ふじみ湖基礎知識



ふじみ湖〜

ふじみ湖は、茨城県笠間市にあります。東京からだと車や電車で約1時間半の距離です。笠間市は、豊かな農作物に恵まれ、焼物、アートも盛んで、古い歴史のある街です。



〜ふじみ湖について〜

周囲約1キロ、最大水深約39メートル、湿地帯を伴い、夏場の渇水期でも毎日水があふれています。青く透明でアオコなどの藻の発生がありません。
                


〜ふじみ湖の歴史〜
 ふじみ湖という名前は、元々の山の名前がお富士山(おふじさん)と呼ばれ、富士浅間(せんげん)神社を山頂にお祭りしていたことにより、地元の方たちがつけた愛称です。
 一つの独立した山が採石により山が削られた跡に、湧き水がいっぱいになっています。不思議ですよね。

 昔は信仰の山でした。
水の守りの弁天様水神様もありました。
 旧暦三月の初酉(はつとり)の日には、地元の人たちが頂きに登り、富士浅間さんにお参りし、持ち寄りのお赤飯やお煮しめでを頂き、春を喜び、一年の幸福を祈ったそうです。何かいいことありそうなおふじさん、ふじみ湖なのですね。


〜ふじみ湖の周りの生物〜
 湖にはオゼイトトンボ、ハッチョウトンボ、タガメ、ゲンジボタルがいます。鳥類はオオタカ、ハイタカ、ノスリなどのタカ類やヤマセミなど。シラン、コクラン、ヒトツボクロなどもあります。
 周辺の森には、オオムラサキ、トウキョウサンショウウオも生息。すぐ下を流れる涸沼(ひぬま)川には、湧水のシンボル、ギバチという魚(地元ではギンギョと呼ばれている)がいます。
首都圏にこんな湖があったとは、本当に驚きなのです。


もっと詳しく知りたいあなたのために 応用知識編
〜過去・現在・そして未来へと〜
 昔は、ふじみ湖一帯の大半の部分は国有林でした。
戦後、国から当時の大池田村に払い下げられ、地元の人たちの採草地として、生活の支えとなっていました。それが町村合併を経て笠間市となり、市はその後、財政難を理由に売却すると言い出したそうです。地元の人はあわてて、目標額を決めて、募金を始めようとしたそうです。今で言えば幻のナショナルトラストですね(自然・文化の保存と言うより、生活の保全のためで、厳密な意味ではないですが。。)結局、その目標額よりも高い買値がついてしまい、山は村人の手から離れたそうです。

 信仰の山でもあった国有林が私有地となり、採石場になりました。ところが、何しろ湧き水が半端じゃない。掘れば掘るほど水が湧いてくる。結局、閉山になってしまいました。その後一年ほどで、美しい湧水の湖となったそうです。
豊富な湧き水は湖底の石灰岩層から湧いていると、当時の様子を知る人は証言しています。東の切り立った崖の裾、地元の人が弁天岩と名付けた大きな岩が見えます。この下から、こんこんと湧き続けているのでしょう。

昔から、湧き水が多く、小さな山には不釣り合いな、豊かな水量の沢がありました。天然ウナギが続々とのぼり、森にはカタクリの大群落があったのです。

 その後、十数年を経て、自然が回復し、湿地帯も形成され、湖水は透明で、刻一刻と多彩な表情を見せる、美しい湖になりました。 自然の偉大さというものを、ふじみ湖は私たちに教えてくれます。

 人間が利用可能な淡水は、地球に存在するすべての水の、わずか1パーセントとも言われています。まさに湖沼は、地球の宝物ですが、現在は汚染やかんばつなどで、厳しい運命にあります。そんな中、関東平野の里山の片隅で湖の赤ちゃんが誕生したのです。国を挙げて祝福し、未来の世代と共に育てていく必要性を感じます。

 世に知られるだけで、どなたも保存に賛同される魅力ある湖、それがふじみ湖なのです。自然自身が我々に何が大切なのかを教えてくれるこの湖を、地球の宝・希望の泉として、ぜひ後世に残しましょう。


現在のふじみ湖では・・・・
茨城県が国内でも最大規模の産業廃棄物最終処分場を建設しています。
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