続・猿の惑星−BENEATH THE PLANET OF THE APES
70年米(96分)

監督 テッド・ポスト
脚本 ポール・デーン
制作 アーサー・P・ジェイコプス
             
●あらすじ ●登場「人物」 ●登場「猿」 ●登場「ミュータント」 ●ネタバレ・ストーリー ●感想

●あらすじ

       
核爆弾をあがめるミュータントと猿との戦いが勃発!!!

テイラー捜索のために過去からやってきた宇宙船の乗組員ブレントは猿の都市に戻ろうとしていたノバと出会う。二人は猿たちの追跡を逃れて禁断地帯に入るが、そこで人類の子孫がいることを知る。彼らは核戦争の影響でミュータント化し核爆弾を全能の神とあがめていた。

ブレントはテイラーと合流するもミュータントによる超能力で戦うことになる。

同じ頃、猿族は領地拡大をめざし禁断地域を侵略しようとする。人類と猿の最後の戦いが起こる。

●登場「人物」
ブレント テイラーを追ってきた宇宙飛行士。テイラーと同じく猿の惑星に辿り着く。猿から逃げ延びるものの禁断地帯に入ってしまいノバを殺しそうになる。爆弾を発射をくい止めようとするも銃で撃たれて死亡。
船長 テイラーを追ってきた宇宙飛行士の船長。名前は不明。妻と2人の娘がいる。猿の惑星に到着後に死んでしまう。
ノバ ブレントと行動を共にする。「テイラー!!!」と叫び言語機能を開花させるも猿に撃たれて死んでしまう。
テイラー 幻覚の火の中に飛び込んでいく。その後牢屋に閉じこめられている。ブレントと殺し合いをするがノバのおかげで救われる。爆弾を発射をくい止めようとするも銃で撃たれて自らが爆弾のスイッチを押した。

●登場「猿」
コーネリアス チンパンジーの考古学者。ブレントに地図を渡す。ジーラの夫。
ジーラ チンパンジーの動物心理学者。集会の時に刃向かった態度をとってコーネリアスにしかられる。コーネリアスの妻。
アーサス ゴリラの将軍。集会でも武力中心の考えを発表していた。「禁断地帯」への侵略を強く希望する。爆弾をロープを使って倒すように命じる。
ゼイアス オラウータン。信仰守護局長で科学省長官。ミュータントの幻覚を見破る。入浴シーンもあった。

●登場「ミュータント」 (カッコ内)は着ているベストの色。
中年(紫) リーダー格。決起集会の時も彼が進行していた。爆弾のスイッチを押す前に撃ち殺される。
太った男(赤) リーダー格の中年とアイコンタクトをしてブレントにテレパシーを送っていた。
若い女(青) これといって目立った場面はなし。ブレントにテレパシーを説明する。
眼鏡の男(緑) ブレントにテレパシーを説明する。火を出したり激しい耳鳴りを与えたりした。
黒人の男(黄) 超能力でブレントを痛めつけた。テイラーとブレントを戦うように仕向けるが逆に自分が鉄格子に刺さって死ぬことになる。
若い男 茶色っぽい頭を覆うような帽子をかぶっている。ブレントが最初に出会ったミュータントで核爆弾に向かって祈っていた。

