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愛染明王アイゼンミョウオウ 真言密経の妙王部の本尊のひとつ。不動明王とともにこの部の最重要の本尊とされた。愛染は愛貪染著の、大聖人の仏法においては、御本尊左下にしたためられ、煩悩即菩提の法門をあらわしている。経王殿御返事には「さいはひは愛染の如く福は毘沙門の如くなるべし(1124-08)」とある。
阿逸多アイッタ 弥勒菩薩の別名 これより優れた人はいないという意味。
愛別離苦アイベツリク 八苦の一つで死、またはそのさまざまなことによって、愛するものと離れれなければならない苦しみをいう。聖愚問答抄に「生・老・病・死・愛別離苦・怨憎会苦・求不得苦・五盛陰苦等なり(0474-15)」とある。
阿漚アウ 阿優とも書く。阿は無、漚は有を意味する。外道の経には必ず阿漚の二字を置く。万法は有無の二をでないとする。仏典の始めに如是と置くのは、外道が阿漚と置いて、有無の二道より、ものを判ずるのを破してるのである。曾谷入道殿御返事に「外道の経の題目のあうの二字にすぐれたる事百千万倍なり(1057-09)」とある。
会加の小大夫アオカノコダユウ 東条の御厨の御厨人と思われる。新尼御前御返事に「太神・瞋りおぼせし時・源右将軍と申せし人・御起請文をもつて・あをかの小大夫に仰せつけて頂戴し(0906-11)」とある。
青ざしアオザシ あうざしともいう。青麦を炒りこれを臼で引いて糸のようによって作った菓子。
閼伽アカ ①功徳・功徳水・仏前に供える水。善無畏三蔵抄に「涙を閼伽の水として千万億劫・仏前に花を備ふとも(0886-10)」とある。
②船底にたまる水、水を嫌って淦ともいう。阿仏房尼御前御返事に「海上を船にのるに船おろそかにあらざれども・あか入りぬれば必ず船中の人人一時に死するなり(1308-08)とある。
阿伽陀仙人アカダセンニン 古代インドで通力をもっていたといわれる外道。大神通をもって12年の間、耳の中に恒河の水を留めたという。
阿迦尼咜天アカニダテン 色界18天の最上天。阿迦は色、尼咜は究竟を意味する。
阿耆多王アギタオウ 阿耆多は梵語。無勝と訳す。バラモンの豪族の小王、釈迦および五百人の比丘を請じておきながら、供養すること忘れて、釈迦の一行を餓死させようとした。
安芸の僧正アキノソウジョウ 承久3年(1221)の乱で後鳥羽上皇の側につき、北条方討伐のため真言密教を用いて15壇の秘法を行じた張本人である。詳細は不明。一説には三井寺の別当、覚朝といわれている。
秋元太郎兵衛尉アキモトタロウヒョウエノジョウ 下総印旗郡白井の庄の人。文応元年(1260)大聖人が松葉ケ谷の法難を逃れて、下総中山に行かれた時、折伏されたという。正応4年没。曾谷・太田氏と親しく、富木氏とは親戚関係にあった模様。屋敷跡は秋本寺となり、その後富木殿の中山・法華経寺と合併した模様。賜書に秋元御書がある。
悪縁アクヱン 悪知識のこと。悪道に堕ちる助縁となるもの。兄弟抄に「悪縁にすかされて法華経を捨つる心つきにけり(1079-14)」とある。
悪鬼神アクキジン 人の功徳や智慧を失わせ、人の寿命を奪い害する悪鬼や悪神。権力者などの身に入り代わり、正法護持者に災難を起こす魔の働きをする。ただし、法華経の会座においては、法華経の行者を擁護し、これに仇をなす者を破し、正法を守護することを誓った。
悪左府アクサフ 平安時代の藤原頼朝のこと。保元の乱を起こし、源頼朝・平清盛などに打たれて滅びた。新池殿御消息には「我が朝人王・九十一代の間に謀叛の人人は二十六人なり、所謂大山の王子・大石の小丸・乃至将門すみとも悪左府等(1437-16)」とある。
悪趣アクシュ 悪道のこと。趣とは境界のこと。十悪・五逆謗法等が落ちる苦悩の状態
悪瘡アクソウ 悪性のできもの、はれもの。阿闍世王は謗法の罪により大悪瘡を現じた。
悪象アクゾウ 凶暴で人畜を殺傷する凶悪な象。涅槃経に悪知識の恐るべき対比として挙げている。提婆達多が阿闍世王の大悪象を酒に酔わせて仏を殺そうとした話は、御書の随所に出てくる。
悪知識アクチシキ 善知識に対する語。仏道修行を妨げ不幸に陥れる者。悪知識も、それを縁として信心が強盛になれば善知識となる。
悪人成仏アクニンジョウブツ 悪人が成仏すること。悪人とは五逆・十悪等の悪業、仏に敵対する者。法華経提婆品にはいかなる悪人でも法華経によって成仏できるとある。
阿含経アゴンキョウ 天台の五字教判で、華厳時の次に説かれた経教。小乗教。増一阿含経51巻・中阿含経60巻・雑阿含経50巻・長阿含経22巻からなる。釈迦一代50年の説法のうち最初12年の説。説処は波羅奈国の鹿野苑。律宗・俱舎宗・成実宗の依経。(一代五時図・釈迦一代五時継図参照)
阿含経の小釈迦アゴンキョウノショウシャカ 阿含経で説き明かされる釈迦。初地以前の凡夫二乗に対して応現する一丈六尺の仏身で老比丘の相をしている。八相成道の仏身で、三身中の応身仏、小乗蔵教の教理を説くだけの劣応身。四土のなかでは凡聖同居土に住む。
阿含三蔵教アゴンサンゾウキョウ 阿含時に説かれた小乗教。三蔵とは経蔵・律蔵・論蔵のこと。その本体は戒である。
阿私陀仙人アシダセンニン 阿私陀は梵語で端正・端厳と訳す。バラモンの長老で、中インド迦毘羅衛国の仙人。悉多太子が降誕の時、太子の相を見て「もしも出家すれば仏になる人であり、自分はこれを見ないで死なねばならぬのをうらむ」といい、そのとおり太子の道場に先立って死んだ。
阿闍世(王)アジャセ(オウ) 阿闍世は梵語、末生怨と訳す。釈尊在世から滅後にかけてのインドの摩竭提国の王。父は頻婆沙羅王・母は韋提希夫人。太子であった時、提婆達多にそそのかされて、仏弟子である父王を殺して王位につき、さらに釈尊を害して、提婆達多を新仏にしようとして、酔象を放って仏を踏み殺させようとした。後に大悪瘡を生ずるなどの法罰を受け、ついに釈尊に帰依した。のちに経典の結集に尽力し大いに仏法に尽くした。未生怨のいわれは、生まれる前、山中に住む仙人であったが、頻婆沙羅王は早く子供が欲しいと思い、仙人を殺した。そこで、生まれる前から、怨みをもっているところから、未生怨の名がある。
阿闍梨アジャリ 梵語。聖者・出苦者・尊者・正行・規範師・教授等と訳す。師より許される場合と官職の二種がある。大聖人門下の場合は前者。師滅後日興門下以外の阿闍梨たちは師敵対している。
阿閦仏アシュクブツ 東方妙喜世界の教主。法華経化城喩品では、大通仏16王子の第一、智積王子の後身とある。有徳王・覚徳比丘は後に阿閦仏の第一・第二の弟子となったとある。
阿輪舎国アシユシャコク 阿踰闍ともいう。不可戦国と訳す。中インドの一大国で玄奘三蔵の大唐西域記にある。勝鬘経にも出ている。大唐西域記ひよれば、周囲は五千余里、大都府は二十余里、農業が盛んで穀類・果樹が繁茂し、人心・気候ともに温和、風俗善順で勤勉・学芸に励む仏寺百余・大伽藍があり、天親菩薩がこの国で小乗の諸論を作り、無着菩薩の遺跡があるとある。開目抄には「無著菩薩と申す大論師有しき、 夜は都率の内院にのぼり弥勒菩薩に対面して・一代聖教の不審をひらき・昼は阿輸舎国にして法相の法門を弘め給う(0198-09)」とある。
阿修羅アシュラ 帝釈に敵対する神、十界の一つであり、怒りの生命。
阿闡アセン 不楽欲・無欲・随意作と訳す。唯識論の五種性の第五、無性有情の一種で、成仏を欲しないところからこの訳名がある。成唯識論に無性に一闡底迦・阿闡底迦・阿顛底迦の三種があると説く。無涅槃性の阿顛底迦に対し、一闡堤と阿闡堤は長い時を経て成仏すると説く。権大乗の論である。当体義抄には「内道・外道・阿闡・阿顛.皆悉く一切智地に到る(0518-07)」とある。
阿僧祇劫アソウギコウ 阿僧祇は梵語、無数と訳す。劫は時間の義、合わせて数えることのできない長い時間・時
阿育大王アソカダイオウ 阿育は梵語、無憂と訳す。仏滅後100年にインドに出て、インドを統一した最初の王。凶暴で戦を好んだが、後、仏教を信じ興隆に力を尽した。八万四千の大寺・仏舎利宝塔をを建て、第三次仏典の結集・僧を四方に派遣し仏法布教に尽力した。過去の因縁、土の餅を仏に供養した子供が、後に阿育大王と生まれたことについては、付法蔵経・大智度論にある。
悪鬼神アッキジン 悪鬼・魔と同じ。生命力を衰えさせ、思考の乱れを引き起こして、正法を行ずる者の妨げとなる働きをする。
悪鬼入其身アッキニュウゴシン 法華経勧持品にある偈文「悪鬼其の身に入りて」と読む。悪鬼とは六道の一つ餓鬼道の鬼、天竜等の八部の神、鬼神・天神・夜叉等のたぐい。人の身に入っては病気を起こし思考の乱れを起こす。国家社会に入っては天変地夭や思想の乱れを起こす。御義口伝には「悪鬼とは法然弘法等是なり(0749-第十二悪鬼入其身の事-01)」とある。
悪口罵詈アックメリ 法華経勧持品の文「もろもろの無智の人悪口罵詈し、および刀杖を加うる者有らん」とある。悪口を言い、ののしること。罵は面と向かってそしり、しりぞけ、詈はそれとなくあてこすること。
悪国・善国アッコク・ゼンコク 悪国とは国主をはじめ万民が正法をきらって、弘通を妨げる国、善国とは万民が正法に帰依して国土を安穏たらしめる国。開目抄には「末法に摂受・折伏あるべし所謂悪国・破法の両国あるべきゆへなり、日本国の当世は悪国か破法の国かと・しるべし(0235-12)」とある。
熱原(の)法難アツハラ(ノ)ホウナン 建治から弘安年間にかけて、駿河国富士郡熱原郷で日興門下及び農民信徒が受けた大法難。大聖人は本門戒壇の大御本尊建立の機縁と位置付けられた。
阿那含・阿羅漢アナゴン・アラカン 小乗教で説かれた小乗の悟り。須陀洹・斯陀含・阿那含・阿羅漢とある声聞衆の四依の後半、この位にある尊者は、欲界九品の惑を断じて、再び欲界に帰ってこないことをあらわしている。阿ぬ楼多ともいう。
阿那律アナリツ 釈尊十大弟子の一人、天眼第一といわれた。弗沙仏の末法に飢饉があったとき、飢えた辟支仏に稗の飯を施した果報により現身に宝を得、91劫、人天に生れて、貧しさを味わうことなく、意のままになったという。仏の説法中坐睡し叱責を受け、発奮し眠りを断ったので眼病を患い失明したが、この縁により天眼通を得たとある。釈尊の従兄。
阿難アナン 釈尊十大弟子の一人、多聞第一といわれた。提婆達多の弟、釈尊の従弟。法華経で山海慧自在通王仏の記別を受けている。
阿若憍陳如アジャキョウジンニョ 中インド迦毘羅衛国の人、釈尊から最初に化導された五比丘のうちの一人。阿若倶鄰ともいう。
阿若倶鄰アニャクリン 阿若憍陳如のこと。
阿ぬ楼多アヌルタ 阿那律のこと。船守弥三郎許御書には「あぬるだが金はうさぎとなり死人となる(1446-11)」とある。
阿耨多羅三藐三菩提アノクタラサンミャクサンボダイ 無上正徧知、無上正等覚のこと。阿耨多羅は無上・無答の意、三藐は正等・正徧、三菩提は正覚・正知と訳す。無上にして清浄、一切法に遍満する仏の智慧。
阿耨池アノクチ 無熱悩池・無熱池・清涼池と訳す。竜王が住むという。閻浮提の四大河の発源地であるとある。
頞鞞アビ 釈尊が太子の位を捨てて出家したとき、王命によって跡を追った5人のうちの一人。
阿鼻地獄アビジゴク 無間地獄のこと。阿鼻は梵語、無間と訳す。欲界の最低、大焦熱地獄の下にある。五逆罪をつくる人がこの地獄に落ちる。
阿鼻大城アビダイジョウ 無間地獄と同意。大城は無間地獄が広漠で凡力では抜け出ることがえきないほど堅固なところであるので城に譬えた。
阿鼻の依正アビノエショウ 阿鼻地獄の依報と正報、無間地獄の依報である地獄の国土も、正報である地獄の衆生も、共に含めて地獄界の一切となり、共に最極の聖人である仏の生命の中にあって瞬時も離れることはない。妙楽の金錍論に「阿鼻の依正は全く極聖の自心に処し、毘盧の身土は凡下の一念を逾えず」とある。
阿鼻跋致アビバッチ 梵語。不退転と訳す。仏道修行において、どんな誘惑や迫害があっても、退転しない境涯。天台の菩薩の52位のうち、初住の位をもって不退転としている。
阿仏房アブツボウ 阿仏房日得、京都・遠藤為盛と称し、順徳上皇に仕える北面の武士。承久の乱で敗れ、佐渡流罪となった上皇の供をして、そのまま佐渡に定住した。大聖人との関係については講義録29巻阿仏房についての項参照のこと。
阿法アホウ 婆羅門の修行で人に向かってものを言わずに、ついに唖のごとく黙りこくってしまう修法。立志用安国論には「唖法を受けたる婆羅門等の如し(0021)
阿防羅刹アボウラセツ 地獄の獄卒。頭は牛、手は人という姿で、剣を持ち、罪人を罰する。羅刹とは鬼・悪鬼の意味。
阿弥陀アミダ 阿弥陀仏・無量光仏・無量寿仏ともいう。西方極楽世界の教主。
①権教・観経に説かれる仏。浄土宗・浄土真宗の本尊。法蔵比丘が願を起こし修行し、10劫前に成仏した。自分の名を称えれ
ば、直ちに極楽世界に往生できると説く。ただし五逆罪の者と誹謗正法の者を除くとある。
②迹門の阿弥陀 大通智勝仏の16王子の一人で法華経大願の主である。
③本門の阿弥陀 釈尊分身の阿弥陀。天台宗で立てる阿弥陀。
④これら3種の阿弥陀は久遠元初自受用身からみれば、すべて迹仏であり、権仏にすぎない。
阿弥陀経アミダキョウ 浄土宗で立てる三部経のひとつ。方等部の経典。この世の中は穢土であり、ために阿弥陀仏の名を称えて死後、極楽浄土へ往生することを理想とする教え。
阿踰闍アユジャ 阿輪舎国のこと、(そちらの項参照)
阿羅漢アラカン 梵語、応供・殺賊と訳す。仏〙が悟りを得て人々の尊敬と供養を受ける資格を備えた人。小乗仏教では修行者の到達しうる最高の位とする。大乗では,小乗の修行者として否定的に用いる場合と,最高の修行者として肯定的に用いる場合がある。如来の十号の一としても数える。羅漢。
阿練若アレンニャ 無事閑静所、人里離れた住処、三類の強敵の第三・僭聖増上慢の住処。法華経勧持品には「或は阿練若に納衣にして空閑に在つて自ら真の道を行ずと謂いて人間を軽賎する者有らん」とある。
安足国王アンソクコクオウ 安足国の王。馬を好んで人を馬にした。(講義録23巻千日尼御返事・第六章子が財となる例を教示するの項参照)
安徳天皇アントクテンノウ 第81代天皇、高倉天皇の第一子、母は平清盛の娘・徳子、源平・壇ノ浦の戦いに敗れ、3歳で没した。神国王御書に「人王八十一代をば安徳天皇と申す父は高倉院の長子・母は太政入道の女建礼門院なり、此の王は元暦元年乙巳三月二十四日・八島にして海中に崩じ給いき、此の王は源ノ頼朝将軍にせめられて海中のいろくづの食となり給う(1518-08)とある。
安慧アンネ 延暦寺第4代座主。伝教・慈覚に師事して学んだ。妙一女御返事には「慈覚・智証・安然の三師は伝教の山に栖むといへども其の義は弘法東寺の心なり(1257-05)」とある。
安然和尚アンネンオショウ 天台宗の学僧、伝教大師の俗縁との説あり。安慧・慈覚の弟子。天台宗の密教化を図り、叡山汚濁の源を作った。
安養アンヨウ 西方極楽浄土・安楽世界・極楽世界、阿弥陀経の浄土をいう。同経では西方十万億の国土をすぎた所にあると説いている。
菴羅果アンラカ 果物のマンゴーのこと。十方界抄に「法華本門の観心の意を以て一代聖教を按ずるに菴羅果を取つて掌中に捧ぐるが如し(0420-06)とあり、一代50年の浅深が明らかになるを譬えている。
安楽行品アンラクギョウボン 法華経巻第五・安楽行品第14の事。仏滅後法華経を修行するもの、身・口・意・誓願の四安楽行に住して弘通すれば、難来ることなく安楽に行じ得べしと、文殊師利菩薩を対告衆として説かれた後、法華経における摂受の修行が説かれている。
安立行菩薩アンリュウギョウボサツ 地涌の四大菩薩の中の一人。安立行は楽をあらわす。また安立行とは道樹にして、ものごとに対して、すぐ道をとおし、あくまでも正論は正論としていいきっていける、みていける生活、世の中を如実知見していくこと。
安禄山アンロクザン 唐代の軍人、大燕国皇帝。本姓は康で、康国出身の突厥系の混血。禄山はの明るい・光の意味の音訳。唐の玄宗に対し安史の乱を起こし、大燕皇帝に即位したが、最後は太子の安慶緒に殺害された。
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威音王仏イオンノウブツ 法華経常不軽品に出てくる仏。同号の仏が二万億いたという。常不軽菩薩は、この最初の威音王仏の像法時代の末に出て但行礼拝を立て、折伏を行じ時の上慢の四衆の迫害を受けた。
威儀イギ 威容儀礼の義。威厳とおごそかさのある容姿。厳しい規律にしたがった起居動作。行住坐臥の四つに分け四威儀という。
威儀具足イギグソク 威儀・四威儀は前項参照。戒律を保護する細規を具足して欠けることのないさま。
遺教経イキョウキョウ 仏遺教経・仏垂般涅槃略説教誡経のこと。阿含・小乗部の結経。主に戒律を説いている一巻五紙、恌秦・鳩摩羅什の訳で大藏二大名文といわれる。
易行道イギョウドウ 難行道にに対する語。浄土宗・法然の立てた邪義。末法は機根が悪くなっているから、法華経等の難行道では往生できず、易行道である念仏に依るべきであるとする。難行・易行道の起源は竜樹の十住毘婆沙論としているが、法然はこれを曲解している。
池上右衛門太夫宗仲・兵衛志宗長イケガミウエモンタユウムネナカ・ヒョウエノサカンムネナガ 池上兄弟のこと。(詳細は講義録21巻池上家について参照)
池上相承書イケガミソウジョウショ 身延相承書とともに、大聖人御入滅直前、日興上人に血脈付法の証拠として与えられた書、広布達成の命令書である。御真筆は武田の兵乱で紛失した。
池上兵衛志宗長イケガミヒョウエノサカンムネナガ 前々項参照
已顕真実イケンシンジツ 未顕真実に対する語「已に真実を顕せり」と読む。釈迦の出世の本懐である法華経を説き顕しおわったことを意味する。
懿公イコウ 周の王。鶴を愛して奢侈にふけり、臣下に見放され北狄に捕らわれ、肉を食べられ肝と骨を捨てられた。開目抄には「公胤といゐし者は懿公の肝をとつて我が腹をさき肝を入て死しぬ(0186-05)」とある。
謂己均仏イコキンブツ 「己れ仏に均しと謂う」と読む。「止観」「弘決」の一にある言葉。禅宗の人々が自己の凡夫心を、仏心なりとし、自己と仏と等しいと考える大慢を破した語。
已今当説最為第一イコントウセツサイイダイイチ 法華経こそ極説であり、釈迦一代50年の説法中、最も勝れていることを示す文。妙楽の疏に「たとい経ありて諸経の王というとも已今当説最為第一といわざれば兼但対帯その義知んぬべし」とある。
已今当説最為難信難解イコントウセツサイイナンシンナンゲ 法華経法師品の文「我が所説の経典無量千万億已に説き今説き当に説かん而も其の中に於て此の法華経最も為れ難信難解なり」とある。已に説きとは40余年の諸経、今説きは無量義経、当に説かんとは無量義経。難信難解は信じ難く解し難いの意。
已今当の三説イコントウノサツセツ 前項に掲げた法華経法師品の文
沙の餅イサゴノモチ 阿育大王の項参照
為実施権イジツセゴン 施開廃の三釈のひとつ。「実の為に権を施す」と読む。天台が妙法蓮華経を訳すに用いた。蓮華を当体蓮華と譬喩蓮華に解し、さらに譬喩蓮華を本門・迹門におのおの三義を立て六重の蓮華とし、その迹門第一の譬を為実施権という。
易信易解イシンイゲ 難信難解に対する語。「信じ易く解し易し」と読む、法華経以外の諸経は随他意の経で衆生の機根に合わせて説かれているゆえに易信易解である。
以信代慧イシンダイエ 「信を以って慧に代う」と読む、機根の低い末法の凡夫が妙法蓮華経を信ずること.によって成仏することを示す。
四信五品抄には「慧又堪ざれば信を以て慧に代え・信の一字を詮と為す、不信は一闡提謗法の因・信は慧の因・名字即の位なり(0339-15)とある。
以心伝心イシンデンシン 「心をもって心に伝える」と読む。人間対人間の心のふれあい・つながりをいう。禅宗で立てる以心伝心・教外別伝・不立文字は邪義
以信得入イシントクニュウ 「信を以って入ることを得」と読む。法華経譬喩品に「汝舎利弗すら尚此の経に於ては、信を以つて入ることを得たり、況んや余の声聞をや、其の余の声聞も、仏語を信ずるが故に、此の経に随順す、己が智分に非ず」とある。信ずることが根本であり、その真によって仏の境涯に至ることができる。
韋提希夫人イダイケフジン 釈尊在世のインドの王。頻婆沙羅王の妃、阿闍世王の母。阿闍世王に父王頻婆沙羅王を幽閉・餓死させようとした時、体に蜜を塗って王を養った。
異体同心イタイドウシン 異体同心事に「異体同心なれば万事を成し同体異心なれば諸事叶う事なしと申す事は外典三千余巻に定りて候(1463-02)」とある。体は異なれども心は一つである。「心」とは観心の心・信心の心
一雨所潤イチウショニン 爾前の諸経・法華経28品といえども、南無妙法蓮華経の一雨一地から生じた千草万木の一つにすぎない。御本尊の無差別の平等を意味する。
一会イチエ 会とは会座・仏の説法の会座。一回の法会の意とその会座全体との意がある。
一閻浮提イチエンブダイ 閻浮提は梵語、閻浮は樹の名。題は州と訳す。古代インドの世界観、中央に須弥山があり、南方を南閻浮提とし、仏法流布の地と定めた。今日では仏法流布の地は全世界であり、全世界が一閻浮提である。
一閻浮提の座主イチエンブダイノザス 全世界広宣流布の統領 日目上人をさす場合もある。
一往・再往イチオウ・サイオウ ①一往とはそのまま、再往は一重立ち入った、という意味。
②天台の摩訶止観は一往、大聖人の文底法門は再往。
一往名通・再往義別イチオウミョウツウ・サイオウギベツ 一往名通とは、法華経28品に通じて妙法蓮華経であること。再往義別とは、本門・迹門ともに妙法の名はあるが、内容は天智雲泥の相違があるということ。
一行阿闍梨・一行禅師イチギョウアジャリ・イチギョウゼンジ 中国唐代の天台宗の僧、嵩山で普寂禅師に師事し禅門をきわめたという。常に一行三昧を研精したから一行といわれた。晩年、大日経疏を著し、天台の一念三千を盗み取った撰時抄には「天台宗の中に一行禅師という僻人一人ありこれをかたらひて 漢土の法門をかたらせけり(0275-10)」とある。
一行筆受の相承イチギョウヒツジュノソウジョウ 唐の玄宗皇帝の時、インドの善無畏は中国に渡り真言を伝えた。このとき一行は大日経翻訳の筆受をつとめたが、善無畏に誑惑され、大日経と法華経を一味とし、真言こそ三密相応の秘法であって、印と真言を説いているから法華経に勝れるとした。これより真言宗の理同事勝の邪義が起こったのである。(講義録撰時抄 第22章 真言の善無畏を破す参照)
一偈イチゲ ①経の字数8字・4句 32文字。
②4字・5字・6字・7字が4句連なったもの。 一4句偈というが、二句の場合を半偈という。
一眼の亀イチゲンノカメ 浮木のたとえ、優曇華の譬と同じく、正法に巡りあい受持することのむずかしさを示す。(講義録31巻 松野殿後家尼御前御返事 第一章盲亀浮木の譬えを示す参照)
一業所感イチゴウショカン 善悪の業因によってそれぞれ善悪の果を受ける因果の法理、一つの業因によって感ずる果。多くの人が同一の業因によって、同一の果を感ずること。
一亳未断見思の者イチゴウミダンケンジノモノ 一亳とは一本の毛すじの意、とるに足らぬ煩悩や思想の惑を断じていない者。
一極・一極の玄宗イチゴク・イチゴクノゲンシュウ 一極とは一仏乗の極地、宇宙本源の実相、釈尊50年の説法では法華経、末法では南無妙法蓮華経。玄宗とは幽玄、奥深いこと、または深遠。宗とは根本、妙法である。妙法こそ一仏乗の極地であり、宇宙本源の実相であり、究極の教えであり、深遠にして三世十方の諸仏がこれを根本として仏になったことを一極の玄宗という。
一座十小劫イチザジュツショウコウ 法華経化城喩品の文。過去において大通智勝仏が、魔を降してから正覚を成ずるまで、十小劫の間黙然として座していたこと。
一時イチジ ①衆生の機根が熟して仏がこれに感応した時。
②わずか、すこしの時。
③釈迦一代五字説法中の一つ。
④末法
一字五字の妙行イチジゴジノミョウギョウ 一字とは妙の一字、妙の一字に五種の修行がすべて具わっているとの意。五種の妙行とは受持・読・誦・解説・書写、法華経を修行する行。末法では御本尊に五種の妙行が具足している。
一字三礼イチジサンライ 写経の最も敬虔な態度、一字書写するごとに三度礼をすること。種種御振舞御書に「円智房は清澄の大堂にして三箇年が間一字三礼の法華経を我とかきたてまつりて(0923-15)」とある。
一子地イチジチ 初地、衆生をことごとく慈念するとの意
一四天下イチシテンゲ 全世界、三千大千世界ともいう。古代インドの世界観で須弥山のまわりの東西南北の四州の一州を一天下という。太夫志殿御返事に「三千大千世界と申すは東西南北・一須弥山・六欲梵天を一四天下となづく(1104-03)」とある。
一乗妙典イチジョウミョウテン 典とは書冊、妙典は一乗の理を明らかにする明経。法華経・南無妙法蓮華経のこと。
一代五時イチダイゴジ 釈迦が30成道から80入滅までに説いた経教。華厳・阿含・方等・般若・法華。この判釈は天台が立てた。一代五字教判という。
一代五時の妙典イチダイゴジノミョウテン 一代五時は上項参照。妙典は上々項参照
一代五十余年イチダイゴジュウヨネン 釈尊一代の説法。30成道・80入滅までの期間。
一大事因縁イチダイジインネン 法華経方便品の文南無妙法蓮華経の事。経文に「諸仏世尊は、唯一大事の因縁を以っての故に、世に出現したもう。舎利弗。云何なるをか諸仏世尊は、唯一大事の因縁を以っての故に、世に出現したもうと名づくる。諸仏世尊は、衆生をして仏知見を聞かしめ、清浄なるを得せしめんと欲するが故に、世に出現したもう。衆生に仏知見を示さんと欲するが故に、世に出現したもう。衆生をして、仏知見を悟らしめんと欲するが故に、世に出現したもう。衆生をして、仏知見の道に入らしめんと欲するが故に、世に出現したもう。舎利弗、是れを諸仏は唯一大事因縁を以ての故に、世に出現したもうと為づく」とある。
一代聖教イチダイショウキョウ 釈尊が一代50年間で説いた経教。
一代超過イチダイチョウカ 釈尊一代説法中、他の一切諸経に超越して勝れていること。法華経をさす。
一大秘法イチダイヒホウ 本門の本尊のこと。開いて三大秘法・六大秘法となる。
一日経イチニチキョウ 書写行のひとつ。一部の経を一日で写し終えること。主として法華経の頓写。
一入イチニュウ 六根(眼・耳・鼻・舌・身・意)・六境(色・声・香・味・触・法)を合して12入といい、その一つをいう。
一念三千イチネンサンゼン 仏教の極理、釈尊の出世の本懐。観心本尊抄講義第一章一念三千の出処を示すの項参照。
一念三千即自受用身イチネンサンゼンソクジジュユウシン 一念三千とは法本尊・南無妙法蓮華経、自受用身とは人本尊・久遠元初自受用身である。即とは一体の意、人法一箇の大御本尊である。出処は伝教の秘密荘厳論
一念寂照イチネンジャクショウ 一念とは生命の究極、寂照とはそのままにして成仏の境涯をいう。御本尊に照らされた一念の働きが寂照であり、生命の本質・本体である。
一念信解イチネンシンゲ 法華経修行位、法華経分別功徳品の四信五品のなかの現在の四信の第一、「八十万億那由佗劫の間、仏道のために五波羅蜜を修行する功徳を、一念信解の功徳に比するに、百千万億倍、一念信解の功徳が優れる。一念信解を生ずる人は、退転することがないといわれている。
一念随喜イチネンズイキ 法華経信仰の最初の信仰の位、随喜とは随順慶喜、信順して歓喜すること、一念は瞬間の生命、法華経の一句一偈を聞いて少しでも信ずる心のある状態をさす。四信五品の初随喜と同意として用いられる。
一谷イチノサワ 地名、現在の新潟県佐渡市市野沢 文永9年(1272)4月大聖人は佐渡最初の流罪地塚原三昧堂から一谷に移られ約三年後赦免になるまでこの地で過ごされた。
一谷の入道イチノサワノニュウドウ 前項の佐渡の土豪。大聖人に帰伏しながら、片方では念仏信者であった模様。
市の中の虎イチノナカノトラ 市虎のこと。中国の故事に「一虎三人になる」とある。町に虎がいる道理がなくとも、三人がいると言えば信ずるようになるように、無根の言も多くの人がいえば、真実のように聞こえること。
一由旬イチユジュン 長さの単位、帝王の軍隊の一日の移動距離。16里・30里・40里・60里・80里等、所説ある。
一機一縁イチキイチエン ①爾前の種々の経典。
②大聖人が特定の信徒に与えられた本尊。
一凶イチキョウ 立正安国論に出てくる語。法然の選択集のこと。
一劫イツコウ 時・分別の義。極めて長い時間を示す単位。人寿10歳から100年に1歳を加えて8万歳にいたり、8万歳より逆に減じて10歳になる増減の時間。1600万年-2000年。
一切義成就菩薩イッサイギジョウジュボサツ 釈尊の成道以前の名。梵語では薩婆多悉多・漢語では一切義成就菩薩。
一切経イッサイキョウ 仏教聖典のすべて、大蔵経。
一切衆生喜見如来イッサイシュジョウキケンニョライ 釈尊の乳母、摩訶波闍波提比丘尼が勧持品で記別を受けた時の名。
