9月                                                       舞岡公園の植物 9月へ

 29年年度

28年度

 

 

 

9月1日

 

 

 

 

ミツマタ

オミナエシ

オミナエシ

クサギ

キンミズヒキ

 

 

 

 

 

キンミズヒキ

トロロアオイ

ミソハギ

 

 

 

 

 

 

 

 

91(金)

 沼の畔にあるタマアジサイの蕾が大きく膨らんでいる。ここのアジサイの蕾を最初に見た時、これは一体なの蕾だろうかと考えたことがあった。「葉などから類推して、若しかしたらアジサイでは・・・」と思ったりもしたが、その内、花が咲き、その正体が分かって来た。通常、アジアイの花期は6月と言われている。しかし、ここのタマアジサイは秋になって咲く。一昨年は、827日に花を見ている(資料)。今年も、いま大きな蕾になっているので、もうすぐ咲くのではないかと思われる。

 
 沼を過ぎ角へ来ると、黄色い花が見えてきた。これはオミナエシである。先程オトコエシを見てきたので、今年は同じ日に両方を見ることになった。オトコエシは男性的で、オミナエシは女性的であるという。毛深さ、茎の太さ、葉の形などを見たが、2つの違いは分かり難い。資料などではオミナエシの茎は毛深く、葉は広いと説明されている。
 
 目の前に沢山の花を付けたクサギが現れた。先月の28日にクサギが咲き出したのを見ているが、見たところが別の場所だったので、一瞬戸惑った。しかし、直ぐにここにクサギがあったことを思い出した。蕾は未だ沢山あるが、萎れた花、枯れた花が出てきていた。円筒形の花で、筒の部分は紫色をしている。筒の先は5に分かれ、この部分は白色になっている。
 
 ここを通り過ぎると、リョウブの樹があり、その前の土手にキンミズヒキがある。先日来たときは、花がなく、葉を見て、これはキンミズヒキの葉であると思っていた。今花を見て、確信が持てた。
 
 作業場近くにフヨウの花に似た大きな花が見えた。しかし、葉は細く裂けていて、フヨウの葉とは異なる。手掛かりが少ないので、黄色いフヨウで検索し、出て来た中のアオイ科の仲間(ムクゲ、フヨウなど)を選択した(資料1)。すると、花と葉の形がよく似たトロロアオイ属の中にトロロアオイが載っていたので、このトロロアオイの可能性が高いと思い、トロロアオイについて調べることになった。調べ始めると、トロロアオイにそっくりものにオクラがある事が分かって来た。オクラは食料として日常利用しているが、花は見たことがない。「オクラの花はこのような花なのか」と1つ学んだ気がした。オクラとトロロアオイの葉を見ると、トロロアオイの葉は深く、細く裂けている(資料2)。写真の葉を見ると、深く、細く裂けている。従って、この花はトロロアオイになるようだ。
 
 トロロアオイの手前の土手にミソハギが咲いている。前回も此処で見ているが、その時より花の数がずっと多くなっている。この花はお盆の際、禊として使われている。
 
撮影:822

  記  平成29825日(金)

 

 

 

 

 

92日(土)

 

 

 

 

サトキマダラヒカゲ

カラスザンショウ

カラスザンショウの果実

ヤブラン

コムラサキの花

 

 

 

 

 

コムラサキの果実

 伐採されてヤマグワ(左)とマユミ(右)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

92日(土)
 
 チョウが1頭舞ってきた。止まるのを待って撮影すると、1度見た覚えがあるチョウだった。過去の資料を見直すと、昨年の728日に記録があった。チョウの名前はサトキマダラヒカゲであった。サトキマダラヒカゲを漢字で書くと「里黄斑日陰蝶」になる。通常、生物名はカタカナで書くが、カタカナ名だど名前の由来などが分かり難い。この漢字から推定していくと、このチョウは里の日陰に見られ、羽に黄色い斑紋があるチョウと解釈できる。
 
 

 古民家から出て、掲示板の後ろの樹木に果実が出来ていたので、何の樹だか調べようと写真を撮った。距離が離れていたので、写真が鮮明でなく、判定が難しかった。そこで、葉と幹から見ることにした。幹を見ると、棘があるように見えたので、これを頼りに、資料1の樹木検索を利用して検索すると、カラスザンショウとイヌザンショウに絞られてきた。このどちらになるのではないだろうかと考えた時、カラスザンショウについては過去に書いたように思ったので、過去の資料を遡ってみた。すると、資料2で触れていた。この時の写真は、今回よりずっと離れて撮影した写真であった。従って、詳細はよく分かっていない。カラスザンショウとイヌザンショウはとこが違うのか知ろうと資料を探したが、分かりやすく説明した資料が見つからなかったので、資料3を基に考えてみた。独特な傘状の樹冠、樹皮は灰褐色。幹や枝に短く鋭い刺が多い、長さ3080cmの奇数羽状複葉、枝先に1320cmの散房花序・・・などを考えると、カラスザンショウがふさわしいように思うが、検討が必要と思われる。
 
 

 水田の畦道に出て、沼の向こう側を見ると、ヤブランが沢山花を付けていた。遠くからはツルボのようにも見えるが、此方の色が濃い。ツルボといい、ヤブランといい、どちらも今盛りを迎えているようで、各所で目にする。
 
 

 水車小屋の横にコムラサキがある。もう花は終わっているだろうと思いながら見ると、薄紫色の花が残っていた。花弁が外側に反り、雄しべが突き出た姿が綺麗に見えたので写真に収めた。
 
 

 ここから上の園道へ上がり始めた時、「何か変だなぁ」と思った。今までここはこんなに明るくなかった。よく見ると、ヤマグワとマユミの樹が伐採されていた。ここで、この伐採されてしまったマユミを見ようとしていたところだったので、非常に残念だった。マユミの樹は、この公園内に沢山あるが、伐採されてしまった樹が一番観察しやすかった思いがある。
 
 

撮影:822


  記  平成29825日(金)

 

 

 

 

 

93日(日)

 

 

 

 

マユミ

オカトラノオ

ススキ?

