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4月9日(土)
水田の畔は春の草花が花をつけ始めている。あっという間にいろいろな種類の花が咲いてきた。ナズナ、スズメノカタビラ、スズメノテッポウをはじめ、色鮮やかな世界になっている。その中から目ぼしいものを取り上げてみた。
水田の中や縁に赤紫色のレンゲソウが見える。一昔前、春先の水田はこの花で満たされ、赤紫色の花園が一面に広がっていた。農家の人が緑肥として、この草花を利用していたからである。今は化学肥料を使用するため不要になったらしい。昔の情緒豊かな風景が失われていくのは寂しい思いがする。
塊をした花を見ると、小さな花が集まっていることが分かる。その小さな花はカラスノエンドウに似ていて、マメ科の花の特徴を備えていることが分かる。
ヘビイチゴと思われる黄色い花が咲いている。ヘビイチゴに似たものにミツバチグリ、オヘビイチゴなどがある。昨年もこの時期に、この花はどれなのかと考えた。オヘビイチゴは葉が5枚なので、後の2つとは違っていることが分かる。ミツバチグリには赤い果実が出来ない。昨年この辺には赤い実がった記録から考えると、ミタチグリも違ってくる。更に調べると、ヤブヘビイチゴが挙がって来る。ヤブヘビイチゴはヘビイチゴよりひとまわり大きいという。この花の直径は1.5cm、葉の長さが2.5cmを考えると、この花はヘビイチゴになるようだ。
紫色の花、この花も昨年「トキワハゼ、サギゴケのどちらか」と迷った。トキワハゼについて調べると、ムラサキゴケが出てくる。更に見ると、この中で白色のものをサギゴケと言う。匍匐枝があればサギゴケになることを知っていたが、昨年はそこを調べて見なかった。外観で見ていたのでは、匍匐枝の存在が分からない。1本抜かせてもらうと、抵抗なく抜けてきた。匍匐枝がなかったことが分かった。花は1cmほど大きさである。サギゴケだと1.5cm~2.0cmあるというので、この花はトキワハゼなるようだ。
この黄色い花も、昨年キツネノボタン、ケキツネノボタン、タガラシと迷って、何とかケキツネノボタンンだろうと落ち着いた。再びこの花を目にするようになったので、再度調べてみた。集合果は球形で、茎には毛が多い。この特徴からケキツネノボタンになると思える。
春の代表的な花であるハルジョオンが見え始めた。まだ数は少ないが、よく目にするようになった。水田の畔にも咲いている。そのうちこの花に似たヒメジョオンが出てくる。今はハルジョオンのみなので間違うことがない。花をつけた枝が重そうに垂れているのがこの花の特徴でもある。
キツネノボタンに似た黄色い花がある。これはタガラシになる。この花も同定が難しい。この花の果実は楕円形で、キツネノボタンと違うことが分かる。葉や茎にはほとんど毛が無いようだ。花の直径を測ると1cmほどであり、ケキツネノボタンより一回り小さい。タガラシを見ていると、その周りをスズメノテッポウが埋めていた。棒状のもので、これが花だと理解しにくい。棒状の表面には白色のものが見える。これは葯が外へ出てきている姿である。
撮影:4月1日
記 平成28年4月7日(木) |