
パプアキンイロクワガタとは
パプアキンイロクワガタ(Lamprima adolphinae)は、日本のはるか南、ニューギニア島の特産種で
標高1000m以上の高地に棲息しています。クワガタと言っても日本のクワガタと違い、かなり特異な
形態をしており、色彩も黒〜褐色の地味な色が多いクワガタの中で、緑、赤、黄、茶、青、紫、黒etc.
と色彩の変異も多様で、非常に美しいクワガタです。
オオクワガタやヒラタクワガタなど、黒くて大きさや形のカッコよさを楽しむ虫を黒虫(くろむし)
と呼ぶのに対し、ニジイロクワガタやパプアキンイロクワガタ、美しいカナブンやハナムグリの様に
色彩の美しさを楽しむ虫達を色虫(いろむし)と呼びます。中でもこのパプアキンイロクワガタは、
丈夫で初心者でも簡単に飼育、繁殖が出来、比較的低予算、省スペースでも♂のおもしろい形態、♀の
美しい色彩変異が楽しめ、古くから色虫の代表選手として人気の高いクワガタです。
パプアキンイロクワガタの色彩変異
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| ♀ブルー |
♀グリーン・レッド |
♀ブルー・パープル |
♀ブラウン |
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| ♀グリーン |
♀ダークブルー(藍色) |
♀パープル |
パープル・ブルー・グリーン |
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| ♂ゴールド |
♂グリーン・ゴールド |
♂グリーン |
♂モスグリーン |
もちろん色彩のバリエーションはこれだけではなく、♀に関しては無限にあると言っても
いいと思います。♂は♀ほどのバリエーションはありませんが、今話題のブルー系やパープル系の
個体も存在するようです。ただ、♂のブルーやパープルの個体は超希少で、今でも入手する事は
困難なようです。
★飼育方法★
成虫飼育
[用意するもの]
[飼育ケース]・・・小さなものでいいです。ミニケースでも大きいくらいです。プリンカップ
でも飼育出来ますが、蓋を開けて脱走してしまうことがあるので、最近出ているタイニーケースか、
小型のブロー容器が良いと思います。
[マット]・・・成虫を管理するだけなら、発酵マットでも、未発酵のいわゆる埋め込み
マットでも、どちらでも良いと思います。ある程度加水して、乾燥しすぎないように注意しましょう。
また、エサゼリーの水分や排泄物などでマットがベタベタになる事がありますが、これも良く
ないので、そうなったらマットを交換してあげましょう。
[エサゼリー]・・・高タンパクでなくても良いので、普通のゼリーで充分です。ただ、そのまま
使用すると小さな虫のため、ゼリーの中で溺れて死んでしまうことがあります。ゼリーチョッパーや
キッチンバサミなどで1/2か1/4にカットして使用しましょう。ゼリーチョッパーは高価なので、
100円ショップで売っているキッチンバサミがお勧めです。水洗いしても錆びないし、結構丈夫
です。ただ、カットするときはケガしないように充分注意しましょう。少々コツがいりますが、
最初に外周の堅い部分をカットしてから蓋や側面底面をカットしていくとうまくいくと思います。
[引っくり返り防止用の木片]・・・活動期に入った成虫は活発に動き回り、引っくり返った
りすることがよくあります。そのままだと体力を消耗して死んでしまうことがあるので、ひっくり
返ったときに足がかりになる木片を必ず入れてあげましょう。
[飼育してみよう!]
[飼育する環境]・・・まずは飼育する環境から。クワガタは夏の昆虫というイメージから、
暑い環境が良いのでは、と思う方もいるかと思いますが、暑いのはあまり得意ではありません、
というよりも、むしろ涼しいくらいの方が良いようです。パプアキンイロクワガタは赤道直下の
パプアニューギニアに分布しているとはいえ、棲息しているのは標高1000m以上の高地。温度は
高くても28℃位まで、30℃を上限にして下さい。それ以上の温度でもすぐに死んでしまうこと
はありませんが、卵を産んでくれなかったり、突然死んでしまったりと良いことは何もありません。
直射日光の当たる場所も、温度が上がりすぎてしまうため厳禁です。低い方は20℃を下限に、
それより低い温度でもやはりすぐに死んでしまうことはありませんが、あまり活動をしなくなってしま
いますので、23〜26℃位の環境で飼育できればベストだと思います。
[飼育セット]・・・まずはマットの加水から。マットに水を加えて、均一になるまでよく
混ぜましょう。軽く手で握って、ダンゴが崩れないか、2つ3つくらいに割れるくらいの水分量が
丁度いいと思います。ケースに入れるマットの量は、適当です。多すぎるとマットに潜ったまま
あまり出て来なくなることがありますし、少なすぎるとゼリーの水分や、排泄物などでマットが
すぐにベタベタになります。マットを入れたら、引っくり返り防止用の木片を敷き詰め、最後に
エサゼリーと成虫を入れれば完成です。普通のミニケースの場合は、蓋のメッシュの隙間から
コバエが入り込んで、大発生することがありますので、蓋とケースの間に新聞紙を挟むと良いと
思います。新聞紙には通気性がありますので、空気穴を開けなくても、そのまま挟めばOKです。
[日々の管理]・・・エサゼリーは3日〜1週間位のペースでチェックして、交換してあげま
しょう。エサが切れた状態で、長い間放置すると弱ってしまいますので注意してください。
また、乾燥や蒸れにも注意してください。ミニケースなどは乾燥、プリンカップやブロー容器などは
蒸れやすいので、乾燥した時は霧吹きなどで加湿、蒸れたときはマットを交換したり、扇風機
などで空気を動かして、環境を改善してあげてください。
あとは観賞の時間。同じ個体でも室内で見る色と、屋外の太陽光の下で見る色、屋外でも曇りの日に
見る色、すべて微妙に違って見えます。角度を変えて見てもおもしろいです。写真を撮ってパソコンで
いろんな個体を見比べるのも、これまたおもしろいです。楽しみ方は色々、みなさんもパプキンライフ
を楽しんでください。
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