シラヤマギクとミソハギ

シラヤマギク

 

 

 

 

 

 ミソハギ

ギボウシ

キンミズヒキ

ヒヨドリバナの蕾

 オミナエシ

 

 

 

 

 

イヌゴマ

イヌゴマの小花:輪生している

 

 

 

 

 

 

93日(日)
 
 水車小屋の横のマユミを見ることが出来なかったので、北門を出たところにあるマユミの樹の写真を撮った。黄緑色をした果実が枝からたくさん吊下っている。この果実は四角張っており、次第にピンク色を帯びてきて、最後に弾けて中の種子が飛び出てくる。ピンク色に染まると、マユミの存在が分かりやすくなる。
 

 
 オカトラノオの花が終わった。花軸には果実が実り始めている。この姿を見ると、花に花柄があったことが分かる。果実は花柄の先に1個ずつ付いており、小さな楕円形で、先端には雌しべの名残がある。
 
 

 水田側にススキが見られるが、藪側には、ススキに似た細い葉をしたものが群生している。これは何になるのだろうか。葉を計測すると、長さが70㎝、幅が1㎝であった。この細い葉を見ると、中央に白線が入っており、ススキの特徴を現わしている。恐らくススキと思えるが、疑問が残された。
 
 

 藪側にシラヤマギクとミソハギが見えてきた。ここまでの園道沿いには色彩豊かな花が咲いていなかったが、ここの一画だけに色の付いた花が咲いている。大きくなったシラヤマギクの成長具合を見ると、もう彼方此方で見られそうだが、咲いていたのはここだけである。ミソハギは古民家の中でも見てきた。未だ色が褪せていないようだ。
 
 

 ギボウシが見える。この花は一般家庭の庭やプランターに見られる。直ぐ近くにキンミズヒキもある。キンミズヒキの花は、先日来たときは咲いていなかったのが、一気に咲き出したようだ。今日は、キンミズヒキ、ツリガネニンジンが頻繁に見られた。藪を見ていると、色々なものが目に付いてくる。ヒヨドリバナの蕾が見える。茎は細くつるのように伸びている。オミナエシも見えた。
 
 

 少し離れたところに珍しそうなピンクの花が見えた。一寸名前が分からない。アキノタムラソウの色を薄くしたように見えたが、よく見ると、花が全然違っている。6個ぐらいの花が輪生し階段状に咲いている。アキノタムラソウは半輪生なので、明らかに違うことが分かる。とりあえず。資料1の四季の山草で検索してみた。すると、「イヌゴマ」が検索されてきた。「イヌゴマ」と知り、この花は過って見たことがある記憶がよみがえってきた。しかし、花の様子は思い出すことが出来なかった。そこで、過っての資料を調べると、一昨年、古民家の裏庭で見たことになっている(資料2)。
資料2より抜粋

・葉は対生で、細長い楕円形をしている
・茎は四角く、稜に下向きの毛がまばら 
 にある
・花は唇形で、上唇は1枚、下唇は3つに
 割れている

 特徴を再確認すると、この花はイヌゴマになりそうだ。
 
 
 

撮影822

  記  平成29826日(土)

 

 

 

 

 

94日(月)

 

 

 

 

試料:ヤブマオ

花被筒:沢山の毛がある

鋸歯の先は同大ではない

 上の花序

下の花序

94日(月)
 
 藪の縁へ行くと、ヤブマオを目にする。穂が出て、花が咲いているようなので、どんな花をしているのか知ろうとしているが、未だに花の様子が摑めない。色々な資料を見ると、「下部には雄花序を上部には雌花序をだす」と説明されている。このことを確かめようと、ヤブマオを目にする度にルーペを使ったり、写真を撮り見ているが、見えてくるのは雌花ばかりのようだ。これだけ雌花があるのだから、1つぐらい雄花があってもよさそうだが、一向に目にすることが出来ない。
 どこか勘違いをしているのではと思い。ヤブマオについて見直した。保育社の原色植物図鑑によると、ヤブマオはイラクサ科の中のカラムシ属に入っている。更に、カラムシ属を見ると、10種類もの名前が挙げられていた。ここを見るまで、こんなに種類があるとは知らなかった。
 
 
 
 10種類もある検索表を見ていくと、試料は葉が対生しているので、マオとクサマオが除かれる。次の検索では「雌花の花被筒」という言葉が出て来た。ある程度意味は分かるが、調べてみた。資料1で、「花の下の方は筒状になっています(花被筒)」の説明があった。所謂、雌しべを包んでいるものになる。試料の花被筒には沢山の毛があり、長く見えるので、コアカソ、アカソ、タイワントリアシ、ナガバヤブマオが除かれる。
 
 

 さらに次の検索を見ると、鋸歯の大小で分けている。試料は大きな鋸歯なので、ラセイタソウが除かれ、オニヤブマオ、メヤブマオ、ヤブマオの3つに絞られてきた。次は、葉の鋸歯の先を見て、
 鈍頭または円頭でほぼ同大・・・オニヤブマオ
 鋭頭、上部のものが大きく・・・・メヤブマオ、ヤブマオ
と分けている。
 
 
 
 試料の鋸歯は同大ではない。従って、メヤブマオかヤブマオのどちらかになる。
 葉は質薄く、先は多くは3尖裂し・・・メヤブマオ
 葉は質より厚く、先は尾状・・・ヤブマオ
 
 試料の葉の先を見ると、先は尾状になっているので、試料はヤブマオと確認はできる。
 次は、雄花と雌花の確認になる。下の写真は、緑色の球状をしたものから何本もの毛のようなものが出ている。これは雌花(雌しべ)と考えられるので、この緑色の塊は雌花の塊になる。成程、雌花は上の方の花序に付いている。雄花の花序は下の方にあるというので、確認すると、どの花序を見ても先程の雌花花序と変わりがない。雄花の開花は雌花の開花より遅いものだろうか。
 
 

撮影:2015/8/4 2017/7/10

  記  平成29831日(木)

 

 

 

 

 

95日(火)

 

 

 

 

ヒヨドリバナ

ヒカゲイノコズチの花穂
ヒカゲイノコズチの葉の表面

ヒカゲイノコズチの葉の裏面

ヒメガマ

 

 

 

 

 

 ヒメガマ

手前:キツネノマゴ 奥:メヒシバ

 タイアザミ?