●ネタバレ・ストーリー

             
粉々になった宇宙船からブレントから出てくる。船長は目をやられ、その後に死んでしまう。ブレントは土に彼を埋葬する。

ブレントは馬に乗ったノバを見つける。ノバがつけていたアクセサリー(認識票)を見て「テイラー」の文字を確認する。

ブレントとノバは猿の都市に行く。そこではアーサス将軍を中心とした猿の集会が行われている。

ブレントとノバはコーネリアスとジーラに助けてもらい逃げ延びるが禁断地帯に入ってしまう。

ブレントは「ニューヨーク・サマー・フェスティバル」と書かれた看板を見て、ここがどこかを認識する。

アーサス将軍を中心としたゴリラ軍とゼイアスを中心としたオラウータン達は大人数で「禁断地帯」に探索に出発する。

ブレントとノバは音の聞こえる方向に向かって地下鉄の駅内を歩いていく。

ニューヨーク図書館、株式取引所、ラジオシティーミュージックホールと書かれた場所を見つけていく。

ブレントは超能力にかかりノバを洗面所に沈めようとする。ブレントが苦しみドアを開け別の部屋に入る。

ドアを開けて中に入るとミサイルがおいてある神殿のような場所で白装束を着た若い男が祈っている。

ブレントは他の2人の白装束を着た人につれていかれる。着いた部屋には5人の人間が待っている。

中年(紫色の服)、太った男(赤い服)、若い女(青い服)、黒人の男(黄色い服)、サングラスの男(緑の服)の5人。

5人はテレパシーを使ってブレントと会話をする。嘘をつくと黒人の男(黄色い服)に超能力による痛みを与えられる。

5人は普通に言葉を話してブレントと会話をする。ブレントはまたテレパシーによって、合流したノバの首を絞め殺そうとする。

猿の軍隊が禁断地帯の間近まで辿り着く。ラッパを吹いて突撃する。

猿の軍隊は猿が貼り付けにされ焼き殺されている光景を目撃する。「猿の大神」の像から血の涙がでてくる。

ゼイアスは火の中に飛び込んでいき、すべてが幻覚であることを証明してみせる。

その姿を見たミュータントの5人は協会で決起集会を開くことを決める。ミュータントの市民はオルガンを演奏し賛美歌を歌う。

「核爆弾」がせりあがってきて中年(紫色の服)を中心としてミュータントの市民達が大神として「核爆弾」に祈りを捧げる。

ミュータントたちは全員、かぶっていたマスクをはずし自分達の正体を見せて爆弾をたたえる歌を続けた。

ブレントは黒人の男(黄色い服)に案内されてテイラーが入っている牢屋へ。テイラーとブレントが再会する。

黒人の男(黄色い服)のテレパシーによってテイラーとブレントは互いに殺し合ってしまう。

黒人の男(黄色い服)がノバに気をとられたスキにテイラーとブレントは黒人の男(黄色い服)を殺す。

テイラーとブレントは爆弾が「アルファ・オメガ」つまりは最終爆弾(コバルト爆弾)であることを話す。

アーサス将軍とゼイアスを中心とした猿軍はとうとう建物内に入っていく。ミュータント達は簡単に殺されていく。

テイラー、ブレント、ノバは猿の兵士と戦う。そしてノバが撃たれて死んでしまう。テイラーとブレントは爆弾を発射をくい止めることを決意する。

猿軍は石像を壊しながらどんどん進入していく。ゼイアスは自殺しているミュータントも発見する。

猿軍はとうとう爆弾のある場所にたどり着く。中年(紫色の服)が待っていてボタンを押して爆弾を上昇させるも撃ち殺される。

アーサス将軍は爆弾をロープで倒すように命じる。倒していくと爆弾からケムリがでてくる。

テイラーとブレントは爆弾のスイッチを押されないためにスキを見て猿を殺そうとするが逆に撃たれてしまう。

テイラーはゼイアスと話をした後、核爆弾をスイッチを押す。これによって地球が消滅する。

●感想

       
この映画も前作同様、小学生の時にテレビで見ました。前作ほどではなかったにしろ、かなりの衝撃をうけました。まさか僕達の住んでいる地球が亡くなってしまうなんてという衝撃です。前作はどこか哲学的だったのに対して、この作品は一応、戦争映画です。小学生だったので本気で怖くなりました(笑)

あれからかなりの月日がたった今、見た感想を書きたいと思います。

前半はブレントが前作のテイラーと同じ展開になります。このへんに関しては個人的にはそれほど面白いとは思いません。「ニューヨーク・サマー・フェスティバル」の看板を見て猿の惑星が地球であることに気がつくのもあっけないです。テイラーが苦労してやったことをブレントはあっさりと進めてしまいます。テイラーの苦労を知っていて感情移入してしまっているだけに「そんなに簡単に見つけないでくれ」っていう気持ちがどこかにあります(笑)

そして中盤、ノバと一緒にミュータントの住む洞窟に入って行きますが、ブレントがノバを苦しめる展開も好きではないです。ノバが言葉を話せないからなのか、なんとなく虐待してるように感じてしまいます。もちろんミュータントによるものなのはよくわかっていますが。

後半、核ミサイルに祈りを捧げるミュータントが出てきます。このへんからかなり面白くなってきます。3955年というのは今よりも2000年近く先です。そう考えるとこんな人間がいてもおかしくないかもしれません。超能力が使えるものの力はない。好戦的ではないけど人に殺し合いをさせるという自分の罪を罪として認めない人格。核ミサイルを神と崇める異常性。怖い人間だな〜と思う反面、この未来の想像図は嫌いじゃないです。「アーメン、アーメン」と歌う歌の感じも不気味でいい味だしてます(笑)
マスクを外したグロテスクな顔はマスクをつけている時よりも大きいのがちょっと(笑)
でもミュータント全員があのルックスなら別に素顔で生活してもいいような気がします。

そしてテイラーとブレントは核ミサイルの発射を阻止しようとするわけですが、この心境は微妙です。正義感なんでしょうか? 我々の地球という意識からでしょうか?
核ミサイルを発射すれば地球が清浄化すると思っているミュータントからも守らないといけないし、よくわからないでスイッチを押しそうな猿軍からも核ミサイルを守らないといけないという無謀な挑戦をしたのも宇宙船の修理が不可能、ノバが死んだこともあり2人にとって失うものはない状態だったからこその勇気、行動だったのかもしれません。

しかし当たり前ですが2人ではどうにもなりません。2人とも撃たれます。テイラーは死ぬ間際、スイッチを押します。こんなひどい地球だったら、もう歴史を作っていかなくてもいい、という気持ちだったのかと個人的には想像します。

それにしてもこの不幸な結末の作品です。でもこの衝撃は凄いです。前作に比べると色々と気になる部分はあるものの、ラストの衝撃によって力強い作品になっていると思います。

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