるものだ。 ピーピーと、耳障りな音が水をさす。 出勤時間が訪れたのだ。 ルリは残念そうに席を立ち、食堂を後にする。 「がんばってね、ルリちゃん」 AM9:00のオペレータは、コックに見送られ仕事場へ向かった。    3. 「どうしたの、ルリルリ?あまり食べてないようだけど、体の具合でもよくないの?」 「・・いえ」 仕事を終えて夕食を楽しんでいたミナトは、目の前の少女がいつもより小食なのを訝しんだ。 元々食の細いルリではあったが、近ごろは人並みには食べるようになっていたからだ。 「そう。ならよいんだけど・・・・何かあるなら相談してね、ルリルリ。頼りないかもしれないけど」 自分を見つめる優しい瞳。 心配するような、気遣うようなミナトの眼差し。 「ミナトさんにとって、私は妹のような存在なのかもしれない」 ルリはあらためてそう思う。 少なくとも、自分にとってハルカ・ミナトという人は、姉のような存在に間違いはないと思っていた。 何かと相談にのってもらい、そしていろいろな事を教えてくれた。 そんな大事な人に心配をさせるのは、非常に心苦しいことだった。 でも話せなかった。 いつか、そうあまり遠くない日に、思い出となったら打ち明けようと思う。 だから今は、 「私は大丈夫です、ミナトさん」 そう言って微笑んでみた。 それが、今のルリにできる、精一杯のことだった。 「はぁ・・・」 ベッドの上に横になり、小さくため息をつく。 青紫の髪が、白いシーツに波うっている。 磨き抜かれた宝石のような瞳は、無機質な天井を意味もなく見ていた。 ルリがダイエットを始めて、二週間が過ぎようとしていた。 だが、効果は一向に現れなかった。 体重計の針は無慈悲にも、同じ位置を指し示し続けているのだ。 「私の体は一体、どうしてしまったんでしょうか」 自分の体が自分の物でないような気がする。 そう考えて恐くなったのか、細い体をたおやかな腕で抱きしめた。 「大丈夫・・・私は、私です」 温もりと鼓動を確かに感じる。これは自分のものであるはずだ。 落ち着いたルリは、抱きしめる力を弱めて、そっと瞼を閉じた。 「とにかく、これからどうするかです」 前向きに考えを巡らす。 すでに昼と夜は、食事の量を制限している。 これ以上減らしても害になるだけだろうし、ミナトがますます心配するだろう。 だとすれば、朝食を・・・。 そこまで考えたルリは、思考を中断した。 毎日楽しみにしている時間を、犠牲に捧げなければいけないのか。 それはとても不愉快な結論だった。 ルリは部屋の明かりを消すと、薄手の毛布を頭からかぶり、体をまるめ眠りについた。 待ち遠しいはずの明日が、訪れない事を願いながら・・・・。 4. 目の前には、とても美味しそうな朝食が並べられていた。 そんな料理を美味しそうに食べるルリ。 いつもなら、そのような光景が見られるはずだった。 しかし今日は少しばかり違っていた。 ルリは、ほんの少し朝食に手をつけただけで、箸を置いてしまっていた。 「ルリちゃん、口に合わなかった?」 アキトは料理があまり美味しくなかったかと心配になる。 「いえ!!とても美味しいです」 ハットして顔を上げ、勢い良く答えるルリ。 目と目が合うと、ルリは顔を曇らせて視線を落す。 「「・・・・」」 そのまま言葉を失う。 ルリにしてみれば、ミナトにすら言えない事なのだ。アキトには絶対に本当の事は言えなかった。 朝食を残せば、こうなる事は十分承知していた。 だが、もし食堂に姿を見せなかったら・・・。 どうなるか予測された結果は六通り。その中には、最悪の事態も含まれていた。 それにくらべれば、こっちのほうがマシだったのである。 「もしかして、ルリちゃん・・・ダイエットしてる?」 