クズの花

 

 

 

 

 

 

 

95日(火)
 
 ヤブマオの雄花を探したが、結局見つからず、課題として残された。園道を進み、瓜久保休憩所を目指して進むと、先日見たヒヨドリバナが見えてきた。一目見ただけだと、蕾なのか咲いているのか分からない。昨年調べたヒヨドリバナの資料を振り返って見た。
 

・花は先が5つに分かれている円筒花
1つの花から2本雌しべが出ている
・雌しべの根元に見える暗紫色のものが雄しべになる。

 
 忘れていたことを思い出した。このとき、雄しべが課題に残されていた。「雌しべの根元に見える暗紫色のものが雄しべになる」ということなので、写真を見ると、確かに雄しべがあることは確認できた。しかし、本数は数えられない。再び課題に残されてしまった。
 
 
 瓜久保休憩所で一休みし、カッパ池へ向かった。この道沿いにイノコズチが盛んに出現してくる。イノコズチを見ると、どうしてもヒナタイノコズチかヒカゲイノコズチか知りたくなる。花がしっかり咲いていないので、手掛かりは葉の毛になる。以前、このことについて何度か調べて来たが、下記の資料のヒナタイノコズチの写真が印象に残っている。もう1度写真を見ると、葉の表裏には伏せるような長い毛が沢山生えている。しかし、その後このような葉を見ることはなかった。ということは、今までヒナタイノコズチではないかと思ったものの中にヒカゲイノコズチが入り混じっている可能性がある。今見ているイノコズチは半日陰のところにある。葉の毛の様子から判断するとヒカゲイノコズチになるようだ。
 

 
 カッパ池を見ると、ガマが見えた。今までこの池でガマを見た記憶が残っていないので、不思議に思った。先日見た時も、奥にあるものはヨシばかりと思っていた。中の方は遠くから見て判断するしかないので、この様に花や果実が現れないと、葉だけでは判断が難しい。このガマを見ると、上の雄花穂と下の雌花穂の間に緑色の軸が現れている。従って、これはヒメガマになるようだ。
 
 

 カッパ池を見てから奥の広場へ入って、広がる草原を見た。先日は、入り口から中央にかけてオオバコが広い範囲を占有している光景を見ている。今日はその奥を見た。すると、此方では手前にキツネノマゴ、奥にメヒシバと住み分けが行われていた。人には同じような環境と思えるところでも、多少の違いがあり、植物はその違いを感じ取っているのかも知れない。
 

 
 タイアザミと思われるアザミが大分大きくなり、蕾が見えてきた。総苞片の反り方を見ると、アザミも区別が出来るが、今の段階では難しい。ただ、蕾が沢山あり、色々な方向を向いているようなので、タイアザミではないかと思っている。
 

 今日の観察を終え、帰りのバスを待っていると、山側に紫色の花が見えた。クズの花ではないかと思い、よく見た。間違いないようだった。そこで、1度仕舞ってしまったカメラを取り出し、バスが来る前に写真に収めた。
 

 
撮影:822

  記  平成29831日(木)

 

 

 

 

 

9月16日

 

 

 

 

シロダモ葉の大きさ 長さ13㎝、幅4.5㎝、柄3㎝)

シロダモ:葉の表:主脈に毛がある 

葉の裏:灰白色、上へ向かう伏せ毛が密生している

シロダモの果実

ガマズミの果実

 

 

 

 

 

ツルボ

前田の丘

クズの蝶形花

竜骨弁は翼弁によって包まれている

クズ:雄しべの基は合着していた

 

 

 

 

 

916日(土)
 
 ここ23日暑い日が続いた。今日も真夏の暑さである。暑さから逃れることもあり、9月に入り始めて舞岡公園へ出かけた。今日は、バスの都合で何時もの逆コースになった。
 公園入口から坂を上り、前田の丘へ向かった。右側の藪には、エゴノキやガマズミなどがあるが、花時でないため、緑一色の変哲の無い光景になっている。その樹々を見ながら進むと、黄褐色の果実が目に入って来た。葉を見ると、3脈が目立ち、シロダモに似ている。シロダモの赤い果実は記憶にあるが、黄褐色の果実には記憶がなかったので、確信が持てなかった。シロダモによく似たものにヤブニッケイがある。シロダモは枝の先に葉が集中している。また、シロダモの葉の方が幾分大きい。これはシロダモと思うが、ポイントをチェックしてみた。
 
 直ぐ隣にガマズミがあり、果実に赤い色が付き始めていた。今年は、冬芽や蕾を見ていた時、「ガマズミの冬芽や蕾を余り見かけなになぁ」と思っていた通り、何時まで経っても、花が見えてこなかった。そのため、小花が沢山咲き誇った光景を見た印象が残っていない。花にもその年で当たりはずれがあるのかも知れない。この果実が真っ赤に染まることを期待したい。
 
 坂を上っていくと、左側にオミナエシがある。昨年は道を挟み左にオミナエシ、右にミズヒキが住み分けている光景を見ている。オミナエシは下から上まで続き、昨年よりも個体数が増えている。しかし、右側にはミズヒキが目立たくなり、花期を終えようとしているツルボが目に入って来た。見る時期にもよるが、植生は変わっていくようだ。
 
 前田の丘へ来て、前の光景をを見た時、草の大繁茂に圧倒された。前は何とかこの中へ入って行き、アカメガシワなどを見ることが出来たが、この状態では、とても入っていけそうもなかった。そこで、一旦上のクヌギ広場へ行き、上から入れないかと思って引き返した。その途中、手の届くところにクズの花があったので、この花をよく見た。
 先日クズの花が蝶形花であることを確認したが、詳細は未確認であった。今、花を見ると、旗弁は1番大きく、立ち上がっている。旗弁の基に見えた黄色の部分を確認した。黄色い部分は斑紋であり、旗弁に付いているのが分かった。竜骨弁は下の部分が翼弁の外に出ているが、翼弁によって左右からかたく包み込まれていた。雄しべ等は基の部分が1つに合着しているというので、竜骨弁を開いてみた。すると、その姿がはっきりと見えてきた。やはり基部は合着していた。
 
