福辺節子氏(平成21年11月14日)

自ら主催されている「もう一歩踏み出すためのセミナー」について紹介された。福辺流は誰にでも使えるが、練習が必要です。
このセミナーでは、2人で組んで行う。やる感覚より、やられた感覚を体験して頂きたい。どこが違うのかをフィードバックしていくことが大切である。
これまでにやってきた介護と違う。本を二冊出しました『人生はリハビリテーションだ』
『福辺流力のいらない介助術』違うところを出さなければ、福辺流とは付けられない。どこが違うのか?? これまでの介助は、介助される側を介助者が動かしてました。当たり前ですが・・・福辺流は、動く主体は介助される側である。セラピストから見たら当たり前ですが、エーて思われるみたいです。介助者は介助される側が動きやすいように方向を誘導したり、本当に出来ないところだけをサポートして、相手の動きを引き出していく。というと動ける人だけのための介助法と勘違いされるがそうではなく、利用者さんのほとんどの方を介助することができる。私たちの見ている利用者さんはもっともっと力があって、私たちが適切な介助をすることによって、もっと動いていただける方です。とはいうものの全員の人の出来るか?出来るのはできるのですが、
脊髄損傷で高位頚髄でやられているとして全く動かない人の全介助で車椅子に乗せたりするのは、どうなんやろ。やはりそのレベルであれば、二人でやるとか、リフトを使うとか・・というやり方をすれば、いいのかと思う。今やってる介助が適切かどうか?というのを私なりには選ぶ基準がある。利用者さんから痛い・怖い・じゃまとかなるものであれば、介助は不適切であると思っている。本の中では三大いけない介助としている。もうひとつ、今やってる介助を続けることで、利用者に不都合が起こる場合、例えば座ってるときから足が着いていない人を一人介助で、膝の上に乗せたり、キュッと抱き上げたりして車椅子に乗せると言ったよくやる介助では、それをずーと続けているようなら、利用者さんの足は介助されることによって膝を曲げる筋肉が短縮してきたり、関節の拘縮が起こったりしてくる。介助がその筋肉の短縮や関節の拘縮を引き出しているようなもの。それであればその介助は不適切であると思う。今の日本の医療・介護現場の状況では、2人介助しようとしても人手不足で難しいし、リフト入れているようなところはほとんどない。それなら、変えるべきは今の介助の現場と思う。しかし全くの弛緩性の人には、福辺流がそのまま通じる。さすがに膝を立てたりはこちらがしますが、「こちらに寝返りますねぇ」といって介助していく中で、その方が首を動かしてくれるだけで、その介助は確実に軽くなる。相手に動いていただく介助は、すべての人たちを何らかの形で介助することが出来る。相手に動いてもらうメリットは、
1、力が要らない。相手の動きのパターンは一人ずつ違い、その人に合わせた介助をしていく。
・相手の本当に出来ないところを介助する。利用者が5の力を持っているなら、あとの5を介助すればいい。
・人間の自然な反応を利用している。セラピストであれば当たり前のこと。 4、右の方を向いてください。戻ります。今度は向くときに、どこから動き始めて、どんな形で動いていくのかを意識しながら動いてください。目ですねぇ。そして頭、胴体、腰の順です。少しずつねじれを作りながら動いていく。 それを利用している。意識が動いただけでも利用していく。
・自然な動きをなぞっていく。他の介護講座では、安静介護が基本になっている。車椅子でずっこけ座りの人を直す時、どうしますか? 後ろから・・・これは人間の動きと違う、何回やってもこの人のためにならない。お尻を後ろに持っていく・・の同じ。前に持っていき、後ろに引っ張る。相手の動きを無視しないで、生理的な動きに合わせて利用する。何度もする中で少しずつ可能になる。相手の力を引き出す介護をすることが大切。
2、安全です。中腰のままで移動する介助ではなく、一度しっかり立ってもらう。しっかりは身体が真っ直ぐではなく、重心の位置が真っ直ぐに落ちる位置(支持基底面)に落ち着くこと。
3、きちっとした介助を続けていたら、理学療法士作業療法士が特別な訓練をしなくても、相手の人の機能を維持していくことが出来る。理学療法士が週一回いくらやっていても効果がないなあと思った。生活の中で、介護職の介護が大切です。さて、車椅子で生活されている人が一日何回ぐらい立ったり座ったりするでしょうか?
30−40回ぐらい。理学療法士のする疑似体験より、介護職者のやる生活実体験がよい。
介護職の介護がどれほど大切なのかがわかる。その介助が適切なものであるなら利用者さまの機能は維持できるし、良くなっていくこともある。それが不適切なものであった場合は、とても怖い。ですから、看護職・介護職は、自分たちのやっている介護を真摯に受け止めて欲しい。というと、リハの先生やから動いてくれるけど、私たちは介護が仕事やから動かしてと言われる。看護職・介護職・リハビリ従事者・医師等は同じ介護でなければおかしいと思う。利用者は一人なのだから・・・。
4、省略
特徴は、1、相手の人のパターンを見る
2、相手の出来ること、出来ないことを知りましょう。考えましょう。
後で立ち上がりのところで見てみましょう
A利用者さんの言葉を聞きましょう。その中に真実を含んでいる。利用者さんからのコメントがないが、実は痛いとか、怖いとか、嫌とか言っている。上手いこといったら明らかに介助が違うのである。
お風呂に入りたくないという人、その原因は・・・、眠たい、脱衣所が寒い、風呂場が寒い、待っている間が寒いと色々あるが分けておく必要がある。怖い、機械浴が怖い、若いスタッフがいない、好みの人がいない、服がなくなる・・・・ほんとに理由があっても、他の理由にすることがある。お風呂だけでもいっぱい嫌な原因がある。でもホントはみんなの前で裸になるのが嫌かもしれない。利用者さんから返ってきた言葉を鵜呑みにしない。本当の理由何やろなぁ。これを見つけていかないと解決しない。しょうないから入ろか・・にしないと入らない人もいる。儀式がないと入らない人もいる。我々もやっていること。ほんとにここにいてて良いのやろか・・・
みんなも存在を確認しながら生活している。ほんとの真意を感じ取れるようにしていって欲しい。努力が出来る介護をしていって欲しい。
B感じる。(実技で行う)
2、待つ。(実技で行う)
3、ていねいな介助
実際の中で行っている。
持ち方・触れ方・声のかけ方。これが下手。現場のトラブルの7〜8割は解決する。
この3つを学んだら介助は変わる。
声かけ。すべての人に声掛けをやる。伝わる声掛けをする。相手に伝えようと言う意思を持って行う。伝わるように行ってほしい。目をつむって手を組んでください。これだけで色々ある。バリュエーションがある。一つや二つ声を掛けても色々ある。いっぱい言葉の引き出しを持って使って欲しい。
理解できたかは何でわかりますか。目・表情・意図したものと同じ動作が返ってきたら、わかる。
お願いは共同作業である
【休憩の後、実技に移る】