TV 「次のニュースです。今朝、崖の上のポ…じゃない、崖の上の七中が宇宙人に乗っ取られました。」
武田 「えぇえぇえぇーーーーーっ!!」

七中大戦!? クロワッサン’s story 〜佐伯狂奏曲〜

 彼は思った。時刻はまだ6時。七中に人がいるわけが無い。今日の授業はなしか。ラッキー♪

ジリジリジリジリーーー!!

 自慢ではないが、彼の家電は黒電話である。

武田 「もしもし。あ、村田?おい、お前TV見たか?学校がヤ・・・」
村田 「ってめぇなに家でのんびりしてるんだ!今日の朝練、忘れたとは・・・」
武田 「ああ、すまん。わすれてた。」

 その時、受話器からピパポペという変な音と共に光線の発射音、着弾音、聞き覚えのある人々の悲鳴が聞こえた。
 まずい。(村田はともかく)後輩がピンチだ。

武田 「村田、1,2年は大丈夫なのか?」
村田 「うん、大丈夫。全っ然問題ない!!」  ガチャン、ドカーン
武田 「・・・お前の大丈夫はゼッタイ大丈夫じゃない。」

 だって、コイツのこのセリフの後いつもはよくない事がおこるんだもん。今なんか、100歩譲っても、聞こえてくる音が明らかやばいんだもん。

村田 「とにかく、早く七中に来い。ついでにカツサンド買って来い。」
武田 「カツサって無茶言うな!!何様のつもりだ。」
村田 「指揮者の言うことは絶対!!」  武田「俺は部長だ。」
村田 「そんなこと、知るかーーーー!!」  チュドーン

 ツー、ツー・・・

  武田 (・・・暴君だ。)

こうして彼は大荒れの七中(私立です。)に行く事になってしまったのであった。

―――その頃の七中―――

 吹奏楽部顧問、佐伯Tは部員が入ったのを確認して音楽室のドアをしめた。寒くてつらい2月の朝、せっかく学校に来たのにこんなことになるなんて・・・集まってくれた1,2年生、高校が決まったからといって参加してくれている2人の3年(一人いねえけど)に申し訳ない。

佐伯T「皆さん、大丈夫ですか?」
小林 「はい。でも村田先輩の姿が見えません。」
生徒 「さっき『あの遅刻野郎・・・』ってケータイいじってたよね。」
佐伯T「(あっ!)でも彼女のことですから。」
生徒達(今絶対「あっ!」って思ったな・・・)


 沈黙。


佐伯T「・・・あ―――っ!!大切なこと忘れてました!!」
生徒 (生徒(むらた)は大切じゃねえのかよっ!!)
佐伯T「今日の給食、クロワッサンじゃないですか!!」
生徒s(それがどーした!!)
佐伯T「このままではあの宇宙人に全部食べられちゃうじゃないですか!!」
武田 「そんなことかよっ!!」
小林 「あ、先輩。おはようございます。」
生徒 「どこから入ってきたんですか?廊下は宇宙人だらけ・・・」
武田 「非常用階段。今なら逃げられるぞ!!」

 先輩の言葉に後輩が喜んだのもつかの間。光線の着弾と共に階段、消滅。

全員 (Noooooooo!!!!)

 とその時、行方不明者=村田がやって来た。

村田 「あ、武田。遅いぞ!死んだかと思ったじゃないか。」
武田 「勝手に人を殺すな。」
小林 「せ、先輩、大変です。宇宙人が・・・」 宇宙人「ピピピー」
村田 「ん?何のこと?」

 サイコガン発射。宇宙人はたおれた。

村田 「1,2年は非常用階段で・・・」 武田 「階段消えたよー。」
村田 「じゃ、窓から。」  武田 「馬鹿っ!そんなことできr」
村田 「馬鹿って言った奴がb」 武田 「小学生かお前は!」

<2人の言い争いが続きますのでしばらくお待ち下さい・・・>

 村田 「じゃー武田がマシンガン持って大暴れすりゃいいじゃん。」
 武田 「出来るか―――――っ!!」

<まだ続いていたのでもうしばらくお待ち下さい・・・>

たった2人の最上級生、村田は不可能を可能にする生物で、武田はその怪物の飼育係も兼ねている後輩思いの頼れる部長だ。佐伯Tが使いものにならない今、この2人がそろえば助かるかもしれない!!という部員の希望の光は完全に消えました。その時!

