『四旧事紀』と『記紀』の主要項目比較表     2003・8
番号           比 較 項 目 
白河本旧事紀A 古 事 記B   日本書紀C 十巻本旧事紀D 延宝本大成経E 鷦鷯伝大成経F  備          考
 1 成立年次 白雉元年以前か 和銅5年 養老4年 平安初期 延宝年間刊行 寛文年間刊行 E,、Fは加工もの、原資料の存在が想定される。
 2 撰   者 不明 太安万侶 舎人親王・紀清
人・三宅藤麻呂
一部物部氏縁の
人か
不明 不明
 3 巻   数 30巻 3巻 30巻 10巻 72巻 31巻
 4 序文の有無 なし あり なし あり 2つの序文あり 2つの序文あり
 5 天皇紀の最終 推古天皇紀(欠落) 推古記 持統紀 推古30年2月5日 推古天皇紀 推古天皇紀 Dは恵慈法師死去日
 6 天祖の御名 天譲日天狭霧地禅月地狭霧尊 記載なし 記載なし 天譲日天狭霧国禅日国狭霧尊 天譲日天先霧地譲月地先霧皇尊 天譲日天先霧地譲月地先霧皇尊
 7 大己貴命の別名 八島凌神 八嶋凌命なし 八嶋凌命なし 八嶋凌命なし 八嶋凌命 八嶋凌命
 8 物部氏の系図の世数 15世 記載なし 記載なし 17世 15世 15世
 9 神武天皇紀の見出し
神武天皇 記載なし 神日本磐余彦天皇・神武天皇 神武天皇 神武天皇 神武天皇
10 神武元・1・1の日付 元年辛酉春正月庚辰朔 記載なし 辛酉年春正月庚辰朔 辛酉元年春正月庚辰朔 元年大歳辛酉春正月庚辰朔 元年大歳在辛酉春正月庚辰朔 福岡市出土木簡・大宝元年辛丑十二月廿二日
11 神武2・2.1の日付 二年壬戌春二月甲辰朔乙巳 記載なし 二年春二月甲辰朔乙巳 二年春二月甲辰朔乙巳 二年春二月甲辰朔乙巳 二年春二月甲辰朔乙巳
12 神武天皇の定功行賞 物部大神尾治氏あり 記載なし 物部大神尾治氏なし 尾治氏なし 大神氏なし 大神氏なし
13 孝昭天皇諡号の由来 天性至孝 記載なし 記載なし 記載なし 記載なし 記載なし
14 孝昭天皇の和風諡号 観松津彦香殖稲尊 御真津日子訶恵志泥命 観松彦香殖稲天皇 観松彦香殖稲尊 観松津彦香殖稲尊帝 観松津彦香殖稲尊帝
15 孝昭天皇埋葬年月日 孝安元・8・20 記載なし 孝安38・8・14 明年8・ 明年8・20 明年7・16(8・20)
16 崇神天皇の皇太后 孝元天皇の妾 孝元天皇の妃 孝元天皇の妃 記載なし 孝元天皇の妃 孝元天皇の妃
17 成務天皇の立太子年
 景行天皇紀

 成務天皇紀
景行51・8.4

 景行51・8・4
記載なし

記載なし
景行51・8.4

景行46
景行51・8

景行46

記載なし

景行46

記載なし

景行46
18 仲哀天皇の聖寿 100歳 52歳 52歳 52歳 100歳 52歳
19 反正天皇の言葉 史書者天下之至宝也 記載なし 記載なし 記載なし 古見天下至宝 記載なし
20 允恭天皇の皇居 柴籬宮の内の郷仮宮 遠飛鳥宮 記載なし 記載なし 柴垣宮の西の郷仮宮 記載なし
21 顕宗の仁賢の関係 顕宗天皇が兄 仁賢天皇が兄 仁賢天皇が兄
仁賢天皇が兄 仁賢天皇が兄 仁賢天皇が兄
22 日出天皇の国書の冒頭 日出天皇問月見帝皇 記載なし 記載なし 記載なし 日出天皇問月見帝皇 記載なし
23 兎道貝蛸皇女の名等 兎道貝蛸皇女 宇遅王 兎道磯津貝皇女 兎道磯津貝皇子 兎道磯津貝王 兎道磯津貝王
24 山背大兄王の母 膳大娘姫命 記載なし 記載なし 記載なし 膳大娘姫 記載なし
25 聖徳太子の薨去年月日 推古29.2.22 記載なし 推古29・2・5 推古29・2・5 推古29・2・5 推古29・2・5
注1:白河本旧事紀欄の記述は、三重貞亮訓解、松下松平解題『旧事紀白河家三十巻本』新国民社、昭和60年による。
注2:古事記欄の記述は、倉野憲司校注『古事記』岩波書店、1988年による。
注3:日本書紀欄の記述は、坂本太郎ほか校注『日本書紀』岩波書店、昭和49年及び50年による。
注4:十巻本旧事紀欄の記述は、天理大学出版部『先代旧事本紀』八木書店、昭和53年による。
注5:延宝本大成経欄の記述は、小笠原春夫校注『先代旧事本紀大成経』神道大系編纂会、平成11年による。
注6:鷦鷯伝大成経欄の記述は、宮東斎臣編『鷦鷯伝先代旧事本紀大成経』先代旧事本紀刊行会、昭和56年による。
☆わたしのコメントは、国史学科はいままでなにをやってきたのか、文献史学より考古学のほうがまだましだなど、従来の日本古代史を痛烈に批判することになりかねないので当分の間差し控えたい。