一切種智イッサイシュチ 三智のひとつ。透徹した仏の智で、すべてを見通すもの。
一切乗イッサイジョウ 一切衆生を仏と成す道を説く教え、法華経のこと。
一切世間多怨難信イッサイセケンタオンナンシン 法華経安楽行品の文「一切世間に怨多くして信じ難し」と読む。仏が法華経を説こうとする時は、仏法を知らない世間のあらゆる人が仏を怨み迫害すること。
一切智地イッサイチジ 一切智を証得する位、仏の境涯・智慧。
一色一香無非中道イッシキイッコウムヒチュウドウ 天台の止観・玄義・文句の中にある「一色一香中道に非ざること無し」と読む。一色とは青・黄・赤・白・黒の五色、あらゆる物質をさしている。一とは法性、すべてに仏性があるということ。中道法性をさして一という。あらゆるものに十界三千の生命がそなわっているということ。
一四句偈イチシクゲ 一句の項参照
一種の禅人イッシュノゼンニン 天台の摩訶止観に出てくる語。謗法の徒をさした言葉で慧文禅師以前の禅人をさすが、達磨禅にもあてはまる。禅宗破折の引文である。
一生成仏イッショウジョウブツ 現在のこの身が一生の間に成仏すること。直達正観・即身成仏のこと。
一生補所イッショウフショ 一生の後に仏の跡を継いで、やがて仏位に上り仏処を補う意。菩薩の52位のなかの等覚の菩薩。釈尊の一生補所は弥勒菩薩、阿弥陀仏の一生補所は観世音菩薩。
一心三観イッシンサンカン 天台の奥義・観心修行の法門。一心とは我等凡夫の無明の一心である。三観の三とは、空・仮・中の三諦、相・性・体の三如是、法・報・応の三身で、観とは詳しく見る、または明らかに見ること。森羅万象のことごとく三如是・三諦・三身を明らかにみていくことが三諦である。一心三観とは、我が己心の生命は三如是・三諦・三身であり、それぞれ三つが別々にあるものではなく、即一身にそなわっているものとして明らかにみていくかと。
一心三諦イッシンサンタイ 一心は一念三千のこと、三諦とは空・仮・中の三諦。一心に三諦が相即して具わっていること。円融の三諦の義。
一心三智イッシンサンチ 三智とは一切智・道種智・一切種智をいう。三智を一切のなかに同時に具していること。
一身即三身イッシンソクサンシン 三身とは法・報・応の三身、これが一身に具すること。
一闡堤イッセンダイ 法華経を信ずることができない者
一麁一妙イッソイチミョウ 麁とは麁法、妙とは妙法。法華経迹門より華厳経を見れば一麁一妙、般若部は二麁一妙、方等部は三麁一妙となる。
一致門流イッチモンリュウ 日蓮宗一致派、本迹一致を主張する宗派。身延漸久遠寺・池上本門寺・中山法華経寺・京都妙顕寺・京都本圀寺等。
一天四海イッテンシカイ 古代インドの世界観、全世界のこと。
一刀三礼イットウサンレイ 仏像を彫刻する時、一刀ごとに三度礼拝すること。
一品二半イチボンニハン 涌出品の後半・寿量品一品・分別功徳品の前半をいう。法華経の肝要部である。天台の配立と大聖人の配立がある。天台の義は略開近顕遠を含み、大聖人は含まない。観心本尊抄には「彼は脱此れは種なり彼は一品二半此れは但題目の五字なり(0249-17)」とある。
伊東の流罪イトウノルザイ 弘長元年(1261)5月12日から弘長3年(1263)2月23日までの大聖人最初の流罪法難、4度の大難の第二。
犬神人イヌジニン つるめそうのこと。①祭儀をつとめたもの。②境内の掃除や不浄のものを取り捨てる賎民。
意念往生イネンオウジョウ 念仏宗で使う言葉。臨終の時声を出さずに阿弥陀の名号を往生する者。当世念仏者無間地獄抄には「念仏者会して云く往生に四つ有り、一には意念往生・般舟三昧経に出でたり(0105-07)」とある。
異の苦イノク 人々が因果果報によって異なった苦を受けること。
伊予房イヨボウ 伊予阿闍梨日頂のこと。日興上人に反逆したが後に帰依いている。
尹蘭イラン トウゴマ属の高木 悪臭を発するので香木の栴檀の対比される。
遺竜イリュウ 中国の書道家。講義録①法蓮抄第十章自我偈読誦の功徳を讃える②上野尼御前御返事第二章烏竜・遺竜の故事から真の孝養を明かす参照。
印イン 真言宗で説く呪文を唱える時の指の造形上の形。(御本尊に対する合掌は印である。)
印可インカ 印は信用し認める。可は許可。仏が菩薩の成仏を許すこと、技芸の世界でいう印可は仏教用語を転じたものである。
因果インガ 原因と結果。
因果倶時インガグジ 因果異時にに対する語。因を九界・果を仏界とし、九界を断じるのではなく、九界の実践の中にこそ、実は即、仏界という結果が同時に具わっていることをいう。講義録当体義抄 第四章当体蓮華と譬喩蓮華を明かす参照。
因果国インガコク 三妙、本因妙・本果妙・本国土妙を略した語。
因行果徳の二法インギョウカトクノニホウ 因行は仏が九界の因位で修行した万行、果徳とは成仏して見えているところの万徳
印契インケイ 印相とも密印ともいい、略して印という。(本尊に向かって合掌するのも印である)
印真言インシンゴン 印は上項参照。真言は呪文のこと。
院宣インセン 上皇が出した宣旨。
因陀羅インダラ 最勝または無上の義、主あるいは帝と釈す。帝釈天のこと。
因中有果インチュウウカ 迦毘羅外道の説。「因の中に果有り」と読む。人生の苦しみや幸福は因果が一体だと立てる。
因中無果インチュウムカ 漚楼僧佉外道の説。「因の中に果無し」と読む。人生の幸・不幸は自然のものであるから、あきらめる以外にないとする。
陰徳イントク 人に知られない間に行う善行。
因縁インネン 果を生ずべき直接の原因を印といい、因を助け果にいたらしめるものを果という。すべての物事はこの二つの働きによって起こると説く。
因縁約教本迹観心インネンヤッキョウホンシャクカンジン 天台が法華文句で用いた四種の釈、因縁釈・約教釈・本迹釈・観心釈。因縁釈四悉をもって釈し、約教釈は蔵通別円の四教をもって釈し、本迹釈は本地と垂迹、観心釈は観心をもって釈する。
殷の紂王インノチュウオウ 紀元前12世紀ごろ中国殷代の最後の王名は辛、殷は湯王に始まり紂の世に滅んだ。彼は知能や腕力にすぐれていたが、妲己を溺愛し逸楽にふけり暴政の限りを尽くした。民心離れ、後に周の武王に攻められて死んだという。夏の桀王ともに悪王の代表、桀紂の片方。
印版インバン 印刷用に文字を掘った板木。
因謗堕悪必因得益インボウダアクヒツイントクヤク 謗法の因によって悪道に堕する者は必ずその因縁によって大利益を受ける。逆縁の功徳。
うtop
有為の郷ウイノサト 娑婆世界、人間世界。
有為無常ウイムジョウ 有為は無為に対する語、為作があること。因縁によって生ずる種々の法をいう。有為の法には生住異滅の四有為相があり、常住でないから有為無常という。
上野賢人ウエノケンジン 南条七郎次郎時光のこと。講義録35巻 上野殿について参照
有縁の仏ウエンノホトケ 有縁とは無縁に対する語、縁が有ること。釈迦は娑婆世界の教主であり有縁、阿弥陀仏は西方極楽世界の教主であって無縁。末法の有縁の仏は日蓮大聖人で、釈迦は無縁の仏となる。
有戒無戒ウカイムカイ 戒とは非を防ぎ悪を止めるの義、釈迦仏法では大乗戒や小乗戒がある。これらを受けたものを有戒、受けないものを無戒という。
有教無人ウキョウムジン 教えのみあって実際に成仏するものがいないことをいう。通教・別教などは、仏果に入る前に転じて円教の人となってしまうのをいい、法華経と爾前経を相対すれば爾前経にとどまるのではなく、過去の下種による法華経にはいるゆえに、爾前経は有教無人、文底と文上を比較すれば、法華文上は有教無人である。
有解無信ウゲムシン 学問があっても信心がないもの。
氏神ウジガミ 氏族がその先祖を神と名づけたもの。
烏瑟ウシツ 梵語で烏瑟膩沙といい、略して烏瑟。仏頂・無見頂相・肉髻相などと訳す。仏の32相の一つ。
丑寅の時ウシトラノトキ ご前2時から6時までの間、諸仏の成道の刻といわれている。開目抄には「日蓮といゐし者は去年九月十二日子丑の時に頚はねられぬ、 此れは魂魄・佐土の国にいたりて(0223-16)」上野殿御返事に「三世の諸仏の成道はねうしのをわり・とらのきざみの成道なり(1558-04)」とある。
有羞の僧ウシユウノソウ 有羞とは恥を知ること。自らいたらないことを深く知り、勇猛精進、仏道修行に励む僧
有上有容ウジョウウヨ 有上とは、これ以上のものがまだあるということ、有容とは容受する所有るの意。まだ説くべきものが残されているとの意。
右将軍ウショウグン 将軍位のひとつ。御書全集では源頼朝を指す場合が多い。
烏仗那国ウジョウナコク 烏仗那は梵語、園と訳す。北インド健駄羅の北方にあった国、気候温和、文字を用い礼儀を重んじ、北インドの仏教の布教地で多くの遺跡もある。善無畏はこの国の国王であった。
有情非情ウジョウヒジョウ 有情は生物(自ら動くことのできる)非情は無心の草木・国土をいう。
欝頭羅弗ウズランホツ 釈迦の外道の師匠であった仙人の名。
有待ウダイ ①凡身のこと。凡身は衣食住をもって生存するから有待という。
②他にたよって存在する相対・差別・無上の世界。
③初心の行者、初心の行者は供養を待って仏道を成就する。
優陀延王ウダエンオウ 優陀延は梵語。釈迦在世における憍賞弥国の王。優陀演那伐磋王ともいう。釈尊に帰依して熱心な外護者となった。釈尊滅後五尺の大尊像を作ったという。仏像造立の最初である。
有智無智ウチムチ 智慧のある者とない者 有智の代表は舎利弗、無智は須利般特
有頂天ウチョウテン 三界のなかの色界の18天の最上に位せる天、色究竟天という。有色界の最長という義。
内房ウチブサ 地名。現在の静岡県富士宮市内房。信徒の内房尼御前が居住していたとあるが、詳細は不明。
優填大王ウデンダイオウ 優陀延王のこと。前項参照。
有徳王と覚徳比丘ウトクオウトカクトクビク 正法を護持する僧と檀那。講義録立正安国論 第七段第七章 有徳王・覚徳比丘の先例参照
優曇華ウドンゲ ヒマラヤ山麓、セイロン地方に産する闊葉樹。仏典では3000年に一度咲くとあり、正法に巡りあうことの難しさにたとえる。
優婆夷ウバイ 仏教を信ずる在家の女性。
優婆毱多ウバキクダ 付法蔵の第4 商那和修に師事して法蔵を付せられた。阿育大王を化導した。
優婆塞ウバソク 仏教を信ずる在家の男性。
優婆離ウバリ 優婆利とも書く。悉多太子の執事、10大弟子の一人。持戒第一の人。滅後第一回仏典結集の折、律を誦出した。
有名無実ウミョウムジツ 名ばかりで実がないこと。
有門・空門ウモン・クウモン 有門とは小乗教・空門とは権大乗経のこと。化法の四教に約せば有門は蔵経・空門は通教。御義口伝には「有門は生なり空門は死なり亦有亦空門は生死一念なり非有非空門は生に非ず死に非ず有門は題目の文字なり空門は此の五字に万法を具足して一方にとどこうらざる義なり(0715-17)」とある。
盂蘭盆ウラボン 梵漢合成語 盂蘭は梵語で倒懸、さかさずりのくるしみの意。盆は漢語で物を盛る器。餓鬼道倒懸の苦を救うため、盆に百味の飲食を盛り、十方の聖衆を供養する儀式。盂蘭盆御書(治部房祖母への書)参照。
漚楼僧ぎゃウルソギャ インドのバラモン、三仙の一つ。因中無果説を立てた拘留外道。
有漏ウロ 無漏に対する語。漏は煩悩を有するの義。煩悩によってあらわれた苦果と迷いの世間をさしていう場合もある。
有漏の依身ウロノエシン 凡夫の肉体をいう。有漏は煩悩・依身は煩悩所依の身をいう。六道の凡夫は前世の煩悩の業界によって三界に生まれ、その肉体によって有漏の業を作り、来世に再びその苦を招くことをいう。
有漏の禅定ウロノゼンジョウ 有漏禅・有漏の坐禅と同じ。無漏禅に対する語。三界を九地に分け六行観によって上地を喜び下地をきらって、次第に上地に進む坐禅観法のこと。三界を離れるには無漏禅を修する以外にないとする。
雲閣月卿ウンカクゲッケイ 雲閣とは殿上人のなかで四位・五位及び六位の蔵人のなかで昇殿を許された者。月卿とは公卿のことで、太政大臣・右左大臣を公、大中納言・参議を卿という。
雲自在灯王ウンジザイトウオウ 法華経化城喩品・不軽品に説かれている仏の名。雲自在来ともいう。不軽菩薩が威音王仏の像法の末に出現して礼拝行を行じ、命が終わって後、2000億の日月灯明仏のところで法華経を説いた。この因縁をもって雲自在灯王と号する仏の法のなかにおいて、受持・読誦して法華経を説き、成仏することを得た。
雲雷音王仏ウンライオンノウブツ 法華経厳王品に出てくる。妙荘厳王を教化した仏。講義録浄蔵浄眼御消息 第二章浄蔵浄眼の例を挙げて激励の項参照。
えtop
永遠の生命エイエンノセイメイ 仏教の極理。生命は色心不二であり、法・報・応の三身が即一の姿で、過去・現在・未来に永遠に続くものであると説く。
翳眼エイガン 翳とは、おおいかくすという意、雲にかかったかすんだ目のことで、正しい仏法を見ようとしない者。
栄啓期エイケイキ 中国周代の人、三楽を歌ったことで有名。三楽とは①人として生まれること②男として生まれること③長生きすること。
叡山エイザン 比叡山延暦寺のこと、伝教大師の開山による。
叡山の戒壇エイザンノカイダン 上項にある法華経迹門の戒壇、大乗円頓戒。
叡山の真言宗エイザンノシンゴンシユウ 比叡山第三代座主慈覚・第五代智証によって立てられた。大日経と法華経を相対して理同事勝の邪義をかまえた。台密という。
衛の元嵩エイノゲンスウ 中国唐代の僧。幼くして出家し仏道に入ったが、悪心を起こして還俗し、政治的手腕で北周の武帝に上表して、仏法を破った。
慧宛法師エオンホッシ 唐代、華厳宗の僧。法蔵の弟子でありながら法蔵の五教判を用いないで、四種教を立てた。
易エキ 中国で立てる陰陽道。
依義判文エギハンモン「義に依って文を判ず」と読む。講義録十章抄第二章止観の正意と大意とを明かすの項参照。
依義不依語エギフエゴ 涅槃経にある「義に依って語に依らざれ」と読む。法の四依の一つ。第二章止観の正意と大意とを明かす仏説の実義によって、人師・論師の語によってはならぬとの意。
依経エキョウ 各宗派がよりどころとする第二章止観の正意と大意とを明かす教説。
疫癘エキレイ 伝染病。
慧解脱エゲダツ 小乗三蔵教の位である七聖のひとつ。慧解脱と俱解脱の二つは、共に阿羅漢の位であり、ともに見思の惑を断じ尽くして煩悩がないゆえに、再び三界六道に生まれてこないという。鈍根の者は慧解脱になり利根の者は俱解脱になるという。
慧眼エガン 五眼の一つ。二乗が空理を遠見する智慧の眼、凡夫の立場からいえば、深い知識体験にもとづく物事の判断力。
依怙エコ よりかかり、たのみとすること。依怙依託として用いられることもある。
回向エコウ 自らが仏道修行をして得たところの功徳を、回し転じて他人に施し与えること。
壊劫エコウ 成住壊空からなる四劫の第三、火災・水災・風災が多発すると説かれている。
依語不依義エゴフエギ 「語によって義に依らざれ」と読む。涅槃経にある四依のひとつ「依義不依語」の反対語。これは誤った考えである。
衣座室エザシツ 法華経法師品にある。三軌。信心・折伏の心構え、衣は柔和忍辱衣、座は不惜身命の修行、室は慈悲の心に任すこと。
会三帰一エサンキイチ 三乗を会して一乗に帰すること。三乗は声聞・縁覚・菩薩、一乗とは法華一仏乗。
穢食エジキ 不潔な食物のこと。教えの勝劣を示す譬えとして用いる。勝れた法を宝器、劣る法を穢食とする。
壊色の糞掃衣エジキノフンソ 僧侶の如法衣の一つ。釈尊時代の僧侶は衣に執着を持ってはならぬとして、墓場等で拾い集めた布きれを用いたためこう名付けた。
依識不依智エシキフエシキ 「識によって智に依らざれ」と読む。涅槃経にある四依のひとつ「依智不依識」の反対語。これは誤った考えである。
会者定離エシャジョウリ 会う者は必ず離れるとの意。出処は遺教経。
会衆エシユ 仏の説法に集まった衆生。四衆・説会の四衆ともいう。発起衆・影響衆・当機衆・結縁衆のこと。
衣珠エジュ 法華経七譬のひとつ。衣裏宝珠・衣内明珠・貧人繋珠ともいう。授記品にある。貧人が内衣の裏に無価の宝珠があることを知らずに放浪したが、後にこれを知り歓喜したとある。法華経不信の人にたとえる。
依正エショウ 依報と正報のこと。正報は果報の主体で衆生の身、依報とは所依となる非情の草木、国土
依正不二エショウフニ 妙楽が釈籤に十不二門をたてるその第六が依正不二門である。正報とはわが身、依報とは一切の対境、この二つは一体であるということ。瑞相御書には「夫十方は依報なり.衆生は正報なり譬へば依報は影のごとし正報は体のごとし・身なくば影なし正報なくば依報なし(1140-06)」とある。
慧心僧都エシンソウズ 慧心僧都源信のこと。比叡山の僧で往生要集を著し念仏を立てたが、後に悔い一乗要決を立て法華経に帰依した。
慧心流エシンリュウ 比叡山天台宗の主流であり慧心はその祖師である。他の一派を檀那流という。四条金吾殿御返事には「檀那僧正は教を伝ふ、慧心僧都は観をまなぶ(1116-06)」とある。
浮因の島エゾノシマ 北海道のこと。
依託エタク よりどころとすること。たよりとすること。
依智エチ 地名 神奈川県厚木市依智町。大聖人は竜の口法難後佐渡流罪に至る一か月 この地にあった本間六郎左衛門邸に滞在された。
越後の守殿エチゴノコウドノ 越後の国主。大聖人御在世当時は北条重時(極楽寺殿)の子業時が勤めていた。
越後の国府エチゴノコウ 国府とは首府のこと。新潟県上越市五智にあったとされている。
越後房エチゴボウ 熱原滝泉寺の僧であったが日興上人の直弟子となる。。後に日興上人に背いている。
依智の六郎左衛門尉エチノロクロウザエモンノジョウ 本間重連のこと。
依智不依識エチフエシキ 「智に依って識に依らざれ」と読む。涅槃経に説かれる四依の一つ。凡夫の浅い知識によってはならないとの意。
会通エツウ よく理解して疑いやとどこうりのないこと。
越王勾践エツオウコウセン 中国春秋時代の越の王。
慧日大聖尊エニチダイショウソン 方便品に出てくる。釈尊を尊称する語。
会二破二エニハ二 三論宗や法相宗で立てる邪義。会二は二乗を会して一乗となすこと。破二は二乗を破して一乗をあらわすこと。この場合の一乗は菩薩乗で法華経で説く一仏乗ではない。
会入エニュウ 会は合わせる・理解するの意、入は入れる・治めるの意、表面上異なる二つの論議の元意を理解し、同一のものに帰入すること。
依人不依法エニンフエホウ 「人に依って法に依らざれ」と読む。涅槃経に説かれる法の四依のひとつ。依法不依人の反対語。邪義である。
衣鉢エバツ 三衣一鉢のこと。三衣は僧の着る三種の法衣、一鉢は托鉢に使う鉢のこと。
衣鉢伝授エハツデンジュ 禅宗における付法相伝の儀式、師より弟子に法衣と鉢を伝授する。迦葉が鶏足山で釈尊より法衣と鉢を伝授されたことより始まるとされる。
依憑集エビョウシュウ 伝教の著作。依憑とは依りたのむこと。各宗各派の大徳が伝教に帰伏した事実を集めたもの。
依不了義経不依了義経エフリョウギキョウフエリョウギキョウ 「不了義経に依って了義経に依らざれ」と読む。四依の一つの依了義経不依了義経の反対語。これは邪義である。
江馬入道エマニュウドウ 江馬光時のこと。北条義時の孫で名越朝時の嫡子。四条金吾の主君。
江馬の四郎エマノシロウ 上項、光時の子供。
依名判義エミョウハンギ 「名に依って義を判ずる」と読む。名体宗要教の五重玄義で、南無妙法蓮華経の深義を判ずること。
右衛門太夫志エモンノタユウサカン 池上右衛門太夫宗仲のこと。同項参照。
依文判義エモンハンギ 「文に依りて義を判ず」と読む。経典に説かれた文によって、仏の説いた真実の義を判断するということ。
衣裏エリ 衣珠の項参照
依了義経不依不了義経エリョウギキョウフエフリョウギキョウ 「了義経に依って不了義経に依らざれ」と読む。涅槃経に説かれる法の四依の一つ。仏の真実の教えを説く了義経に依って、不了義経に依ってはならないとの意。
衣領樹エリョウジュ 三途河のほとりにある樹木。奪衣婆・懸衣王がその樹の下で亡者の衣を脱がせ、その樹にかけるという。十王経にある。
恵亮和尚エリョウオショウ 叡山の学僧
縁因仏性エンインブツショウ 縁因性ともいう。正・了・縁の三因仏性の一つ。
円戒ヱンカイ 比叡山に建立された迹門の戒壇
縁覚エンカク 十界の一つ。二乗の一つ。外縁によって悟るゆえに縁覚という。
炎火洞然ヱンカドウネン 熱せられた空気が炎の燃え上がるように大地より昇るさま。
円教エンキョウ 化法の四教のひとつ。三諦・十界・十如・三千の諸法が円融・円満な教えをいう。爾前の円と法華の円がある。末法の円教は南無妙法蓮華経。
円極エンゴク 一念三千の極理。
円宗エンシユウ 天台宗の別称。
円智房エンチボウ 円智ともいう。清澄山の住僧。大聖人に敵対し、謗法を犯し現罰を受けて悲惨な死に方をした。
円澄エンチョウ 比叡山第二代座主。彼の頃から叡山が真言に汚染しはじめた模様。
円頂方袍エンチョウホウホウ 円頂は坊主頭、方は四方、袍は上衣のことで、方袍は袈裟。僧侶の意である。
円珍智証大師エンチンチショウダイシ 智証のこと。比叡山延暦寺第5代座主。天台宗を真言化した張本。園城寺寺門派の宗祖である。
淵底エンテイ 奥底・真意。
円頓エンドン 円は円融・円満、頓は頓極・頓足の意。即身成仏の教え。転じて天台宗を指す場合もある。
円頓止観エンドンシカン 漸次止観・不定止観とともに三種止観の一つ。浅きより深きへ転ずるのではなく、純一実相に縁し、実相の他に別の法なしとする天台の止観をいう。
円頓の戒壇エントンノカイダン 伝教によって建立された比叡山法華迹門の戒壇をいう。
円の三学エンノサンガク 円教の三学である。仏教を修学するものの規範である。三学とは戒・定・慧のこと。
燕の丹太子の馬烏エンノタンタイシノウマガラス 丹太子は中国戦国時代の人、戦いに敗れた丹太子は秦軍の人質として捕えられた。あるとき秦王が戯れに、もし丹太子の信力をもって白頭の烏を現じ、馬の頭に角を生じることができたら赦免すると約束した。太子は帰国したい一念から、一心不乱に祈ったところ白頭の烏が現われ、馬に角が生じ、無事帰国を許されたという伝説。
円覆エンプ 天ということ。准南子には「天は覆ふを以って徳とし地は載するを以って楽とす」、三教指帰には「円覆を仰いで以ってなげきを含み」等とある。
閻浮提エンブダイ 一閻浮提のこと。同項参照
閻浮提第一の聖人エンブダイダイイチノショウニン 久遠元初自受用報身である日蓮大聖人のこと。聖人知三世事には「日蓮は一閻浮提第一の聖人なり(0974-12)」とある。
閻浮壇金エンブダキン 閻浮は樹の名。壇は川の名。須弥山の南方、七金川と大鉄囲山との間にある閻浮樹の間を流れる河。この河の中からとれる砂金を河の名前をとって閻浮壇金という。黄金の中で最勝、その色は赤黄色で紫焔を帯びているゆえに、紫金、紫磨金ともいう。
閻浮那提金光如来エンブナダイコンコウニョライ 釈尊10大弟子の一人。論議第一の摩訶迦旃延の記別を受けた。法華経授記品にある。
閻魔エンマ 地獄界の大王。縛・雙王・雙世・遮止・静息等と訳す。
円融エンユウ 大乗教に説かれた円融相即の法門のこと。
円融相即エンユウソウソク 円満であって片寄らず、融通性があって分け隔てがないこと。円融の最高を妙という。
円融の三諦エンユウノサンタイ 円教で説く三諦、隔歴の三諦に対する語。空・仮・中の三諦をおのおの別々に説くのが隔歴の三諦、即一と説くのが円融の三諦・法華経で説くところである。
延暦寺エンリャクジ 滋賀県大津市坂本本町にある天台宗総本山。開山は最澄。法華経迹門の戒壇建立の地。天子本命・鎮護国家の道場である。第三代座主・慈覚、第五代座主・智証によって真言・謗法の寺院となる。
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黄巻朱軸オウカンシュジュク 仏教の経巻のこと。仏教経巻は古来、黄色い紙に書写し、赤色の軸を芯としたので、このようにいう。黄色い紙を用いたのは、虫害を避けるためといわれている。
応供オウグ 応受供養といって、人天の供養を受ける資格のあること。仏の十号の一つ。
鴦掘摩羅オウクツマラ 釈迦在世、インドの波斯匿王の室羅婆悉底城に住した、外道につき、自分の母や仏を殺害しようとしたが、仏によって教化され、小乗に執着していた目連・舎利弗を破折した。
応化オウケ 応同化現の意、仏・菩薩が衆生を救うために、時期に応じて姿を変えて出現すること。
王舎城オウシャジョウ 王舎大城ともいう。古代インドの摩竭提国の首都。現在のビハール州ラージギルとも言われており仏教遺跡も多い。付近に霊鷲山・竹林精舎・祇園精舎などがあったと言われている。
王舎城の丑寅オウシャジョウノウシトラ 王舎城は前項参照。丑寅は方位東北を意味する。霊鷲山があったとされる。これより仏法の中心道場は王城の丑寅に建てる習わしがある。
往生オウジョウ この世を去って浄土に生まれることをいう。この世を穢土とする念仏宗の教えである。
王昭君オウショウクン 中国漢朝の元帝の官女。当時、匈奴の侵入に苦しんでいた漢は、その友好関係を講じる一手段として、王昭君の匈奴を嫁して、その地に赴かせた。
往生極楽オウジョウゴクラク 念仏宗に代表される往生思想。この劣悪の世を去って彼の浄名の境界に行き、勝れた果報の正を得るという。弥陀の名号を称えれば西方極楽世界阿弥陀仏の浄土へ往生すると、念仏宗は主張する。
往生要集オウジョウヨウシュウ 天台宗の源信僧都の著、極楽往生に関する要文を集めたもの。三巻で本末を分ければ六巻となる。
応真オウシン 阿羅漢のこと。
応身オウシン 応身如来のこと、三身如来のひとつ。慈悲のあらわれ、生命論では色形に現れた相。
往代オウダイ 過ぎ去った過去。
王難オウナン 国法によって受ける難。
横難横死オウナンオウシ 横難とは不慮の災難、横死とは非業の死。謗法に依る現罰と正法護持による転重軽受による二つがある。
黄檗宗オウバクシュウ 禅宗三派のひとつ。中国黄檗宗万福寺の僧・隠元が4代将軍徳川家綱にあい、山城国宇治郡(京都府宇治市五ヶ庄)に同名の寺院を開山した宗派。
応仏昇進の自受用身オウブツショウシンノジジュユウシン 寿量品で顕本した五百塵点劫・本果第一番成道の釈尊・文上脱益の色相荘厳の仏身。
王仏冥合オウブツミョウゴウ 南無妙法蓮華経の大哲学を国家・社会の指導原理とし、世界平和を実現せんとする思想。
王莾オウモウ 前漢を滅ぼし国号を新と改めた。
王陵が母オウリョウガハハ 漢の王陵は沛、その母は敵にとらえられたが、死んで子に中道を全うさせた。
お会式オエシキ 大聖人の入滅の日に合わせて行われる法要。
大石が原オオイシガハラ 地名静岡県富士宮市上条近辺。日蓮正宗大石寺周辺
大井壮司入道オオイソウシニュウドウ 山梨県巨摩郡の住人、甲斐源氏大井の荘司である。大聖人の檀那の一人。
大山の王子オオヤマノオオジ 大山守皇子のこと。応神天皇の皇子。稚郎子皇子を快く思わず常に恨んでいた。応神天皇崩御の後、兵をあげおそおうとしたが、逆に滅ぼされた。
憶持不忘オクジフモウ 身に持ち心に銘記して忘れず、いかなる場合にも違背しないこと。四条金吾殿御返事には「此の経をききうくる人は多し、まことに聞き受くる如くに大難来れども憶持不忘の人は希なるなり(1136-04)とある。
小樽法難オタルホウナン 小樽問答のこと。1955(昭和30)年3月11日、北海道の小樽市公会堂で、創価学会と日蓮宗身延派との公開法論が行われました。これが「小樽問答」です。当日は戸田第二代会長が会場で陣頭指揮をとり、若き日の池田名誉会長(当時青年室長)は法論の司会を務めました。「間違った邪教といえる身延派の 信者が、全国にわたって何千、何万と創価学会の会員となったことは、じつに創価学会が正しいという証拠であります!」との、身延派を圧倒する池田室長の司会第一声で、既に勝負は決していたと言えるでしょう。(SOKANET3月の広布史より)
乙御前オトゴゼン 大聖人の帰依者である日妙尼の子供。母に伴われて佐渡の大聖人をたずねている。
御室オムロ 第59代宇多法皇が建立した室。現在の京都府京都市右京区御室大内にある。
重須オモス 地名。石河新兵衛実忠入道の居住地。日興上人が晩年重須談所を設けられた。第9世日有上人のころ大石寺から離山した。現在の重須(北山)本門寺 静岡県富士宮市北山にある。
烏竜オリュウ 中国の書道家。遺竜の項参照
御義口伝オンギクデン 御相伝書、大聖人の御内証の立場からの法華経講義を日。興上人が筆記、御印可を得た書。
慇懃オンゴン ねんごろ。ていねい。
飲食麤疎オンジキソソ 般泥洹経に説かれる8種の大難の一つ。食物に不自由し、粗末なものしか得られないこと。
飲食不節オンジキフセツ 天台の止観第8に説かれる病気になる原因の一つ。絶食・暴飲・暴食等。
御式目オンシキモク 御成敗式目のこと。
怨嫉オンシツ 法華経を説き正法を守るものをあだみ嫉むこと。
園城寺オンジョウジ 三井寺のこと。天台宗寺門派(智証派)の総本山、滋賀県大津市園城寺町にある。
遠沾妙道オンデンミョウドウ 天台の文句の一にある語「(後の五百歳)遠く妙道に沾わん」と読む。末法に三大秘法が広宣流布することの依文。
宛然オンネン さながら、そのままの事。
