実戦 讃岐うどん(上級編)

いもけんぴです。
うどんは純。だからこそごまかしがきかない。

粉から生地(団子)へ、そしてえ、また伸ばし、切る。
自分の気持ちが「うどん」に真直ぐでないと
鏡のように釜揚がりに映し出される。

今、茹で上がったうどんの出来が 今までの自分の量と判断される。
正直怖い!
でも、玉取りしたとき、
想いどうりの『つや』『弾力』『太さ』そして『重量感』に揚がったとき
思わずコレだ!と呟き嬉しくなる。

「いらっしゃいませっ!」思わず声が弾む。
うどんは純。だから、作ってる人間も純である。(笑)



【釜場の風景】
釜から湯気が立ち昇る。
食欲をそそるダシの香りが店に漂う。
釜場に「お願いします」と一礼、
帯をギュッと締め直し、気合を入れた。
さぁ、真剣勝負の始まりだ。
【菊もみ】
粉から団子に生まれ変わり、
5時間ほど寝かせた生地は 
奥儀 『菊もみ』でさらに鍛え上げられる。
「旨くなれ、旨くなれ」と言い聞かすように整えていく。
生地の断層をより複雑に仕上げることでコシを強くする。
表に見せない職人の業。
旨さの為には妥協しない。
【足踏み】
菊もみされた団子は足踏みされる。
踏んだ感触で生地の弾力が伝わってくる。
「オッ、よく締まっている、手ごわいぞ」
と、ニンマリ。
【打ち台の上の団子】
この生地、生かすも殺すも己の腕次第。
麺棒で厚さが均等になるように押し、
弾力を再確認。

【のばし】
丸いうどんを四角く見立て、
厚さが均等になるように
対角線、対角線へと丸めてはのばす。

【のばし仕上げ】
四角くのばし、麺棒に巻きつける
あせりは禁物、
生地をまんべんなく四方に散らす。
うどんの力を甘く見たら、
茹で上がりにしっぺ返しを食う。
麺を切り、スタンバイOK
【茹で】
釜の中で充分泳がす。
釜から上げられたうどんは
冷たい水できれいに洗われる。
【うどん玉】
うどんを洗い、そして玉とり。
仕上がったうどんと向き合う。
このうどんが自分の技量のすべて。
背中は見せられない。
一回一回、一日一日が真剣勝負。

『旨かったでぇー』
職人殺しの一声が最高の褒美であり励みとなる。
   


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「讃岐うどんの作り方」

「なんでんかんでん」

「なんでだろう?」