先生の作品への手紙
幻想の女優論(世にも怪奇な物語) NUMBER・・ 04号
幻想のマリリン母を語るその(2)
先生、良かったです。家族の愛憎が、これほど見事に語られた作品を私は知りません。
マリリンが、いまの自分はどうしてこうなったのか?と考えたとき、
母を捨てた父親の存在は、あまりに大きな疑問だと、気づいたんですね。
自己のアイデンティーがどうしてできあがったのか?
いまも、彼女は、それを引きずり、悩んで、苦しんでいます。
その答えを、先生の幻想の女優マリリンは、語ります、
「そうだったのかと私は思った。母
は、映画のスクリーンを通して、クラークケーブルの演じた男を好きになったのだ。
父はクラークケーブルだったのだと、私もスクリーンを通して、多くの男達に愛されている。
私に似ていることで、女を好きになる男もあるだろう。しかし、私ではない女
がそれを知ったとき、その男を愛していかれるだろうか、
同じように、自分ではないクラークゲーブルの幻影を愛する精神を
病んだ女と、父は一緒に暮らせなかった。その子供も愛することはなかった。」と、
先生、素晴らしい、名台詞です。
最後に先生は、マリリンの本当に父親に言いたかったことを語らせ、彼女の宿命に
同情の思いと慰めをあたえてやります。
同時に、逃れられない彼女の父親に愛されなかたという
事実と、いまもスクリィ−ンで演じているマリリンは、多くのファンに愛されているけれど、
本当の自分は誰も解かっていないという現実を、先生は、マリリンに語らせます。
「今、パン屋のウインドの外で、立ちつくして、自分の姿を凝視し
ている金髪の若い女、女優マリリンモンロー。それが我が娘だと、
この男は、永遠に知ることはない。」
なぜか母の思いが心に染みてきた。他人に涙を見られのが嫌だった。
立ち去るマリリンの姿に、私は、感動しました。
父を愛したかった、父に愛されたかった、そうすれば、いまの自分は違っていたかも知れない
という、マリリンの思いに、大きな感動を受けました。
次々と男を、変えて渡り歩く女ではない、ほんとうのマリリンが、そこに見えてきました。
きっと、多くの読者が感動することでしょう。
先生、よかったですね、出来も素晴らしいです。
マリリンが求めたアーサーミラーへの、尊敬と愛情がよくわかります、
また、彼女の生き方で彼女の願いや、理想が、これほど見事に語られてる
シーンは有りません。先生が、物語全体にとってつなぎと仰るのは、
出来事で表現したのではなく、哲学的にマリリンの思いを
語らせたので、少し、堅苦しくなったことを仰っているのだと思います。
しかし、アーサーミラーとの愛の係わりを語るのに、ロジックなしには、
済まされません、5号は、今後のシーンへのスッテップの章です。充分楽しめ
ました。面白かったです、有難うございました。
幻想の女優論(世にも怪奇な物語) NUMBER・・ 05号
幻想のマリリン、アーサーミラーを語る(1)
幻想の女優論(世にも怪奇な物語) NUMBER・・ 06号
幻想のマリリン、アーサーミラーを語る(2)
先生、うまいです、驚きました、
先生の文章は、無駄がなく簡潔で、想像力を膨らませます。分析する必要はないですが、
凡人のわたしには、目の前で起こった奇跡を考えずにはいられません。
今回の物語のスチュエーションが、二人のピクニックにあることが、秘密ではないかと?
まず、考えました。アーサーミラーには自然が似合います。きれいな空気、清らかな水、
優しく暖かい緑の木々と、青い空、厳しくそびえる山々など、マリリンが見つめるアーサ
ーミラーのイメージをこれはど的確に表現したシーンはありません。
そして、不慮の悪天候が襲い、二人の自然への思いが違うように、男と女のこだわりが違
うように、読者が悲しい感動を覚えずにはいられない、「そういうことって、起こるのね」
というような、ふたりの心のすれ違いが起きてしまいます。マリリンの雨に打たれてしま
ったサンドイッチへの思いは、なぜか、悲しいですよね。わたしは、感動しました。
そして、男のそんな時、マリリンに攻められて辛いアーサーの気持ちもよくわかりました。
そいて、二人の距離を決定的に遠のける悲しい出来事、素晴らしかったです。
マリリンが、小さい時からの夢である自分の暖かい家庭を作れずに、また、
マリリンモンローという女優に戻っていく姿は、とても痛々しく読者の感動を呼び起こします。
若い読者には、マリリンモンローの伝説は、初めての出会いでしょう、しかし、
時代を超越する芸実は、きっと、すぐれた若い読者を育てることでしょう、
先生の作品に大いに期待しています。
忘れることはできないわ、あなたのことを
作詞 みつ。。なかむら
作曲 高原 高
編曲 PANPORO
歌
PANPORO