陰陽五行説オンヨウゴギョウセツ 中国古来の思想、陰陽の二元に木火土金水の五元素を配し、これを自然・人事のすべてに適用して考え、吉凶・物忌・相性などを解釈する。深く民衆の生活に入っている。今日の葬式の友引・結婚式の大安・家の方位・鬼門などはその名残りである。
陰陽師オンヨウシ 上項の思想にもとずき、人身を支配・指導する人。
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果カ 因に対する語。原因によって報いられる結果。
戒カイ 非を防ぎ悪を止めるの義、戒・定・慧の三学のひとつ。いましめ。
海印三昧カイインサンマイ 大集経に説かれる三昧、菩薩がこの三昧を得れば、一切の事物が海中に映るように、一切の衆生の心行を己心にはっきり映し出して知ることができる、と説いている。
開会カイエ 開顕会融または開顕会帰の義。真実を開き顕して一つに合わせること。諸仏の心は南無妙法蓮華経の御本尊から、絶待妙の立場で見る時初めて顕われ、会通し了解することができるとの意。
開経カイキョウ 経説の序説となる経。法華経では無量義経である。
戒賢カイケン 法相宗の第五祖。護法難陀から法を受け、玄奘に伝えた人。
開顕カイケン 閉じたのを開き、隠れたものを顕す。真実の相を示すこと。
開眼カイゲン 開光・開明・開光明ともいう。新しく彫刻・鋳像・塗像・書写した仏菩薩等の像を法をもって供養し、本尊の心を入れ生身の仏菩薩と同じにすること。
回鶻国カイコツコク 中国北西に位置した国。現在の新疆ウイグル自治区の主要部分。
開権顕実カイゴンケンジツ 「権を開いて実を実を顕す」と読む。権教方便を開いて真実相を顕す。亊に約して二乗作仏、教に約して三乗を開いて一乗を顕す、理に約して十界互具・百界千如を顕すことをいう。
開近顕遠カイゴンケンノン 法華経本門に説かれる近を開いて遠を顕す、すなわち始成正覚を開いて久遠実成を顕すこと。略開近顕遠と広開近顕遠がある。
開三顕一カイサンケンイチ 三乗を開いて一仏乗の実を顕す。方便品に「一仏乗に於いて分別して三と説こたもう」「一乗の法のみ有り、二無くまた三無し云云」とある。
開山上人カイザンジョウニン 寺院の開祖のこと。大石寺の場合日興上人である。
開示悟入カイジゴニュウ 方便品の広開三顕一の文「諸仏世尊は、衆生をして仏知見を開かしめ清浄なることを得せしめんと欲するが故に、世に出現したもう。衆生をして仏知見を示さんと欲するが故に、世に出現したもう。衆生をして仏知見を悟らせめんと欲するが故に、世に出現したもう。衆生をして仏知見の道に入らしめんと欲するが故に、世に出現したもう」とある。
開迹顕本カイシャクケンポン 迹門を開いて本門を顕すこと。発迹顕本と同意。
戒・定・慧カイ・ジョウ・エ 三学のこと。蔵・通・別・円教にそれぞれ三学はある。日蓮大聖人仏法では戒は戒壇・定は御本尊建立・慧は題目、三大秘法である。
皆成仏道カイジョウブツドウ 方便品の文「諸の衆生、皆已に仏道を成じき」とある。三世を通じて法華経を信受する者は皆ことごとく成仏する。
皆是吾子カイゼゴシ 譬喩品の文「(一切衆生は)皆是れ吾が子なり」と読む。末法では御本仏日蓮大聖人が父であり、一切衆生はことごとく大聖人の子となる。
皆是真実カイゼシンジツ 宝塔品にある。法華経が真実であることを証明した文「(釈迦牟尼世尊、所説の如きは)皆是れ真実なり」とある。
戒体カイタイ 戒の四別たる戒法・戒体・戒行・戒相のひとつ。戒収法を受けた人の生命に収まって防非止悪の働きをする状態になったことをいう。御本尊を受持する我が身がそのまま戒体である。
戒壇カイダン 戒とは非を防ぎ悪を止めるの義、戒を授ける場所を戒壇という。創価学会においては入会勤行会を行う地方の戒壇を含めて、学会の御本尊おわしますところすべて戒壇である。
我一切本初ガイッサイホンショ 「我は一切の本初なり」と大日経にある。真言ではこの文により法華経・大日経を理同としている。ただしこの文では法・報・応の三身を明かしていない。
改転の成仏カイテンノジョウブツ 諸大乗経では女人は女身を改めて男子に転じ成仏すると説いた。虚空これを改転の成仏という。
開塔カイトウ 宝塔品にある。虚空に湧現した多宝塔が開かれることである。
界内界外カイナイカイガイ 三界六道の内と外
戒日大王カイニチダイオウ 4世紀はじめに、北インドを統一したグプタ王朝末期の王で玄奘が入竺した時代の国王。王の在位中は戦争もなく善政を尽くし仏教の興隆にも力を注いだ。
界如カイニョ 十界と十如是を合わせていう言葉。
開廃倶時カイハイグジ 施開廃の三釈のうち開と廃が同時であること。開廃同時ともいう。施は開の準備、廃は開の結果をいい、開会することを開という。
開仏知見カイブツチケン 方便品の四仏知見の一つ。仏知見とは衆生にもともとそなわった仏の生命で、この生命を法華経によって開き、顕わすことをいう。
戒法カイホウ ①受戒によって授かる名。初めて沙弥戒を受けるとき、師より法名を受けて俗名を捨てる。
②後世になって生前戒を受けることなく、死後僧侶からつけられる法名。
開目抄カイモクショウ 文永9年(1272)2月、51歳、佐渡塚原で著され四条金吾に与えられた人本尊開顕の書。五大部。
誡文カイモン 教え誡められた文。
戒律カイリツ 戒とは非を防ぎ悪を止めること、律とは律法禁制の義
可延定業カエンジョウゴウ 定業といえども三大秘法の御本尊によれば、必ず転ずることができ、延ばすことができること。可延定御書には「業に二あり一には定業二には不定業、定業すら能く能く懺悔すれば必ず消滅す何に況や不定業をや(0985-01)」とある。
花押カオウ 署名の代わりに使用される記号・符号をいう。
鵝王ガオウ 仏の相好。仏の32相の一つである手足指縵網目のこと。これが転じて仏の異称となった。
果海円満カカイエンマン 十八円満の一つ。諸法の自性を尋ねれば、まったく無作三身で、仏所証の果海にはいらないものはない。一切諸法はことごとく無作三身の仏果の大海に入るということ。
餓鬼ガキ 十界・六道・四悪趣のひとつ。欲に支配された貪りの状態。時間に追われたり、物質の不足を常に感じ満足できない生命の状態。
瓦器戒ガキカイ 瓦器とはすやきの器。こわれた器が修理できないようなもので、小乗阿含経の二乗の戒をいう。
瓦器金器ガキコンキ 清浄毘尼方広経にある。声聞戒を瓦器に菩薩戒を金器に譬えている。
火坑三昧カキョウサンマイ 心を統一して他念に煩わされない境涯のこと。苦悩にあえぐ衆生を救うため、その中に自己を投ずる境涯、末法今時の修行からみれば、三大秘法の南無妙法蓮華経を一心に唱えること。
瑕瑾カキン 瑕は玉の疵、瑾は美玉。瑕瑾で、傷、欠点、短所の意味
覚意三昧カクイサンマイ 修行して得る三昧の一つ、仏の力の加護により、仏の意を悟り、経々を覚え持って忘れないようにすることである。
各謂自師カクイジシ 俱舎論疏より出た言葉「もろもろの外道は各自師をこれ一切智なりといえり」とある文より出た言葉。自分の派の師が仏の一切智を得て仏の真意をつたえるのであると思い込んで者のこと。
学生ガクショウ 仏典を学ぶ者。一般に大学生等を学生というのはここからきている。
学生式ガクショウシキ 伝教大師の著「山家学生式」のこと。三部からなる。
覚乗房カクジョウボウ 大聖人の弟子。詳細は不明
学乗房ガクジョウボウ 大聖人の弟子。佐渡・一谷の人。
覚前の実仏カクゼンノジツブツ 円教に説く無作三身如来
覚知カクチ 種子を覚知し成仏すること。文底では久遠元初下種の覚知である。
覚徳比丘カクトクビク 有徳王と覚徳比丘の項参照。
赫燃カクネン 高温に熱せられること。
学仏法成ガクブツホウジョウ 本来は外道でありながら仏法の義を盗んで、自義に混入し小乗教・大乗教をたてること。一代聖教大意に「外道に三人あり、一には仏法外の外道九十五種の外道・二に附仏法成の外道小乗三には学仏法の外道妙法を知らざる大乗の外道なり(0403-05)」とある。
学無学ガクムガク 学とはこれから勉強する無智の者。無学とは学問の修行が終了した有智の者。
鶴林カクリン 釈尊が死んだところ。拘尸那城阿夷羅跋提河のほとり。釈尊が死んだとき林の色が変じて白鶴のようになったためにこの名があるという。
学林ガクリン 仏教講学の寮舎。
鶴勒カクロク 付法蔵第23祖。
我見ガケン 見惑に十使がある。二分して五利使・五鈍使となり、五利使のなかの身見をいう。自己に執着して起こす謬見。
加護カゴ 諸天善神が法華経の行者を守ること。
過去常カコジョウ 仏が過去において常住であったということ。
過去荘厳劫の千仏カコショウゴンコウノセンブツ 三世の仏を釈せる中の一つ。
過去の七仏カコノヒチブツ 毘婆尸仏・尸棄仏・毘舎浮仏・倶留孫仏・倶那含牟尼仏・迦葉仏・釈迦仏。いずれも入滅した仏であるから過去の七仏という。
過去の宿習カコノシュクジュウ 過去世に植えた種々の因によって、現世に結果となって現われてくること。宿縁・宿業・宿命ともいう。
過去の下種カコノゲシュ 過去における下種のことで、下種は仏にあって仏になる種をうることである。
崋山カザン 中国五岳の一つで西岳ともいう。
我実成仏已来ガジツジョウブツイライ 寿量品の文。本門十妙の本果妙の依文。文上顕本は久遠五百塵点劫の成道をいい、文底では久遠元初成道となる。
我此土安穏ガシドアンノン 寿量品自我偈の文「我が此の土は安穏にして」と読む。世間がどんな時でも、三大秘法を受持すれば安穏の仏国土であるとの意。
火持如来カジニョライ 大日天子の成仏の宝号
過時不雨の難カジフウノナン 薬師経の七難の一つ。雨期であるのに雨が降らないこと。
賀島の荘カシマノショウ 静岡県富士宮市にある。熱原法難の震源地滝泉寺があった。
呵責・駈遣・挙処カシャク・クケン・コショ 呵責は口で弾劾すること、駈遣はその所を追い払うこと、挙処はその罪過を検挙処分し、世をあげ国をあげて処分すること。
呵責謗法滅罪抄カシャクホウボウメツザイショウ 文永10年(1273)52歳御作、於佐渡一谷、与四条金吾。謗法滅罪の法は妙法であると示された書。
迦葉カショウ 釈尊10大弟子の一人、頭陀第一といわれる。
嘉祥カジョウ 中国・梁代の三論宗の祖。別名吉蔵法師。
迦葉仏カショウブツ 過去の七仏の第六。
迦葉菩薩カショウボサツ 涅槃経迦葉菩薩品の対告衆・迦葉童子のこと。迦葉童子菩薩ともいう。迦葉および迦葉仏とは別人。仏に36の問いを発し、仏より刀杖をもって護持することを説かれた。
我深敬等の二十四字ガジンキョウトウノニジュウヨジ 不軽品にある文 不軽菩薩が四衆礼拝行で唱えた文。二十四字の法華経ともいう。「我深敬汝等 不敢軽慢 所以者何 汝等皆行菩薩道 当得作仏」
跨節カセツ 当分に対する語、再往。一関一節にまたがり一重立ち入った義。
迦旃延カセンネン 摩訶迦旃延のこと。釈尊10大弟子の一人。論議第一。
画像木造ガゾウモクゾウ 画像は絵に書いた仏菩薩像、木像は彫刻されたもの。
華陀カダ 中国後漢末の名医。著書に中蔵経がある。
撾打カダ 殴る打つこと。
火大カダイ 五大のひとつ。宇宙に遍満し万物を構成している要素で、物や生物を温暖成熟・火熱燃尽する性。
価値論カチロン ①カントが立てた哲学的論説。真・美・善。
②牧口初代会長が立てた論説。利・美・善。
羯カツ 満州北東松花江~黒竜江沿岸のこと。カムチャッカとする説もある。
月愛三昧ガツアイサンマイ 阿闍世王を救わんがために釈尊が入った三昧。涅槃経梵行品に「世尊この三昧に入りて大光明を放つ、その光り清涼にして往いて王の身を照して身瘡をいやし、邪熱を除き、耆婆大臣王の為に月愛三昧の名義を説く」とある。
月光菩薩ガッコウボサツ 薬師如来の脇士、右辺に位置する。左辺は日光菩薩。
月氏震旦ガッシシンタン 月氏はインド・震旦は中国。
合掌ガッショウ 左右の手のひらを胸の前で合わせること。インドで古くから行われていた敬礼法。
月蔵経ガツゾウキョウ 大方等大集月蔵経のこと。大集経の一部とされているが、独立しているとの説もある。釈尊が佉羅帝山で比丘菩薩・魔王・阿修羅・天・竜・鬼神等を化して帰仏させたことを記した経。
月蔵菩薩ガツゾウボサツ 大方等大集月蔵経に説かれている菩薩。仏が月蔵経を説法した時の発起衆・影響衆の役目をし、化導を助けた菩薩。
月天ガッテン 月天子ともいう。月を神格化したもので阿含経には月宮殿に住して帝釈天王の内臣とする。本地は勢至菩薩、序品では帝釈天の眷属として名月天子の名が出ている。
羯磨カツマ ①諸尊および衆生等の所作の行為。
②僧などの受戒の儀式、懺悔の作法。
果徳カトク 因行によって得た果上の徳。仏が九界の因位にあって修行した万行によって成仏してそなえているところの万徳。
迦弐志迦王カニシカオウ 仏滅後400年ごろインドに出現して健駄羅国を建てた。広い土地と多くの国をもち、初めは仏法を軽毀していたが、後に仏教に帰し、大いに力を尽くし、ガンダーラ文化を築いてる。
夏の桀王カノケツオウ 夏は中国古代の国。禹王より始まり17代430年で滅びる。桀は最後の王。奸臣を用い悪政を施し暴虐を極めた。殷の紂王に打たれて滅んだ。
我波羅蜜ガハラミツ 我は常楽我浄の四徳の一つ。波羅蜜とは彼岸に到る、の意で仏果に至る修行をいう。
迦毘羅衛国カビラエコク 釈尊が誕生した国で、ヒマラヤ山麓、現在のネパール・タライ地方。
迦毘羅外道カビラゲドウ インドの数論学派の祖、全70巻を作る。止観輔行に迦毘羅は石となり、陳那菩薩石上に全70論破折の偈を書くに石化して水となったと伝えられている。
我不愛身命ガフアイシンミョウ 勧持品の文「我身命を愛せず、(だだ無上道を惜しむ)」とある。菩薩が滅後の弘通を誓う文である。
果分カブン 仏果。九界を因となし仏界を果となす。
果分不可説カブンフカセツ 果分とは因分に対する語で仏界の内証をいう。不可説は、説くべからずの意、果分不可説は成仏を説かない爾前経のこと。因分可説可分不可説は、因分の菩薩の修行のみを説いて仏果の内証を説かない方便の経をさす。
果報カホウ 果は必然の結果、報は必然の報酬。果は心にうける結果で報は色にあらわれる報いで、善悪に通じる。
下方の発誓カホウノハッセイ 大地より涌出した地涌の菩薩のみが滅後の弘法を誓ったことをいう。
我本行菩薩道ガホンギョウボサツドウ 寿量品の文「我れ本、菩薩の道を行じて(成ぜし所の寿命)」とある。本門の十妙の本因妙を明かす文。この本因妙の文底に南無妙法蓮華経が秘沈されている。
果満カマン 因円に対する語。一切の功徳を円満に具足する仏果。法華経の因円を行じて成する真実最高の境涯。
我慢ガマン 七慢の一つで自分をたのみたかぶって我意を張り他を軽んじて従わぬこと。
我慢徧執ガマンヘンシユウ 我見が強く慢心があり、偏った邪見に執着すること。
神カミ ①多神教、唯一神教、汎神論、天地創造神、八百万神など。
②法性神、有覚神、諸天善神等。
神天上法門カミテンジョウホウモン 立正安国論にある。謗法の国土には正直の守護神が去り、悪鬼魔神のすみかとなる事。
鵞毛ガモウ ガチョウの毛、柔らかで軽いものの譬喩。千日尼御前御返事には「臨終に色変じて白色となる又軽き事鵞毛の如し(1316-12)とある。
伽耶始成ガヤシジョウ 久遠実成に対する語。伽耶とは仏陀伽耶で釈尊が正覚を成じたところ。始成とは始成正覚。寿量品にはく「一切世間の天人及び阿修羅は皆今の釈迦牟尼仏は釈氏の宮を出で伽耶城を去ること遠からず道場に坐して阿耨多羅三藐三菩提を得給えりと謂えり」「一切世間の天人及び阿修羅は皆今の釈迦牟尼仏は釈氏の宮を出で伽耶城を去ること遠からず道場に坐して阿耨多羅三藐三菩提を得給えりと謂えり」とある。
伽耶城ガヤジョウ 釈尊成道の近くにある摩竭提国の都城。現在のインド・ベンガル州べトナ・カギ市。
華楽カラク 都のこと。華楽は王城を意味する。
伽羅陀山カラダセン 地蔵菩薩の住所。
瓦礫ガリャク 瓦と石ころ。価値のない低劣なもの。
迦留陀夷カルダイ 人名。梵語。身は黒くよく輝くゆえに黒曜・黒光・黒上・大鹿黒と訳す。仏弟子であり六群比丘の一人、後に仏果を得て阿羅漢となる。
迦楼羅カルラ 梵語。八部衆の一。インド伝説の怪鳥
元意ガンイ 根本。本意。
雁宇ガンウ 伽藍のこと。
勧誡二門カンカイニモン 勧門と誡門のこと。勘文はすすめて仏法に導く門、誡門はいましめて仏法に導く門。
歓喜増益如来カンキゾウヤクニョライ 涅槃経金剛身品にある如来。滅後に有徳王・覚徳比丘が出てくる。
諌暁カンギョウ ①個人を諌めさとすこと。
②国家の危機に対して、その責任者に進言すること。
観経カンキョウ 観無量寿経のこと。浄土宗三部経の一つ。
観行五品カンギョウゴボン 天台の教法で六即位のなかの観行即を五位に立て分けること。四信五品抄に「天台妙楽の二の聖賢此の二処の位を定むるに三の釈有り所謂或は相似・十信・鉄輪の位・或は観行五品の初品の位・未断見思或は名字即の位なり、止観に其の不定を会して云く『仏意知り難し機に赴きて異説す此を借つて開解せば何ぞ労しく苦に諍わん』0339-01」とある。
観行即カンギョウソク 天台の立てた六即の中の一つ。末法においては事の一念三千の御本尊を信受し功徳を観ずること。
諌暁八幡抄カンギョウハチマンショウ 弘安3年(1280)12月、於身延、八幡大菩薩の怠慢を諌め、法華経の行者を守護すべきを説かれ。三大秘法の末法広宣流布を予言されている。
願兼於業ガンケンオゴウ 法華文句8の3の文。仏が一切衆生をあわれむゆえに、自ら悪業を作って、一切衆生を成仏させようとしたこと。
干支カンシ 十支・十二支を組み合わせて60年周期としたもの。
勧持品カンジボン 法華経勧持品のこと。三類の強敵が説かれている。
勧持品二十行の偈カンジボン20ギョウノゲ 三類の強敵が説かれる。講義録、下山御消息第七段三類の強敵と法華経の行者参照
勧持品の弘教カンジボンノグキョウ 薬王菩薩を代表とする迹化の菩薩が滅後の弘教における誓願を立てること。
諌状カンジョウ 国主諌暁のこと。
肝心カンジン 肝と心・肝要。大事なもの。 例=本門の肝心・寿量品の肝心。
観心カンジン 心を対境とし思索し明らかにみていくこと。教相に対する語。天台は己心を観じて十法界をみることとし、大聖人の文底仏法では、大御本尊を信じ南無妙法蓮華経と唱えること。
鑑真ガンジン 唐より来朝した平安時代の僧。日本律宗の祖、東大寺に小乗の戒壇を建立した。等。
感神院カンジイン 京都祇園の院号で比叡山の末寺。現在の八坂神社。祇園祭で知られている。
観心本尊抄カンジンノホンゾンショウ 文永10年(1273)4月、52歳御作、於佐渡一谷、与富木常忍、法本尊開顕の書。五大部。
観心本尊得意抄カンジンホンゾントクイショウ 建治元年(1275)11月、54歳御作、於身延、与富木常忍。迹門は無得道だから読誦しなくてよいという邪義を破折されている。
観世音菩薩カンゼオンボサツ 観音ともいう。①普門品に出てくる菩薩。
②阿弥陀如来の脇士。
③真言密教の観音。(②③は爾前権教の菩薩であり、問題外である)。
観智儀軌カンチギギ 成就妙法蓮華経瑜伽観智儀軌といい、法華儀軌ともいう。唐の不空訳。
灌頂カンチョウ 真言宗で行う祈禱の一種。頂上に水をそそいで、一定の資格を具備したことを証する方式。
灌頂王カンチョウオウ 大国の王、太子が王位に登るときに、小国王および大臣等が四大海の水を汲み取って、その頂を灌ぐ儀式を行うゆえにこの名がある。
感応カンノウ 声のひびきに応ずるように、天月の池水に映るように、衆生の機感と仏の応用が、互いに通じ融合すること。
感応道交カンノウドウコウ 衆交わる生の機感と仏の応赴と相通じて一道にこと。衆生の機あって仏の出世を感じ、仏はこれに応じて出現して法を説く
観音カンノン 観世音菩薩の項参照
観音経カンノンキョウ 法華経観世音菩薩普門品のこと。
観音玄カンノンゲン 天台の著作で中五小部と呼ばれる観音玄義。普門品の大網と題目を釈した2巻。
観音品カンノンボン 法華経普門品のこと。
観普賢菩薩行法経カンフゲンボサツギョウホウキョウ 法華経を説かれた後に説かれた経。「郤後三月当般涅槃」と釈尊の入滅が示されている。
観仏三昧カンブツサンマイ 観仏とは仏の相好・功徳・理体等を観相観念すること。爾前権教の修行にすぎない。
観仏三昧経カンブツサンマイキョウ 方等部に属する10巻12品の経。釈迦が父王・浄飯王のため観仏三昧に住することによって、解脱を得られると教えている。
観法カンポウ 法を観ずることで、観念・観門などと同じ、法を観ずるとは、定心に住して智慧によって対境を思索・分見・照見すること。大聖人の仏法では信心によって御本尊の功力を証得すること。
勧発品カンパツボン 法華経普賢菩薩勧発品のこと。神力品以下付嘱流通中の自行流通を勧めている。普賢菩薩が東方宝威徳上王仏の国にいて、この娑婆世界で、釈尊が法華経を説くのを聞いて来至し、仏の滅後にいかにしてこの法華経を持つかとの問いに対して、釈尊は四法成就を説いて、法華経を再演したことをあらわしている。
元品の法性ガンポンノホッショウ 元品とは生命の本質という意味。法性真如の一理ともいう。法性はこの場合悟りをいう。根本の悟りを元品の法性という。末法今時では三大秘法の御本尊を信じて人間革命すること。
元品の無明ガンポンノムミョウ 生命に本来そなわった根本の迷いをいう。一切の煩悩・悪業等は、みなこれから起こる。元品とは生命、迷いは無明・悟りは法性である。無明を対治する利剣は南無妙法蓮華経である。
桓武天皇カンムテンノウ 人皇55代・光仁天皇の第一子。伝教大師を信任され、天台宗を信じた。
勘門カンモン 戒門に対する語。すすめるの意。信仰生活上では功徳は勘門・罰は戒門である。
勘文カンモン 朝廷または幕府の役人に無位・無官の者が差し出す書。
甘露カンロ 忉利天の甘味の霊液。苦悩をいやし、長寿を保ち、死者を復活させるとある。転じて美味のものをいう。
鹹滷カンロ 鹹は塩辛い、滷は塩気を含んだ土地。不毛の地をいう。
きtop
記キ ①記別。未来世に成仏する印可。
②妙楽が法華玄義を解釈した書。法華文句記。
③経論の注釈、講説の筆受の文。
鬼キ 仏法上の鬼神。六道の一つである餓鬼道を鬼という。天竜等の八部を鬼という。人の功徳や生命を奪う働き、病を引き起こす原因となるものを鬼という。人の思考の乱れを引き起こすものを鬼という。鬼は究極において、法華経の行者を守護し、敵対するものに害をなす。
機キ ①ことが起こるきっかけ、万物自然の変化。
②教法を受ける衆生の生命の可能性・状態。機根と同意。
義ギ ①文に対する儀、経文の所詮の実理・道理・立義・教義。
②仏の実義。
③儒教で説かれる五常の一つ。
機縁キエン 衆生に善の機根があって、仏の教法を受ける縁となること。
祇園精舎ギオンショウジャ インドの室婆伐底国、舎衛国の逝多林にあった精舎。精とは無雑といい、正法の修行者がすむところ。釈尊が多年にわたって化導を行ったところ。
毀戒キカイ 戒律を破ること。
祈願キガン ①神仏に利益を祈り願うこと。
②三大秘法の大御本尊を信じ題目を唱え利益をいのること。
③広宣流布の大願を祈ること。
機感相応キカンソウオウ 衆生の機感に対して仏が応ずる場合、また衆生の機感に法が相応すること。
儀軌ギキ 化儀の規範・儀式・執則。
機教相応キキョウソウオウ 衆生の機根と衆生を化導する教えが相応していること。
喜見菩薩キケンボサツ 薬王品に出てくる菩薩。薬王菩薩の前身で法華経のために我が身を焼いて日月浄明徳仏を供養した。
起後の宝塔キゴノホウトウ 宝塔品の多宝の塔を釈して、証前の宝塔と起後の宝塔の二つの意味があるとした。迹門の真実を証明したことを証前といい、寿量品を説く起となったことを起後の宝塔という。
機根キコン 教えを受けるべき衆生の性根。
喜眼菩薩キコンボサツ 過去無量無辺不可思議阿僧祇劫に師子吼鼓音王如来の末法に出現した僧で、強い折伏によって正法を弘めた。反逆した勝意比丘は現身のまま大地獄に堕ち多くの苦を受けたのち文殊師利菩薩となった。
季札キサツ 中国春秋時代の呉王、寿夢の第4子。
毀訾キシ そしりゆがめること。
亀茲国キジコク 中国新疆にあった国の名。羅什三蔵はこの国で大乗を修した。
鬼子母神キシモジン 三千大千世界の人々の寿命を奪う悪鬼。陀羅尼品で法華経に帰依し行者守護の誓いを立てる。
耆闍崛山ギシャクツセン 霊鷲山のこと。法華経を説法したところ。
起請キショウ 疑いを晴らしてくださいとお願いすること。
記小久成キショウクジョウ 記小は迹門諸品の二乗作仏の授記、久成は本門寿量品の久遠実成の顕本。
義浄房ギジョウボウ 浄顕房とともに、大聖人が清澄寺修学時代の法兄、後に大聖人の弟子となる。
鬼神キジン 六道の一つたる餓鬼道の鬼。人に対しては病気・思考の乱れを起こし、国家社会に対しては天変地夭・思想の混乱を起こす。
起信論キシンロン 大乗起信論のこと。馬鳴菩薩の著。
義真和尚ギシンオショウ 比叡山延暦寺第1代座主。
鬼星キセイ 28宿のうち南方に属する星座。この星の光が衰えるのは不作の兆しといわれる。
徽宗皇帝キソウコウテイ 中国北栄の第8皇帝。仏教を弾圧し、道教を庇護した。
鬼賊キゾク 夜叉・羅刹のように最も恐るべきもの。
吉祥草キチジョウソウ 草の名前。茅薄に似た草で湿地に生じる。釈尊は道場の時この草を座に敷いたという。
吉祥天女キチジョウテンニョ 功徳天女ともいう。インド古来の神とされる。人々に功徳を与える神として知られているが、仏教に種々にこれを説く。
吉蔵大師キチゾウタイシ 中国梁代の三論宗の祖、般若第一の義を立てる。後に天台大師に帰伏した。
吉蔵の疏キチゾウノジョ 吉蔵が著した経論の注疏。
祈禱キトウ 神仏に祈ること。
祈念キネン 心を込めて思い念ずること。
義農の世ギノウノヨ 伏義と神農の世。ともに中国古代の理想的平和国家といわれている。
義の戒壇ギノカイダン 三大秘法の大御本尊を御安置申し上げるところ。
耆婆大臣ギバダイジン 釈尊に帰依した医師。阿闍世王を折伏した。
驥尾キビ 一日に千里を走るといわれた駿馬の尾。
記別キベツ 印可の割符をさずけること。
鬼弁婆羅門キベンバラモン インドのバラモンの一種、釈迦時代の外道で逆説的理論をもてあそんだ。
帰命キミョウ 梵語の南無のこと。自己の生命を御本尊に帰入させること。身命をかけて御本尊を信ずること。
亀毛兎角キモウトカク 亀のこうらの毛、兎の角、ともにありえないものであり、デタラメをいう譬えとされている。
鬼門キモン 丑寅(東北)のこと。仏法の住所と邪鬼の住所の二意がある。
逆縁ギャクエン 教えを聞いて反対しつづける者。この縁によって御本尊に巡りあい成仏する。
逆罪ギャクザイ 悪逆を犯すこと。五逆罪・七逆罪・八逆罪・二十逆罪等がある。
客殿キャクデン 来客をもてなすために設けられた殿舎。
隔別の三諦キャクベツノサンタイ 隔歴の三諦ともいう。円融の三諦に対する語で、空・仮・中の三諦が別々に説かれて円融しないこと、無得道の教えである。
逆路伽耶陀ギャクロガヤダ 逆は漢語、路伽耶陀は梵語、訳して順世外道といい、弟子として師の弟子に敵対することをいう。
九界キュウカイ 十界のうち仏界を除く各界。地獄・餓鬼・畜生・修羅・人・天・声聞・縁覚・菩薩のこと。
丘澗キュウカン 丘は高い土地、澗はくぼんだ土地、土地に高低のあるさまをいう。
給仕キュウジ 給仕とは師・仏に随待してそばにつかえることで、仏法を学ぶための肝要である。
九十五派の婆羅門95ハノバラモン 釈尊在世当時におけるインド・バラモン宗派の数。
九包淵キュウホウエン 中国春秋時代の人、秦の穆公のために天下の馬を鑑定したが、その鑑定は馬の外面をとらえるのではなく、性質を捉えて判断するもので少しの狂いもなかったと言われている。
教キョウ 教えのこと。
経キョウ 仏の説いた教え、経典、経文(注 大藏経は経・律・論を含めた呼称で経そのものではない)。
境キョウ 境界のこと。主観的智慧の対象となる客観的世界のこと。
軽易キョウイ 軽蔑しあなどること。
行位全同ギョウイゼンドウ 行位とは四妙のなかの行と位、修行と位がまったく同じであること。久遠元初自受用身の修行の位と末法御本仏日蓮大聖人の行とが全く同じであることを全同という。
境淵無辺キョウエンムヘン 境と淵がほとりなく仏の智慧が限りなく広大であること。
堯王ギョウオウ 中国古代の帝王。帝堯・堯陶唐氏・唐堯ともいう。古来善政を施いた名君として名高い。
経王御前キョウオウゴゼン 四条金吾の次女。
巧於難問答ギョウオナンモントウ 涌出品の文。地涌の菩薩をほめたたえる文。折伏に巧みなこと。
教学キョウガク 大聖人の仏法を研鑽すること。信行学の一つ。
行学ギョウガク 修行と教学のこと。信行学の二つであり、その根源は信である。
叫喚地獄キョウカンジゴク 八大地獄の第四。
経巻相承キョウカンソウジョウ 相承とは相対受承のことで、経巻相承は、後世の者が経巻を読んで師の真意を悟り付嘱を受けたときに自称すること。
教観二門キョウカンニモン 教相門と観心門のこと。教相とは仏の教法を同異に分別することで、五時八教を明かし、観心とは教法によって己心を観じ十法界を見る実践の行で一念三千・一心三観等を説く。大聖人の仏法より見れば、天台の教観二門とも教相となり観心とは御本尊を信じて題目を唱えることである。