 
撮影:916

  記  平成29915日(土)

 

 

 

 

 

9月17日

 

 

 

 

キツネノマゴの群生

キンミズヒキ

アレチヌスビトハギ

エノキグサ

エノキグサの花序

 

 

 

 

 

イヌコウジュ

イヌコウジュの小花

イヌコウジュの小花

ツユクサ

 

 

 

 

 

 

 

917日(月)
 
 足元の草原を見ると、キツネノマゴが群生している。キツネノマゴの群生の中ををよく見て行くと、黄色い花のキンミズヒキが見える。ピンク色の小さな花も見える。ピンクの花は、アレチヌスビトハギではないかと思い、旗弁の基にある黄色い斑点を探した。斑点が確かにある。これは間違いなくアレチヌスビトハギになる。
 
 アレチヌスビトハギ

 昨年、この草原でイヌコウジュを見ているので、若しかしたら見られるかもしれないと思い探した。探していると、エノキグサが先に見つかった。細く、すらっと伸びた茎を見た時は、名前が分からなかったが、線状に伸びている花序と渦を巻いたような葉を見て、これは畑の中などに出てくるエノキグサと分かった。小花のつくりを知ろうと、接写写真を撮った。しかし、小さくてよく分からない。下の資料によると、「穂状のものに雄花が付き、基の方に雌花が出来るという」ので、確かめようとした。しかし、写真が鮮明でなく、存在は分かったが、詳細は知ることが出来なかった。
 
 
 改めて、イヌコウジュを探し始めると、見つかった。細く、すらっと伸びた茎の様子はエノキグサに似ている。しかし、イヌコウジュの葉には渦を巻き、丸みを帯びた葉がないので違いが分かる。穂状の小花を見れと明らかに違っている。この小花を見たいと思い、何枚も写真を撮ってみた。
 
 イヌコウジュの長く伸びた穂を見ると、小花は片側に寄っている。小花は唇形花であるが、この花を見た時、どこまでが上唇で、どこからが下唇になるのか、決め難かった。以前の記録を見ると、上唇が3枚に、下唇が2枚と見ていたので、それに従ってみた。上唇は3枚は、中央が大きく、2まいが横に伸びている。中央の大きいものは上が浅くくびれている。下唇は大きく、斜め下へ伸びており、内側には毛がたくさん見られる。雄しべは4本あるいは2本と言われるが、本数は確認できなかった。上唇に触れているものが雄しべと思える。また、花弁の外側には薄紫色の小さな斑点があるようだ。
 
 
 草原の中にツユクサが一際映えていた。ツユクサを見ると、花弁の青さと、黄色い葯が鮮やかに目に入って来る。色々なものが混生している中でも、この鮮やかさは別格のように映えて見えてくる。ツユクサの花弁はこの青いのが2枚と思えるが、目立たないが下の方へ向かっている白色の花弁がもう1枚ある。この白色の花弁は小さく、雄しべなどの陰になっているので、目立たない。
 
撮影:914

  記  平成29915日(金)

 

 

 

 

 

9月18日

 

 

 

 

ニシキギの紅葉

ニシキギの紅葉

アワブキの果実

アワブキの冬芽

ゲンノショウコ

 

 

 

 

 

ゲンノショウコの葉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

918日(月)
 
 クヌギ休憩所を目指して日陰になった坂道を上って行った。前にここを通った時は、イイギリの雄花が隙間なく散らばっていた。そんなことを思い出いながら進んだ。クヌギ休憩所は上りきった奥にある。途中右側に紅葉した赤い葉が見えた。この葉を見て、これはニシキギと分かった。確認のために枝にある翼を見た。確かに翼がある。それにしても、この時期に紅葉とは、「早すぎるのではないか」と思った。
 
 クヌギ休憩所で一休みした。ここは本道から離れているので、訪れる連れる人は殆どいないようだ。しばらく休んでいても、誰も来なかった。日が当たっているところは暑くてたまらないが、大きなクヌギの樹で囲まれたここの休憩所は、その暑さを感じさせない。樹木の果たしている役割の大きさをしみじみ感じた。
 ここから最初に目指したアカメガシワの方へ下り始めたが、草が生い茂っているので、進みにくい。見えないツルが足に絡んでくる。この状態ではアカメガシワまでは難しいと判断した。樹の枝を潜っていくと、目の前に小さな丸い果実が現れた。「これがアワブキの果実かなぁ」と一瞬思った。この近くにアワブキがあることは分かっていたのだが、この様にまわりが変わってしまうと、分からなくなってしまう。小さな緑色の果実、大きな葉は前回確認している。
 
 この果実が確かにアワブキであることを確認するため、冬芽を探した。冬芽は小さいが直ぐに見つかった。長さが1㎝ぐらいのものだが、写真を撮って拡大すると、伏毛で覆われた数個の冬芽がかたまっているのが分かった。やはり、この樹はアワブキになる。
 
 アワブキを見て、次へ回ろうとしたら、赤紫色の花が足元に見えた。「この花は何だろうか」と少し考えた。こんなに鮮明な赤紫色の花の記憶は残っていない。そこで葉を見た。葉を見ると、見覚えがある。フウロウの仲間と分かると、若しかしたら「ゲンノショウコではないか」と思い付いた。白色のゲンノショウコはよく見かけたが、赤紫色のゲンノショウコを見た記憶はない。ゲンノショウコと決めつける前に、一応調べ始めた。すると、よく似たものとしてミツバフウロウが出て来た。写真を見るとそっくりで、区別がつかない。さらに調べて行くと、下記の資料が見つかった。資料では2つの違いについて詳しく説明していた。その中のうち、ミツバフウロウの花弁の中央に窪みがある点、ゲンノショウコの花径に開出毛がある点の2点の指摘が印象に残った。この2点を確認すると2つの違いが分かるように思えてきた。そこで、この2点について確認してみると、この花の花弁には窪みがなく、花径には開出毛があることが分かった。この花はゲンノショウコになりそうだ。
 

撮影:914

  記  平成29915日(金)

 

 

 

 

 

9月19日

 

 

 

 

アレチヌスビトハギ

アカメガシワ

アカメガシワの果実?

