ホタルイカやサバの生食で腸閉塞

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ホタルイカ

4月の富山県の名物と言えばホタルイカ。小さな小さな烏賊です。眩いばかりの光を放ちながら海中を漂っている姿は、神々しくさえあります。

このホタルイカの食べ方の一つに沖漬けがあります。生きたままのホタルイカを付けダレに入れるだけ。一日ほど置くと全身に付けダレが回り、ホタルイカと馴染んできたら食べごろです。
見た目の美しさのさることながら、ツルンとした食感、弾力のある噛みごたえ、チュルンとした喉越し。いろんな感覚で楽しませてくれます。

そんな美味しく素晴らしいホタルイカですが、注意が必要。というか、生食はお勧めしません。
というのも、内臓には、「旋尾線虫」という寄生虫の幼虫を宿している場合があるからです。これが、腸に悪さをして腸閉塞を起こす場合もあるといいます。
食してから5時間ほどで症状が現れれば、ほっておけば自然に治るようですが、二日後など時間を経過してから症状が出てくると、手術など外科的な処置が必要なことが多いようです。
症状が出ないように、食べる際には気を付けたいですね。

加熱をすると、寄生虫は死滅します。ボイルをして、酢味噌で食べるのが一番安全のようです。
また、-30度の冷凍庫で24時間で問題なくなります。

さて、マイナス30度とは、家庭用の冷凍庫で出せる数字なのか?
調べてみると、家庭用の冷凍庫は、-18度以下になるように設計されているようです。この温度が大部分の細菌を死滅させるからだそうです。
ですが、-30度が必要なので、ちょっと足りません。ただし、冷気の吹き出し口は、-18度よりも低い-40度だそうです。吹き出し口のあたりに食材を持っていくときっちりと仕事をしてくれるようですね。

こんな手間をかけてまで生食をしようと思うよりも、ボイルで美味しく頂く方が安心です。
どうしても生食をしたいなら、内臓を外して食べましょう。これでも、十分に美味しさを味わえます。

サバ

サバは、大衆魚です。足の速い魚で生食で食べることはあまりありません。
塩焼きや酢〆、缶詰など。安くて美味しい魚でもありません。脂ののった時期のサバは格別な美味しさがあります。

そんなサバにも要注意。内臓には、アニサキスと言う寄生虫を宿している事があります。
寄生虫の中でも、耳にする事が多いと思います。よく当ったという話やニュースで聞くことがあると思います。
このアニサキスが、腸に悪さをすると、「腸閉塞」になる事があるようです。

内臓をきれいに取り除けば問題はありません。問題は、自分で釣ってきたのを捌いて食べた時など。技術が未熟なら危ないでしょう。

このアニサキス。熱にはめっぽう弱い。60度で死滅します。
また、寒さにも弱い。-20度の二日間。家庭用の冷凍庫でも対応が可能のようです。
美味しい〆サバですが、酢で〆ただけでは、問題ありです。

サバの他に、スルメ烏賊などイカ類に宿している事が多いようです。
スルメ烏賊の場合は、皮と身の間に潜んでいるようです。皮をはいで、流水を注いで洗い流しましょう。

その昔、俳優の森重久弥さんが、腹痛で緊急手術を受けたことがあります。
病名は「腸アニサキス症による腸閉塞」。手術で約30cmも腸を切ったようです。よっぽど、重症だったのでしょうね。
病状は、アニサキスが腸の内壁に突っ込むことによる激痛。想像を絶する激痛。悶絶ですね。

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