雪の溶ける頃

あまりに哀しいことがあって

わたしはわたしのヒトの皮を脱いで

軽合金の艶やかな鏡面の鎧を着てみた

美しい水色の景色を

しっとりと反射していた



やがて着ていることさへ

忘れていたけど

愛のようなものとすれ違い

本当のあなたが欲しいといわれ

脱いでみると

もう透明だった



愛でさへ通り過ぎていった

わたしの裸

泣いてしまったけれど嫌いじゃないよ

見えないけれど感じるもの

わたしは裸


  
        
(2003.2.7)
Marieta
センチメンタルキャメラ