PCでハイエンドな音を(DACほか)

                                        2005.2



 PCをトランスポートにし更にいったんHDDにリッピングする。CDプレーヤーやトランスポートではモーターの電源に対する悪影響や、音楽データの取り
込みの失敗に対する補正でのごまかしから逃れられません。



詳しくは http://www.multicpu.jp/audio/audio.html



 この数年間、百十番は真空管アンプをよりよい音で鳴らすため様々な対策を講じてきました。



 現在は、こちらの方法を経てLINNのDSに落ち着いていますが、以下は試行錯誤の経緯です。


























このページを作成した2005年当時、自作DACが流行しました。

真空管DACを入手して、真空管クロックも取り入れたりしました。

以下はその当時の記録です。



ホームページを読まれた方から、クロックの精度が高いからよいわけではなく、低ジッターになるクロックが有効なわけで「高精度」という表現はいかがな
ものか、と指摘を受けました。その後の研究でも仰るとおりで、ルビジウムなどは発振器の精度ではなく、周辺回路含めた部分で低ジッターに繋がってい
るというのが結論でした。よって「高精度クロック」は「高品位クロック」に読み替えて理解して下さい。(2012.2月)





じんそんさん(詳しくはリンクページへ)の「たまばっふぁDAC」を入手しました。こ、これはすごい!!



更に、こんなものまで発見!!!サウンドデザインおきらく

どうも自作DACは侮れないようです。



で結局、百十番自作機完成。一連のインプレッションと製作記はこちら(その後里親に貸し出したレポートはこちら





 DAコンバーター(DAC)は、アナログ盤でいうカートリッジに似た世界です。音の入口であるため、機種によって凄く音が変わります。また、パーツや回路
やチップの変更でもぜんぜん変わってきます。単にどちらが良いとかいう比較論ではなくなって別物という世界です。各種DACを使用したり自作したり改
造していろいろと解ってきました。



 高音質再生のためには、1)CDからエラーやごまかしなくデータを吸い出す 2)データの再生や伝送で発生するジッター(アナログでいうノイズ?時間軸
のずれでデジタル上のワウフラッターのようなもの)を極力減らす 3)高精度のクロックでアナログ化 4)優れたDACでアナログ化 というのがセオリーで
あるようです。もちろん、オーディオ機器ですからDAコンバーターも電源と振動は(アンプ以上に)重要であるようです。



 さらに、百十番の好みは「出来るだけ石を通さない音」です。じんそんさんの「たまばっふぁ」や最近海外のメーカーで目立つ真空管回路入りのCDプレ
ーヤーやDAC(高い!)更に、アマチュア自作派手評価の高いトランスIV変換とかチップのパラレル化による石(通常はオペアンプ)の追放です。



 真空管ファンとしては、レコーディングはどうしようもないので、再生側だけでもアナログ回路から一切石(トランジスター系)を排除した音が好きです。自
作の「たまばっふぁ」によって一旦はこれが実現できたものの2つの問題点が残りました。1つ目は、自作スキルの不足もあって低域は満足できるものの
高域に不満が残ることでした。次々と発表される自作DACの中には良さそうな物もあるのですが、細かい工作が苦手な百十番はなかなか次に進めませ
ん。2つ目は、そもそもCDの規格だと20KHz以上の高域が入っていません。バイオリンの倍音に代表される実体感の有無に繋がる単独では聞こえない
はずの音がないため、これが入っているSACDには太刀打ちできませんし、アナログ盤にも負けてしまいます。



 CDには元々入っていないのですから、後は補正として付加することで成功するかどうかです。真空管アンプの音の良さの一因は、3極管の偶数次歪が
これを補うという説があります。いわれてみればそんな気もしないでもなく、こうした議論の広がりを待ちたいところです。しかし一方で、補正回路はマイナ
ーな分野ながら各種発表発売されています。代表的なものはDENNONのプレーヤーにはたいてい付いているαプロセッシングとか、国産高級プレーヤ
ーの一部に搭載のフルエンシーDACとかいろいろあります。いろいろあってどれがどうなのか、メーカーは中途半端にしか仕様を開示していないため議
論が沸いてこないようです。研究している人もあまりいないようです。重要な問題だと思うのですが、すでにCD の高品位再生はアナログ盤の復権、AV
機器(ホームシアター系)関係の技術開発への移行(dtsとかサラウンドとか)、SACDの普及などで忘れられた議論になりつつあります。