気まずい雰囲気が流れ始めた頃、それを振り払うかのように、アキトは口を開いた。 意外な、本当に意外なアキトの言葉に、ルリはハッと顔を上げてアキトを見つめる。 ルリの表情を見て、自分の考えが間違っていなかったを知ると、アキトはホッとしたように全身の力を抜いた。 「ルリちゃん、太ったようには見えないよ。ダイエットなんて必要ないんじゃないかな?」 そんなことかと、気楽に言うアキト。 「この前の定期検診の時より増えていたんです!!」 ムッとして、ソッポを向きながら、語気を強めて言う。 知られてしまい開き直っているようだ。 「でも、身長も伸びてるよね?」 「えっ!?」 めずらしく、ルリはまぬけな声を出してしまう。 「ピースランドで一緒に踊った時気がついたんだけど、ルリちゃん最近背のびたよね」 「・・・・」 すっかり失念していた。 言われてみれば、いつのまにかアキトの胸のあたりまで、背丈は伸びていた。 「・・・いただきます」 恥ずかしさに頬を染めたルリは、照れ隠しからか、朝食を食べ始めた。 冷めつつあった料理だが、非常に美味しいと思った。 「でも、以外とオッチョコチョイなんだね」 料理を食べ始めたルリを見て安心したのか、アキトはからかうような口調で言う。 「・・・・」 本当のことなので、何も言い返せない。 何故こうなったのか考えてみる。あまりに自分らしくない行動に思われたから。 「ルリちゃんでも、そういう事が気になるんだね。やっぱり女の子なんだ」 「!!」 ピタリとルリの手が止まる。肩が少し震えていた。 「・・・のせいだと思ってるんですか」 「ルリちゃん?」 急に様子の変わったルリに、アキトは再び不安になる。 「一体誰のせいだとおもってるんですか!」 今まで聞いた事もない、彼女にしてはかなり大きな声。 二人以外、誰もいない食堂に響き渡る。 「一体誰のために・・・こんな事をしたと思っているんですか」 再び料理を食べ始める。 俯いていて、良く分からなかったが、頬にひとすじの光る橋が架かっていた。 怒り、泣きながら食事をするルリ。 ようやく理解した。自分はもう「少女」でなくなった事に。 年を重ねたからではない。ただ気づいてしまった。 今ならはっきりとわかる。この気持ちをなんと呼ぶのかも。 彼女はいつのまにか変わってしまっていた。本人すら知らない間に。 理不尽なのはわかっている。 アキトに文句を言う筋合いでないことも知っている。 それでも、込み上げてくるなにかに突き動かされた。 届かない心に、想いに泣き。 あまりの悔しさに、悲しさに怒り。 ルリは、生まれて初めてやけ食いという行為に走った。 「ごめん、ルリちゃん」 すぐ近くでアキトの声がした。 顔を上げると、テーブルに左手をついたアキトの顔が、すぐ目の前にあった。 何か嫌みの一つも言ってやろうと、ルリは思った。 しかし実行に移されはしなかった。 あまりに真剣な表情で、自分を見つめていたから。 「ごめん、ルリちゃん。俺、またルリちゃんを悲しませちゃったね」 アキトは自分の不甲斐なさに腹をたてていた。 なぜ自分は、この女性を悲しませることしかできないのか。 いつでも微笑んでいてほしいと思っていた。 そう願っていたはずだった。 だがどうだ。この可憐な存在を悲しませているのは自分なのだ。 「悲しませるつもりはなかった。ルリちゃんには、いつも微笑んでいてほしいと思っていた。俺、ルリちゃんの笑顔が好きだから」 黒曜石の瞳は、琥珀の瞳を映し出している。もう他には何も映らない。 「俺・・・ルリちゃんが大切なんだ。何よりも」 もう心は隠せない。 ルリは、瞬きもせずにアキトを見つめてた。 「テンカワさん。私を好きなってくれますか。笑顔だけでなく、泣き顔も怒った顔も・・私のすべてを愛してくれますか?」 もうあの頃には戻れない。 