| 事の発端
2002年、3月半ばのある日。東京都内某零細企業に遊びに来たワタクシでありました。 12畳程度の狭いオフィスにはコンピュータの熱気がこもり、いつ来ても変わらぬ劣悪な労働環境です。おまけに今日は、異様な存在感を放つおじさまがど真ん中の椅子に陣取り、狭い部屋を更に狭くしています。おじさまの職業は商社マン。世界中を駆け巡ってきた結果、なに人だかよくわからなくなっちゃったような肌色に、鋭い眼光が迫力です。 零細企業社長:そういえば、○○社の魚野川さんが今度御夫婦で北朝鮮に旅行に行きたいって言ってました。 おじさま:ほう、魚野川君が?そういえば、今年はサッカーW杯にぶつけて、北朝鮮でも大マスゲーム大会がどうのとか言ってたからな、外貨稼ぎなんだろう。ツアー代金も格安だとか何かで読んだな。昔は30万円くらいしたんだがなァ・・・ ここでなにげに私が発したセリフが、今思えば迂闊でした。 私:いいな〜私も行きたいなあ。 おじさま:そうかっっ!すぐ魚野川に電話しろ!! 私:え??ちょっ、ちょっと〜〜〜、私魚野川さんとはまだ2、3回お会いしただけなんですが〜 おじさま:思い立ったら吉日主義万歳!! なんとな〜く気分で発した言葉がどんどん暴走、あれよあれよという間に手続きまで来てしまいました。ゴールデンウイークに北朝鮮ツアーを組んでいた旅行会社はいくつかあったのですが、おじさまのお薦めで北朝鮮旅行の老舗・C社さんに決定。メールでお願いすると、さっそく翌日申込書とパンフ一式が送られてきました。 大マスゲーム&芸術公演「アリラン」観賞 ツアー参加申込書とともに提出するヴィザ申請書の「記載の内容に虚偽があった場合、何事があっても知らんよベイベー」といった内容の文句にビビります。 そして・・・ それから1ヶ月後の4月25日の夜、東京駅八重洲口。 ツアーは翌日26日の昼に関西空港集合なのですが、ヘンピな所に住む私は当日出発では昼までに関空に着けないので、夜行バス「ドリーム難波号」と電車を乗り継いで関空に向かいます。 結局魚野川さんは勤め先から制止されて行かずじまい。八重洲口に現れた気の毒な同行者は、冒頭の某零細企業に最近までおつとめだったタタケ山さんです。無理強いに近い形の説得を受けての参加ですが、なぜか鼻血が出そうなくらい興奮しています。私もちょっと興奮。各種書籍による情報収集の結果、少なくとも一般観光客が怖い目に遭う心配はないという事は頭では理解できても、やっぱりなんか怖いもんね。 それにしても夜行バス。ああ夜行バス。東名の路面は想像以上にベコバコで尻が痛いです。この国のインフラ整備はどうなっとるんだ・・・
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