 百十番の理想の追求もボチボチねといった頃合に、たまたま所有していたMDデッキで少し実験してみました。MDデッキとかDATとかCDレコーダー
には単体DACとして使用できる機能が付いていて安くそこそこのDACが入手できます。所有しているのはパイオニアの機種で、少し古い物ながらこの分
野は新規開発はもはや行っていないようで今だに現行機種でした。中古だと安く入手できます。そこで、同一機をもう一台買ってきて左右独立再生にチ
ャレンジです。パワーアンプも左右独立にするとセパレーションや電源の余裕などで確実に音質が向上します。問題は、デジタル信号をパラにするので
はあまり効果的ではなく、デジタルのまま左右分離が理想です。自作DACには1台の中で回路上でこれを行っているものも珍しくありません。これだけで
もかなりの音質向上と多くのマニアから報告されています。



 幸い、ジッター対策としてこの分離機を持っていたのでこの実験に踏み切ったのが真相でした。第一通信工業のMcAUDIが出しているものです。更に
パイオニアの機種には20Khz以上を付加する補正回路「レガートリンクコンバージョン」が備わっていますので期待できます。惜しいのはアナログ回路
がオペアンプなので単独で使用すると例の石の音になることです。クロック精度も並ですがジッター対策もMcAUDIで一応取っているのでとりあえずここ
までで良しとします。



 結果、すごいことになりました。実体感の向上がものすごく、スイッチ一つで可能なデジタル信号の左右分離も容易に聴き分けられます。以下に掲示板
から引用します。

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  ちょっと気持ち悪い 投稿者:百十番 投稿日: 2月28日(火)18時42分16秒

ツインDAC(左右独立のDAコンバーター)を使うようになって、CDとSACDの音質差が少なくなりました。

たまに、切り替えスイッチの入れ忘れで「デジタル段階でのLRの信号分離」を怠るとちゃんと「おかしいぞ!」と感じて聴き分けが出来ます。



さらに、パワーアンプの左右独立と同様にセパレーションと電源の余裕が有効。

現在、パイオニアのレガートリンクのDAC(安物というか中古のMDプレーヤー)を使用しているので、20KHz以上の高周波が付加され倍音が美しく聴
こえ(るはず)ます。



このところシステムの調子が良いので、オーケストラやジャズトリオが部屋の中で演奏しているように聴こえます。

狭い部屋にそんなものの気配があって、なんだかちょっと気持ち悪い感じがします。(笑)



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 ああ、オペアンプがなければ「気持ち悪い生っぽさ」が「自然な生っぽさ」になるのではないか?そんなことを考える今日この頃です。(2006.3.4)



 その後、日立マクセルのPC「ヴレソン」という全くアプローチの違う製品に嵌ってしまいました。オーディオの道は一つにあらずか、う〜〜む。



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 このコーナーで研究してきたことも、一般化、製品化の傾向が出てきています。製品もマニア向けの高額機器にとどまらず、普及価格帯の部品単位で
ノウハウが活用されています。良い傾向と思います。

 ようやく、デジタルもいじれば音がよくなると言う概念が常識化してきたようです。皆さん!「デジタルは皆同じ、デジタルに劣化なし」は迷信ですよ!!



 2008年は国産の一般オーディオ機器にも高精度クロックが搭載されてきたようで、他にもいろいろあって劇的にデジタル再生が向上した年と感じていま
す。



 その後の研究としてAir Mac + DENONのAVアンプ(単体DAC使用)にたどり着きました。まだまだ旅路は続きます。



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