ソシンロウバイの冬芽

ヤマグワの冬芽

 

 

 

 

 

オミナエシ

オトコエシの小花

ダイコンソウ

ダイコンソウの果実

 

 

 

 

 

 

 

919日(火)
 
 アワブキ、ゲンノショウコを見てさらに先へ進みアカメガシワのところへ行こうとしたが、前を見通すことが出来ない程鬱蒼とススキ等が茂っていた。そのため引き返すことにした。アワブキ、コブシの樹の下を通り、再びクヌギ休憩所へ戻って来て、ここから来た道を戻り始めた。今度は緩やかな下り坂になる。左の入れなかった叢を見ながら進むと、アレチヌスビトハギのピンクの花が見えてきた。先程アレチヌスビトハギを見た時は、叢から花だけが顔を出していただけで、全体を見ることが出来なかったが、ここでは全体を見ることが出来た。3出用の小葉は細長い、この点がヌスビトハギとは違っている。写真を撮っているとき気が付かなかたが、果実が写真に写っていた。扁平で、4個ぐらいの小節果が繋がっている。この数が多い点もアレチヌスビトハギの特徴になっている。旗弁にある黄色い斑紋を確認した。
 
 道端に大きな葉を付けた小木のようなものがあり、果実らしきものが付いていた。一瞬、これは草本か、木本かと考えさせられた。しかし、大きな葉をよく見ていると、これは先程奥へ入って見ようとしていたアカメガシワではないだろうかと思えてきた。しかし、雄花、雌花を思い浮かべると、この果実のようなものとは大分違っている。そこで、アカメガシワの果実について調べ直してみた。1つの球状に見える塊は、更に小さな塊が沢山集まって出来ている。その小さな塊を見ると、その頭に数本の紐のようなものが付いている。この紐のようなものは雌しべの柱頭の残痕になるのだろうか。アカメガシワについて色々な資料の写真を見たが、殆ど下記の写真とはどことなく違っていた。唯一、下記の資料の写真が酷似していた。更に検討しなければならない。
 
 
 久しぶりに山道を抜けてカッパ池へ出た。カッパ池のヨシは大きく成長しているが穂は出っていないようだ。目を池の近くのソシンロウバイの樹へ移した。この時期は花がないので、目は冬芽へ行った。葉腋に2つの小さな冬芽が見える。長さ3㎜、幅2㎜と非常に小さいが、数枚の褐色の芽鱗が組み合わさり、冬芽の外形は出来上がっている。
 
 ソシンロウバイの向かい側にヤマグワがある。この冬芽は、長さ8㎜、幅3㎜で、ソシンロウバイの冬芽よりは大きかった。黄褐色の芽鱗は数枚で、樹皮のようで、外側のものは捲れていた。
 
 田圃の畔を見ると、白色の花を付けた小木が見えた。外観からすると、オトコエシと思える。確認のため、望遠写真を撮ってみた。写真は鮮明でないが、やはりオトコエシのようだ。未だ蕾の方が多い。
 

 瓜久保休憩所へ向かうと、黄色い花が見えてきた。キンミズヒキと思ったら、花は一回り大きく、先日見たダイコンソウであった。5枚の花弁は円形で、団扇の感じがする。中央にある緑色の子房と多数の雄しべがよく目立つ。花後の果実を見ると、伸びた花柱の先がかぎ状に曲がっている。
 
 
撮影:914

 記  平成29916日(土)
 

 

 

 

 

 

9月20日(水)

 

 

 

 

ノハラアザミ

ノハラアザミ:総苞片が長い、くも毛が少ない、総苞は筒型

ノハラアザミ

総苞片が短い、くも毛が多い、総苞は鐘状

ノハラアザミ

 

 

 

 

 

ノハラアザミ:総苞片が短い、くも毛が多い、総苞は鐘状

ノハラアザミ:根生葉の中肋が赤みを帯びている

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

9月20日(水)

 沿道に出て歩き始めると、アザミが見えてきた。アザミもいろいろあり区別が難しい。春に咲くノアザミ、キツネアザミは何とか分かってきたが、この秋に咲いてくるアザミはまだよく分からない。色々な資料によると、夏から秋にかけて咲くアザミはノハラアザミ、タイアザミ(トネアザミ)、アメリカオニアザミの3種になるようだ。この中でアメリカオニアザミは花が大きいので、他の2種とは明らかに違っている。問題になるのは、ノハラアザミとタイアザミである。この2つの違いについて、下記の資料1によると、ノハラアザミは、開花期に根生葉が残っているという。タイアザミは花期に根生葉が残っているかと調べたが、資料が見つからなかった。そこで、タイアザミはナンブアザミの変種ということからナンブアザミについて調べると、花期に根生葉が残っていないという資料があった(資料2)。根生葉の有無を調べれば、2つの違いが分かりそうに思えてきた。更に、資料1には「ノハラアザミの根生葉の中肋は紅色を帯びる」との説明があった。

資料1:http://mikawanoyasou.org/data/noharaazami.htm

資料2:https://www.sanyasou-sodateru.com/sizenhana/ka/nanbuazami.htm

 今まで、ノハラアザミとタイアザミアザミについて、総苞片の外側への反りを見て判断していた。明らかに総苞片が外側に反っていれば、タイアザミと言えるが、総苞片が斜めに伸びているものを見ると、総苞片の長いものと短いものとがあり迷ってきた。

 

 試料2、試料3はよく似ている。試料2については根生葉が見え、中肋が赤みを帯びていた。この2つはノハラアザミになりそうだが、試料1はどうも違いそうだ。試料1の総苞片は長いが反り返っていない点が気になるが、此方はタイアザミになるような気がする。

 

 改めて、根生葉に目が行くようになった。今までも根生葉には気を付けていたが、大きくなってくると、下の方が見にくく、根生葉の有無を見分けるのが難しかった。今回の写真に写っているのは根生葉と思えるが、再確認する必要がある。

