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安東祐希先生、枯れ葉剤なんて使っちゃいけません



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安東祐希先生、枯れ葉剤なんて使っちゃいけません(ヨセフアンドレオン)

 本件に関しては「法政大学学生部長の安東祐希教授はなんで言論弾圧なんてやっているのか」の中で、ジョー・マジャール同志が多くのことを語っていますので、私の指摘は二つだけに留めたいと思います。

  1)この間の安東祐希先生の言動を知り、私はある人物のことを思い出しました。その人物とは、かつて法大学生運動の最高指導者としてキャンパスに君臨した松尾眞氏です(現在は京都精華大学教授)。
 私が松尾氏のことを思い出したのは他でもありません。この間の安東先生の「言論の自由を否定し、逆らう者は実力で排除する」というやり方が、かつての松尾氏のやり方にそっくりだからです。
 また、安東先生は「ビラ・立て看規制」に反対する学生を「カルト」としているそうですが、「意に背く者には邪悪なレッテルを貼り、それをもって実力行使を正当化する」というのも、松尾氏が常套手段としていたものです。
 松尾氏の過去の所業についてはジョー・マジャール同志が「松尾真氏の運勢を占う」の中でその一部を紹介していますが、松尾氏の強権発動は法政大学に深い傷を残しました。
 安東先生にはこの歴史を学んでいただきたい。

 2)この間、私が聞きたところによると、安東先生は「ビラや立て看を規制するのはカルトの活動をあぶり出すためで、学生の安全と学問の自由をカルトから守るための処置であり、私の戦いは正義の戦いだ」と考えているようですが、私はこの考え方に反対です。
 学生の安全と学問の自由は守られなければなりません。しかし、そのために「言論の自由を制限する」というのは民主主義に枯れ葉剤を撒くようなものです。枯れ葉剤を撒くような戦いが正義の戦いであるわけがない。われわれは前世紀にそのことを学んだはずです。
 現在、私が一緒に仕事をしているイラストレータの斉田直世氏は「枯れ葉剤なんて使っちゃいけません。うちも庭がボウボウなんで撒こうかなと思って買ったんですけど、タンポポも生えなくなっちゃうって聞いてやめました。庭を綺麗にするにはマメに手入れをするしかないんです。枯れ葉剤は断固反対です。中川さん、戦いましょう。われわれはーってやるんですよね。一度、やってみたかったんです」と張り切っています。
 斉田さんは1983年生まれ。ベトナム戦争が終わってからこの世に生まれた人ですが、枯れ葉剤にはこのような見識をもっています。
 言論弾圧に反対する学生諸君は「今の法大の状況は改憲後の社会だ」と言っているそうですが、この見方には私も賛成です。カルトの登場やさまざまな原理主義勢力の台頭によって、いま、「基本的人権」は世界的に揺らいでいます。「基本的人権を認めない者に対しては基本的人権など認めなくてもよい」という風潮はこれからますます高まっていくでしょう。
 しかし、本当にそれで問題は解決するのでしょうか。私はそうは思いません。
 斉田さんのメッセージを受けて、私の友人の一人は次のように言っています。「枯れ葉剤を撒いたって一時的なもの。そのうち、枯れてほしい雑草のほうに耐性がついて、結局は『タンポポのみ絶滅』ということになりかねない」と。
 安東先生には、ぜひ考え直していただきたい

 2006年4月17日
 法政大学文学部哲学科OB
  (学術行動委員会89年度代表)
 中川文人

原文はこちらです

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法政大学での弾圧事件に抗議する有志一同
連絡先:アッテンボローまたは草加耕助まで