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構造上の問題について |
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構造上の問題とは、一体どのようなものなのか、 そして、それに対する私の考えを書いていきます。
解剖学的に、薬指は単独で伸ばすことができません。
人中薬小の指を伸展させる伸筋には3種類あります。(親指は特別なので置いておきます) 総指伸筋・示指固有伸筋・小指固有伸筋です。 「総指伸筋」は人中薬小の指を伸ばす筋肉です。 この筋肉は小指への分布には個人差が大きく、小指の伸展には余り関与していないこともあります。 「示指固有伸筋」は人差し指だけを伸展させる筋肉、 「小指固有伸筋」は小指だけを伸展させる筋肉です。
示指固有伸筋と小指固有伸筋は、独立した筋肉なので、 親中薬を屈曲したままでも容易に人指し指・小指を伸展させることができます。 問題は「総指伸筋」 これは、ほとんど一個の筋肉のような形をしていて、 特に、中指と薬指を伸ばす部分は筋肉内で連結している部分が多いのです。 また、筋肉を動かすための指令を出す「神経」を見ても、 「総指伸筋の人指し指の部分」は後骨間神経が支配していますが、 「総指伸筋の中指と薬指の部分」はどちらも橈骨神経の支配です。 このため、伸筋としての独立運動は、中指はかなり小さく、薬指ではほとんど見られない、 ということになります。
ここで、「あれ?小指は?」と疑問を持つと思います。 小指は、構造上の問題ももちろんあるのですが、 単純に細く小さいから、そして普段ほとんど使わないことに原因があります。 元からの指の性能がとても小さいので、鍛え方次第で小指は化けるかもしれません。
長々と書きましたが、別に気にすることはありません。 独立した動きは「可能・不可能」ではないのですから、 ピアノを触ったこともない人でも、練習次第である程度の独立性を得られるということです。 そして、片手プレイはそこそこ独立していれば十分であり、 その「そこそこの独立性」は普段のプレイで培われます。(もちろん非プレイ時に練習することも出来ます) もし、独立性が「幼少の頃から訓練していないと無理がある」ぐらい重要になってくる曲があるとすれば、 その曲の難易度は冥(A)をはるかに上回るものでしょう。
片手プレイは、独立性以外にも、北斗や認識力や運指などの大切なことがたくさんあるので、 構造上の問題を心配するよりも練習をしたほうが良いと言えます。
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