行基菩薩ギョウキボサツ 法相宗の僧。15歳で薬師寺に入り、24歳で徳光禅師にしたがって具足戒を受け、瑜伽・唯識の秘奥をきわめ、橋・道路を作るなどの慈善事業を行った。
教行証キョウギョウショウ 教とは仏説の教法、行とは教によって立てた行法・修行、証とは教行によって得た果徳のこと。
教行人理キョウギョウニンリ 天台の法華文句にある。「教一、行一、人一、理一」の四一の説を合わせて読んだもの。教は仏の説いた教法、行は教法に示された修行法、人は教を受け行を修する人、理は証道すべき法理。
行解ギョウゲ 行は行いしゅぎょうであり、解は理解すること、仏教を修行し理解し悟ること。
教外別伝キョウガイベツデン 禅宗の立てる邪義、釈迦一代の経のほかに釈尊から迦葉に、文字に依らずひそかに伝えられた説。
脇士キョウジ 仏の脇に侍立する菩薩、仏徳を表わし、化導を助け、用務をはたす侍聖。
憍尸迦キョウシカ 帝釈天の別称。帝釈天が、もと人であった時の姓。
行者ギョウジャ 仏道を修行する人。
行住坐臥ギョウジュウザガ 行とは歩行、住とは一所に止まり立つ、坐はすわる、臥とは横に寝ること。常にその行状を戒め、威儀を失わないこと。末法では三大秘法の御本尊を信じ唱題することをいう。
教主釈尊キョウシュシャクソン 教主とは教法の主導で、釈尊には六種ある。ここで言う教主釈尊とは、法華経本門文底の釈尊即久遠元初自受用身如来である。
堯舜ギョウシュン 堯王と舜王んこと、共に中国古代の帝王で、善政を行った名君と言われている。
形状醜陋キョウジョウシユウル 顔形が醜くやしいこと。
教禅キョウゼン 禅宗を三種に分類した一つ。釈尊によって立てられた禅であるとする。
軽賤憎嫉キョウセンゾウシツ 譬喩品の文。法華経の行者を軽んじ賤しみ憎み嫉む者は必ず阿鼻地獄に堕ちるとある。
教相・観心キョウソウ・カンジン 教相とは、仏所説のありさまを表面的に解釈すること、観心とは己心を観じて十法界を見ること、釈迦仏法は教相であり、大聖人の仏法は観心である。
更増寿命キョウゾウジュミョウ 不軽品にある。死ぬべき定まった寿命も、法華経修行の功徳によって、更に寿命を増すことをいう。可延定業書に「不軽菩薩は更増寿命ととかれて法華経を行じて定業をのべ給いき(0985-11)」とある。
鏡霜法師キョウソウホッシ 唐の武宗の命により国中に阿弥陀仏を興行して歩き、国に自界叛逆・他国侵逼の二難を引き起こした僧侶。
行体ギョウタイ 修行する法体・修行してる姿。
兄弟抄キョウダイショウ 文永12年(1275)4月、54歳御作、於身延、与池上兄弟。兄の勘当に対する信心指導。兄弟・夫妻の団結等の重要性を示す書
境智行位キョウチギョウイ 天台の迹門の十妙のうち、初めの四つをいう。境妙とは対境・客観世界、智妙とは境に冥合する妙智・主観世界、行妙とは智に基づいて起こる行動、位妙はその場合の位・位置。
境智冥合キョウチミョウゴウ 境は客観世界、智は主観的智慧、御本尊を信じ題目を唱えることが境智冥合となる。
経典の結集キョウテンノケッシュウ 釈迦滅後、説法を集めて仏典として編纂した事行。
第一回 滅後まもなく王舎城郊外に500人の比丘・阿羅漢が集まり、最初の結集が開かれた(五百結集または王舎城結集)。
第二回 滅後100年頃、戒律上の異議が生じたことを契機に、毘舎離で700人の比丘を集めて開かれた(七百結集)。
第三回 滅後200年頃 阿育王の治下、華氏城で1000人の比丘を集めて行われた(千人結集)。
第四回 紀元前1世紀頃 スリランカのアルヴィハーラ石窟寺院にて、500人の比丘を集めて行われた。
教道証道キョウドウショウドウ 天台の立義、教道とは教相の法門、証道とは内証の法門。
憍曇弥キョウドンミ インド刹帝利種族中の一つ、釈尊の一つ、摩訶波闍波提比丘尼のこと。
脇比丘キョウビク 付法蔵第9の僧。
行敏ギョウビン 念仏僧。大聖人と文書での問答が残っている。
行布ギョウフ 差別の意。菩薩の位を52位に分けて、次第に行列布置して差別を設ける意味。爾前経においては二乗不作仏にも使われる。
教法流布の先後キョウホウルフノセンゴ 宗教の五網の一つ。講義録6巻上教機時国抄第十章教法流布の先後を知るの項参照。
行法梵志ギョウホウボンジ 釈尊の因位の修行のときの名。菩薩行をしていた時、仏の一偈を聞くために、皮をはいで紙とし、骨を抜いて筆とし、血を墨として書写した。
行満座主ギョウマンザス 中国蘇州の人で、天台法華宗の僧、妙楽の高弟。
教弥実位弥下キョウミイミゲ 弘決6の文「教えいよいよ実なれば、位いよいよ下し」とある。勝れた教えほど、功徳・威力が強くて、ますます下劣の者を救うから、これを修行する者の位は低いということ。
況滅度後キョウメツドゴ 法師品にある。「いわんや滅度の後をや」と読む。釈迦在世においても難はあるのに、滅度の末法の弘教には比較にならない大難があることを示す語。
教門・観門キョウモン・カンモン 教相と観心であり、門は能入の門の意。
鄴絡の禅師ギョウラクノゼンシ 禅宗の祖師・達磨のこと。
経律論キョウリツロン 経蔵・律蔵・論蔵のことで三蔵という。経は経本・経典、律は戒律、論は経典を解説したもの。
教令キョウレイ 教え示し命令すること。
清澄寺キヨスミデラ 千葉県鴨川市清澄にある天台宗寺院。現在は日蓮宗。大聖人が幼少のころ修学された寺院。
訖利多王キリタオウ 北インド・カシュミラ国の王。僧侶・信徒を追い仏法を破ったが、雪山下王に滅ぼされた。
熙連恒沙キレンゴウシャ ①インド拘尸那城阿夷羅跋提河の砂の数のように多いとの譬え。
②釈迦仏法における仏道修行の段階を四依に分けた初依の中の第一。
③南無妙法蓮華経の題目を唱え、信楽して受持する位。
禽獣に同ずキンジュウニドウズ 父母を知らない者。末法の主師親を知らない者。
金星キンセイ 太陽系の惑星。この星に異変があるのは飢饉の前兆であるという。
緊那羅キンナラ 八部衆の一つ。疑人・疑神・人非人ともいう。
くtop
クウ 三諦の一つである。瞬間の生命活動をとらえ、如是相と見れば空諦である。蔵経では但空の理、通教では不但空の理、円教では三諦円融の上から空を説いている。
空観クウカン 一切の森羅万象をことごとく空と観ずること。空は三観の一つで、万法の一切の性分のことである。方便品に「如是性」と説き、一切の法を空なり、如なりと観ずることである。有る・無いと論ずることができないものを「空」とも「妙」ともいうのである。一生成仏抄には「抑妙とは何と云う心ぞや只我が一念の心・不思議なる処を妙とは云うなり 不思議とは心も及ばず語も及ばずと云う事なり、然れば・すなはち起るところの一念の心を尋ね見れば有りと云はんとすれば色も質もなし又無しと云はんとすれば様様に心起る有と思ふべきに非ず無と思ふべきにも非ず、有無の二の語も及ばず有無の二の心も及ばず有無に非ずして而も有無にヘンして中道一実の妙体にして不思議なるを妙とは名くるなり、此の妙なる心を名けて法とも云うなり(0384-06)」とある。
空仮中の三諦クウケチュウノサンタイ 諦とはつまびらか・あきらかの義。空仮中とはあらゆる法の本来的にそなわっている性徳。仮諦とは現実に今あるももは仮のすがたとする見方、空諦とは、一切のものが仮和合の空といい、中諦とは空であり仮でありながら本質的には一貫している。これを中諦という。
空閑クウゲン 人里離れた静かなところ。
九横の大難クオウノダイナン 釈尊が受けた九つの大難。①孫陀梨の謗②金鏘ズまたはバラモン城の漿③阿耆多王の麦飯④瑠璃の殺釈⑤乞食空鉢⑥栴遮女の謗⑦調達が山を推す⑧寒風に衣を索む⑨阿闍世王の酔象。をいう。
久遠クオン 久しい昔のこと。釈迦仏法では五百塵点劫をさし、大聖人仏法では久遠元初をいう。
久遠元初クオンガンショ 久遠とは作らず働かずくつろわずもとのままの意、元初ははじまり、久遠元初とは永遠を意味する。
久遠下種クオンゲシュ 衆生がはじめて仏の説法を聞くのを下種という。釈迦仏法においては五百塵点劫下種であり、大聖人仏法においては久遠元初下種、直達正観を説く。
久遠下種の一類クオンゲシュノイチルイ 久遠五百塵点劫に下種を受け大通覆講のとき発心し退転せず成仏した者。
久遠実成クオンジツジョウ 寿量品で五百塵点劫成道を説き、仏の本地をあかした事。
久遠大通の者クオンダイツウノモノ 久遠とは五百塵点劫において久遠実成の釈尊に結縁下種を受けた者。大通とは三千塵点劫の昔に出現した大通智勝仏の16王子に結縁下種を受けた者。
久遠名字即クオンミョウジソク 久遠とは久遠元初のこと、名字即とは初めて仏法を信じた位。大聖人仏法は名字即の凡夫が即身成仏すると説く。大聖人のことである。
九界クカイ 「きゅうかい」とも読む。「九界キュウカイ」の項参照。
苦岸等の四人クガントウノヨニン 大荘厳仏の末法に出家した弟子は普事・苦岸・薩和多・将去・跋難陀の五部に分かれ、普事は真実を知ったが、他の四部(四人)は邪説を信じ、師弟共に阿鼻地獄に堕ちて極苦を一大劫の間うけた。苦岸は四人の代表である。
苦岸比丘クガンビク 前項の苦岸のこと。
瞿伽利グギャリ 悪時者、守牛と訳す。釈迦族の出で浄飯王の命により出家して仏弟子となる。後に提婆達多を師として舎利弗・目連を誹謗し、生きながら地獄に堕ちた。
究竟即クキョウソク 天台が立てた六即位のなかの最高の位。無作三身の仏であることを悟る状態。
究竟等クキョウトウ 方便品十如是のなかにある語。「究竟して等しい」と読む。中道一実の実相であるのを本末究竟等という。
苦・空・無常・無我ク・クウ・ムジョウ・ムガ 小乗教の四処念の法門をいう。常楽我浄の対比語。
弘決グケツ 妙楽が天台の摩訶止観を注釈した摩訶止観輔行伝弘決のこと。
口決相承グケツソウジョウ 師資親しく面授して法を相承すること。
駈遣クケン 追い出す事。
口業読誦クゴウドクジュ 身口意の三業の口で読むこと。
求財不利グザイフリ 般泥洹経の文「罪を求むるに利あらず」と読む。過去の悪業の結果として、いろいろの罪報を受けるなかのひとつ。財宝をいくら求めても利益がなく幸福になれないこと。
苦治クジ 厳しく対治すつこと。
九思一言クシイチゴン 一言もおろそかにしないこと。論語に「君子に九思あり。見るは明を思い、聴くは聡を思い、色は温を思い、貌は恭を思い、言は忠を思い、事は敬を思い、疑わしきは問うを思い、忿りには難を思い、得るを見ては義を思う」とある文をまとめた四字熟語。
九識クシキ 眼識・耳識・鼻識・舌識・身識・意識・末那識・阿頼那識・阿摩羅識のこと。最後の阿摩羅識をさして九識という場合もある。
九識心王真如の都クシキシンノウシンニョノミヤコ 講義録26巻 日女御前御返事 第七章御本尊の住処と意義を明かす 項参照。
拘尸那城クシナジョウ 中インド憍薩羅国にあり、釈尊滅度の地。
俱舎宗グシャシユウ 阿毘達磨俱舎論といい、天親が著し玄奘がもの。仏法の入門書ともいわれている。
九十五究竟道95クキョウドウ 仏道は一究竟道であるのに対し、外道は95の流派があり、おのおの究竟道であると主張する言。究竟道は最極無上のことをいう。
俱生神グショウシン 人が生まれたときから、常に人の両肩にあって、善悪を天に報告する。同名同生天ともいう。
九山八海クセンハッカイ 仏教に説く一世界。世界が地輪の中央に現れたものを九山八海とする。その中心を須弥山とし九山を数え、中央の須弥山から第八の持地山にいたる山と山との中間に各香水山があり、この七つを内海といい、持地山と小鉄囲山との間に大鹹水海があり、これを外海といい、合して八海となる。この大鹹水海中に人の住する四州があると説く。
具足戒グソクカイ 小乗教で説く戒律。比丘は250戒、比丘尼は500戒を立てる。
具足の道グソクノミチ すべてを満足している一念三千の教え、完全円満なる教え。妙法のこと。
俱体俱用グタイグユウ 体とは本体、用とは働き、この体用を具えていることを俱体俱用という。
具謄本種グトウホンシュ 妙楽の文句記にある文「(脱は現に在りと雖も)具さに本種を謄ぐ」とある。寿量文上の儀式は、脱仏が脱益の法門を説き、衆生は得脱するのであるが、その文底には久遠元初の種が秘されており、その本種を悟ったものは等覚が一転して名字妙覚に入るのである。
功徳。梵語の求那の釈で、功能福徳の意で、利益のこと。御本尊を信ずることによって得られる。
苦得外道クトクゲドウ 釈尊在世の六師外道の一つ。釈尊の弟子・善星比丘を退転させた悪知識・悪僧。
功徳聚クドクジュ 曼荼羅と訳す。もろもろの功徳の根源、輪円具足ともいう。
功徳林菩薩クドクリンボサツ 華厳会上の四菩薩の一人。
瞿曇沙門クドンシャモン 多くの外道等が釈尊のことを瞿曇沙門と呼ぶ。
拘那含仏クナゴンブツ 過去七仏の一つ。現在賢劫千仏の第二。
国を知るクニヲシル 講義録6巻上 教機時国抄 第四抄国を明かすの項参照。
九の意クノイ 摩訶止観第七に釈尊一代の聖教を正しく解釈し、行ずるための条件を十意をもって釈いている。第九は梵語より漢語への訳経。第九は初めての九意をさすとの説と第九意の訳経をさすとの両意ある。
鳩槃茶クハンダ 人の精気をくらう鬼。
九品往生、念仏宗における誤った教義。観無量寿経に説かれた方便の説。九品の人がおのおのその行を修行して、それぞれの九品の弥陀の浄土に往生すると説く。
鳩摩羅炎クマラエン 鳩摩羅什の父 インドの国相、出家し亀茲国の国師となった。国王の妹の耆婆をめとって羅什を生んだ。
鳩摩羅耆婆ともいう。
鳩摩羅什クマラジュウ 梵語、童寿と訳す。多くの大乗経を翻訳した。中でも法華経の訳出に心血を注いだ。
鳩摩羅駄クマラダ 付法蔵第18 美名童子ともいわれる。
求名グミョウ 弥勒菩薩の過去世の名、求名菩薩のこと。序品に出てくる。
旧訳・新訳クヤク・シンヤク 漢訳された経典のうち、唐の玄奘三蔵以前のものを旧訳、以後のものを新訳という。
供養クヨウ 仏・法・僧の三宝や使者などに諸物を供え、回向すること。
求羅グラ 虫の名。微細で風を得て繁殖するという伝説がある。
拘留外道クルゲドウ インドの勝論学派の祖。報恩抄に「留外道は石となつて八百年・陳那菩薩にせめられて水となりぬ(0311-14)」とある。
拘留孫クルソン 小乗教に説かれる過去七仏の第四。
紅蓮・大紅蓮グレン・ダイグレン 紅蓮地獄と大紅蓮地獄、ともに八寒地獄のひとつ。この地獄に堕ちたものは、寒さの為皮膚が裂けまっかになり、赤蓮華の花に似たようになるといわれる。大紅蓮地獄はさらに厳しい。
薫習クンジュウ しみとおること、移り沁むこと、香が移ること。思想がその余勢を心に残し留めることを言う。
捃拾遺嘱クンジュウイゾク 捃拾とは拾い取るの意。法華経の総別の付嘱が終わって、なお漏れた衆生のために重ねて説いた付嘱をいう。
薫発クンパツ 薫は熏習の意、発は縁にふれて起こること、外面に現れること。
けtop
偈ゲ 頌とも訳す。仏徳や教理を讃嘆する詩 一偈の項参照。
慧果ケイカ 中国唐代の僧。真言宗東寺派では大日如来から法を受けた第七祖としている。不空に仕え弘法に教えを伝えたとある。
計我ケイガ 14誹謗のひとつ。自分一人の考えで仏法をおしはかり解釈すること。
契経調伏対法ケイキョウチョウフクタイホウ 契経は経蔵、調伏は律蔵を意味する。律は人々の煩悩を伏するを主とすることから調伏という。対法は論蔵。智慧をもって理境を対弁するから対法という。
荊谿大師ケイケイタイシ 妙楽大師のこと。
髻中明珠の譬ケイチュウ 髻中明珠の譬えミョウジュノタトエ 法華経七譬の一つ。安楽行品に出てくる。転輪聖王が戦いにおいて、最も勇健な者に無上の宝珠である髻の中にある明珠を与えたとある。明珠とは法華経・御本尊のことである。
繋縛殺害瞋諍ケイバクサツガイシンジョウ 繋縛とは身を縛ること、殺害とは殺人、瞋諍とはケンカ、末法の様相を示す。立正安国論には「一切の人衆皆善心無く唯繋縛殺害瞋諍のみ有つて互に相讒諂し枉げて辜無きに及ばん(0018-19)」とある。
罽賓国ケイヒンコク 北インドのカシュミラ国。現在のカブール地方
啓蒙ケイモウ ①聖教新聞の購読をすすめること。
②不受布施講門派の日講が著した録内啓蒙。36巻からなる。
華界ケカイ 仏堂・仏菩薩の住所のこと。
化儀ケギ 化法に対する語、仏が衆生を化導する儀式・その説法の仕方・形式。
化儀抄ケギショウ 日有の著。日蓮正宗の化儀の種々の問題をまとめたもの。
化儀の四教ケギノシキョウ 化法の四教に対する語。頓・漸・秘密・不定のこと。衆生の機根を調熟しゆく教化の方法。
華香ケコウ 仏に具える花と香のこと。
華光如来ケコウニョライ 譬喩品に出てくる。舎利弗が未来成仏する時の名号。
下剋上ゲコクジョウ 臣下が主君を軽んじ実権を握ること。
下根ゲコン 仏道を実践していく力が乏しく、機根がおとっていること。大聖人の仏法においては上・中・下根の差別はない。
華厳経ケゴンキョウ 大方広仏華厳経のこと。盧舎那仏の化身たる釈尊が利根の菩薩のために説いた事事無碍円融の妙理・唯心法界の法門を説く権大乗教。
華厳宗の五教ケゴンシユウノゴキョウ 華厳宗で立てる一代仏教批判の基準。1小乗教、2大乗始教、3大乗終教、4頓教、5円教とし華厳を円としている。これは邪義である。
華厳心造ケゴンシンゾウ 華厳経にある「心が一切法が造る」という偈文を指す。華厳の唯識法界ともいう。心を巧みな画師に譬えて説くため「心如工画師」の呼び名で広く依用される。
華厳の唯心法界ケゴンノユイシンホッカイ 新華厳経の覚林菩薩の偈に「心はたくみなる画師のごとし、よく諸の世間を画く、五蘊ことごとくよりて生じ、法として、造らざるなし、心のごとく仏もまた爾なり、仏もまた爾なり、仏のごとく衆生も然なり、まさに知るべし仏と心と体性皆無尽、若し人心行、普く諸の世間を造ると知らば、是の人は即ち仏を見、仏の真実性を悟るなり、心は身に住せず、身も亦た心に住せず、而も能く仏事に作すこと、自在にして未曾有なり、若し人三世一切の仏を了知せんと欲せば応に法界の性を観ずべし、一切唯心の造なり」とある。華厳宗の澄観は、この結末の三句によって、まさしく唯心法界観を立てて成仏の真道としている。
袈裟ケサ 僧の身に着する法衣、インドでは袈裟を身にまとうので袈裟を法衣法服ともいう。中国・日本においては袈裟の下にさらにいわゆる衣なるものを着て区別している。
華色比丘尼ケシキビクニ 蓮華色比丘尼ともいいう。阿羅漢を得た仏在世の比丘尼。
下種ゲシュ 仏の種を衆生の心田におろすこと。下種益・熟益・脱益の三益のひとつ。釈迦仏法は脱益、大聖人の仏法は下種益である。
下種の教主ゲシュノキョウシュ 下種益仏法の教主。末法の御本仏日蓮大聖人のことである。
下種本因妙の教主ゲシュホンニンミョウノキョウシュ 本因妙は本果妙に対する語、南無妙法蓮華経のこと。以下前項参照。
化城即宝処ケジョウソクホウショ かりものである化城が実はそのまま宝処であるということ。化城喩品に説かれる。生命は永遠であり常住不滅であり、無常を即常住と開いていくこと。
化城喩品ケジョウユボン 法華経化城喩品第七のこと。三周の声聞のなかの第三・因縁周の正説を説いたものである。宝処にいたるための化城の譬喩が説かれている。御義口伝には「の二法を無常と説くは権教の心なり法華経の意は無常を常住と説くなり化城即宝処なり(0732-第一化城の事-01)とある。
灰身滅智ケシンメッチ 灰断ともいう。色心を灰焚し心智を滅失するという小乗教の二乗を理想とする義。
華蔵世界ケゾウセカイ 蓮華蔵世界・華王界ともいう。華厳の教主毘盧遮那如来がその昔荘厳した世界であると説く。天台はこれを実報土の姿であると判じた。
解脱ゲダツ 戒をとき、障りを脱するの意、三徳の一つ。この世を楽しんでいける境地
解脱堅固ゲダツケンゴ 大集経に説かれる五箇の五百歳の第一。講義録9巻上 上行菩薩結要付属口伝 第八章大集経の未来記を顕す 項参照。
灰断ケダン 身を灰にして、なにものもなくすという二乗の修行法、灰身滅智のこと。
結縁ケツエン ①法に縁を結ぶこと。未来の得道の縁をつくること。
②南無妙法蓮華経の仏種を心田に植えること。
③四衆のひとつの結縁衆のこと。
血脈抄ケツミャクショウ 大聖人から日興上人に伝えられた相伝書。百六箇抄・本因妙抄などがある。
血脈相承ケツミャクソウジョウ 師師相承ともいう。師がただ一人の弟子に、秘伝に相伝すること。
血脈相承書ケツミャクソウジョウショ 血脈相承の次第を示す書。身延相承書・池上相承書のこと。
結跏趺坐ケッカフザ 仏法の法座のひとつ。現在では正座のこと。
結経ケツキョウ 本経を説いたあとで、その流通を結ぶ経。法華経の結経は観普賢菩薩行法経である。
決権実論ケツゴンジツロン 伝教大師の著、法相宗の一乗方便三乗真実五性格別の迷いを破るための書。
結集ケッシュウ 仏の死後、弟子が集まって遺教を収集することをいう。経典の結集の項参照。
決定作仏ケツジョウサブツ 決定成仏のこと。成仏することが少しも疑いないこと。
決定性ケツジョウショウ 法相宗で、人間の本質は本来五種の決定的差別が五性をたて、声聞・縁覚になることが決定していて仏になれないと立てた種性のこと。
結要ケツチョウ 要を結ぶこと。法の要点を結んで肝要を選ぶこと。
結要付嘱ケツチョウフゾク 神力品に説かれている。上行菩薩に妙法蓮華経を付嘱したことをいう。講義録9巻結要付嘱抄、観心本尊抄講義第28章 本門流通の文を引く等の項参照。
外道ゲドウ 仏教以外の宗教
化導の始終不始終の相ケドウノシジュウフシジュウノソウ 天台が説いた三種の教相の第二。講義録12巻上 釈迦一代五時継図 第20章 三種の教相を明かすの項参照。
介爾ケニ ほんのわずか。
化法ケホウ 化儀に対する語。衆生を教化するために用いる種々の教法。大聖人の仏法においては三大秘法の大御本尊並びに御書に説かれた法門。
化法の広宣流布ケホウノコウセンルフ 法体の広宣流布ともいう。南無妙法蓮華経の題目の流布。弘長2年(1262)10月12日本門戒壇の大御本尊建立されたことともいえる。
化法の四経ケギノシキョウ 蔵・通・別・円教のこと。蔵教は阿含経、通教は大乗始教、別教は大乗終教で円教は三諦・十界・十如・三千の諸法が円融円満な経をいう。
下品ゲボン ものの等級を上中下に分けた最下、衆生の機根が最低であるとの意に用いる。
外凡・内凡ゲボン・ナイボン 仏道修行の位にあって、いまだ聖位にいたらないものを凡位・賢といい、そのなかである程度理のわかったものを内凡、いまだまったくわからない者を外凡という。
外用ゲユウ ①仏が衆生教化にでること。
②一つの本体があって、それから外に現われる作用。
③内証をかくして外部にみせられた相貌。
外用浅近ゲユウセンゴン 内証深秘に対する語。外面の浅く近い面。
外用内証ゲユウナイショウ 仏が衆生教化のため内心の悟りを隠して外部に見せた姿を外用といい、内心の悟り、自己の心証によって仏法の哲理を体得した姿をあらわすことを内証という。
顕戒論ケンカイロン 伝教大師の著、大乗戒壇を建立し、仏教の統一を請うたのに対し、南都六宗の激しい反対にあったので、迷妄をはらすための天奏の書
玄義ゲンギ 法華玄義のこと。十巻からなる。三大部の一。天台教学の中心書。
顕教密教ケンキョウミッキョウ 真言宗で重視する教判。顕教とは仏の真意をあらわに説いた教え。密教は秘密にしていた教えで真言は密教であり勝れると説く。この義は邪義である。
賢劫ケンコウ ①現在の住劫の事。②賢劫経のこと、釈迦仏法の滅尽を予言した経典。
減劫ゲンコウ 増劫に対する語。人寿8万歳より100年に一歳を減じて人寿10歳に至る時節。講義録33巻減劫御書 第一章減劫と仏法弘教の推移参照。
現在の四信ゲンザイノシシン 分別功徳品に現在の四信と滅後の五品が説かれる。現在の四信:一念信解・略解言趣・広為他説・深信観成滅後の五品:初随喜・読誦・説法・兼行六度・正行六度のこと。
見思ケンジ 三惑の中の一 つ。見惑と思惑のこと。見惑とは無常・無我等の真髄の道理に迷って起こす常見・我見、思惑とは貧瞋癡慢・色界に貧癡慢、無色界に貧癡慢とあって81品とする。世間の諸事に迷うことである。
玄旨ゲンジ おくふかい趣旨のこと。
遣使還告ケンシゲン 寿量品の文「使いを遣わして還って告ぐ」とよむ。使いを遣わされたということは大聖人の御精神を奉じて折伏行を実践する学会員である。
見思の惑ケンジノワク 見思の項参照
見思未断ケンジミダン 見思の惑をいまだ断じていないということ。
現証ゲンショウ 人が感覚によってとらえることのできる一切の物事。功徳および罰。
玄奘三蔵ゲンジョウサンゾウ 中国法相宗の開祖。
現世安穏・後生善処ゲンセアンノン・ゴショゼンショ 薬草喩品の文。法華経を信ずる人の功徳。
阮藉ゲンセキ 竹林七賢の一人。道徳を無視して虚無の思想にふけっていった。
玄籤ゲンセン 法華玄義釈籤のこと。妙楽の書。法華玄義を解釈した書。
眷属ケンゾク したしく随従付嘱するもの。妻子等。仏の脇士または仏の説法を聞きそれを信受する者。
眷属妙ケンゾクミョウ 天台の玄義、迹門十妙の一つ。天台は生命の不可思議を妙と名づけ実相の理を本迹十妙に分別している。眷属妙とは迹門十妙の第九、仏が出世すれば十方の諸大菩薩が皆出世してきて仏の化導を助けることをいう。
兼帯ケンタイ 円教を主として権教を帯びているとの意。
乾闥婆ケンダツパ 八部衆の一つ。食香・尋香とうと訳す。天界の楽神であり、帝釈天の前で音楽を奏する。帝釈の后の祖父であるともいわれる。
兼但対帯ケンタンタイタイ 仏の爾前経の化儀をいう。華厳の化儀は円に別を兼ねているゆえに兼、阿含の化儀は但三蔵教のみで但、方等の化儀は蔵・通・別・円の四教並対するゆえに対、般若の化儀は円に通別の二を帯びているゆえに帯となる。
還著於本人ゲンチャクオホンニン 普門品の文。「還って本人に著きなん」と読む。法華経の行者を謗り害せんとする者はかえって自らの身にそれをうけるようになるという事。
建長寺道隆ケンチョウジドウリュウ 大聖人御在世当時の鎌倉7大寺臨済宗建長寺の住職。大聖人を迫害した僭聖増上慢である。
現当二世ゲントウニセイ 現在と未来。
身毒国ケンドクコク インドのこと。天竺とも月氏とも訳す。
慳貪ケンドン 人に与えることを惜しむ、餓鬼界の生因とする。折伏をしないことはこの罪にあたる。
建仁寺ケンニンジ 臨済宗の寺院である。京都五山の一つ。
懸衣翁ケンネオウ 奪衣婆とともに、三途の川の畔で衣類をはぎとる鬼。衣領樹にかけるとされるが、その高下によって罪を判ずるという。
堅慧菩薩の宝性論ケンネボサツノホウショウロン 西暦5世紀ごろの人といわれる。インド摩竭提国那爛陀寺の学者。那爛陀の八大学者の一人。彼の宝性論は大乗の義を説き小乗教徒を破した書。
賢王ケンオウ 愚王に対する語。政教に通じ、善言を聞き、正法をもって国を治める王をいう。
見宝塔品ケンホウトウホン 法華経見宝塔品第11のこと。宝塔湧出・三変土出田・二仏並座・六難九易等がとかれる。(詳細は各項目参照)
顕本遠寿ケンポンオンジュ 久遠の本地を明かし、仏の寿命の長遠なるをしめすこと。発迹顕本・開近顕遠と同義。
還滅ケンメツ 流転に対する語。寂滅涅槃の本源にかえること。煩悩を滅して生死の憂悲苦悩を脱し、生命の実相である涅槃の境涯に帰還すること。
顕益・妙益ケンヤク・ミョウヤク 顕益とは、顕然たる利益。目にみえて顕れる利益、冥益とは、冥利(り)ともいう。冥々としてはっきりと表に顕われなくとも、知らず知らずのうちに受ける利益。対語・顕罰・妙罰。
顕了の相ケンリョウノソウ 説法形式の一つ。はっきりと悟りのままに説き示す相
見惑ケンワク 三惑のひとつ。見思惑、事物の道理に迷う惑。
こtop
胡コ 中国からみたインド。
五悪趣ゴアクシュ 五趣・五道ともいう。地獄・餓鬼・畜生・人・天の五戒のこと。
五緯ゴイ 五行・五大星をいう。木星・火星・土星・金星・水星のこと。
挙一例諸コイチレイショ 一つの事実をあげて他の多くを例とする意味。
劫コウ 一劫のこと。同項参照。
業ゴウ ①善悪を問わず、身口意の種々の所作。善業と悪業がある。
②寿命のこと。定業と不定業がある。定業とはあらかじめ定まっている寿命。不定業は定まっていない寿命。
公胤コウイン 中国春秋時代の人。他国に行っている間に主人が敵に殺されて死んだ。それを知って公胤は自分の腹を裂いて主人の肝を入れ、死んだと言われている。
業因感果ゴウインカンカ 業因あれば必ず果を感ずるという生命の法則をいう。逆に善因あれば善果を感じるのである。
弘演コウエン 後胤のこと。
広開近顕遠コウカイコンケンノン 寿量品に説かれる「一切世間の天人及び阿修羅は皆今の釈迦牟尼仏は釈氏の宮を出でて伽耶城を去ること遠からず道場に坐して阿耨多羅三藐三菩提を得たりと謂えり、然るに善男子・我実に成仏してより已来無量無辺百千万億那由佗劫なり」とある。講義録開目抄第38章広開近顕遠を示すの項参照。
広開三顕一コウカイサンケンイチ 開三顕一とは三乗を開いて一仏乗を顕すこと。方便品後半から人記品までで説かれる。 講義録18巻下三大秘法禀承事 第二章付嘱の法が三大秘法なるを明かすの項参照。