撮影:9月14日

  記  平成29年9月17日(日)

 

 

 

 

 

 

921日(木)

 

 

 

 

ヤブタバコ

 ヤブタバコの小花

シロヤマギク

シロヤマギクの花

ネズミノオ

 

 

 

 

 

チヂミザサ

ハナタデ(ヤブタデ)

ハナタデ(ヤブタデ):葉
ハナタデ(ヤブタデ):小花のもとは鞘になってる
ハナタデ(ヤブタデ):葉の表面

 

 

 

 

 

 ハナタデ(ヤブタデ):葉の裏面

ハナタデの花

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

921日(木)
 
 ヤブタバコが見えてきた。これに似たものにコヤブタバコ、ガンクビソウがあり、この3つがまだよく区別がつけられない。

花を観察してみると、

基の方から長い枝が何本も出て、その枝に互生に出る葉の葉腋に殆ど柄のない黄色い花が付いている。花はほとんど開かず、蕾の状態を保っている。花の下には総苞になるのか、丸みを帯びた小さな葉が5枚ある。

 
 コヤブタバコは枝先に花を下向きにつけ、ガンクビソウは枝先横向きに花をつける。
 
 以上の点を考えて行くと、これはヤブタバコになってくる。見慣れてくると、道沿いに結構あることが分かってくる。
 
 

 そろそろノコンギクが現れるかと、期待しながら歩いているが、一向に見つからない。ノギクの中で最初に現れたのはシロヤマギク、ユウガギクで、シロヤマギクは背丈が高くなりすぎて、支柱で支えられていた。シロヤマギクは、白色の舌状花の枚数が少なく、隙間があるので、他のノギクとは区別がしやすい。
 

 
 日陰から出てキザシ池の横を通った。垣根のところに線状の草が見えた。「ああ、これはネズミノオである」と思った。ネズミノオは群生しているところを見るが、ここでは群生していなかったので、確かにネズミノオだろうかと疑った。若しかしたら、これからこの付近に沢山現れ出すのかも知れない。
 
 

 もうチジミザサも現れている。ここではヤブマオの陰で花を付けていた。この花は、大抵日陰の暗いところに群生している。そのため上手く撮影できない。ここは明るいところで、偶然場所がよかった。カに刺されながら何度もシャッターを切ったことが思い浮かんできた。
 

 タデも現れ出している。一見イヌタデのように見えるが、小花が疎らである。特徴をメモすると下記のようになっていた。

・長い花茎が出て、それが23本に分かれ、先に花序を付ける。
・小花は2個一緒に出ているところもある。
・小花のもとは鞘になっていてそこから花柄が出ている。
・鞘の先には長い毛がある。この鞘のつくりは、下の方の托葉鞘にそっく
 りである。
・托葉鞘の表面には上へ向かう伏毛がある。
・葉は楕円形で、中央部分が一番広く、基部は急に細まり、先は尾状に伸
 びている。
・表面に上へ向かう毛があり、裏では葉脈上に毛が目立つ。
・中心付近に黒色の斑紋がある。


 この特徴を基に調べると、これはハナタデ(ヤブタデ)と言えそうだ。
 
 

撮影:914

  記  平成29918日(月)

 

 

 

 

 

922日(金)

 

 

 

 

アカネ

ミヤギノハギ

ミヤギノハギ

ワルナスビ

ワルナスビ

 

 

 

 

 

イヌゴマ

キツネノマゴ

ミソハギ

 

 

 

 

 

 

 

 

922日(金)
 
 この蔓性の植物はアカネではないだろうか。アカネは確か葉が4枚輪生していたと思うが、この蔓を見ると3枚しかない。しかし、ハート形の葉、長い柄、花茎、蕾の様子などはアカネに間違いなく似ている。花が咲いていないということで、色々な部分の写真を撮らなかったのが失敗だった。
 
 
 ミヤギノハギが咲いている。ヤマハギの花は大分前から咲き、今では衰えている。そのため、今年のハギは盛大に咲くことがなく終わってしまったと思っていた。ところが、ミヤギノハギはヤマハギよりは遅れて咲くようだ。ミヤギノハギの特徴は葉が細いこと、竜骨弁が翼弁より長いことなどがある。よく、枝が枝垂れる点がミヤギノハギの特徴と説明している資料があるが、ハギはどの種類も枝が枝垂れているようで、葉や花を見ないと違いが分からないようだ。
 
 
 左下に水田が見え、稲穂が実っているのが分かる。土手を見ると、白色の花が見えた。何だろうかと見ると、ワルナスビである。もう枯れ始めているが、初夏から長い間、花が咲き続けている。見続けると、花期の長い花だと分かってくる。
 
 前にイヌゴマを見たところへ来た。どうなっているだろうかと様子を見ると、まだよく咲いていた。先日確認したことを再度確認した。
・葉は対生で、細長い楕円形をしている
・茎は四角く、稜に下向きの毛がまばらにある
・花は唇形で、上唇は1枚、下唇は3つに割れている
 花の中を見ようと撮影した。写真を見ると、上唇の手前に4本の雄しべが見えたが、雌しべははっきり写っていなかった。少しボケているが、4本の雄しべの中央に見えるものが雌しべと思われる。上唇の外側には毛がある。
 
 
 この一角にはミソハギ、キボウシがあったが、キボウシは無くなり、ミソハギは未だ花を咲かせていた。また、手前はキツネノマゴが最盛期を迎え、花を沢山付けていた。背丈の高くなったキツネノマゴを見ると、葉は対生で、花が下からポツリポツリ咲いてくるところはイヌコウジュに似ている。イヌコウジュと何処が違っているか探してみた。葉柄を見ると、キツネノマゴの葉柄は明確でないが、イヌコウジュは明確になっていた。
 
 

撮影:914


  記  平成29919日(火)

 

 

 

 

 

923日(土)

 

 

 

 

ツルマメ

ツルマメの花

ヨモギ

ヨモギの小花

チカラシバ

 

 

 

 

 

