
憑依と除霊そして霊障
一般の人は、霊に取り憑かれることや霊に襲われることを恐れています。あるいは逆に、素晴らしい霊体が憑いてくれ、福がもたらせるのを期待しています。しかし、その恐れや期待が、憑依する霊に利用されることを気をつけねばなりません。憑依されやすい人がいます。素直というか、簡単に信じてしまう人です。善からぬ霊体に、引き回され、後でつじつまが合わなくなり恥をかいたりします。ネット上で検索すれば、菩薩様や仏様が、自分に憑いたかのように語る人がいます。しかし、そんなことはあり得ません。人間に憑依したり、人間の邪魔をするにも、一定の霊格の幅があります。例えば、蟻を動かすのに、人間が憑依する必要はあるでしょうか?蟻の動きなら、小動物で十分です、人間の必要はありません。また、人間同士のことを考えても、アメリカの大統領が、日本の全く無名の一般市民を訪れることはあるでしょうか?親しみやすさを演出する意図以外では考えられません。菩薩様や仏様は、大統領よりはるか上の方です。あり得る話ではないのです。道理を考えればすぐわかる事です。憑依する霊は、その人間の恐れや期待を利用して、自分の望む方に引っ張る事があります。恐れがなくなる方向を示したり、期待に添えるかのように見せかけます。そして、だんだんに言いなりになるように仕向けていくのです。だから、憑依の被害を防ぐ手立ては、客観的に考えることです。自分がどれほどの人間か、また、言っている内容は、普通に社会で起きることなのか、それを冷静に考えるのです。
「霊に取り憑かれたのなら、除霊すれば良い。」そう言って、除霊を売り文句にしているサイトや書籍はたくさんあります。では、その効果といえば、甚だ怪しいものがあります。まず、除霊する人の力が問題です。塩を盛るとか、お線香を折って撒くとかという方法がありますが、それで解決できるような、容易な例は、そうはありません。除霊の言葉や呪文も、唱える人によって全く違うのです。その言葉や呪文を知っていたとしても、除霊できるとは限りません。また、いったんは除霊しても、他の霊が、また憑依したり、除霊されたはずの霊が戻ったりします。あるいは、除霊を予知し、一時的に離れ、いないように見せかけ、また憑いてきたりもするのです。大事なことは、憑依された本人の心構えと姿勢です。憑依する霊は、憑いても無駄であれば、自然と離れます。逆に、利用できるのであれば、祓ってもまた憑くのです。自分をしっかり保つことが、やはり必要なのです ただ、助けを求めて、憑依することもあります。人間という言葉が示す通り、人は霊界との間を取り持ちます。その時には、憑依や他の霊現象が起きてきます。ここでもやはり冷静さです。助けられると思えば助け、そうでなければ無視します。
人間とコミュニケーション手段を持たない霊体は、しばしば霊障を起こします。自分の存在を示したり、伝えたいことを知らせるために、事故や病気、痛みなどを与えるのです。人間は、突然の事故や痛みに驚いて、恐怖に駆られたりしますが、現状を把握するのが第一です。理由が分からなければ、信用できる人に尋ねたり、自分自身で、霊体に聞くことです。実は、霊体のほうに注意を向ければ済むことも多く、それだけで解決し始めたりします。自分が手も足も出ない霊体が、自分を狙うはずがないことを知るべきです。自分が的になったのであれば、自分で処理できる。そう考えて、一つ一つ対処していけば、必ず糸口が見つかり、解決できるのです。霊現象を過大に考えてしまうことが問題なのです。何か起きれば人のせいにする、すぐ人を頼る。そういう主体性のない生き方は改めねばなりません。自分のものであるこの心と体、他のものの自由にはさせない、そう言い切れる、きっぱりした自負心こそ大切です。