アキトの右手がルリの頬に添えられる。零れ落ちた涙をそっと拭う。 「愛してる。ルリちゃんの持つもの、望むもののすべてを・・・愛している」 けれど進む事はできる。二人で、一緒に。 ルリの手から、箸がすり抜けて落ちる。 プラスチックの箸は、高い音をたてながら床を転がる。 たが二人にその音は届かない。鼓動の音が、聴覚を支配していたからだ。 琥珀の瞳がゆっくりと閉じられる。 赤い、バラのつぼみような唇に釘付けになる。 おそらく、禁断の果実とはこのような色をしていたのだろうと、アキトは思った。 まるで吸い寄せられるように、アキトはルリの唇を求めた。 最初の口づけは、ルリの命を救うため。 2度目のそれは、嫉妬・・そう嫉妬にかられたルリから。 3度目は、お互いが望み、互いの想いを確認するため。 二人は、不粋な時計がAM9:00を知らせるまで、想いを伝え続けた。 エピローグ ナデシコのオペレータ、ホシノ・ルリの朝は遅い。 理由は、いわずもがなであるう。 ルリはムクッと上半身を起こすと、可愛らしく伸びをした。 時計を見る。ナデシコ標準時でAM8:00。 「おはよう、ルリ」 軽く目をこするルリの前に、スクリーンが現れる。 「おはよう、オモイカネ」 ルリは、薄手の毛布をどけると、ベットからおりた。 ペタペタとスリッパで歩く音をたてながら洗面所へと向かう。 水道のレパーを上げると、とたん水が流れ出す。 その水を両手で掴まえ顔を洗う。 冷たさが気持ち良い。 水を止めハンドタオルで顔を拭く。 ふと、正面の鏡に映る自分に気がついた。 瑠璃の髪に琥珀の瞳。純白の肌に深紅の唇。 いつもと変わらないはずの自分。だが、どこかいつもとは違うように思えた。 ルリは軽やかに身を翻すと、クローゼットの扉を開く。 そこには、いくつもの私服と、二着の制服があった。 古びた制服と真新しい制服。 真新しいほうの制服を取り、着替える。 成長した体に合わせ、新調した制服。 靴も、今までのものではなく、ヒールの高い靴だ。 着替え終えると、姿見の前でクルリ回ってみる。 「似合ってると思いますか?」 デザインは変わってはいない。しかしなぜか気になりオモイカネに感想を聞いてしまう。 「とても良く似合ってますよ」 「ありがとう、オモイカネ」 気を良くしたルリは、クローゼットの扉を閉めようとして、昨日まで身に纏っていた制服を見た。 「ありがとう・・・今までの私」 そっと扉を閉じる。 「ルリ、あまり時間がありませんよ」 オモイカネに言われ時計を見る。確かにいつもより時間がない。ゆっくとしすぎたようだ。 「いってきます」 「いってらっしゃい」 ルリはいつもより遅いペースで歩きだした。 まだハイヒールに慣れていないためだ。 それでも食堂へは確実に近付いていた。 「テンカワさん、似合ってるって言ってくれますかね」 ほんの少し、ほんの少しの淡い期待。でも、できれば裏切らないでほしい。 「会いに行きましょう」 昨日までの私と違う私。 人は変わって行く。それが良い事なのか悪い事なのかはわからない。 でも、変わっていくのだ。 「明日の私をつれて・・・」 そこの角を曲がれば、食堂はもうすぐであった。 明日の私をつれて・・・ 完 後書き お久しぶりです。 作者の赤城しぐれでございます。 う〜ん。かなり暴走しています。 当初は、得意のミナトものになる筈だったんですけどね。 彼女に活躍されるといつまでたっても進展しそうにありませんから。 題名は、冴木 忍著 風の歌 星の道外伝 あなたに逢いたい から 明日の君をつれて・・・ からの引用です。 この物語を最後まで読んで下さいました皆様、本当にありがとうございます。 最後になりましたが、お忙しい中この作品を掲載してくださった、中田様に感謝を込めて。