チカラシバの葉鞘

チカラシバ葉舌

カゼクサ

カゼクサの葉舌

 

 

 

 

 

 

 

923日(土)
 
 オギやススキが如何なっているかと様子を見に木道へ下りてみた。まだ早いようで、どちらにも穂の姿は見られなかった。そこで、下に目を向けミゾソバの様子を見ていると、ミゾソバには花がなかったが、青紫色の花が見えてきた。この花を見て、一瞬アレチヌスビトハギではないかと思い、旗弁の黄色い斑点を探した。しかし、黄色い斑点は見つからなかった。これは若しかしたらツルマメではないかと思い付いた。ここにツルマメがあっただろうかと、昨年の資料を見直してみた。すると、下記の資料で、ツルマメを見たことになっていた。1年経つと記憶が薄れてしまうものである。
 

 元の園道へ戻って進み始めると、ヨモギの先が白色に見え、花が咲いているように見えた。ヨモギはよく見かけているが、小花についてよく見たことがないので、1回見て見ようと思った。白色に見えたものをよく見ていくと、1つの花に見えたものの中にいくつかの小さな花が入っていることが分かってきた。その小花の縁は濃い紫色に染まり、中央から透明に近い黄色い紐のようなものが出て、先が2つに分かれていた。どうやらこれが雌しべであるようだ。資料1によると、「ヨモギは風媒花であり舌状花はない」という。また、資料2によると、「中心部に両性花、まわりに雌花があり・・・」という。花を拡大してみると、周りに雌花があることは分かったが、中心部の両性花は確認できなかった。
 
 

 ヨモギの横にチカラシバが見えた。そろそろ現れる時期と思っていたが、今日見られるとは思っていなかった。穂に剛毛が見られると、チカラシバと分かるが、葉だけだとその存在を知るのは難しい。そこで、葉等について調べてみた。

観察点
背丈75㎝、穂18㎝、葉・・・長さ70㎝、幅1㎝、中肋が表面に凸になっている
葉鞘・・・縁に毛がある、葉舌・・・不明


 葉が非常に長く、中肋が凸になっている点を見ればチカラシバと分かりそうだ。
 
 
 チカラシバを見て、水車小屋へ来ると、ここの広場にカゼクサが見えた。このカゼクサと先程のチカラシバが交錯してしまっていたので、両方の違いを見極めてみた。

カゼクサの観察点
背丈60㎝、葉・・・長さ44㎝、幅1cm 中肋が表面に凸になっていない
葉鞘・・・縁に毛がある 葉舌・・・不明


 
 チカラシバとカゼクサの葉の違いが分かって来た。幅は同じぐらいだが、チカラシバの方が長い。大きな違いは中肋の出っ張りである。チカラシバは凸になっているが、カゼクサは凸になっていない。表面の色にも多少の違いがあるようだ。カゼクサの方が、緑色が薄いように見える。

撮影:914

  記  平成29921日(木)

 

 

 

 

 

924日(日)

 

 

 

 

キンエノコロ

キンエノコロ

アブラガヤ

アブラガヤ

キクモ

 

 

 

 

 

 刈られたイネ

ミヤギノハギとオトコエシ

オミナエシとヒヨドリバナ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

924日(日)
 
  水車小屋の横を通り、水田の畔道へ下りと、キンエノコロが現れてきた。エノコログサにもいろいろあり見極めるのが難しい。今見ているものをキンエノコロと思っているが、正確には分からない。小花のノギが金色をしていることからキンエノコロの名前が付けられているが、普通見かけるエノコログサでも枯れ始めてくると、キンエノコロの色に似てくる。また、紫色がかっても来る。キンエノコロは、よく見かけるエノコログサより穂が細く、真っ直ぐ伸び、余り曲がらないように見える。
 

 水辺に大きな穂を付けたアブラガヤが見えてきた。牧野新日本植物図鑑によると、「アブラガヤの名前は花穂が油色をおびかつ油くさいことから名づけられた」と説明されている。色は分かるが、離れていたので、臭いは分からなかった。再確認したい。ヨシやガマなどは群生するが、アブラガヤは群生するのか調べてみると、広い湿原などでは群生しているらしい。ここは狭いところなので、所々に出現し、群生はしていない。
 
 
 水田を見ると、キクモに青い花が咲いていた。キクモを初めて見たのは今年の726日だった。何気なく水田をのぞくと、キクの葉に似たものが彼方此方に蔓延っていた。これは藻の仲間で、花は咲かないだろうと思い込んでいた。ところが、それが間違いであることが分かった。どんな花か詳細を知りたかったが、水田の中であったためアップ写真が撮れなかった。牧野新日本植物図鑑によると「萼は深く5片に裂け・・・花冠は筒状で、・・・上部は浅く裂けて、唇形となる」と説明されていた。筒状は何となく分かった。唇形の花と知り、是非見たくなった。
 
 
 水田を見ると、イネが刈られ、干されていた。この景色を見て、秋が深まって来たと実感してきた。昔ながらのこの様な方法で稲を干す景色は、今ではなかなか見る機会がない。懐かしい風景としみじみ感じた。昔は、この様にイネを干すのに、近くにあるハンノキを利用したという。この公園の水路沿いにもハンノキがたくさん見ることが出来る。この樹は昔のことを伝えているかも知らない。
 

 
 先程見たミヤギノハギが見えてきた。その向こうにはオトコエシがある。この光景からは、すっかり秋になったことが伝わってくる。
 
 

古 民家の庭へ入った。ここは何時も綺麗に清掃が行き届いていて、気持ちがいい。ボランティアの人が数人作業をしていた。庭の植込みを見ると、オミナエシとヒヨドリバナが細長く伸びていた。特に、ヒヨドリバナは枝が長く伸びている。こんなに大きくなるものかと、何か不思議さを感じた。花が咲いていないので、若しかしたら、この白色の蕾はオトコエシの可能性もあるのではと思い、調べ直した。花の下の茎を見て行くと、葉は対生で、どれも単葉であり、羽状に分裂した葉は見つからなかった。恐らく、ヒヨドリバナと思うが、花を確認したい。
 