亢早コウカン 旱魃のこと。
劫国名号コウコクミョウゴウ 仏が記別を与える場所に、仏になる時と所と名前を授けること。
後昆コウゴン 後世・子孫の意。
後災コウサイ 未来にわたるべき災い。いまだ起こっていない災い。立正安国論では薬師経を示し、自界叛逆難・他国侵逼難をあげている。
兢持コウジ 慎み深い態度をいう。
公処コウショ 公のところ。
劫焼コウショウ 大の三災の一つである火劫。
業障ゴウショウ 三障の一つ。悪業のために正道を障礙されること。
広宣流布コウセンルフ 仏法を広く宣べ流布すること。
高祖コウソ 前漢の劉邦・唐の李淵・北斉の高歓・後秦の姚興・五代後漢の劉知遠等のこと。
皐諦女コウダイニョ 十羅刹女の一人、本地は文殊菩薩。山海いかなるところにいても法華経の行者を守護するといわれている。
光宅の法雲コウタクノホウウン 中国南北時代の高僧、南三北七の十流の代表的存在。華厳第一・涅槃第二・法華第三の義を立てる。これは邪義である。
広長舌コウチョウゼツ 仏の32相のひとつ。広く長い舌を皐諦女出し言うことが真実であると証明するのがインドの習慣とされていたことからこの名がある。神力品に出てくる。
興福寺コウフクジ 奈良・法相宗の本山。南都六宗の一寺。
弘法コウボウ 日本真言宗の開祖・空海
広目天コウモクテン 四天王のひとつ。帝釈の外将。由揵陀羅山の西の一四天下を守っている。
高野山コウヤサン 真言宗の開祖・空海が建立した寺院。金剛峰寺のこと。和歌山県伊都郡高野町高野山にある。
亢陽コウヨウ 大気や土地が暑く熱しきること。
広略要コウリャクヨウ 広=法華経28品を受持すること。略=方便品・寿量品を受持すること。要=題目の南無妙法蓮華経を受持すること。大聖人の仏法は要である。
呉王夫差ゴオウフサ 中国の周の世の呉国の王、夫差はその子供。呉王は五子胥を用いて国勢ふるったが越王に破れた。子の夫差は越王を破って父の仇を討ったが、伍子胥の諫めを用いなかったため、越王の子勾践に殺された。種種御振舞御書には「呉王は伍子胥がいさめを用いず自害をせさせしかば越王勾践の手にかかる(0909-13)とある。
五陰ゴオン 五蘊ともいう。三世間の一つ。色・受・想・行・識、人間の五体のこと。色=色形・衆生の肉体、草木・国土等。受=衆生が外界にあるものを我が身に受け入れること。想=一たび受け入れたものを常に想って忘れないこと。行=この想いによって起こるところの行。識=以上のことを内より起こさせる意識・心。
五陰三毒ゴオンサンドク 五陰は上項参照。三毒は貧・瞋・癡。
五戒ゴカイ 小乗教で俗男俗女が保つべき五つの戒。不殺生戒・不偸盗戒・不邪淫戒・不妄語戒・不飲酒戒。
五官ゴカン ①五本の事(例 筆五官)。
②五差ともいう。中国陰陽五行家の説。
後漢の光武帝ゴカンノコウブテイ 前漢景帝の子・長沙王のこと。新に滅ぼされた漢を再興した。
後漢の明帝ゴカンノメイテイ 光武帝の第四子。顕宗孝明帝のこと。
狐疑コギ 疑いためらうこと。
五義ゴギ 宗教批判の原理の一つ。宗教の五網のこと。教・機・時・国・教法流布の先後のこと。
五畿七道ゴキシチドウ 古代の日本の地方分布。五畿=山城・大和・河内・和泉・摂津。七道=東海・東山・北陸・山陽・山陰・南海・西海。
五逆罪ゴギャクザイ 仏道修行者が犯してはならない五つの大罪。父を殺す・母を殺す・阿羅漢を殺す・仏身より血を出す・破和合僧のこと。
五行ゴギョウ 中国五行家で立てる天地の間を運行してやまぬ元素。万物はこれによって構成されているとしている。水・火・木・金・土のこと。
虚空会コクウエ 二処三会といって法華経説法の儀式は霊鷲山→虚空会→霊鷲山の順で説かれる中央部の説のところ。宝塔品第11の終わりから嘱累品第22の半ばまでがここでとかれた。この説法の期間を虚空会の儀式という。
虚空蔵菩薩コクウゾウボサツ 智慧・功徳が虚空のごとく、あたえることも虚空のごときの名である。大集経には一宝荘厳如来の弟子とある。大聖人が修行中「日本第一の智者になさしめ給え(0888-09)」と祈願されたことが善無畏三蔵抄にある。
虚空不動慧コクウフドウエ 大聖人仏法の三大秘法のひとつ、本門の題目をさす。虚空の如く無量無辺で、永遠にして不滅・不動なる智慧の意。
曲会私情ゴクエシジョウ 自分の見解に執着し仏意を曲げて経文を解釈すること。
極円明純浄の本識ゴクヱンミョウジュンジョウノホンシキ 天親菩薩の唯識論を玄奘が解釈した成唯識論の文。きわめて円満で欠けるところなく明らかで、浄らかな本識、第八識の浄分は、第七識以下が染・缺・迷であるのに異なるとの意で、大円境智とも名づける。
黒縄地獄コクジョウジゴク 八熱地獄の第二、
獄卒ゴクソツ 地獄に堕ちた罪人を呵責する獄司のこと。
国土世間コクドセケン 三世間の一つ。国土とは十界の衆生が住する依報・非情の国土、世間とは差別の事。法華経寿量品には娑婆世界を本国土と説いている。
黒白二虹コクビャクニコウ 金光明経に説かれている。不祥の相をらわすという虹。七色ではない。
斛飯王コンバクオウ 釈尊の叔父、提婆達多および阿難尊者の父。
極楽寺良観ゴクラクジリョウカン 真言律宗忍性房良観。鎌倉時代の仏教界の重鎮。文永8年(1271)大聖人との祈雨の勝負に破れる。僭聖増上慢である。
五眼ゴゲン 肉眼・天眼・慧眼・法眼・仏眼のこと。肉眼=普通の人間の目。天眼=天界所具の目、遠近・昼夜を問わず物事をみることができる。人間界でもときどきこれを有するものがある。慧眼=二乗の人空夢相の理を遠見する智慧の目で、我々凡夫においては深い知識体験にもとづく物事の判断力。法眼=菩薩が諸の仮名の法に達して誤らず、一切衆生を度するために法門を照了する智慧ので、仏法の法則から一切の事物を判断する力。仏眼=三世十方にわたり一切の事物を見通する眼
五箇の鳳詔ゴコノホウショウ 鳳詔とはみことのりのこと。宝塔品の三箇の勅宣と提婆品の二箇の諌暁のこと。三箇の勅宣とは付嘱有在・令法久住・六難九易。二箇の諌暁とは悪人成仏・女人成仏をいう。
五五百歳ゴゴヒャクサイ 釈尊滅度後五番目の500年。闘諍言訟・白法隠没の時。
五根ゴコン ①六根の中の意根を除く他の五根。
②仏道修行で功徳を成就すべき五つの根。信根不疑・進根不退・念根不忘・定根不動・慧根不昧をいう。
其罪畢已ゴザイヒッチ 不軽品の語「其の罪畢おわって」と読む。過去世の罪障を消滅し、大利益を受ける身になること。
五時ゴジ 釈尊50年一代の聖教を説時に従って五種類に分類したもの。華厳時・阿含時・方等時・般若時・法華涅槃時をいう。
伍子胥ゴシショ 中国春秋時代の人。 呉王夫差に仕えた重臣。父王を倒した越王勾践は夫差に破れた。伍子胥はこれを許さんとした夫差に忠言したがしたが聞き入れられず処せられた。以後3年にして呉王は勾践の反撃にあい自害した。
五重玄ゴジュウゲン 天台が法華経を解釈するために立てた義。名・体・宗・用・教のこと。講義録30巻下 十八円満抄 第六章 総説の五重玄を略説し二種あるを明かす参照。
五重三段ゴジュウサンダン 一切の教法を序分・正宗分・流通分の三段によって五重に立てて批判し、文底下種法門こそ正意であると立てること。観心本尊抄研鑽のこと。
①一代一経三段
序 分 華厳・阿含・方等・般若部の爾前の諸経。
正宗分 無量義経・法華経・普賢経の十巻。
流通分 涅槃経等。
②法華経一経三段
序 分 無量義経と法華経序品。
正宗分 方便品より分別功徳品の十九行の偈(「以て無上の心を助く」まで)。
流通分 分別功徳品の半、現在の四信の十一品半と普賢経の一巻。
③迹門熟益(じゅくやく)三段
序 分 無量義経と序品。
正宗分 方便品より授学無学人記品に至るまでの八品。
流通分 法師品より安楽行品までの五品。
④本門脱益の三段
序 分 涌出品の前半品。(「汝等自ら当に是れに因って聞くことを得べし」まで)。
正宗分 涌出品の後半部(「爾の時に釈迦牟尼仏告げ」から」)寿量品・分別功徳品の前半(「一善根を具して以って無上の心を助く」まで)一品二半。
流通分 分別功徳品の後半部から普賢経まで。
⑤文底下種三段
序 分 十方三世の諸仏の微塵の経々。
正宗分 寿量品の南無妙法蓮華経。
流通分 大通智勝仏の法華経から、今日の釈迦仏の一代50余年の諸経ならびに十方三世諸仏の微塵の経々の体内の辺。
五十展転50テンデン 随喜品に説かれている。法華経の功徳を他に伝え、順次この功徳を伝え、50番目の人が功徳をたたえる功徳は絶大であるとある。折伏の功徳を示す文。
五十二位52イ 釈迦仏法の別教において立てる菩薩の修行する位
五重の相対ゴジュウノソウタイ 宗教批判の原理のひとつ。内外・大小・権実・本迹・種脱相待をたて、大聖人の仏法が最極なることを明かすこと。
五住の煩悩ゴジュウノボンノウ 我々の生命に本然にそなわっている煩悩。三界の見惑・欲界の思惑・色界の思惑・無色界の思惑・根本無明惑のこと。
五種頓修の妙行ゴシュトンシユウノミョウギョウ 五種の妙行のこと。五種法師ともいう。法師品にある。法華経を修行する五つの方法。受持・読・誦・解説・書写のこと。末法では南無妙法蓮華経の題目をとなえることによって、五種のすべてを具えている。
五種の蔵ゴシュノゾウ 六波羅蜜経といわれている経典を五種に分類すること。素咀纜・毘奈郁・阿毘達磨・般若波羅蜜多・陀羅尼門のこと。
五種法師ゴシュホッシ 五種頓修の妙行の項参照。
五種(の)妙行ゴシュ(ノ)ミョウギョウ 五種頓修の妙行の項参照。
挙処コショ 罪を挙げ処断すること。
五処ゴショ 五体のこと。①頭・両手・両足、②頭・首・胸・手・足
五障ゴショウ 女人の五つのさわり。梵天・帝釈・魔王・転輪聖王・仏身になれないとある。提婆品この義を打ち破り女人成仏を説かれる。
五乗ゴジョウ 人を乗せておのおのの果地にいたらしめる五つの教法、菩薩乗・縁覚乗・声聞乗・天界乗・人界乗のこと。
五常ゴジョウ 儒教の道徳。人・義・礼・智・信のこと。
五性各別ゴショウカクベツ 法相宗の依経、深密経にある。人の衆生は本来五種の決定的差別があり、仏法はただ一法でないと立てる。五性とは、声聞種性・独覚種性・如来種性・不定種性・無有出世功徳性のこと。
五乗の異執ゴジョウノイシュウ 妙楽の弟子・東治の智度法師が著した天台法華疏義纉のなかの語。人・天・声聞・縁覚・菩薩の五乗に対する執着をいう。
五濁ゴジョク 劫濁・衆生濁・煩悩濁・見濁・命濁のこと。生命の濁りをいう。
五濁悪世ゴジョクアクセ 方便品のなかの文。人身の生命が五濁に濁っている悪い世の中。末法をいう。
五塵の境ゴジンノサカイ 五境ともいう。五識(眼・耳・鼻・舌・意)の働きが対象とする色・声・香・味・触をいう。
五衰ゴスイ 涅槃経にある。天人の果報の衰えたときに現する(老化現象)五つの相。衣裳垢・頭上の花萎・身体の臭穢・脇下の汗出・本座を楽しまず。この五相がすべて現れると死に至るという。
牛頭・馬頭コズ・メズ 衆合地獄の獄卒。身体は人間の形をしていながら頭は牛・馬の形をしている。
五節句ゴセック 宇多天皇の時に起源をもつ五つの節句。1月1日(元旦)3月3日(上巳・ひな祭り・桃)5月5日(端午・菖蒲)7月7日(七夕・佐々)9月9日(重陽・菊)。
五千席を去りゴセンセキヲサリ 方便品で広開近顕遠が説かれるとき、説法を信じることのできない五千人が席を立ったとある。
五千の上慢ゴセンノジョウマン 上項の増上慢の五千人。
五蔵ゴゾウ 仏典の五種の分類。経蔵・律蔵・論蔵・菩薩の慧蔵・真言陀羅尼蔵。前三を三蔵という。弘法は真言陀羅尼を密教とし、前四を顕教で劣るとしている。これは邪義である。
五大ゴダイ 宇宙のもとをあらわした言葉。地水火風空のこと。
五台山ゴダイサン 中国山西省にある山。清涼山ともいう。華厳経では文殊の住処とされている。
五大部ゴダイブ 日興上人が定める。大聖人の御書のなかで最重要と位置づけられた五篇。立正安国論・開目抄・如来滅後五五百歳始観心本尊抄・報恩抄・撰時抄のこと。
五大力ゴダイリキ 仁王経受持品にある五菩薩。国王が真の仏法を信奉すれば、この菩薩たちが国王及び国民を守護するという。金剛吼・竜王吼・無畏十力吼・雷電吼・無量力吼菩薩のこと。
誇談コダン 大言壮語すること。
五智ゴチ 真言密教が説くもの。法界体性智・大円鏡智・平等性智・妙観察智・成所作智のこと。
五鎮の大星ゴチンノタイセイ 土星を中心にして、木火金水の四星がこれを助けて国土を守ること。
国家諌暁コッカカンギョウ 正法をもって、国家の思想の乱れを諌め言上すること。
穀貴コッキ 食料品の値上がりが、インフレ経済。
乞眼の婆羅門コツゲンノバラモン 昔舎利弗が菩薩の修行をしていた時、片目の婆羅門が眼を乞うたので与えたところ、血に投げつけられうらめしく思って菩薩行をやめ、無量劫の間地獄に堕ちた。乞眼の婆羅門とは謗法の人である。
乞食空鉢コツジキクウハツ 九横の大難のひとつ。釈尊が阿難をつれてバラモン城に入り乞食行をしたとき、国の王が釈尊の帰依を恐れて布施を禁止したこと。
劫初コツショ 住劫の初めをいう。
五帝ゴテイ 多くの説はあるが和漢王代記に従い、小昊・顓頊・帝嚳・唐尭・虞舜の中国古代の五人の帝王説に従う。
五天竺ゴテンジク インドぜんたいを東・西・南・北・中天竺に分けた呼び方。合わせてインド全域を意味する。
五天四衆ゴテンシシュウ 五天とはインドのこと、四衆とは東方弗婆提・南方閻浮提・西方瞿耶尼・北方鬱単越をいう。
御伝土代ゴデンドダイ 日道上人の著、三祖御伝土代のこと。三祖とは大聖人・日興上人・日目上人のこと。
五道ゴドウ 五超ともいう。十界のうちの地獄・餓鬼・畜生・修羅・人のこと。
五鈍使ゴドンシ 見惑の十使、五利使・五鈍使のなかの後部。貧・瞋・癡・慢・疑をいう。
五乳ゴニュウ 牛乳の精製過程からできる五つの味。乳味・酪味・生酥味・熟酥味・醍醐味をいう。醍醐味を法華経にたとえる。
五百七百等ゴヒャクナナヒャクトウ 法華経譬喩説の後、化城喩品・授記品で得道した千二百の阿羅漢のこと。
五百塵点劫ゴヒャクジンテンゴウ 寿量品に説かれる。久遠実成の成道の時を表わす語。
五百塵点劫の当初ゴヒャクジンテンゴウノトウショ 久遠元初のこと。
五仏章ゴブツショウ 方便品広開三顕一の長行および偈の総称。総諸仏章・過去仏章・未来仏章・現在仏章・釈迦仏章。
五仏章の仏ゴブツショウノホトケ 五仏章は上段参照。これらの仏の説法は必ず前権後実のぎしきによって最後に仏をとくという。
五仏道同ゴブツドウドウ 五仏は前々項参照。三世のあらゆる仏が法華経をとくことを出世の本懐としたことを示す。
五分法身ゴブホッシン 仏法に依って浄化された生命のこと。凡夫の色・受・相・行・識が戒・定・慧・解脱・解脱知見の五分法身を成ずると説く。
五瓶ゴヘイ 真言修法の一種。五箇の瓶で修法壇上を荘厳し、灌頂の時にこの瓶水をそそぐ。
護法ゴホウ 中インド那爛陀寺の寺院の学匠、唯識10大論師の一人。世親の唯識論の解釈書、成唯識論の著した。
御宝蔵ゴホウゾウ ①宝・仏典を収める蔵。
②大石寺にある建築物
五味ゴミ ①飲食物の五つの味。甘・酸・苦・辛・鹹
②釈尊の説法の次第を牛乳製品の精製過程にたとえたもの。華厳・乳味、阿含・酪味、方等・生酥味、般若・熟酥味、法華涅槃・醍醐味
③六波羅蜜経で説く五蔵のこと。
護命ゴミョウ 法相宗の相・南都六宗の一人、伝教大師との祈雨の勝負に破れる。
五無間ゴムゲン 無間地獄に堕ちるべき五つの罪業。五逆罪の事。
五欲ゴヨク 色欲・声欲・香欲・味欲・触欲のこと。五根が五塵の境に対しておこす欲望。
五楽ゴラク 六根から意根を除く五根のこと。五根の項参照。
五利使ゴリシ 五濁のなかの見濁を起こすところ。身見・辺見・見取見・戒取見・邪見の五煩悩、偏見をいう。
五輪観ゴリンカン 真言宗では万物の構成要素である五大(項参照)を五輪と呼び、阿・縛・羅・訶・佉の五をその種子とする。この五大・五輪を五智、法界体性智・大円鏡智・平等性智・妙観察智・成所作智とも五仏、大日・阿閦・宝生・弥陀・釈迦ともなす。
孤露コロ 孤はみなしご、露は慈愛でおおわれたいないもの。久遠の本仏を知らない者の意である。
五老僧ゴロウソウ 大聖人の弟子でありながら日興上人にそむいた者。日昭・日朗・日向・日頂・日持。
牛驢の二乳ゴロノニニュウ 牛乳と驢馬の乳。色は同じでともに五味のうちの熟蘇味にはなすが、最後の精製で驢乳は糞となるとされ、外道と内道・大乗と小乗にたとえる。
勤加精進ゴンガショウジン 勤勉に努力精進すること。南無妙法蓮華経を受持すること。
権教・実教ゴンキョウ・ジツキョウ 釈迦一代50年説法中前40余年の説を権・後8年の説である法華経を実とする。
金剛身コンゴウシン 32相80種好ををそなえた仏身のこと。
金剛智三蔵コンゴウチサンゾウ 中国三三蔵のひとり、真言経を中国に弘めた。弟子に不空がいる。
金剛頂経コンゴウチョウキョウ 真言三部経の一つ。胎蔵界の大日と共に密教の根本聖典。
金剛不壊コンゴウフエ 堅固で、他の何者によっても破壊されないこと。
金剛宝器戒コンゴウホウキカイ 御本尊を持つものの戒で、何ものも破ることができないゆえに金剛という。
金光明経コンコウミョウキョウ ①金光明経四巻・北涼の曇無識の訳。②金光明最勝王経10巻・唐の義浄訳。
金色王コンジキオウ 金色王経に出てくる過去世の仏、飢饉のとき蔵の食料を人々に施し、さらに王のために残された一食分の飯を辟支仏に供養した。その功徳で天からさまざまな品物が降り、人民は長い間貧窮からまぬがれた。この金色王は釈迦仏自身である。
今此三界コンシサンカイ 譬喩品の文。「今此の三界は(皆是れ我が有なり)」とある。釈尊がこの娑婆世界に於いて主師親三徳兼備の本仏であることを示す。末法の本仏は大聖人である。
金翅鳥コンジチョウ 伝説上の鳥、翅が金色であるのでこの名がある。鳥類の王とされている。
権実相対ゴンジツソウタイ 五重の相対のひとつ。釈迦仏法と大聖人仏法を比較して、末法今日では三大秘法でなければならないとする。
権実の法ゴンジツノホウ 権とは化他の為に説く方便の法、実とは仏の智慧をそのまま説く法をいう。また九界を権となし仏界を実と為す。九界即仏界・仏界即九界で、権といえども実があり、実と雖も権となるのである。
金人コンジン 中国の明帝が永平2年のある夜、金色の貴人を夢に見たという。翌朝、太史傅毅が皇帝にいうには、西インドで仏図が開いたものがいる。階下の見た夢の金人はその人であろうといった、とある。
漿コンズ 米の汁九横の大難のひとつにバラモン城の漿がある。
混同無二コンドウムニ 般若経に説かれる法門。九界を修する法と漿仏界の法とはその性においては差別はなく、みな同一法性であると説く。
権の太夫義時ゴンノタユウヨシトキ 北条幕府二代執権・北条義時のこと。
根敗コンパイ 根は五根の意、五官の作用を破壊したものが五欲の楽しみをうけることができないと同様に、二乗は煩悩を断尽して成仏を求めようとしないから成仏の功徳を受けることができないとの意。
金錍論コンペイロン 金剛錍論という妙楽の著。華厳の澄観が非常に仏性なすとする説を破折し、仏性は情・非常にわたることを顕した書。
根本有漏定コンポンウロジョウ 有漏定とは煩悩を断尽することのできない禅定のことで、外道は有漏定を出ない低い禅定であるから根本有漏定という。
根本大師コンポンタイシ 伝教大師最澄のこと。
昆明池の大魚コンメイチノダイギョ 漢の武帝の故事を引いたもの。昆明池は武帝が水戦の演習のために作った池、ある夜武帝は�釣針を呑んで苦しんでいる魚が針をはずすよう頼んでいる夢を見る。そのとおり魚の針をはずしてやり、帝は明珠を手に入れた。魚が帝の恩に報いたもの。
金輪聖王コンリンジョウオウ 四輪王の一人。転輪王のうち、金の輪宝を感得し、四天下を領する聖王。
崑崙山コンロンザン 中国古代より神聖な山としての伝説が多い。中国新疆の南、チベットの北。
さtop
西域サイイキ 中国の西方地方のこと。中央アジア、シルクロードの通商路にもあたる。
最為難信難解サイイナンシンナンゲ 法師品の文。「最も為れ難信難解なり」と読む。法華経が一代聖教の中で最も信じ難く解し難く、最も勝れているとの意。
再往サイオウ 一往に対する語。一重立ち入ってみれば、一たび立ち入った観察をすれば、一たび往いて義を求めれば、等。一往・再往は当分・跨節と同意である。
斉戒サイカイ 心の不浄を清めることを斉、身の過ちをいさめることを戒という。
西海侵逼サイカイシンピツ 文永11年(1274)10月・弘安4年(1281)5月の蒙古襲来をさす。他国侵逼難ともいう。
災怪首尾サイゲシュビ 災害・凶事が絶え間なく続いて起こること。
在在諸仏土常与師俱生ザイザイショブツドジョウヨシグショウ 化城喩品の文。「在在の諸仏の土に 常に師と倶に生ず」と読む。真実の仏法の師弟というものは、あらゆる仏国土にあって、いつも共に生まれ、いつも共に菩薩の実践をするとある。
細視徐行サイシジョコウ 猟師が獲物を狙うように静かに近づいていくさま。末法の僧侶の姿を示す。
罪障ザイショウ 過去の罪業が現在の信心を妨げること。
再生敗種サイセイハイシュ 再生ともいう。焦熱に対する語。法華経に説く二乗作仏を譬える法門。仏種を断った二乗は再び生ぜぬものとして捨てられたものさえ、法華経によって成仏できたことをいう。
在世結縁ザイセケツエン 大通結縁の第三類は、大通智勝仏の時に法華経を聞いたが信じなかったので、聞かないのと同じであり、釈尊在世に法華経を聞いたとして、正法・像法時代に成仏していく衆生のことをいう。
在世の本門ザイセノホンモン 五重三段のうち第四の三段、文上脱益本門で論ぜられる法門。法華経品の14品をさす。
墔尊入卑サイソンニュウヒ 「尊きを墔いて卑しきに入れる」と読む。仏の尊い法を墔いて卑しい外道に入れること。
再誕サイタン 前世があって再びこの世にうまれること。末法にあって大聖人は、外用は上行菩薩の再誕、内証は久遠元初自受用報身如来の再誕である。
最澄サイチョウ 伝教大師最澄のこと。
相模殿サガミドノ 北条時宗のこと。
坐禅入定ザゼンニュウジョウ 禅宗の修行法。静かなところで端坐し、心を一所に定め、動かない行法。
薩埵王子サッタオウジ 釈迦仏が因位のとき、摩訶羅陀大王の第三王子として生まれた菩薩を修行したときの名。飢えた子を養育できない虎のためにその身を与えた。金光明経・賢遇経に出てくる。
左伝サデン 春秋左氏伝のこと。周代の魯国の史記である。
佐渡公サドコウ 大聖人の弟子五老僧のひとり、民部阿闍梨日向のこと。波木井氏とともに日興上人の身延離山の原因をつくた張本である。
作来而去サライニコ 普賢品の文「礼を作して去りにき」と読む。法華経最後の文であり、如是我聞に対する語。
沙羅双樹サラソウジュ インドに有る樹木。沙羅木科に属する。釈尊の入滅は拘尸那城阿夷羅跋提河。四方を沙羅樹に囲まれた場所。
三悪趣サンアクシュ 三悪道・三悪・三趣などともいう。十界のなかの最下、地獄・餓鬼・畜生のこと。正法誹謗・五逆罪の果報として衆生が受ける苦悩の世界。
三悪道サンアクドウ 上項参照
三因仏性サンインブツショウ 成仏の因となる三つの仏性。正・了・縁のこと。
三衣サンエ 仏教の戒めによってきめられた僧衣。
三界サンカイ 仏教の世界観。欲界・色界・無色界。
三階サンカイ 中国随朝の信行善師が開宗した宗派。全仏教を時と所と人について三階に分類し、末法思想にもとづいて普真普正の仏法を唱導した。
三誡四請サンカイシショウ 寿量品の中にある。五百塵点劫の顕本を説く時の儀式。釈尊が弥勒菩薩の三度の請に三度まで誡したのに対し、さらに四度目を請たので広開三顕一を説いたことをいう。
三界の火宅サンカイノカタク 譬喩品の文。三車火宅の譬ともいう。三界とは欲界・色界・無色界のこと。長者が火宅で遊ぶ子供を救うため、声聞・縁覚・菩薩の三乗を示し、最後に一仏乗に導くことの譬。
三界六道サンカイロクドウ 三界=欲界・色界・無色界、六道=地獄・餓鬼・畜生・修羅・人・天。悪思想や煩悩にわざわいされた迷いと苦悩の世界。
三学サンガク 戒・定・慧の三学のこと。蔵教・通教・別教・円教ともに三学がある。戒=非を防ぎ悪を止めるの義、仏道修行の過程でやってはならないこと。定=静慮のこと。心を散乱せず悟りを開くこと。慧=照明の義、煩悩や惑障を断破して真理の本性を証得すること。
三観サンカン 空観・仮観・空観のこと。仏法における三種の観法、観心修行の法門で、三つの立場より物の見方、考え方をいう。
三観三諦サンカンサンタイ 三諦とは空諦・仮諦・中諦のこと、境智の二法をあらわす。この三諦を感じることを三観という。空観・仮観・中観となる。
三軌サンキ 天台の法華玄義には真性軌・観照軌・資成軌のこと。衣座室の三法を名けて三軌ともいう。これは法師品にある弘教の三軌で、柔和忍辱=衣、一切法空=座、大慈大悲=室と立てる。
三帰サンキ 仏・法・僧の三宝に帰依すること。
山規サンキ 宗派を統一するための規則。
三祇・百劫サンギ・ヒャクゴウ 三大阿僧祇・百劫のこと。三蔵教の菩薩は一阿僧祇に75,000の供養、二阿僧祇に76,000の仏を供養、三阿僧祇に77,000の仏を供養し、この間、六度を行じて化他を専らにする。次に100大劫の間に100福を修行し、自行を専らに修するをいう。
三教サンキョウ 一般に蔵・通・別のことをいう。
懺悔ザンゲ 過去の罪悪を悔いて謝ること。五悔の一つ。
三玄サンゲン 有・無・亦有亦無を三玄という。有玄=天地陰陽等を有に約し立てた教。無玄=虚無を本として教えを立て、道は天地も分かたず万物を生にないところに立てた道理。亦有亦無玄=自然を本となし、自然には有の辺と無の辺があると立てた。
三鈷サンコ 三鈷杵のこと。インドの武器に由来している。真言密教の祈禱に用いる道具。
三業サンゴウ 身口意の三業のこと。
三皇五帝サンコウゴテイ 中国の伝説の有徳帝王の八人の総称。
三公星サンコウセイ 周の三公にかたどって名づけられた東南に現れる三つの星。
三国サンゴク インド・中国・日本のこと。
三国四師サンゴクシシ 三国は上項参照。四師とは釈尊・天台・伝教・大聖人のこと。
三五下種サンゴゲシュ 三は三千塵点劫、五は五百塵点劫、下種とは仏種を衆生の心田に植えること。
三五の遠化サンゴノオンゲ 迹門の化導の最初を三千塵点劫、本門の化導の最初を五百塵点劫としてきたと説くこと。
三箇の勅宣サンコノチョクセン 宝塔品に説かれている付嘱有在・令法久住・六難九易のこと。
三災サンサイ 大の三災と小の三災がある。大の三災=火災・風災・水災。小の三災=穀貴・兵革・疫病のこと。
三災七難サンサイシチナン 三災は上項参照 七難には薬師経・仁王経の七難がある。薬師経の七難=人衆疾疫難・他国逼難・自界叛逆難・星宿変怪難・日月薄蝕難・非時風雨難・過時不雨難、仁王経の七難=日月失度難・衆星変改難・諸火梵焼難・時節反逆難・大風数起難・天地亢陽難・四方賊来難。
三三蔵サンサンゾウ 真言宗の開祖である三人の三蔵。善無畏三蔵・不空三蔵・金剛智三蔵のこと。
三史サンシ 司馬遷の史記・班固の前漢書・范曄の後漢書のこと。異説もある。
三師御伝土代サンシゴデンドダイ 御伝土代の項参照。
三止四請サンシシショウ 三諦四請の項参照。
三時の弘教サンジノグキョウ 三時とは正法・像法・末法のこと。それぞれの時に、それに合った法を弘めることをいう。正法時代は小乗教及び大乗教・像法時代は法華経迹門・末法においては法華本門の南無妙法蓮華経を弘める時である。
三車火宅の譬サンシャカタクノタトエ 三界の火宅の項参照。
三趣サンシュ 三悪道のこと。
三十三身サンジュウサンシン 観音品に説かれている。観世音菩薩が示す33の身のこと。
三十三天サンジュウサンテン 忉利天のこと。欲界の第二天で、須弥山の中央にあり、中央を帝釈天として、四方に各八天あるので合わせて33天となる。
三十四心サンジュウシシン 煩悩を断ずる位。八忍八智の十六心で見惑を断じ、九礙九解の十八心で思惑を断ずる。合わせて34心となり、見思惑を断じて成道する。三十四心断結成道という。
三十四身サンジュウシシン 妙音品に説かれている。妙音菩薩が示す34の身のこと。
三十二相サンジュウニソウ 応化の仏が具有すべき32相。1.足下安平立相 2.足下千幅 3.手足長指相 4.足跟広平相 5.手足指縵網相 6.手足柔軟相 7.足趺高満相 8.伊泥延膊相 9.正立手摩膝相 10.陰蔵相 11.身広長等相 12.毛上向相 13.一孔一毛相 14.真妙金色相 15.面各丈光相 16.細薄皮相 17.七処隆満相 18.両腋下隆満相 19.上身如師子相 20.大直身相 21.肩円好相 22.四十歯相 23.歯斉相 24.四牙鮮白相 25.師子王頬相 26.常得上味相 27.広長舌相 28.梵音深遠相 29.真青眼相 30.牛眼睫相 31.頂上肉髻相 32.眉間白毫相(記載にいくつかの異説もある)。
三周の声聞サンシュウノショウモン 三周=法説周・譬説周・因縁周のこと。舎利弗等が方便の得道を聞いて得道する=法説周、須菩提・迦旃延・迦葉・目連等が譬喩品の譬を聞いて得道する=譬説周、富楼那等が大通智勝仏以来の因縁を聞いて得道する=因縁周。このように声聞の成仏は三周に分かれてはいるが、いずれも大通の下種を覚智しての成仏である。