佐伯T「決めました!私が宇宙人を倒して、クロワッサンを取り戻します!!」
生徒s(てゆーかまず生徒の安全を確保してください。)

 そんな生徒の思いは彼女に届くなんてことはなく、音楽室から飛び出していった佐伯Tはちくわ笛を吹いて宇宙人を次から次へと氷付けにしていました。

宇宙人「パポポピパポパペピ」
佐伯T「ホルンハンマー!!」  宇宙人「ピー・・・」
宇宙人「ピー。ピー。」  佐伯T「クラリネットボンバー!!」
宇宙人「ピ、ピーピピポ・・・」(訳:きょ、強敵だ・・・)

 さすがは音楽教師。あまりのすごさにこんな歌まで出来たそうで

 『佐伯Tは敵に回したくない、の歌』

♪ 楽器の数だけ強くなれるよ
  日曜の朝のヒーローのように
  聴くもの全てが地獄を見るよ
  明日はきっと槍がふるよ ♪

 チューバはビーム砲となり、フルートはバットのように振り回せば敵の砲弾を打ち返すし、ヴァイオリンの細い棒は剣に、ギターは盾になるし、ヴィオラを弾けば変な扉から魔王が敵を倒しに来てくれる。サックスからは変な液体(多分、毒液)が・・・

大田T「あ、佐伯先生!」(←居残って結局帰れなかった人)
佐伯T「ファゴットバズーカ!!」  大田T「えーーーーーーー!!」
 大田Tはお星様になりました。
佐伯T(あ、やべ。今の大田先生だ。宇宙人と間違えて攻撃しちゃったよ。)

 この後も居残っていた先生や学校心配になってきた先生、箕輪T、小島T、加藤Tなどを8人くらいふっ飛ばしてしまいましたが、佐伯Tはなんとか宇宙人のボスがいる1F給食室にたどり着きました。

ボス 「ピピピ・・・」
 宇宙人のボスとその手下たちがあらわれた!!
佐伯T「クロワッサンは渡しません!!チェロランス!!」

 宇宙人たちはひらりとみをかわした!宇宙人の反撃、怪光線がHIT!その後も電磁砲、赤外線、便箋、はかいこうせんが佐伯Tに連続HIT!
 ・・・あ、赤外線と便箋はあたっても大丈夫か。とにかく、佐伯Tピーンチ!!

佐伯T「あなた方はまだ知らないでしょうが・・・
    たて笛は・・・その気になれば空も飛べるんですよ!!

 そういって佐伯Tはソプラノリコーダーに跨った。そして、飛んだ!!

生徒s(それじゃあ何の解決にもなっていないんじゃ・・・)
 案の定、佐伯Tはパチンコで打ち落とされてしまった。
ボス 「ポポペポピ!!」(訳:これで決まりだ!!)

 巨大な火の玉が佐伯Tにむかって打ち出された!このまま終わってしまうのか・・・?

佐伯T「こうなったらあの技を使うしかないみたいですねえ・・・」
村田 (あと2mであたるっての!)
佐伯T「この技の威力に腰を抜かしまくるがいい!!」
 距離、あと1m!
佐伯T「この技を食らった相手は・・・ルルルルル〜〜〜♪」
 80cm!
佐伯T「史上最強といわれた私の奥義に耐えることが出来るかな?」
 58cm!
佐伯T「出来ないだろうね〜。なんってったって超必殺技だもんね〜。」
 43cm!
武田 (もったいぶらないで、はよぅ使え!!)

佐伯T「ホルン最終奥義!!滅びの風!!

 佐伯Tがホルンを吹くとマイクロブラックホールが出現!!あっという間に宇宙人をのみこんだ!!
 佐伯Tは戦いに勝った!!

村田 「ところでさ、思ったんだけどクロワッサンって・・・」
武田 「ああ、俺も今思った。」
小林 「ほかの給食の材料と共に10時頃学校に運ばれてくるんでしたよね?」
佐伯T「・・・
    えーーーーーーー!!
生徒達(し、知らなかったんだ・・・)
佐伯T「わ、私の苦労は・・・。がっくし。」

 こうして佐伯Tの勘違いにより七中最大かもしれない危機は救われたのであった。ちゃんちゃん♪


大田T(・・・俺たちは?)


佐伯狂奏曲 完