 

撮影:914

  記  平成29922日(金)

 

 

 

 

 

925日(月)

 

 

 

 

メドハギ

メドハギの花

タムラソウ

タムラソウの葉

キンミズヒキの果実

 

 

 

 

 

ハンゲショウ

ツリフネソウ

ツリフネソウの頂芽か?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

925日(月)
 
 植込みを見ていると、白色の花が見えた。古民家の入り口で、入る時チラッと見かけたシロバナハギの印象があり、これはシロバナハギではないかと思った。そこで、確認のため葉を見て、これはシロバナハギではなく、メドハギではないかと思った。メドハギの中でよく見かけるのはハイメドハギで、此方は地面を這っている。今見ているのは、地面を這うのではなく、茎は立ち上がっている。こういう姿だと、メドハギになる。花は全体が白ぽいが、旗弁の基部に紫色の斑紋がある。竜骨弁は翼弁より大きく、外へ出ている。
 
 

 アザミに似た花が見えた。しかし、少し違っている。花の下の総苞はアザミのように荒々しくなく。すっきりした壺型をしている。葉は複葉のように深く切れ込んでいるが、棘がない。過去に見た覚えがあるが、どこで見たかははっきりしない。過去の写真を見たが残っていなかった。
「アザミに似た花」で検索すると、下記の資料が出てきて、キク科のタムラソウと分かった。更に、「タムラソウ」で調べて行くと、葉が羽状に深裂することも分かって来た。
 タムラソウとは別の花だが、シソ科のハルノタムラソウ、ナツノタムラソウ、アキノタムラソウがある。同じタムラソウの名前が付くので、何か関係がありそうに思えたので、調べてみた。牧野新日本植物図鑑によると、「タムラソウ」の語源については不明、「ハルノタムラソウ」だけに「春の田村草」の意味と説明されていた。中村浩著「植物の名の由来」では、シソ科のタムラソウとキク科のタムラソウは語源が違うのではと説明されている。キク科のタムラソウは「玉羣草(タマラソウ)」の転訛したもので、シソ科のタムラソウは多紫草(タムラソウ)ではないだろうかと説明している。いずれにしても謎に包まれている。
資料:人と自然の共生 山形市野草園

 
 裏庭にはキンミズヒキがたくさんある。ところがそこへ行く前に、キンミズヒキの果実が見つかった花弁が落ちると、急に萼筒が目立てくる。萼筒の縁にはかぎ状の棘がたくさん見られる。この棘で、動物につくという。中心部分はこれから赤くなってきて、花の時とは別の趣が出てくる。
 
 

 小さな沼にハンゲショウがある。もう葉には白色の模様が見られない。葉の先へ伸びた花序には小さな果実が沢山付いている。どんな果実か知りたいが、ここからはよく見えない。望遠写真を撮って見たが、この写真でも詳細は知ることが出来なかった。
 
 
 沼の端にツリフネソウがある。夏以後何回か様子を伺っているが、まだ蕾の気配がない。昨年は930日に花を見ている。何の前触れもなく、突然花が現れるような気がする。ここから見えないところに蕾が出来ているのかも知れない。

 
撮影:914

  記  平成29922日(金)

 

 

 

 

 

ヒガンバナ

ヒガンバナ

フヨウ

シロバナハギ

シロバナハギ:赤い花が混ざっていた

 

 

 

 

 

シロバナハギ

 シロバナハギ:赤い霜降りが見える

 ススキ

ヌスビトハギ:下に果実が見える

 

 

 

 

 

OK

 

926日(火)
 
 裏庭を見てくと、ヒガンバナが咲いていた。ヒガンバナは彼岸頃咲くというが、本当にその通りである。ヒガンバナには葉がない。不思議と思い調べた。牧野新日本植物図鑑によると、「花後に新緑の葉を群生し・・・・、翌年の3月頃に枯れる」と説明されている。これで花の時に葉がないことが分かった。花後に出る新葉を確認したいと思っている。花弁は6枚。雄しべ6本と雌しべが長く伸びている。雄しべ、雌しべとも花弁と同じ赤い色をしている。
 

 作業場近くのフヨウの花が咲き出した。ピンク色の大きな花なので、見応えがある。先日、この作業場の横に同じように大きなトロロアオイの黄色い花を見た時、黄色いフヨウの花が咲いたと思ってしまった。しかし葉を見て、違うということが分かった。フヨウノ花弁は5枚だが、互いに重なっているので、よく見ないと数えづらい。
 
 

 古民家へ入る時見かけたシロバナハギを撮影した。白色のハギは余り見かけないので、珍しい。このハギの花を見ていると、赤みがかった花が混ざっていた。「こういうこともあるのか・・・」と不思議に思った。その小花を見ると、ミヤギノハギの花にそっくりである。樹形を見ると、枝垂れている。若しかしたら、このシロバナハギはミヤギノハギの変種かも知れない。
 
 

 入口のシロバナハギを見て、水車小屋のところにもシロバナハギがあったことを思い出した。早速見に行くと、花は盛りを迎えていた。この花の中にも赤く色づいた花があるか探してみた。すると、旗弁が赤く霜降りのように染まった花が見つかった。この花も花弁を見ると、ミヤギノハギに似ている。このシロバナハギもミヤギノハギの変種なのだろうか。
 調べてみると、資料1、資料2などでは、 シロバナハギはミヤギノハギの変種と説明されていた。

 

 シロバナハギの確認を終えて、古民家の方へ戻ろうとした時、目の前にススキの穂があるのに気が付いた。「ススキが咲き出たか・・・」とおもわず思った。この写真はやはり秋である。穂は黄緑の部分が多いが、よく見ると、幾つかの小花が開花している。
 

 
 ヌスビトハギが咲いている。このところ来る度に、この花を見ている。数が多く、随分長い間咲く花である。小さい花なので、足を止めて見る人は少ないが、この花もマメ科の花で拡大してみると、旗弁、翼弁、竜骨弁を備えた綺麗な蝶形花であることが分かる。下の方は花を終え、既に果実が出来始めている。
 
 

撮影:914

  記  平成29923日(土)