三周の説法サンシュウノセツホウ 三周は上項参照。説法は法華経方便品~人記品の八品にある三つの説法形式。上中下の古今に応じて説法したので、三周の説法という。
三重の相伝サンジュウノソウデン 三重秘伝のこと。権実相対、本迹相対、種脱相対のこと、三重の妙旨、特に三番目の種脱相対が秘伝中の秘伝
三重の劣サンジュウノレツ 弘法の立てた義。大日経第一・華厳経第二・法華経第三と立てる。これはぢ邪義である。
三重秘伝サンジュウヒデン 三重の相伝の項参照。
三種禅サンシュゼン 禅を三種に分け世間禅(根本味禅・根本浄禅)・出世間禅(無漏禅ともいいをさらに観・練・薫・習に分ける)・出世間上上禅(自性禅・一切禅・難禅・一切門禅・善人禅・一切行禅・除悩禅・此世他世楽禅・清浄浄禅)をいう。
三類の教相サンルイノキョウソウ 根性の融・不融の相=第一法門=権実相対、化導の始終不始終の相=第二法門=本迹相対、師弟の遠近不遠近の相=第三法門=種脱相対、大聖人の寿量文底の南無妙法蓮華経・文底下種法門となる。
三種の方便サンシュノホウベン 三方便ともいう。一に法用方便、衆生の機根に応じ、衆生の好むところに随って説法をし、真実の門に誘引しようという説き方。二に能通方便、衆生が低い経によって悟ったと思っていることを、だめだと弾呵して真実の門に入らしめること。三に秘妙方便、秘妙門ともいう。実教である。秘とは仏と仏とのみがしっていること、妙とは思議しがたい境涯をいう。我が身がそのまま大聖人の眷属であり、仏なのだと悟ること。
三昧サンマイ 心を一処に定め動かさず、正しい所観の法を受け、心の暴を調え、曲がれる心を直し、心の散るを定めること。
三摩耶サンマヤ ①時のこと。
②真権家でいう本誓。諸仏菩薩の本誓願であると立てる。
三位日順サンミニチジュン 重須談所2だい学頭。日澄の弟子。日澄が日向の邪義を捨て、身延を離れるとき、師とともに日興の門下に入った。
三明サンミョウ 小乗の仏、阿羅漢果の聖者がもつ三つの明智。1、宿住智証明、過去のことに通達する。2、死生智証明、未来のことに通達する。3、漏尽智証明、現在のことに通達する。
三妙合論サンミョウゴウロン 仏自らの因果と、所住の国土に約して時間・空間にわたる生命の真実を明かしたもの。寿量品に説かれる。
1、本 因 妙 我本行菩薩道 日興上人。
2、本 果 妙 我実成仏以来 日蓮大聖人。
3、本国土妙 娑婆世界説法教化 日本国(全世界)。
山門サンモン ①比叡山延暦寺のこと。
②寺院の正面の門。
三類の強敵サンルイノゴウテキ 法華経を弘通する行者を迫害するもの。勧持品の偈に説かれる。(開目抄講義50章より参照)
1、俗衆増上慢 「諸の無知の人の悪口罵詈等し及び刀杖を加うる者有らん我等皆当に忍ぶべし」
2、道門増上慢 「悪世の中の比丘は邪智にして心諂曲に未だ得ざるを為れ得たりと謂い我慢の心を充満せん」
3、僭聖増上慢 「或は阿練若に、納衣にして空閑に在って、自ら真の道を行ずと謂いて、人間を輕賤する者有らん、利養に貪著するが故に、白衣の与に法を説いて、世に恭敬せらるること、六通の羅漢の如くならん。是の人惡心を懐き、常に世俗の事を念い、名を阿練若に仮って、好んで我等の過を出さん、而も是の如き言を作さん、此の諸の比丘等は、利養を貪るを為ての故に、外道の論議を説き、自ら経典を作って、世間の人を誑惑し、名聞を求むるを為ての故に、分別して是の経を説くと常に大衆の中に在って、我等を毀らんと欲するが故に国王大臣、婆羅門居士、及び余の比丘衆に向かって誹謗して我が惡を説いて、是れ邪見の人、外道の論議を説くと謂わん」
三論宗サンロンシュウ 嘉祥寺の吉蔵が立てた宗。提婆菩薩の百論・竜樹菩薩の中論・十二門論の三論により立てた宗。
三惑サンワク 1、見 惑 共に三界六道の界内を対象とする煩悩で、二乗はこれを断じて空理を悟る。
2、塵沙惑 広く十界にわたる煩悩で、菩薩はこれを断じて諸法を了知する。
3、無明惑 根本の惑で元品の無明等。
しtop
四悪趣シアクシュ 地獄・餓鬼・畜生・修羅のこと、四悪道ともいう。
四悪道シアクドウ 上項参照。
四阿含経シアゴンキョウ 阿含部12年の教判を四部に分けたもの。増一阿含・長阿含・中阿含・雑阿含のこと。
四安楽行シアンラクギョウ 安楽行品にある摂受を四種に分類したもの。身安楽行・口安楽行・意安楽行・誓願安楽行。
四威儀シイギ 行・住・坐・臥の四をいう。道を修めるものの態度・動作。
四韋陀シイダ 韋陀とは分の意。インド・バラモンの経典で讃誦・祭祀・歌詠・穣災。
四一開会シイチカイエ 四とは教・行・人・理の四法。天台が方便品の開三顕一・開示悟入を四法に立て分け、法華経ではともに唯有一仏乗であることを明かした。
四依シエ 仏教を修行するものの四種の依止ところをいう。1、行の四依=在世の比丘の修行、2、説の四依=インド応誕の釈尊の四依、3、人の四依=正法を護持し弘通して衆生の依怙依託となるべき導師、4、法の四依=衆生を利益する導師が必ず遵守する四依。末法においては人・法の四依を用いる。
四裔の親疎シエイノシンソ 四方の親しい者も疎遠の者もという意味。あらゆる人々のこと。
四依の菩薩シエノボサツ 依は依止所の意。仏の滅後正法を護持し、正法を弘通し衆生再度の中心人格となる菩薩。位を四に分け、初依・二依・三依・四依とし、四依を四にわける。蔵・通・別・円のそれぞれである。菩薩の位の配立には所説ある。
四恩シオン 四恩抄には一切衆生の恩、父母の恩、国王の恩、三宝の恩とあり、報恩抄には父母の恩、師匠の恩、三宝の恩、国王の恩とある。いずれも一切衆生の尊敬すべきものである。
慈恩大師ジオンダイシ 唐代法相宗の第二祖。玄奘三蔵の弟子。著書に成唯識論述記・法華玄賛ばどがある。
持戒ジカイ ①戒律をもつこと。②戒律を持つ者のこと。
慈誨ジカイ 相手を救うための厳格な教訓。
四海一州シカイイッシュウ 日本のこと。
四誡三請シカイサンショウ 寿量品の初めに釈尊は三誡し、菩薩大衆の三請の後に、さらに誡して説法に入ったこと。
持戒の比丘ジカイノビク 正法を固く保つ僧
自界叛逆難ジカイホンギャクナン 七難のひとつ。内乱・同士討ちのこと。
四角四堺の祭祀シカクシサイノサイシ 陰陽道の儀式のひとつ。四角は四隅・四堺は四方の意。疫神を祀り、災難を払う儀式。
慈覚大師ジカクダイシ 比叡山延暦寺の第三代座主。伝教の弟子でありながら、真言を取り入れた悪僧。
自我偈ジガゲ 寿量品の「自我得仏来」から始まる五言十五字三十四行偈からなる漢詩部分。法華経の肝要部分である。
止暇断眠シカンダンミン 「暇を止め眠を断つ」と読む。寸暇を惜しんで精進すること。
止観円頓の大戒シカンエンドンノダイカイ 伝教大師が入唐して道邃和尚・行満等から伝授された大戒で止観の理の一念三千のこと。
色界シキカイ 三界のひとつ。色は変礙の義である。この色界の諸天は世間の禅定ならびに上品の十善を修してこの報いを感ずるのである。色界には通じて18天がある。
色香美味シキコウミミ 寿量品の経文
天台の説 大聖人の説
色 戒 般若 虚空不動戒・本門寿量の大戒┐
香 定 解脱 虚空不動定・本門寿量の本尊┼三大秘法
味 慧 法身 虚空不動慧・本門寿量の題目┘
色心不二シキシンフニ 色とは肉体、心とは心、この二つは別々のものでなく、一体のところに生命の極致がある。
直達正観ジキダツショウカン 歴劫修行に対する語。直ちに正観に達するの意。
食法餓鬼ジキホウガキ 餓鬼界36種のひとつ。自分の名聞名利のために仏法をもてあそぶこと。
事行ジギョウ 理行に対する語。実践のことをいう。
自行化他ジギョウケタ ①修行の立場。自行=自分が利益を受けるための修行。化他=他を法の利益を受けられるよう化導すること。
②信心の立場。自行=勤行・唱題・教学。化他=折伏
③法体の立場。自行=仏の悟りをそのまま説くこと。化他=衆生の機根に合わせて説いた経
四教の果・四教の因シキョウノカ・シキョウノイン 四教とは化法の四教蔵・通・別・円のこと。釈尊は寿量品以前の蔵・通の各教に仏を説いているが、これらは始成正覚の迹の仏。寿量品にいたってこれらの仏果を打ち破られたゆえに、成仏修行の因も破られたのである。開目抄に「四教の果をやぶれば四教の因やぶれぬ(0197-15)」とある。
四教の色身シキョウノシキシン 蔵・通・別・円の四教を仏の身形は、それぞれの教えに応ずる色身を現じて利益せしめたことをいう。
持経の人ジキョウノヒト 正しい仏法を信じ持つ人。
私曲の思シギョクノオモイ 自分自身で勝手に立てた妄想。
四弘誓願シグセイガン 一切の菩薩が初発心の時に、必ず起こす四つの誓願。 衆生無辺誓願度、煩悩無量誓願断、法門無尽誓願断、仏道無上誓願成。
竺の道生ジクノドウショウ 中国東晋の高僧、羅什三蔵の弟子。頓悟成仏・闡堤成仏の義を立て、衆僧の怨嫉を受け大衆のために追放された。
竺の法蘭ジクノホウラン 中国後漢の時代、初めて中国に公伝したといわれている。
四句の要法シクノヨウホウ 神力品の 「要を結するに四句有り一切法とは一切は皆仏法なり此れ一切皆妙名を結するなり、一切力とは通達無礙にして八自在を具す、此れ妙用を結するなり、一切秘蔵とは、一切処に遍して皆是れ実相なり、是れ妙体を結するなり、一切深事とは因果は是れ深事なり、此れ妙宗を結するなり」の四句を1、如来の一切の所有の法=名、2.如来の一切の自在の神力=用3、如来の一切の秘要の蔵=体、4、如来の一切の甚深の事=宗。と配すること。
四苦八苦シクハック 生・老・病・死。愛別離苦・怨憎会苦・求不得苦・五蘊盛苦のこと。
自解仏乗ジゲブツジョウ 天台大師を賛嘆する十徳のひとつ。大師が師伝を待たずに自ら法華の教理を悟ったこと。大聖人も当然自解仏乗である。寂日房御書には寂日房御書「日蓮となのる事自解仏乗とも云いつべし(0903-02)」とある。
四見シケン 涅槃経にある。衆生がそれぞれの機根に従って、同じ沙羅林を同居・方便・実報・寂光の四土とみたことをいう。
示現ジゲン 仏菩薩が衆生を救うために種々に変じてこの世に現われること。
示現生ジゲンショウ 菩薩が衆生を救済するために縁に応じて畜生等の六道の形を現ずること。
恃怙ジコ たより、よりどころ。
四劫シコウ 世界の成立から破滅に至る時の経過を四つに大別したもの。成劫・住劫・壊劫・空劫。
四皓シコウ 中国秦代末期、乱世を避けて陝西省商山に入った東園公・綺里季・夏黄公・甪里先生の四人。
地獄ジゴク 十界・六道の最初に出てくる。地は最低、獄は不自在拘束の義。煩悶懊悩する生命。分かれて136地獄・別に8寒地獄があるとされる。顕謗法抄(0443~)参照。
持国天ジコクテン 四天王のひとつ。東北を守護する。民を安んずる働きを持つ。
四箇の格言シコノカクゲン 大聖人御在世当時の主だったた四宗派の邪義を破された語。念仏無間・禅天魔・真言亡国・律国賊からなる。
持斉ジサイ 斉とは戒法のひとつで戒法を持つことを持斎という。
師子座シシザ 仏を師子王とし、その名を師子の座という。
師子尊者シシソンジャ 仏滅後1200年ごろの中インドの僧。罽賓国の国王・檀弥羅は邪見が強盛で多くの寺塔を破壊し、僧を殺害した。師子尊者も殺害されたが、彼の頸から血は流れず、白い乳のみが湧き出た。付法蔵24人の最後の伝灯者。
四悉檀シシツダン 仏法を弘通する四つの方法。
1、世界悉壇(楽欲悉壇) 世間一般の欲するところにしたがって説法すること─┬摂受
2、為人悉壇(各各為人悉壇) 人々のさまざまな機根に応じて法をとくこと────┘
3、対治悉壇(断悪悉壇) 邪悪の益を与えるもの──────────────┬折伏
4、第一義悉壇(真実義悉壇) 妙法こそ第一義であるとたてること────────┘
四時の経シジノキョウ 釈迦一代50年の説法のうち、法華・涅槃時を除く40余年の諸経を四時にわけたもの。第一時・華厳時、第二時・阿含時、第三時・方等時、第四時・般若時。
四衆シシュウ ①比丘・比丘尼・優婆塞・優婆夷。
②発起衆・影響衆・当機衆・結縁衆。発起衆=仏に対して説法を請い、問答などを起こして、仏の説法を発起させる衆、影響衆=仏のそばに従っていて、その仏の立派なことを証明する役目。当機衆=仏の説法を聞き、教えを受け、その場でわかる人、結縁衆=そこで縁を結んで、未来に悟る人。
四州シシュウ 須弥山を中心とした古代インドの世界観。
四重シジュウ 四重禁戒のこと。1、不殺生戒、2、不偸盗戒、3、不邪婬戒、4、不妄語戒。
四重興廃シジュウコウハイ 宗教批判の原理の一つ1、爾前の大教興れば外道廃る、2、迹門の大教興れば爾前廃る、3、本門の大教興れば迹門廃る、4、観心の大教興れば本門廃る。五重相対の内外相対を除いた部分と同じになる。観心とは三大秘法のことである。
四十八願シジュウハチガン 阿弥陀如来が法蔵比丘だった時に世自在王仏のところにあって立てた誓願。無量寿経にある48種の誓願である。
四十余年未顕真実シジュウヨネンミケンシンジツ 無量義経の文「四十四年には末だ真実を顕さず」と読む。方便権教は仏の真実のおしえではないと否定する文。
四種三昧シシュサンマイ 略して四種ともいう。天台の摩訶止観の文。
1、常坐三昧(一行三昧)90日間坐禅入定し余事を行じないこと。
2、定行三昧(仏立三昧)90日間阿弥陀を唱念すること。
3、半行半坐三昧(方等三昧法と法華三昧がある)ともに懺悔滅罪を主に行と坐を兼ね修すること。
4、非行非坐三昧 方法・期間を定めず、六塵六識によって起こる念に対し四句をもって観じ一心三観に達すること。
四種の身シシュノミ 仏が40余年の間、種々の姿を現じ、衆生を教化するが、涅槃経の文において、種々の仏身を現ずることと四種の仏身を衆生の機根により四種とみること。
自受法楽ジジュホウラク 自ら受ける法楽。法の楽しみである大御本尊を拝むことによって、自身の胸中に仏の生命が涌現する。幸福とは自身の信心によってつかむということである。
自受用身ジジュヨウシン 仏自身の働きによって、一切の衆生を救うために、自ら出現した仏。自受用報身如来のこと。他受用身に対する語。応仏昇進の自受用身と久遠元初自受用身とがあり、大聖人は久遠元初自受用報身如来である。
自受用身即一念三千ジジュヨウシンソクイチネンサンゼン 自受用身とは末法の人本尊日蓮大聖人、一念三千とは、法本尊・南無妙法蓮華経。人法一箇の大御本尊を意味する。
自受用土ジジュヨウド 自受用報身如来の住処。三界のいかなる所も題目を唱えるものの住処は自受用土であり寂光土である。
自受用報身如来ジジュヨウホウシンニョライ 自受用身の項参照
四処シショ 仏の生身の四種の住処。生処・得道・転法輪・入涅槃のこと。
四生シショウ ①四たび生を受けること
②衆生の四種の産生。1、胎生=母の胎内で育って生まれる者、2、卵生、卵から生れる者、3、湿生=湿気の中より生まれる者、4、化生=業報によってうける天上界のごとき者(人間は胎生である)。
四聖シショウ ①十界のうち声聞・縁覚・菩薩・仏のこと。
②儒家の尹寿・務成・大公望・老子のこと。
四請三誡シショウサンカイ 三誡四請のこと。同項参照
始成正覚シジョウショウカク 「始めて正覚を成ず」と読む。久遠実成に対する語で、釈尊は19出家30成道、この世の修行で成仏したとするもの。
自性涅槃シショウネハン 一切法が持っているそのもの自体の性分そのままが涅槃の相であるとの意。
四身シシン 仏の四身をいう。
①楞伽経の四身 化仏=応身・功徳仏=報身・智慧仏=報身・如如仏=法身。
②唯識論の四身 自性身=法身・他受用身=報身・自受用身=報身・変化身=応身。
③涅槃経の四身 丈六=劣応身・小身大身=勝応身・盧遮那=報身・身は虚空に同じ=法身。
④天台家の四身 法・報・応・化身。
四信シシン 四信五品の四信、分別品で法華経の功徳をはかる四つの階位を説く。一念信解・略開言趣・広為他説・深信観成。
死身弘法シシングホウ 章安の涅槃経疏にある「身を死して法を弘めよ」と読む。命がけで正法を弘めること。
地神五代ジシンゴダイ 人皇初代の前に日本を治めたとされる五柱の神。天照大神・天忍穂耳尊・瓊瓊杵尊・彦火火出見尊・鸕鷀草葺不合尊
四条金吾頼基シジョウキンゴヨリモト 講義録22巻 四条金吾についての項参照。
四信五品シシンゴボン 四信は前項参照。五品は初随喜品・読誦品・説法品・兼行六度品・正行六度品
持水(治水)ジスイ 金光明経に説かれている過去世の名医。
四禅定シゼンジョウ 欲界の惑を離れて色界に生ずる四種類の禅定。初禅・二禅・三禅・四禅という。色界は仏質だけが存在している天上界の一部であって、真実の涅槃の境涯を獲得することができないゆえに四有漏禅ともいう。
四禅比丘シゼンビク 一説には善星比丘との説もある。出家して仏道修行に励み、欲界の煩悩を断じて四禅をそえ、それが真の涅槃と思い増上慢を起こし、仏に敵対して阿鼻地獄に堕ちた。
地蔵菩薩ジゾウボサツ 釈尊より忉利天の一切諸仏天竜八部の大会の中で付嘱を受け、釈尊滅後、弥勒出世以前の無仏世界の人天の諸の種々が苦しんでいるのを教化する菩薩とされている。地蔵とは、安忍不動の大地のごとく、静慮深密は秘蔵のごとくなるゆえであるという。
四諦シタイ 諦とは真実不虚の義、仏智をもって明らかにした誤りなき者の意。苦諦・集諦・滅諦・道諦のこと。
四大シダイ 四大種・四界ともいう。地・水・火・風のこと。
四大海シダイカイ 古代インドの世界観。須弥山の四方に四州があり、それぞれの州をめぐる大海。
自体顕照ジタイケンショウ 自身を明らかに照らし出して自覚すること。御本尊を信じて湧現した姿。
四大士シダイシ 四菩薩のこと。本化地涌の菩薩の統領である。上行菩薩・無辺行菩薩・浄行菩薩・安立行菩薩。
四大声聞シダイショウモン 釈尊の弟子のうちで、特にすぐれた四人の声聞。小乗・権大乗・法華経に四大声聞がある。法華経の四大声聞は摩訶迦葉・摩訶迦旃延・摩訶目揵連・慧命須菩提をいう。
四大声聞の領解シダイショウモンノリョウゲ 上項の四大声聞が信解品で領解の旨を述べたこと。
次第禅門シダイゼンモン 天台の撰、禅波羅蜜次第法門・禅波羅蜜・禅門ともいう。三種止観のなかで漸次止観を明かしている。
四諦の相シタイノソウ 苦諦・集諦・滅諦・道諦の法によって生命の実相を説いた小乗教の教え。
四諦の法輪シタイノホウリン 四諦の法門のこと。
四大不順シダイフジュン 摩訶止観にある病の六因の中の第一。気候の変化を因として起こる病。
四大菩薩シダイボサツ 四大士のこと。
四智シチ 仏の具備する四つの智慧と真言密教では説く。大円鏡智・平等性智・妙観察智・成所作智。
七鬼神ヒチキジン 七つの善神のこと。却温神呪経にはこの名を書いて千門に貼っておけば鬼魔が近寄らないとといている。夢多難鬼・阿伽尼鬼・尼伽尼尸鬼・阿伽那鬼・波羅尼鬼・阿毘羅鬼・波提利鬼のこと。
七逆ヒチギャク 梵網経にある七つの大罪。出仏身血・殺父・殺母・殺和尚・殺阿闍梨・破羯磨転法輪僧・出仏身血・殺聖人のこと。
七子シチシ 涅槃経梵行品の七子の譬 蔵・通の声聞・縁覚と、蔵・通・別の菩薩。
七宗シチシユウ 俱舎・成実・律・法相・三論・華厳・真言の七宗。真言を除き天台宗で七宗。両宗を加えて八宗とする説あり。
七重勝劣シチジュウショウレツ 法華経と大日経を比較して勝劣を論じたもの。法華経第一・涅槃経第二・無量義経第三・華厳経第四・般若経第五・蘇悉地経第六・大日経第七となる。
七宗の守護神シチシユウノシュゴジン 俱舎・成実・律・法相・三論・華厳・真言の七宗の守護神
七難即滅七福即生シチナンソクメツヒチフクソクショウ 仁王経般若波羅蜜経受持品に「般若波羅蜜経を購読せば七難即ち滅し、七福即ち生じ、万姓安楽にして帝王歓喜せん」とあるのをいう。
七譬シチヒ 七喩ともいう。法華経に説かれる七つの大きな譬喩。1、三車火宅の譬え・譬喩品 2、 長者窮子の譬え・信解品 3、三草二木の譬え・薬草喩品 4、 化城宝処の譬え・化城喩品 5、貧人繋珠の譬えまたは、衣裏珠の譬え・受記品 6、髻中明珠の譬え・安楽行品 7、良医病子の譬え・寿量品にある。
七方便シチホウベン ①蔵教・通教の声聞・縁覚・菩薩と別教の菩薩。合わせて七となる。
②蔵教の声聞の位に七方便がある。三賢四善根の七位の声聞をいう。
七慢シチマン 自分を恃んで、他人に対して高挙するを慢という。
1.慢=自分より劣っている人に勝っているとうぬぼれ、同等の人には自分と等しいと心を高ぶらせる。
2.過慢=自分と同等の人に対して自分が勝っているとし自分以上の人は自分と同等とする。
3.慢過慢=勝っている人を見て自分のほうが勝っているとうぬぼれる。
4.我慢=自負心が強く自分本位。
5.増上慢=悟っていないのに悟ったと思い得ていないのに得たと思いおごり高ぶる。
6.卑慢=非常に勝れている人を見て自分は少し劣っていると思う。
7.邪慢=間違った行いをしても、正しいことをしたと言い張り徳が無いのに有ると思う。
七味シチミ 甘・辛・酢・苦・鹹・渋・淡の七種の味
七面七重の口決シチメンヒチジュウノグケツ 天台の三大部を伝教が七面七重の立場から釈して口決治定したことをいう。
自調自度ジチョウジド 自分のみが煩悩を調え、自分だけが悟りを得るという意味で、二乗は菩薩のごとく衆生を救わんとする弘願がないことをいう。
十界久遠ジツカイクオン 十界が久遠常住であるということ。本門に至って説き明かされた法門である。
十界互具ジッカイゴグ 生命が地獄界から仏界にいたる十界ののおのに十界の働きを具足していること。
十界の因果ジッカイノインガ ①十界のおのおのの因果を具していること。
②九界を因とし、仏界を果となすこと。
十境ジツキョウ 天台が摩訶止観で述べたもの。陰入界境・煩悩境・疾患境・業相境・魔事境・禅定境・諸見境・増上慢境・二乗境・菩提境のこと。
執権シッケン ①政治上の実権を掌握すること。
②院の庁の別当。
③鎌倉幕府の政所の長官。
④室町時代における管領の異称。
実性ジツショウ 真実の性
実乗の一善ジツジョウノイチゼン 実乗とは権乗に対する語で実大乗教のこと。一善とは最高の意、妙法のことである。
十信・十住・十行・十回向・十地ジツシン・ジュウジュウ・ジュウギョウ・ジュウエコウ・ジツチ 別教に説く菩薩の位で等覚・妙覚を加えて52位を、菩薩はこの段階を歴劫修行していくのである。(上位から順に記載)。
十地、法雲・善想・不動・遠行・現前・難勝・焔光・発光・離垢・歓喜。
十回向、入法界無量廻向・無縛無著解脱廻向・真如相廻向・等随順一切衆生廻向・随順一切堅固善根廻向・無尽功徳蔵廻向・至一切処廻向・等一切諸仏廻向・不壊一切廻向・救護衆生離衆生相廻向。
十行、真実・善法・尊重・無著・善現・離癡乱行・無尽・無瞋根・饒益・観喜。
十住、灌頂・法王子・童真・不退・正信・具足方便・生貴・修行・治地・発心。
十信、願心・戒心・廻向心・不退心・定心・慧心・精進心・念心・信心
十地華厳ジツチケゴン 十地は十地経、華厳部に属する。華厳経十地品の別出の経とされている。
十方ジツポウ 四方八方の方位に上下を加えたもの。
実報華王の儀式ジッポウケオウノギシキ 実報とは実報土のこと。華王とは蓮華世界のことで、実報華王の儀式とは華厳経に説かれた儀式のこと。
十方台上の盧遮那ジッポウダイジョウノルシャナ 華厳の結経たる梵網経に説かれている報身仏、華厳の教主は華蔵世界・蓮華中台に坐し、蓮華の千葉上に千釈迦、その葉中に千億の小釈迦がありとする。
十方台上・毘盧遮那仏ジツホウダイジョウ・ビルシャナブツ 十方台上の盧遮那のこと。但し天台では毘盧遮那は法身・盧遮那は報身であるとしている。
実報土ジツホウド 四土のひとつ。菩薩のうちの中道を証し、無明を断破したものが所居する国土。
十方の諸仏ジツポウノショブツ 十方は十方の項参照。この十方におのおのの諸仏が住すること。
十方唯有一仏ジツホウユイウイチブツ 十方に唯一仏ありといい、万物ことごとく仏性があるとか、あるいは仏が十方の国土にいる等と説かない小乗の教え。一代聖教大意には「此の教の意は六道より外を明さざれば三界より外に浄土と申す生処ありと言わず又三世に仏は次第・次第に出世すとは云へども横に十方に並べて仏有りとも云わず(0930-03)」とある。
四天シテン 四天王のこと。帝釈の外将である。須弥山四面の中腹由揵陀羅山の四峰に住し、各一天下を守っている。序品において万眷属の天子と共に連なり、陀羅尼品においては法華経の行者の擁護を誓っている。
方位 働き
1、持国天、東、安民の働きをする。
2、増長天、南、不幸を免離する。
3、広目天、西、悪を呵責する。
4、多聞天、北、法を多聞して法座を守る、毘沙門天ともいう。
四天下シテンゲ 須弥山のまわりの四州。
四顛倒シテンドウ 迷いの衆生が常に正理を顛倒して見解すること。二意がある。
1、凡夫の四顚倒 世間の実相の非常を常・非楽を楽、非我を我、非浄を浄とする。
2、二乗・菩薩の四顚倒 実相の常を非常・楽を非楽、我を非我、浄を非浄とする。
四天王シテンノウ 四天のこと。
四天王寺シテンノウジ 大阪市天王寺区にある和宗の寺。聖徳太子が守屋を誅し、その冬に建立した。元興寺とともに日本最古の寺。
四道の聖人シドウノショウニン 仏の遺命により正しく仏法を弘めた人たち。四道には二義あり。
1、須陀洹・斯陀含・阿那含・阿羅漢、四果のこと。
2、初依・二依・三依・四依。
示同凡夫ジドウボンプ 仏が衆生を化導するため、凡夫と同じ姿を示し、自ら凡夫即極の現証をあらわすこと。日蓮大聖人のことである。
四土色心シドシキシン 四種の国土に応現する仏身をいう。宝塔品において十方分身の諸仏が来集し三度土田を変ずる。これに従って仏身もまた、同居士では劣応・方便土では勝応・実報土では報身・寂光土では法身と姿を現じたこと。
斯人行世間シニンギョウセケン 神力品の文「斯の人世間に行じて(能く衆生の闇を滅す)とある。斯人とは上行菩薩・大聖人のことである。
四念処シネンショ 天台の説を章安が記したもの。小乗を修するものが五停心観の次に修するところの観であり、四念処によって智慧を練磨する。
事の戒壇ジノカイダン 理の戒壇に対する語。広宣流布の時に本門の大御本尊を御安置奉るところ。
事の戒法ジノカイホウ 末法の衆生が唯一絶待に持つべき戒法。金剛宝器戒。大御本尊を受持することである。
慈悲ジヒ 慈は与楽の義で悲は抜苦の義。末信のものに御本尊を受持させることをいう。
尸毘王シビオウ 釈迦仏が因位のとき布施波羅蜜を行じたときの名。鷹に追われた鳩を助けようとして、我が身を施したとある。
四表シヒョウ 東西南北の四方。世界あるいは国家。
四部衆シブシュウ 比丘・比丘尼・優婆塞・優婆夷のこと。
四仏知見シブツチケン 開示悟入と同意。同項参照。
四分律シブンリツ 小乗律のなかの一つ。曇無徳羅漢が上座部律中から肝要な所を跋集した律本である。四度にわたって監修したので四分律の名がある。
四弁八音シベンハチオン 四弁は仏の有する四無礙弁、法無礙弁・義無礙弁・辞無礙弁・落説無礙弁、八音は諸機をして聞法を解悟させる仏の音声・言辞をいう。極好音・柔輭音・和適音・尊慧音・不女音・不誤音・深遠音・不竭音。
自法愛染ジホウアイゼン 自己の信ずる法に執着して他人の信ずる法を排斥すること。
四菩薩シボサツ 1、華厳経 法慧・功徳林・金剛憧・金剛蔵。
2、金胎両部の胎蔵界 文殊・普賢・弥勒・観音。
3、法華経迹門 文殊・普賢・薬王・観音。
4、法華経本門 地涌の菩薩の代表。上行・無辺行・浄行・安立行。
四無礙シムゲ 法無礙・義無礙・辞無礙・楽説無礙。仏の備えている徳のひとつで、何らさわりのないことをいう。
四無所畏シムショイ 仏・菩薩が説法するにあたって、四種の無所畏をうるゆえに怖畏するこころなく、勇猛にして安穏であることの徳をいう。
仏の四無所畏・増一阿含経や倶舎論にある。正等覚無畏・漏永尽無畏・説障法無畏・説出道無畏
菩薩の四無所畏、大智度論にある。能持無所畏・知根無所畏・決疑無所畏・答報無所畏
四無量心シムリョウシン 慈・悲・喜・捨の四心のこと。
慈=常に衆生を愛念し、常に安穏の楽事を求めて饒益する。
悲=衆生が六道のうちに種々の心身の苦を受けているのを愍念する。
喜=衆生をして楽いにしたがって歓喜を得せしめんこと。
捨=三種の心を捨て、ただ衆生を念じて憎まず愛せざること。
四門観別・見真諦同シモンカンベツ・ケンシンタイドウ 四門とは小乗の有門・空門・亦有亦空門・非有非空門をいう。小乗の悟りを得る方法は四門に分かれているが真諦を見ると、悟りを得るという点についてはいずれも同じであるということ。
遮会シャエ 遮はさえぎり、会は会通するの意。
舎衛国シャエコク 釈尊在世の頃の中インドにあったコーサラ国の首都(現在のサヘート・マヘートの地と推定される)。
舎衛の三億シャエノサンノク 億とは現在の単位で10万(一・十・百・千・万・億=10万となる)舎衛国90万家のうち30万は釈尊の教えを眼のあたりに聞き、30万は仏のいることを耳にしたが見たことはなく、30万は見たことも聞いたこともなかったという。
釈竭羅竜王シャカラリュウオウ 八大竜王の一つ。雨を供給する神でその宮殿は七宝をもって飾られ、天とことなることがないという。
釈子シャクシ 一往は釈尊の弟子。再往は久遠元初自受用身の弟子。
寂場ジャクジョウ 寂滅道場のこと。
釈尊の九横の大難シャクソンノクオウノダイナン 九横の大難の項参照。
釈提垣因王シャクダイカンニンオウ 帝釈天のこと。
迹中化他シャクチュウケタ 本地自行に対する語。釈迦仏法において色相荘厳の仏が世情に随順して法を説くこと。
折伏シャクフク 法を弘める方法で破折屈服の義
迹仏シャクブツ 本仏に対する語。
1、教に約して迹門の仏。久遠実成の釈尊が釈尊が垂迹して本無今有の一念三千、十界の理常住を説く仏。
2、体用本迹に約して凡夫は体の三身で本仏、仏は用の三身で迹仏。
3、諸経諸宗に通じて本地仏に対する垂迹化身の仏。大聖人以外はすべて迹仏となる。
寂滅道場ジャクメツドウジョウ 釈尊がはじめて煩悩を寂滅して無上等正覚を得た場所。
迹面本理シャクメンホンリ 天台は法華経迹門を面とし、本門を裏として理の一念三千を説いたことをいう。
迹門シャクモン 本門に対する語。法華経28品の前半14品。
釈門シャクモン 仏境界
迹化の菩薩シャッケノボサツ 本化の菩薩に対する語。法華経迹門までに来至した迹門の菩薩。
寂光土ジャッコウド 真の円仏、本仏の住処。本土ともいう。
寂光の本土ジャッコウノホンド 娑婆世界が即寂光土であるということ。御本尊を受持する者の住処。
遮那シャナ 毘盧遮那仏のこと。
娑婆世界シャバセカイ 釈尊が教化し主領する仏国土。
謝表シャヒョウ 謝り状。
捨閉閣抛シャヘイカクホウ 法然の選択集にある語。観経等の浄土三部経以外を捨てよ、閉じよ閣け、抛てとたて、法華経を誹謗した。
沙弥シャミ 梵語である。漢訳は息慈・息悪・行慈などという。十戒を受けた者の通称。
沙門シャモン 僧侶の事。善を勧めて悪を息むるの意。
沙羅林シャラリン 跋提河のほとり、釈尊入滅の地。
舎利シャリ 仏舎利のこと。骨身と訳す。遺骨のこと。生身の舎利・砕身の舎利という。法体をさすときは法身の舎利という。
舎利弗シャリホツ 釈尊十大弟子のひとり。智慧第一と称された。
十悪ジュウアク 10種の悪業の事。 殺生、偸盗、邪淫、妄語、綺語、両舌、悪口、貪欲、瞋恚、愚癡 のこと。
従因至果・従果向因ジュウインシカ・ジュウカコウイン ①従因至果は従因向果ともいい、因より果に至ること。真実究竟せる成仏の理を顕わせるなかで、特に迹門における説法としては迷いの衆生も修行の妙因により成仏の妙果を得ることを明かすこと。②従果向因とは果より因にむかうこと。下種独一本門の法門である。③信心の立場から御本尊を根本とした場合、仏道修行に励んで幸福になっていく姿は従因至果であり、その幸福になった本因は御本尊を信じたことにあり従果向因となる。
宗教の五綱シュウキョウノゴコウ 宗教批判の原理のひとつ。教機時国教法流布の先後のこと。講義録教機時国抄参照。
十玄ジュウゲン 華厳宗で説く十種の根本原理。一.同時具足相応門 二.一多相容不同門 三.諸法相即自在門 四.因陀羅網境界門 五.微細相容安立門 六.秘密隱見俱成門 七.諸藏純雜具德門 八.十世隔法異成門
九.唯心迴転善成門 十.託事顕法生解門
十号ジュウゴウ 仏の持つ十種の徳のこと。如来・応供・正徧知・明行足・善逝・世間解・調御丈夫・天人師・仏・世尊のこと。
周公旦シユウコウタン 周の文王の子で武王の弟。文王の死後、幼い成王を助け天下安泰の基をなした。
鶖子シュウシ 舎利弗のこと。
十四誹謗ジュウシヒボウ 譬喩品の文にある十四種の謗法。松野殿御返事に「悪の因に十四あり、一に慢、二に懈怠、三に計我、四に浅識、五に著欲、六に不解、七に不信、八に顰蹙、九に疑惑、十に誹謗、十一に軽善、十二に憎善、十三に嫉善、十四に恨善なり(1382-04)」とある。
十重禁戒ジュウジュウキンカイ 十重の罪を禁じ戒めること。殺生戒・偸盗戒・貪婬戒・妄語戒・酤酒戒・談他過失戒・自讚毀他戒・不慳生毀辱戒・瞋不受謝戒・毀謗三宝戒。
十住心ジュウジュウシン 弘法所立の真言宗の教判。一、異生羝羊心 二、愚童持斎心 三、嬰童無畏心 四、唯蘊無我心 五、抜業因種心 六、他縁大乗心 七、覚心不生心 八、一道無為心 九、極無自性心 十、秘密荘厳心。
従地涌出品ジュウジユツポン 法華経従地涌出品第十五のこと。地涌の菩薩の出現が説かれている。
十誦律ジュウジュリツ 小乗律のなかのひとつ。
十乗ジュウジョウ 十乗観法のこと。天台が摩訶止観で述べたもの。観不思議境・起慈悲心・巧安止観・破法遍・識通塞・修道品・対治助開・知次位・能安忍・無法愛。
十神力ジュウジンリキ 神力品にある。釈尊の十種の神力。、①出広長舌、②毛孔放光、③一時謦欬、④俱共弾指、⑤地六種動、⑥普見大会、⑦空中唱声、⑧咸皆帰命、⑨遙散諸物、⑩十方通同。
十善戒ジュウゼンカイ 十悪を犯さないこと。不殺生・不偸盗・不邪淫・不妄語・不綺語・不悪口・不両舌・不貪欲・不瞋恚・不愚癡。
十大弟子ジュウダイデシ 釈尊の10人の高弟。大迦葉・阿難・舎利弗・須菩提・富楼那・目揵連・迦旃延・阿那律・優婆離・羅睺羅。
十大部ジュウダイブ 日興上人が大聖人の重要御書として十抄を選出したもの。立正安国論・開目抄・報恩抄・撰時抄・下山御消息・如来滅後五五百歳始観心本尊抄・法華取要抄・四信五品抄・本尊問答抄・唱法華題目抄
十二因縁ジュウニインネン 三界における迷いの因果を十二に分けたもの。無明・行・識・名色・六処・触・受・愛 ・取・有・生・老死
十二入ジュウニニュウ 六根と六境であり、入とはその関係を意味する。六根=眼・耳・鼻・舌・身・意、六入=色・声・香・味・触・法
十二部経ジュウニブキョウ 仏教の経文の、形式上の類別を12に分けたもの。修多羅・祇夜・伽陀・尼陀那・伊帝目多・闍多伽・阿浮建摩・阿陀・優婆提舎・優陀那・毘仏略・和迦羅
十如是ジュウニョゼ 方便品の略開三顕一の文であり一念三千法門の出処である。諸法実相からはじまる。経文には「如是相。如是性。如是体。如是力。如是作。如是因。如是縁。如是果。如是報。如是本末究竟等」とある。
十八空ジュウハチクウ 般若経と法華経の十八空がある。
1、般若経十八空 內空・外空・內外空・空空・大空・第一義 空・有為空・無為空・畢竟空。無始空・散空・性空・自相空・諸法空・不可得空・無法空・有法空・無法有法空。
2、法華経十八空、安楽行品にある。不顛倒・不動・不退・不転・如虚空・如実相・不生・不出・無所有性・不起・無障・無名・無想・一切言語道断・実無所有・無辺・無量・無礙。
周武シユウブ 周の武王で西伯の子、殷を滅ぼし天下統一、周と号した。
十不善業ジュウフゼンゴウ 10種類の悪因をいう。身に三悪=殺生・偸盗・邪婬、口に四悪=妄語・綺語・両舌・悪口、意に三悪=貪欲・瞋恚・愚癡をいう。
十仏刹・十仏刹塵ジュウブツセツ・ジュウブツセツジン 仏刹とは仏土のこと、十仏刹とは十の仏土、三千大千世界をいう。十仏刹塵とは、三千大千世界を塵にした測り知れない数をいう。
従本垂迹ジュウホンスイジャク 「本従り迹を垂る」と読む。本とは本地、迹とは垂迹、仏・菩薩が本身は本従の地にあって衆生利益のためさまざまな境涯に応化身を示して化導すること。
十妙ジュウミョウ 天台が法華玄義で述べたもので、迹門・本門の十妙がある。
1、迹門の十妙 境・智・行・位・三法・感応・神通・説法・眷属・利益
2、本門の十妙 本因・本果・本国土・本感応・本神通・本説法・本眷属・本利益・本涅槃・本寿命
十無上ジュウムジョウ 天親菩薩の法華論に、法華経の七譬、三平等について釈しているのが十無上である。講義録法華取要抄 第四三五の二法を標す参照。
十喩ジュウユ 法華経が諸経で第一であることを薬王品で十の譬をあげて述べていること。山喩・水喩・衆星喩・日光喩・輪王喩・四果辟支仏喩・帝釈喩・大梵王喩・菩薩喩・仏喩。
十羅刹ジュウラセツ 鬼子母神の十人の子供。一切の衆生の精気を奪う悪鬼であったが、陀羅尼において、法華経の行者を守る誓いをってた。藍婆女・毘藍婆女・曲歯女・華歯女・黒歯女・多髪女・無厭足女・持瓔珞女・皇諦女・奪一切衆生精気
従藍而青ジュウランニショウ 天台の止観にある言葉。「青は藍より出でて藍よりも青し」とよみ、師匠以上に弟子は立派に成長 せねばならぬとの意。勉学精進の励みとして一般に普及している。
十六王子ジュウロクオウジ 大通智勝仏が出家した時の16人の王子。父王とともにそれぞれの地で法華経を弘めると誓った。第九が西方の阿弥陀如来であり、第十六が娑婆世界の釈尊である。
授学無学人記品ジュガクムガクニンキホン 人記品第九のこと。阿難に山海慧自在通王仏・羅睺羅に蹈七宝華如来・学無学の二千人には宝相如来の記別を蹈七宝華如来授けた。
授記ジュキ 十二部経のひとつ。仏が発心の衆生に対して、当来作仏の授記をする。仏が記別を授け給うことを言う。
授記品ジュキホン 五百弟子授記品第六のこと。四大声聞の当来成仏の事を六事に分けて分別している。譬説周はここで終わる。
儒教ジュキョウ 孔子・孟子を始祖とする思考・信仰の体系。紀元前五世紀ごろ興ったとされる。仏法の初門であるといわれているが 大聖人は現在ばかりを知って過未を知らない低級な外道であると断定されている。
宿縁深厚シュクエンジンコウ 凡夫の身としてこの世に生まれていた我等が、御本尊の信仰にはいることができ、しかも現世に即身成仏できることは、過去世の宿縁が深厚であったゆえである。
宿業シュクゴウ 宿縁とほぼ同意。過去世の身口意の業因により、今世に苦楽の果報をうけること。
宿種シュクシュ 過去世に植えられた仏種。末法の衆生の仏種は久遠元初にある。
宿習シュクジュウ 現世に福運を持って生まれたり、苦楽の生活をしなければならないという苦楽の果報は、過去世の善悪の行為が原因となっている、これを宿習という。
受決作仏ジュケツサブツ 仏より記別を受けて仏としての劫・国・名号が決定すること。成仏の印可を与えられること。
受決集ジュケツシユウ 天台宗寺門派の開祖、智証の著。彼が入唐して学びえた手記。
儒家・道家ジュケ・ドウケ 儒家は孔子の流れ、道化は老荘のながれ。ともに中国で発生した思想。
儒外内ジュゲナイ 1、儒は儒教、三墳・五典を源とし、老荘の道教もふくめて儒教とされている。
2、外は外道のことで、仏教以外の一切の思想・宗教をいうが、代表としてインド哲学の婆羅門を謂う場合がある。
3、仏教のこと。
守護付嘱シュゴフゾク 仏の付嘱の三義のひとつ。弘法を護る付嘱を守護付嘱という。
主師親シュシシン 一切衆生は皆、親に育てられ、師匠によって智を磨かれ、主人に養われるゆえに、尊敬・敬うものとして、大聖人は主師親を示されている。
受持即観心ジュジソクカンジン 受持とは法師品に説かれた五種修行のひとつ。末法においては御本尊受持を意味する。
観心とは我が己心を観じて十法界を見ること。己心を観ずるとは御本尊を信ずること、十法界を見るとは御本尊に対する信心である。
受持・観心とは一体であって別のものではないので、受持即観心という。
種子無上シュシシムジョウ 天親菩薩の法華論に説かれている十無上の一つ。法華経の種子が無上であることを説いたもの。
種熟脱シュジュクダツ 三益ともいい、仏が衆生の心田に成仏の種を蒔いてから解脱するまでの順序を3つに分類したこと。
1、種 下種益のこと。成仏得道の種を衆生の心田に蒔いて下すこと。最初に仏法と結縁させること。
2、熟 調熟益・成熟益のこと。蒔かれた種を熟し調えること。種々の手段を講じて修行の功があらわれてくること。
3、脱 解脱益のこと。熟した仏の種から茎が伸び成熟して開花するように、修行を完全にして円満なる証果を得て成仏すること。
種姓高貴シュジョウコウキ 生まれながら尊い家柄であるということ。
衆生所遊楽シュジョウショユウラク 寿量品にある文。「衆生の遊楽する所なり」と読む。御本尊を持つ種々が、その功徳により遊楽している姿をいう。
衆生無辺誓願度シュジョウムヘンセイガンド 「衆生の無辺なるを度せんと誓願す」と読む。四弘誓願のひとつ。菩薩が無量の衆生を生死の苦より救い尽くさんと誓うことをいう。
地涌千界ジユセンガイ 涌出品において大地より涌出た本化地涌の菩薩のこと。その数六万恒河沙とある。
修禅寺相伝日記シュウゼンジソウデンニッキ 伝教大師の著。止観大旨・法華深義を説く。
須扇多仏シセンダブツ 大品般若経に説かれている。須扇頭、須延頭、甚浄、極浄ともいう。菩薩を化導するために仏となり、半劫の間菩薩のために法を説き、記別を与えおわって滅度したといわれる。
須陀洹シダオン 小乗の聖者の位、四果のひとつ。
種脱相対シュダツソウタイ 五重の相対のひとつ。釈迦仏法=文上脱益と大聖人仏法=文底下種仏法の比較相対である。教機時国において、大聖人仏法が勝れている。
須達長者スダツチョウジャ 須達は梵語、訳して善与・善給などという。仏在世の舎衛国の長者である。仏法を厚く信じ、祇園精舎を作って仏に奉った。
修多羅シュタラ 修多羅は経のこと、その説くところ理にかない、機根に合する意。
修多羅黒論・修多羅白論シュタラコクロン・シュタラビャクロン それぞれ了義経・不依義経のこと。立正観抄には大智度論の文を引用して「「修多羅に依るは白論なり修多羅に依らざるは黒論なり(0528-03)」とある。
出世間シュツセケン 世間に対する語。世間を出ること。総じて仏門にはいることをいう。
出尊形の仏シュツソンギョウノホトケ 尊形を出た仏という意味で色相荘厳の仏に対して凡夫そのままの仏をいう。末法の御本仏日蓮大聖人のことである。
出離生死シュツリショウジ 釈迦仏法では三界六道を生死の迷いを離れることであるが、大聖人の仏法では生死即涅槃・即身成仏と、明らかに悟ること。生死は生命の実相の本質の姿をいう。
鷲山・鶏足ジュトウ・ケイソク 鷲山は王舎城の東北の霊鷲山のこと。鶏足は王舎城の西で迦葉の入定したところ。
儒道菩薩ジュドウボサツ 釈迦仏因位の時の名。瑞応本起経に説かれる。昔五茎の蓮華を五百の金銭で買い取り、定光菩薩を七日七夜供養したという。
地涌の菩薩ジユノボサツ 宝塔品より仏が滅後の弘教を勧進し、菩薩大衆は勧持品で滅後弘教の誓願を立てたが、涌出品にいたって「止みね善男子」と諸大菩薩の弘教を制止したとき、突然大地より涌出した菩薩のこと。釈尊の久遠以来の弟子で、本化の菩薩といわれる。本化の四菩薩のこと。
鷲峯・雙林の日月ジュホウ・ソウリンノニチガツ 鷲峯は霊鷲山、雙林は沙羅林で、それぞれ法華経及び涅槃経の説ところ。
須菩提尊者シュボダイソンジャ 須菩提とは梵語、須扶底・須扶提とも書く。空生・善吉・善業・善現等と訳す。釈尊十大弟子のひとりで舎衛国の長者・鳩留の子で空理に通じていたので解空第一と称せられる。
須弥シュミ 須弥山のこと。
須弥山シュミセン 妙高・安明と訳す。古代インドの世界観で中央に位置する山。高さは八万由旬といわれている。
樹木火ジュモクカ 仁王経の七難の第三難・諸火梵焼難のこと。日照りが続き大気が乾燥し、樹木から火が出る。自然発生の山火事のこと。
修羅と帝釈シュラトタイシャク 毘摩質多羅阿修羅王が乾闥婆大王の娘を娶って一子舍脂を生み帝釈はこれを妻としたが、後に舍脂は帝釈を嫉んで父の毘摩質多羅に讒言したので、修羅は帝釈の喜見城を攻めたために虚空から大刀輪が落ち下って修羅の四肢を切り落としたので、修羅はついに遁走して阿耨池の蓮の糸孔の中に隠れた。
寿量品の三妙合論ジュリョウボンノサンミョウゴウロン 仏自らの因果と初住の国土に約して時間・空間にわたって生命の真実の姿を明かされることを三妙合論という。寿量品に三妙が整足してとかれていることから寿量品の三妙合論という。
1、本 因 妙 我本行菩薩道 仏の境涯を得るための根本の原因・修行。
2、本 果 妙 我実成仏已来 仏の本体・本地。
3、本国土妙 娑婆世界説法教化 仏の所住の国土。
就類種・相対種ジュルイシユ・ソウタイシュ 就類種とは、同類種ともいい、原因と結果が同じ種類でなければならないとの前提にたって仏性を開発する仕方。相対種とは、敵対種ともいい、煩悩と菩提、迷いと悟り、染法と浄法、生死と涅槃、善と悪などの、相互に対立する異なった種類のもの。講義録17巻 始聞仏乗義 第一章 二種開会の名目と意義を明かすの項参照。
鷲嶺ジュレイ 霊鷲山のこと。
純円ジュンエン 純は二乗、三乗等の方便をおびないで一仏乗即身成仏の意、円は偏することなく円融円満に欠けることがないとの意。絶対成仏の高い教えをいう。
順縁ジュンエン 折伏を受けて素直に入信し、この世で功徳を受け幸福になる者。
順縁広布ジュンエンコウフ 逆縁広布に対する語。正法を素直に聞いて信心修行に励む衆生の多い広宣流布の姿。
順現業・順次生業ジュンゲンゴウ・ジュンジショウゴウ 順現業とは現在の世に作った業因が現在の世に業果となって報いる業。順次生業とは順次生ともいう。今生の次の未来の世、次の生のこと、順次に次第し無始無終に連続する生命活動に厳然と因果の理法が存する。順次生に向上と向下の二義がある。向上は正法を受持したための成仏の直道であり、向下は正法誹謗のため無間地獄に堕ちる未来世である。
順後業ジュンゴゴウ 前項の二つと合わせ三時業という。現在世になした業因が最来世以後に果となって現われる宿業。
純陀ジュンダ 釈尊の弟子、大工の子と言われる。釈尊は彼の家で入滅し、最後の供物を供養したのは彼だといわれる。
章安大師ショウアンダイシ 天台の弟子で師の論訳を結集した。天台三大部の聴受結集は彼によるものといわれている。
勝意比丘ショウイビク 師子音王仏の末法の時代に出現した謗法の僧。禁戒を護持し四禅四無色定を得て十二頭陀を行じていたが、喜根比丘が師子音王仏の末法に諸法実相の義を説いて世法を捨てなかったとき、その説を喜ばず衆僧のなかで謗り、生きながら地獄に堕ちた。
摂引門ショウインモン 一切の機をおさめて印導し、高きに誘うの門、真実の教えに導くべき真実の門。
盛焔ジョウエン 阿鼻地獄の火焔のさかんなこと。
勝応身ショウオウシン 応身とは衆生を救うために衆生の機根にしたがって応現する仏身をいう。勝応身と劣応身があり、勝応身は七宝菩提樹下に座して天衣をもって座となし、すぐれた応身を現じ、小身または大身の姿を示す。大乗の初門たる通教の仏。
正観ショウカン 邪観に対する語。中正真実なる観念・観法・観行・観慧等をいう。また止観の第六章までを方便・第七章が正観章となっている。成仏のことである。
貞観政要ジョウガンセイヨウ 唐の史臣、呉競のまとめた書、40編9巻の書、太宗か賢臣・魏微等と政治を論じた語を40門にわけて編録したもの。貞観は当時の年号。
正勘付嘱ショウカンフゾク 勧め励まして付嘱すること。題目の勧奨である。神力品で釈尊は上行菩薩に妙法蓮華経を付嘱し、滅後において受持を勧め励ましており、天台は文句でこの結要付嘱を称嘆・結要・正勧・釈勧と四つの付嘱に分類している。
調機調養ジョウキチョウヨウ 衆生の機根を調え、養い、熟せしむること。低い教えから高い教えへと導くことを調機といい、調機された衆生の機根をよくするため教化し養うことを調養という。釈尊が42年間阿含・方等・般若を説いて教導・養成したことを調機調養という。
承久の合戦ジョウキュウノガッセン 鎌倉時代の承久3年(1221)に、後鳥羽上皇が鎌倉幕府に対して討幕の兵を挙げて敗れた兵乱。承久の変、承久合戦ともいう。武家政権である鎌倉幕府の成立後、京都の公家政権との二頭政治が続いていたがこの乱の結果幕府が優勢となり、朝廷の権力は制限され、幕府が皇位継承などに影響力を持つようになる。大聖人は天皇側敗因を真言亡国の悪法を用いたためであるといわれている。
上宮太子ジョウグウタイシ 聖徳太子のこと。
定共道共ジョウグウドウグ 定共戒と道共戒のこと、共に三種戒のひとつ。定共戒は静慮律義とも訳し、禅定を修するなかに、自ら防非止悪の徳ある戒。色・無色戒に生まれる。道共戒は無漏律義とも訳し、見惑断の無漏道道の智慧を自ら備える防非止悪の徳。
昭君ショウクン 王昭君のこと。斉国王穣の娘、漢の元帝の官女。帝は後宮が多いので絵に書かせ、その絵を見て寵愛した。官女はみな画工に賄賂を贈ったが、王君は美貌を恃んでまかないしなかった。画工はこれを憎んで醜図にして帝にわたした。後に匈奴が攻めて美人を求めた時、帝は醜図の昭君を行かせたが、辞する折に昭君を見て帝は大いに悔恨したが及ばず、昭君は怨思を懐いて匈奴に行ったという。
貞元入蔵録ジョウゲンニュウゾウロク 唐の徳宗の貞元年中に、僧円照が勅命によって選んだ経巻の種目。
成劫ジョコウ 一つの世界が成立する期間。一つの生命が誕生し成長する期間。四劫の第一。
定業ジョウゴウ 生死の苦果を受けるのに定まった業因をいう。これは善悪の二ある。善の定業は楽果を受け、悪の定業は必ず苦果を受ける。
定光菩薩ジョウコウボサツ 燃燈仏のこと。釈尊が過去世の儒道菩薩のとき、五茎の蓮華をこの仏に供養した功徳で釈迦仏となったとある。
浄居天ジョウゴテン 色界18天の最上の5天。無煩天・無熱天・善見天・善現天・色究竟天のこと。阿那含・阿羅漢という悟りを得た声聞の住所とされている。五那含天ともいう。
定散ジョウサン 浄土宗で立てる行法。定善と散善の略。十六観を説き初めの十三観を定善・余の三観を散善という。
商山の四皓ショウザンノシコウ 東園公・綺里季・夏黄公・甪里先生の四人をいう。秦の暴政を商山に隠遁した隠君子である。漢の高祖のとき、高祖が如意太子を廃して戚夫人の子・趙を太子に立てようと欲した。如意太子の母はこれを憂慮して張良に謀り、この四人の隠君子を招請して如意太子の補佐役とした。如意太子が高祖に謁見したとき此の四人を従えてはいる。高祖は四人の年齢80余り威風堂々たる人物を見てこれがかねて崇めている商山の四君子であることを知り、この四人が補佐する太子の廃嫡の不可能なるを悟り、その決意を翻した。
生死一大事血脈ショウジイチダイジケツミャク 妙法蓮華経の略名である。生死とは生命、一大事とは妙法蓮華経、血脈とはこの一大事の妙法蓮華経は、久遠実成の釈尊=日蓮大聖人、皆成仏道の法華経=御本尊、我等衆生の生命の三つが全く差別ないということである。永遠に御本尊から離れず、広宣流布に向かって仏道修行に励むことを生死一大事血脈という。
小止観ショウシカン 天台の作、童蒙止観ともいう。大師の俗兄・陳鍼のために説いた。十章から止観を修するを説いている。
正直捨方便ショウジキシャホウベン 方便品の文「正直に方便を捨てて」と読む。釈迦の説いた法華経以前の40余年の諸経はすべて方便であり、真実ではないことを示している。
生死即涅槃ショウジソクネハン 生死とは迷い、涅槃とは悟り。この二つは一体のものであって不二であることをいう。同語に煩悩即菩提がある。
生死の河ショウジノカワ 煩悩に支配された迷いの生活、地獄から天界までの六道の生活をいう。
摂折二門ショウシャクニモン 仏法に誘引する二つの方法。摂受門と折伏門のこと。
1、摂受門 摂引容受の義で、相手の違法を容認しつつ次第に誘引していく化導。安楽行品にある。
2、折伏門 相手の謗法を破折し正法に帰伏せしめる化導。不軽品にある。
3、末法には折伏門を肝要とする。
小邪末覆ショウジャミフク 小乗教・邪教・未得道教・覆相教の四教の略。真実を覆い隠す教であるとの意。
生住異滅ショウジュウイメツ 四有為相ともいう。この四相に大小の別がある。
大の四相。
1、生の相 生命が母の胎内より生ずる。
2、住の相 世間に長じて住する。
3、異の相 美少年が白髪の老人になる。
4、滅の相 命が終わって死ぬ。
小の四相。色心両面に通じる。
1、生の相 生命は一つの縁にあうと一念が生ずる。
2、住の相 その一念が念々住する。
3、異の相 次の瞬間一念が変化してとどまらない。
4、滅の相 対境の縁が変化すると先の一念が滅する。
成住壊空ジョウジュウエクウ 四劫のこと。宇宙・生命その他一切のものの流転の方軌。四劫の項参照。
正宗分ショウシュウブン 仏教を講ずるついて、総じて、序分・正宗分・流通分にわける。正宗分とはその主たる教義の宣伝についての用意を明かした部分。
小乗・大乗ショウジョウ・ダイジョウ 乗り物にたとえ、少数を救うのを小乗・大勢を救えるのを大乗という。
清浄法行経ショウジョウホウギョウキョウ 菩薩が応現することを説いた経。儒教と仏教の関係が説かれている。後世の儒教学者は偽経ともいうが、孔子自身の儒教が仏法の初門をなしている。
生身得人ショウシントクニン 母より生じた肉体のままで、中道の無性法忍という境涯になったものをいう。無性法忍とは不生不滅の実相を忍和して決定安住する位。
生身の仏ショウシンノホトケ 法身の仏に対する言葉。五体をもって実在する仏。
常随給仕ジョウズイキュウジ 弟子が常に師に従い給仕うること。
証前起後ショウゼンキゴ 宝塔品の多宝の塔を二つに分けて訳した天台の語。
証前 多宝如来が法華経は真実であると証明したのは前10品・迹門の真実であるとの証明である。
起後 宝塔を開かんがために十方分身の諸仏を集め二仏並座して滅後の弘通を付嘱すべき地涌の菩薩を召して寿量品を説くことをいう。
浄蔵・浄眼ジョウゾウ・ジョウゲン 厳王品に説かれている。過去の世に雲雷音宿王華智仏という仏が出現していた。その時の王が妙荘厳王で夫人を浄徳夫人、二人の子供を浄蔵・浄眼といった。彼らは母とともに仏の教えを信じ父を折伏したが父は反対した。よって二人は母とともに大いに仏道修行に励み、ついに父を入信させて仏道を成就することができた。釈尊は薬王・薬上の二人が過去世の彼等であると説いている。
誠諦ジョウタイ 悟り。
青諦女ショウタイニョ 生提女とも言う。目連の母、慳貪のゆえに餓鬼道に堕ちた。目連が神通を得て初めてこれを知り、仏に請いようやく救うことができた。
称歎付嘱ショウタンフゾク 称歎して付嘱すること。付嘱の本体である本尊の功徳を歎ずること。
聖徳太子ショウトクタイシ 用明天皇の第二王子。廃仏派を破り我が国の仏法流布の礎となり四天王寺を建立した。
浄徳夫人ジョウトクフジン 浄蔵・浄眼の母、同項参照。
浄土三部経ジョウドサンブキョウ 念仏宗の依経としている三経。無量寿経・観無量寿経・阿弥陀経。いずれも方等部に属する経。
浄土の三師ジョウドノサンシ 中国浄土宗の祖、曇鸞・道綽・善導のこと。
浄土門ジョウドモン 道綽の安楽集の中にある文。法華経を除いた釈迦一切経を聖道門・浄土門に分け、浄土門である浄土に帰すべきであると説いている。これは邪義であるが彼はまだこの時点で法華経を誹謗していない。
商那和修ショウナワシユウ 商那は衣の名。付法蔵の第三、過去世に辟支仏が重病にかかって苦しんでいたとき心を尽くして看病しまた衣を供養した。この功徳によって生々世々彼は生まれながらにして商那衣を着ていたといわれている。
聖人ショウニン ①賢人より勝れている人の尊称。
②仏のこと。
小の三災ショウノサンサイ 穀貴・疫病・兵革のこと。
少病少悩ショウビョウショウノウ 仏の境涯では病気をしても少なく病み、煩悩も少ないという。
常不軽菩薩ジョウフキョウボサツ 法華経不軽品に説かれる菩薩。威音王仏の像法の末に出現して24文字の法華経にて礼拝行をたて一切衆生から杖木瓦石の迫害を受けた。大聖人は正法弘通者に対する迫害の構図の一貫性を示す文として各御書に引用されている。
生仏一如ショウブツイチニョ 衆生と仏とが一体になること、妙法によって即身成仏すること。
正法一千年の弘教ショウホウイッセンネンノグキョウ 釈迦から弘宣付嘱・伝持付嘱を受けた付法蔵の24人によって伝持弘通した1000年間をいう。前後500年に分け先の500年は解脱堅固・小乗教の弘通されるとき、後の500年を禅定堅固・ごくわずかの大乗経が弘通された時代。
正法眼蔵ショウホウゲンゾウ 禅宗で引用する大梵天王問仏決疑経に出てくる語。正とは正邪相対の正ではなく絶対中心の心体。法とは心体より顕現する万法、眼とは心体をもって事々物々を照知する能力、蔵とは心体は一切万法を含蔵するのをいっている。道元に同じ名の書がある。
正本堂ショウホンドウ 本門戒壇の大御本尊御安置の場所となるべき建物。謗法の僧の破壊によって、現存しない。
浄飯王ジョウボンノウ 釈尊の父で、インド迦毘羅衛国の城主。提婆達多の父・斛飯王の兄。
上慢の四衆ジョウマンノシシュウ 不軽品に説かれている。上慢とは七慢の一つ増上慢のこと。四衆とは比丘・比丘尼・優婆塞・優婆夷のこと。不軽菩薩を誹謗し地獄に堕ちたが、逆縁により不軽に救われた。
証明と舌相ショウメイトゼッソウ 宝塔品で出現した多宝如来が釈迦牟尼仏の説法は「皆是真実」と証明し、神力品で十方分身の諸仏が舌相梵天にいたって釈尊の所説が真実であると証明したこと。
正妙二本ショウミョウ二ホン 正法華経と妙法華経のこと。
杖木瓦石ジョウモクガリャク 杖木とは杖や棒などの類、瓦石は、瓦辺や石ころのこと。法華経の行者が折伏するときに受ける迫害。
声聞ショウモン 十界のひとつ。声を聞いて悟るという意味。インテリがこれにあたる。
声聞の十大弟子ショウモンノジュウダイデシ 釈迦仏の弟子の中でインテリ界の10人の弟子。舎利弗・摩訶目犍連・摩訶迦葉・摩訶迦旃延・須菩提・阿難・羅睺羅・富楼那弥多羅尼子・阿那律・優波離のこと。
少欲知足ショウヨクチソク 少欲は欲望が少ないこと。知足は少しを得て満足すること。真実の仏法者の在り方を示す。
常楽我浄ジョウラクガジョウ 釈尊は当時のインドの社会が現世主義・享楽主義であるのを見て、この世は苦・空・無常・無我であるから道を求めよと爾前経で説いたが法華経に至って、爾前経の義を捨て新たに常楽我浄と説いた。すなわちこの世は我も人も国土も本有常住であり清く楽しいものであると開顕したのである。御義口伝には「経に四導師有りとは今四徳を表す上行は我を表し無辺行は常を表し浄行は浄を表し安立行は楽を表す(0751-02)」とある。
浄瑠璃ジョウルリ 娑婆世界の東方にあるとする薬師如来の国土。
獐鹿ショウロク 鹿の一種。この鹿は他の者に追われて危険が迫ると、自分だけ助かることを望んで他の者を顧みない利己主義の譬に引用される。
摂論ジョウロン 無着菩薩の著・摂大乗論を依経とした宗派。のちに玄奘の法相宗に属した。
疏記ジョキ 妙楽の妙法蓮華経文句疏記の略。法華文句記・文句記などともいう。天台の法華文句の注釈書。
助行ジョギョウ 正行に対する語。正行の功徳を顕す修行をいう。唱題を正行とし方便品・寿量品の読誦を助行とする。
贖命重宝ショクミョウジュウホウ 涅槃経に説かれている譬。人が種々の宝を蔵していれば、もし賊が国を侵し、また悪王等にあうときは、その蔵の宝を出してその贖として命を助ける。それと同じように、涅槃の法門は命であり、この涅槃常住の法門が没するとき、諸仏の秘蔵たる前三教の法門をもって衆生の外道見を破り、仏性円常を保護する。
徐君ジョクン 呉の季札はかつて魯に使してその途中、徐を通過したが、そのとき徐の君は季札が持っているところの宝剣を好んだがあえてそのことをいわなかった。しかし季札は心にこれを知り、剣を贈ろうとしたが、上国に使する途中なので贈ることができなかった。帰途ふたたび徐を通過したが、徐の君はすでに死んでいた。季札は心約を重んじて、剣をその冡樹にかけて去ったという。剣を愛する人なりと想像される。
所化ショケ 能化に対する言葉。化導される者。人に約せば所化の弟子・所化の衆などという。所に約せば所居の士・所居の国なという。
疏釈ジョシャク 疏とは文義を注釈することをいう。釈とは論師・人師の釈した釈義。疏釈とは経論の文義に注釈を加えた釈義。
初住位の本因と久遠元初の本因ショジュウイノホンイントクオンガンショノホンイン 天台大師は法華文句の九に、法華経寿量品の「我本行菩薩道」の文を解釈して、本因初住としている。日蓮大聖人の仏法においては、久遠元初の本因妙を立て、天台の初住の本因と厳格に区別される。すなわち名字凡夫位において直達正観の事行の一念三千を説くのである。
序正流通ジョショウルツウ 教法を論述するとき序分・正宗分・流通分の三段に分けてその内容を展開していく方法。
初随喜ショズイキ 分別品に仏滅後の法華経修行の位の五品あるを明かす最初の位。
諸天の加護ショテンノカゴ 法華経には諸天善神が必ず法華経の行者を守護すると誓っている。代表的な文をあげる。
1、安楽行品 諸天昼夜に、常に法の為の故に、而も之を衛護す。
2、安楽行品 天の諸の童子以って給仕を為さん、刀杖も加えず、毒も害すること能わじ。
3、陀羅尼品 我等亦当に身自ら是の経を受持し読誦し修行せん者を擁護して、安穏なることを得、諸の衰患を離れ、衆の毒薬を消せしむべし
諸法実相ショホウジッソウ 法華経方便品の文。妙楽は「実相は必ず諸法・諸法は必ず十如・十如は必ず十界・十界は必ず身土なり」と訳している。すべての現象は一念三千よりでたのであり、諸法はみな妙法であるとの意。
初発心時ショホッシンジ 華厳経に「初発心の時便ち正覚を成ず」の文を引き、円教の菩薩が初発心の時より正覚を定ずるまでの長遠な修行をさす。
序品ジョホン 法華経全体の初めである「如是我聞」より始まる。
尸羅波羅蜜シラハラミツ 尸羅とは戒律のこと。六度・六波羅蜜の一つ。持戒の行。
四輪王シリンオウ 金銀銅鉄の四輪王で須弥山の四方にある東西南北の四州を統治する王、人間世界を統治し善政を布く王等の意。
四論シロン 竜樹の中観論・十二門論・大智度論の三論に提婆菩薩・世親菩薩共著の百論を加えて四論という。
地論ジロン 天親の十地経論によって立てられた宗派。開祖は慧光、のちに華厳宗に包含された。
身口意の三業シンクイノサンゴウ 身のなすところ、口の語るところ、意の思うところの三に悪を止め善を修すべきことを教える戒。
神功皇后ジングウコウゴウ 第14代仲哀天皇の妻。天皇が戦陣に病死せられたので、自ら男装して兵を率い、三韓を征した。凱旋の途上で生まれたのが応身天皇である。
信解品シンゲホン 法華経第四、譬説の中の第四の領解段である。
秦項シンコウ 秦の始皇帝の武将、項羽のこと。
身業読誦シンゴウドクジュ 法華経を身で読むこと。折伏の実践である。
真言三部経シンゴンサンブキョウ 真言宗の立てる依経、大日経・金剛頂経・蘇悉地経をいう。
真言宗シンゴンシユウ 中国密教が空海によって伝えられ、一宗として独立したもの。つぶさには真言陀羅尼宗という。また密教宗・曼荼羅宗・瑜伽宗・陀羅尼宗・三摩地宗ともいう。大日如来・金剛薩埵・竜猛菩薩等と相承して善無畏・金剛智・不空等にいたって説いている。権大乗に属する。
真言宗の千二百シンゴンシユウノセンニヒャク 真言宗でいう胎蔵・金剛両部の千二百余尊。
身子シンシ 舎利弗のこと。
真俗二諦シンゾクニタイ 真諦と俗諦のこと。真諦はまた勝義諦・第一義諦といい、俗諦は世諦・世俗諦という。諦はあきらかと読み、諦理・動かすべからざる理性・真理のこと。理について二諦を分ければ、俗諦は世間の浅き思想で真諦は真実の深い論理である。
震旦シンタン インドのこと。
身土シンド 身は正報で五陰世間・衆生世間、土は依報で国土世間を意味する。
陣那菩薩ジンナボサツ 大域竜と訳す。仏滅後1100年ごろ南インドの人、世親菩薩系統で因明正理論を著し、新因明を樹立した。
真如シンニョ 常住不変かつ平等なる万有いっさいの本体。すなわち南無妙法蓮華経である。
侵嬈シンニョウ 侵略すること。
心如工画師シンニョクエシ 華厳経の文「心は工なる画師の(種々の五陰を描くが如く一切衆生の中に法として造ざることなし)」とある。澄観はこの文を依拠として一念三千を自宗の義と立てた。これは邪義である。
秦王験偽の鏡シンノウケギノカガミ 秦の始皇帝が所有していたという鏡で、これに照らされるとその心の中がそのまま明らかになるという。照心鏡ともいう。
心破作七部シンハサシチブン 頭破作七分ともいう。精神錯乱の意。
心仏及衆生是三無差別シンブツギュウシュジョウゼサンムサベツ 旧訳華厳経にある、心と仏及び衆生との、この三つは全く差別がないとの意である。
新発意の菩薩シンポッチノボサツ 新たに菩提心を起こしたところの菩薩のこと。仏道修行を始めて日浅くいまだ不退位を得ることができない始行の菩薩。
新訳の訳者シンヤクノヤクシャ インドから仏教典が渡来して漢訳されたが唐の玄奘以前を旧訳といい、以後を新訳という。
神力品ジンリキホン 法華経如来神力品第21のこと。地涌の菩薩が釈尊の勅命を受けて弘通するところを説いた品である。
神力品の付嘱ジンリキホンンノフゾク 別付嘱ともいう。釈尊が上行菩薩に対して説いた四付嘱、称歎付嘱・結要付嘱・正勧付嘱・釈勧付嘱のこと。
塵労の疇ジンロウノタグイ 貧瞋癡を塵労という。塵によって労をなすゆえに塵労という。疇は人の集団。
すtop
随縁真如ズイエンシンニョ 不変真如に対する語。真如とは中道・法性・仏性・生命のこと。真とは真実・如とはそのありのままをいみする。縁に従ってその刻一刻と変化しゆく事象に対応した幸福への生命活動のこと。仏法を涌現することをいう。本門であり実践面・応用面をいう。
隨縁不変一念寂照ズイエンフヘンイチネンジャクショウ 隨縁とは随縁真如の智・不変とは不変真如の理を意味する。一念とは生命の究極であり、寂照とは妙法の異名である。講義録御義口伝 南無妙法蓮華経の事の項参照。
随喜功徳品ズイキクドクホン 法華経随喜功徳品第18のこと。随喜とは事理に随順して自他の喜びを意味す。五十展転の功徳が説かれている。
雖讃法華経還死法華心スイサンホケキョウゲンシホッケシン 伝教大師の秀句にある「法華経を讃むると雖も還て法華の心を死す」と読む。法相宗の慈恩の著「法華玄賛」の邪義を破折した文。その誤謬の根源は法華経・華厳経・大日経でも成仏できるとするもの、である。
随自意ズイジイ 随他意に対する語。仏の内証のそのままを説くこと。法華経のみが随自意である。
垂迹スイジャク 本地に対する語で「迹を垂れる」と読む。仏が衆生利益のため、種々のところに応化身を示す、初発得道の最初の本地をいう。
垂迹化他スイジャクケタ 「迹を垂れ他を化す」と読む。仏が本地から迹を垂れて他の衆生を化導すること。
水上輪スイジョウリン 水車のこと。
随他意ズイタイ 随自意に対する語。仏が衆生の機根に随って衆生の好むところに随って説法し、真実の門に誘引する教え。方便の低い教えである。
随方毘尼ズイホウビニ 随方とは地方に随うこと、毘尼とは戒。仏法の本質に違背しない限りその形式等は国情・地方の風習にしたがってよいとの戒律。
随力弘通ズイリキグツウ 各人の力に応じて全力を尽くして衆生を化導するため仏法を説くこと。
枢楗スウケン 扉のかんぬきのこと。仏法では肝要の意として用いる。
須頭檀王スズダンノウ 略して壇王。提婆品に出てくる。釈尊の過去における因位の修行中における一事跡で、正法を求めるために王位を捨て、阿私仙人に従い道を求め、果をとり水を汲み薪を拾い食を設けて、身をもって師の牀座となして千歳の間給仕し、その功徳によって成仏したとある。
数息観スウソクカン 五停心の一つ。出入りの息を数えて心想の散乱を停止する観法。
頭陀行ズダギョウ 身心を修治し衣食住に関する貪欲等を払い除く修行をいう。迦葉は難行苦行して頭陀第一となった。
頭破七分ズハシチブン 頭破作七分・心破作七分ともいう 陀羅尼品にある偈文。「(若し悩乱する者は)頭七分に破れん」と読む。精神の錯乱状態。
修利槃得スリハンドク 授記品にある。兄弟二人の名。釈尊の弟子でバラモンの子、兄を修利・弟を般得といい、共に愚鈍でどちらを呼んでも二人が返事する位であったが、釈尊に至心に信敬したため成仏し普明如来の記別を与えられた。
須利耶蘇摩三蔵スリヤソマサンゾウ 西域インド莎車国の王子の子。羅什三蔵の師。「仏日西山に隠れ遺耀東北を照す茲の典東北の諸国に有縁なり汝慎んで伝弘せよ」の言は有名である。
せtop
西域セイイキ さいいきとも読む。中国より西方の諸国の総称。中央アジアのこと。インドを含む場合と含まない場合がある。
聖一セイイチ 禅宗の僧、臨済宗京都東福寺の開山で名を弁円という。聖一は花園天皇より賜った国師号、北条時頼に禅戒を授けたといわれる。
西王母セイオウボ 中国の伝説の女神。女子で仙人となった者は皆従ったといわれる。崑崙山の苑にいるといわれ、苑にある桃は3000年に一回実るという。あい難き者の譬として引用される。
西夏セイカ インド西北パミール高原一帯。
西施セイシ 周代の一の美女。家が貧しく、近くの山で薪を拾い、若菜を摘んだりして老母に孝養を尽くした。また越王勾践に引き取られたが、越王勾践が呉に破れて後、夫差の許に送られた。後に夫差は西施に溺れて国を傾けるにいたった。
勢至菩薩セイシボサツ 大勢至菩薩・得大菩薩ともいう。権教の時は観世音菩薩に対して阿弥陀如来の右の脇士で智をあらわす。法華経では序品の時から名を連ね、宝塔品の時、阿弥陀仏と共に霊山会に参加し、不軽品では、対告衆となっている。
星宿変化の難セイシュクヘンゲノナン 薬師経の七難のひとつ。天体の運行に異変があったり、彗星が現われたりすること。
性善説と性悪説セイゼンセツトセイアクセツ 性善説は孟子が唱えた説で人間の本性は善であるとうい孔子の説を発展させたものである。性悪説は荀子の唱えた説で、人間の本性は悪としている。両者とも人間の本性を一面からみているに過ぎない。
斉朝の光統サイチョウノコウズ 南三北七の十師のうち北師三師の一人。恵光のこと。国統の忍にあったことから斉朝の名がある。菩提達磨と法論を行い誹謗したと伝えられる。
静謐セイシツ 静・太平・平和・安穏のこと。
清澄国師セイチョウコクシ 澄観のこと。唐代の五大山清澄寺に住し華厳宗第六祖といわれる。天台の教義を盗み華厳に入れた。
施戒慧セカイエ 布施・持戒・智慧のこと。六波羅蜜修行のなかの三つである。
世界の益セカイノヤク 四悉壇の利益であって世界の差別にあってことごとく施し大歓喜する利益を得せしめること。
施開廃の三釈セカイハイノサンヤク 一切経について、それを開示悟入するにあたり、施開廃の三重の深義があるのを施開廃の三重といい、解釈するのを施開廃の三釈という。施とは開の準備・廃とは開の結果・開会することを開という。本迹の両重がある。迹門は法のうえ・本門は仏のうえで釈し、本迹六義・本迹六釈という。
迹門の三義 為実施権・開権顕実・廃権立実
本門の三義 従本垂迹・開迹顕本・廃迹立本
これを蓮華で見る時は、蓮の実を守るために華が覆うのと華が開いて蓮の実が顕れるのと、華が落ちて蓮のみとなるのとの三義となる。譬喩蓮華を意味する。
施餓鬼セガキ 餓鬼に施す意。仏力・法力により、餓鬼に食を廻施すること。唱題が最高の施餓鬼供養である。
碩徳セキトク 高僧・徳望のある人。
是好良薬ゼコウリョウヤク 寿量品の文。三大秘法の大御本尊のこと。
世親セシン 天親ともいう。滅後900年ごろ、北インド健駄羅国の生まれ。バラモンの学者・憍尸迦の次男。無著菩薩の弟・小乗の論師であったが兄に論破され大乗に転じて千部の大綸師となった。
世世番番の成道セセバンバンノジョウドウ 久遠元初において名字凡夫位のまま当体蓮華を証得した釈尊が垂迹化他のために五百塵点劫の昔に本果第一番の成道を唱え、色相荘厳の仏身を現じて衆生を化導してよりその後、世世番番に順次仏として出現し、八相作仏の姿を現したことをいう。
世尊セソン 仏のこと。
雪山童子セッセンドウジ 講義録25巻日妙聖人御書 第三章 雪山童子の求道を説くの項参照。
絶待妙ゼッタイミョウ 相待妙に対する語。対比して取捨を定めるのではなく、最も高いところからすべてのものを包含し用いる立場をいう。
刹帝利セツテイリ 古代インドの四姓の一つ。国王・大臣等の支配階級は必ず刹帝利階級から出るとされる。
施鹿林セロクリン 鹿野苑のこと。釈尊が阿含経などの小乗教を説いたところ。
善財童子ゼンザイドウジ 華厳経に出てくる。母の胎に宿ったときから財宝が家中に満ちたことからこの名があるという。福城の豪商の子で,福城の東,荘厳幢娑羅林で文珠菩薩の説法を聞いて仏道を求める心を発し,その指導によって南方に110の城を訪ねて53人善知識を訪ねて遍歴し悟りを得たといわれる。また、勝熟の婆羅門の教えを受けた時、火聚に身を投じ、菩薩安住三昧を得たともいわれている。
宣示顕説センジケンセツ はっきり説き示すこと。
前四味ゼンシミ 爾前経のこと。
旃遮女の謗センジャニョノソシリ 九横の大難のひとつ。バラモンの旃遮女が鉢を腹に入れて、釈尊の子を身ごもったと誹謗した。
禅宗ゼンシュウ 中国梁代のインドの僧・達磨に始まる。四箇の格言には「禅天魔」とある。その理由、1、教外別伝と称して仏説に違背、2、不説に執して可説の大化を廃する、3、凡心を仏なりとうそぶいて教相を越却する、4、空見に偏して妙法実相の妙観を没する、5、久遠長寿の本仏釈尊を遵奉せざる。などである。
専修念仏センシュウネンブツ 日本浄土宗の開祖・法然が唱えた邪義。五種の正行中、特に称名の一行を正行として専ら修する義とする。
禅定堅固ゼンジョウケンゴ 五箇の500年の第二、正法の後半500年、主として法華経以外の大乗が流布している。
僭聖増上慢センショウゾウジョウマン 勧持品に説かれる三類の強敵の第三、最も手ごわい。極楽寺良観等。開目抄講講義第49章 三類の強敵を顕わす参照。
染浄の二法センジョウノニホウ 染法と浄法。染法は迷いとなり、浄法は悟りとなる。
善星比丘ゼンショウビク 釈尊が出家する以前の子である。出家する以前の子である。出家して仏道を修行し第四禅定を得、これが真の涅槃の境涯だと思い、後、苦得外道に近づいて退転し、かえって仏法を否定する邪見を起こし、仏に対しても悪心を懐いたために現身に地獄の大苦を受けた。闡堤比丘・四禅比丘の名もある。
善神ゼンジン 民族と国土および法華経を守護する神。
全身の舎利ゼンシンノシャリ 舎利とは遺骨・遺身のこと。全身と砕身の二種がある。埋葬の遺体を全身・火葬の遺体砕骨を砕身という。
千世界微塵センセカイミジン 大地微塵と同意語。無量無数をあらわす。
栴陀羅センダラ 主殺人と訳す。獄卒の輩・屠殺者の種類の総称。栴陀利ともいう。転じて身分の卑しい者。
旃檀センダン インド原産の香木、仏典にみられる旃檀は白壇のこと。
旃檀林センダンリン 旃檀は法華経の譬。旃檀林は法華経流布の国土を意味する。
善知識ゼンチシキ 悪知識に対する語。仏道を成ぜしめる同志・先輩。
選択集センタクシユウ 法然の著、選択本願念仏宗のこと。法華経を捨閉閣抛せよと書いて誹謗している。
千中無一センチュウムイチ 善導の言。往生礼賛にある。法華経に依り成仏する者は千人のなかに一人もいないと誹謗している。
禅天魔ゼンテンマ 四箇の格言のひとつ。禅宗の項参照。
善導ゼンドウ 中国唐代の浄土宗の僧。道綽の子、柳の木で自害を図った話は有名。
善悪無記ゼンアクムキ 三世諸仏総勘文抄に「心の外に善無く悪無し此の善と悪とを離るるを無記と云うなり、善悪無記・此の外には心無く心の外には法無きなり(0563-10)の文をまとめた語。
善男子ゼンナンジ 仏法を信ずる在家の男子。
千日尼センニチアマ 阿仏房の妻。賜書に千日尼御前御返事等がある。
前判・後判ゼンパン・ゴハン 釈尊一代の経教の爾前経のなかで、おのおの経々の勝劣を判じたものを先判とし、法華経において勝劣を判じたものを後判という。
阡陌センヒャク 大勢の人々。
千部の論師センブノロンシ 竜樹・天親のこと。
懴法センホウ 懺悔滅罪の法。
宣明センミョウ 天皇の言葉。
善無畏三蔵ゼンムイサンゾウ 真言宗三三蔵のひとり。唐の玄宗の時代に中インドから中国に入り大日経を釈した。
善友ゼンユウ 善知識となる友。
仙予国王センヨコクオウ 釈尊が昔、閻浮提において大国の王と生まれ、名を仙予といった。そのときにバラモンが正法を聞を誹謗しているのを聞いて即座に殺してしまった。この因縁によってそれより地獄に堕ちなかったという。
そtop
麤悪嫉恡ソアクシツリン 麤は粗い、嫉はねたみ、恡はケチの意。
雙観経相ソウカンキョウソウ 無量寿経のこと。方等部・浄土三部経のひとつ。雙巻経・雙観経・大無量寿経ともいう。阿弥陀の四十八願、安楽浄土への往生を説く。
荘厳己義ソウゴンコギ 自己の議論を理屈つけて立派な議論のように飾り立てること。
相似即ソウジソク 六即のひとつ。三障四魔を粉砕していく人。
相承ソウジョウ 相伝・付嘱のこと。相は相対・承は授承のこと。師弟相対して師より弟子へ、ただ一人の大導師を定めて民衆救済の大導師を伝授すること。血脈相承・師資相承ともいう。
増上慢ゾウジョウマン 四慢の一つ。最高の法および証を得ないのにこれを得たと思いたかぶること。
相待妙・絶待妙ソウタイミョウ・ゼッタイミョウ 天台の立てた教判。各経典を比較してその勝劣を判ずるのを相待妙といい、すべての経典が最高の教典に含まれると説くのを絶待妙という。
相伝ソウデン 師より弟子に法門を伝えること。
増長天王ゾウチョウテンノウ 四天王のひとり、帝釈天王の外将。陀羅尼品で他の三天とともに法華経の行者を守護すると誓っている。南方を守護し不幸を免離する働きを持つ。
僧統ソウトウ 僧の官職。僧都の位をいう。
増道尊生ゾウドウソンショウ 法華秀句に「道を高に増して生を尽損す」とある。法華本門の利益をいったもの。
惣の三段ソウノサンダン 一代一経三段と法華十巻三段をいう。講義録観心本尊抄第21章 一代三段・十巻三段を示す参照。
総罰ソウバツ 別罰に対する語。すべての人が受ける罰。原因は一国謗法にある。
総付嘱ソウフゾク ①神力品で地涌の菩薩の別付嘱に対して、嘱累品における一切の菩薩への付嘱を意味する。
②身延相承書のこと。
総別の二義ソウベツノニギ 総とは全体に対する意で、別とは個々に対する意である。御義口伝には「如来とは釈尊・惣じては十方三世の諸仏なり別しては本地無作の三身なり、今日蓮等の類いの意は惣じては如来とは一切衆生なり別しては日蓮の弟子檀那なり(0752-04)」とある。
正像一千年間の弘教ショウゾウイツセンネンカンノグキョウ 正法千年=小乗教・権大乗教が弘教された時代。
像法千年=権大乗経・法華迹門が弘教された時代。
草木成仏ソウモクジョウブツ 草木や土砂等非情の草木が成仏すること。回向の原理ともいえる。
草木世間ソウモクセケン 国土世間の事、非情界。
桑門ソウモン 沙門のこと。出家して仏道を行ずる者をいう。
蒼蝿・碧蘿ソウヨウ・ヘキラ 青ハエとつたかずら。立正安国論に転じて「蒼蝿驥尾に附して万里を渡り碧蘿松頭に懸りて千尋を延ぶ(0026-11)」とある。
雑乱ゾウラン 大網を失い本に背き、上下の秩序を乱すこと。
雙林最後ソウリンサイゴ 仏がネハンされたところ。
速疾頓成ソクシツトンジョウ 成仏のこと
俗衆増上慢ゾクシュウゾウジョウマン 勧持品の三類の強敵の第一。法華経受持のものに迫害を加える民衆。
即身成仏ソクシンジョウブツ 妙法を信ずることにより凡身のままで仏になること。
嘱累品ゾクルイホン 法華経嘱累品第22のこと。嘱累とは諸菩薩をわずらわして弘教を託宣することである。
麤語ソゴ あらい言葉。
祖師禅ソシゼン 禅宗三種の一つ。教外別伝・不立文字を立てる禅で、天魔の所為である。
蘇武ソブ 武帝の世に平和使節として匈奴へ派遣されそのまま拘束されたことで有名。
麁法ソホウ 粗い法・不完全な法・欠陥のある法。
撙節ソンセツ 互いに礼儀をもって敬い合うこと。
孫陀利の謗ソンダリノソシリ 九横の大難一つ。釈尊の徳望を妬んだ外道たちが、孫陀利 という女性をそそのかし、仏の会座に出入りさせたあと、殺害して祇園精舎に 遺棄したこと。
たtop
第一義悉壇ダイイチギシツダン 四悉壇のひとつ。真実の教えにはいらしむること。摂受・折伏のうちの折伏。
第一番成道ダイイチバンジョウドウ 本果妙の仏である釈尊が五百塵点劫において仏道を成じたこと。
大怨ダイオン 大怨敵のこと。
大覚世尊ダイカクセソン 釈迦牟尼仏の略名。
大経ダイキョウ 大涅槃経の略称。
体空・但中・不但中タイクウ・タンチュウ・フタンチュウノホウモン
1、体空 通教の当体即空の理。人でも物でも絶えず変化していくのだから実体ではない。仮にあるだけだという見方。
2、但中 別教所詮の理。空仮中の三諦のなかで空仮の二諦を除いて中道のみを論ずること。
3、不但中 円教所詮の理。空・仮を除かねば中道は立たずとはいわず、即空・即仮・即中の中道の理を空仮の二諦に即して説く。
第九の減・人寿百歳ダイクノゲン・ジンジュヒャクサイ 20小劫のなかの第9・人寿100歳のとき。
体外の権タイゲノゴン 仏の内証の実相実体の内を体内といい、その他に取り出すのを体外という。華厳経・阿含経等と億立して考えるときには体外の権教である。法華経が説かれた後に会入のうえで用いる権教は体内の権である。
醍醐ダイゴ 醍醐味の事。五味のなかで濃厚甘美な最上の味。転じて最第一の法華経を意味する。
太公タイコウ 太公望のこと。西伯・武王に仕えて大いに勲功があった。
大網タイコウ 網目に対する語、一切を支え持つ肝要。おおもとの意。成仏得道の教えである法華経は大綱であり、一切経は網目である。
対告衆タイコクシュウ 仏が説法する時の聴衆の代表者。
醍醐味ダイゴミ 醍醐のこと。
帯厳隔歴タイゴンキャクレキ 法華経の円融三諦に対する言葉。帯権とは権を帯する意で爾前の円教のこと。隔歴とは離れ隔たっている意で三諦隔歴という。
第三結要付嘱ダイサンケツヨウフゾク 神力品のなかで本化の四菩薩にふぞくすること。分段すると第一に菩薩が命を受ける。第二に仏が神力を現ず、第三に要を結んで付嘱することから第三結要付嘱という。
第三時の教ダイサンジノキョウ 法相宗では釈尊一代の経教を有教・空教・中道教の三時に分類する。有教は差別観を中心に
立てた教え、空教は空間を立てた教え、中道教は唯識中道を立てた教えをいう。
第三の教相ダイサンノキョウソウ 天台が法華経と爾前経との勝劣を判じた三種の教相のひとつ、本迹相対たる師弟の遠近不遠近譚の相をいう。大聖人の法門は種脱相待であり天台の法門の比ではない。
第三類ダイサンルイ 下種を覚知しない者、未発心の者をいう。過去に大通智勝仏が法華経を説いたとき聞いて信じて得道した者が第一類、中途で退転して権小の教えに落ちた者が第二類、全然信仰しなかった者を第三類という。
大士ダイシ 大菩薩のこと。
大師講ダイシコウ 伝教大師の報恩講。
対治悉壇タイジシツダン 四悉壇のひとつ。敵対治術の義、教えをもって一切衆生の煩悩の重病を除き、本有の菩提心を開き、仏知見に住ぜしめるをいう。邪心・悪心を対治すること。
大史蘇由ダイシソユ 周の昭王に仕えた人。瑞兆によって仏教の興隆を予言したという。
大集経ダイシツキョウ 方等部の経典、大集部所属の諸経を結集したもの。五箇の五百歳などが説かれている。
大事の難四度ダイジノナンシド 大聖人が受けられた四度の大難のこと。①文応元年(1260)8月27日松葉ヶ谷の法難②弘長元年(忉利天を1261)5月12日伊豆流罪③文永元年(1264)11月11日小松原の法難④文永8年(1271)9月12日竜口法難および佐渡流罪
帝釈タイシャク 釈提垣因のこと。忉利天と主として須弥山の頂の喜見城に住し他の三十二天を統領する。この天もまた法華経の会座に眷属二万の天子と共に連なり、梵天とともに法華経の守護を誓っている。
第十八願ダイジュウハチガン 阿弥陀仏48願中第18願。念仏往生のこと。ただし「五逆と誹謗正法の者を除く」とある。
大樹と神通ダイジュトジンツウ 大樹とは大樹緊那羅所同経、神通とは菩薩行・方便境・界神通変化経をさす。
大乗起信論ダイジョウキシンロン 起信論とも略す。馬鳴菩薩の著、大乗に対する正しい信仰を起こさせるために説かれた仏教書で、唯心論的傾向をおびている。
大小相対ダイショウソウタイ 五重の相対の第二。大乗と小乗の比較相対である。乗とは乗せるの義。
大進房ダイシンボウ 下総出身の門下の長老で、早くからの大聖人門下。熱原の法難の折に日興上人に怨嫉して退転、行智側について暴徒を指揮し、誤って落馬・死去した。法華経の現罰。
大石寺ダイセキジ 日興上人創建による唯一の大聖人血脈相承の寺院であったが、67世日顕により一大謗法の寺院となった。仏教史上最大の謗法である。
胎蔵界の曼荼羅タイゾウカイノマンダラ 真言密教で立てる両界漫荼羅のひとつ。理平等・実相法性をあらわしたもの。法華経に対すれば七重の劣である。
退大取小タイダイシュショウ 大乗の信仰を退けて小乗の信仰に落ちることをいう。大通結縁の第二類。舎利弗の60劫の退転等。
大智度論ダイチドロン 竜樹著・羅什の訳。摩訶般若波羅蜜経を注釈したもので、正には小乗教・傍には外道を破折している。
大通結縁ダイツウケツエン 三千塵点劫の昔、大通智勝仏の16王子が法華経を説いたことを大通覆講といい、その説法を聞いたことを大通結縁という。
大通結縁の第三類ダイツウケツエンノダイサンルイ 大通結縁は上項参照。第三類は同項参照。正法・像法時代の衆生がこれにあたる。
大通智勝仏ダイツウチショウブツ 化城喩品に説かれている。三千塵点劫の昔の仏、16人の王子がおり、第16王子が釈尊の因位である。
大通覆講ダイツウフッコウ 大通結縁の項参照。
大天ダイテン 仏滅後百年にインドに生まれた、自分の母と交わって父を殺し、母がまた他の男と交わるのを見て母を殺し、さらに阿羅漢を殺し、三逆罪を犯して、仏法を乱し、仏教界分裂の源となった。
体内体外タイナイタイゲ 仏の内証・実体を体内と言い、その外に取り出すのを体外という。法華経を説かれた後で、会入のうえで用いる権教は体内の権であり、三大秘法が建立された後に大御本尊を信ずる立場で用いる権、方便品・寿量品を読誦するのも体内の権である。同じ体内でも権は実に劣り、迹は本に劣る。体外の権教は邪教である。
大日ダイニチ 大日房能忍のこと。禅宗の僧。大日経・大日如来をさす場合もある。
大日如来ダイニチニョライ 真言密教の本尊。本地法身と加持受用身との二種の身があるとするが究極においては無二無別と説く。胎蔵界と金剛界の大日如来がある。東密では釈尊は大日如来の化身とし、台密では釈尊の異称を大日如来とするが。大日如来は本門の釈尊より七重劣るのである。
大日の三部経ダイニチノサンブキョウ 真言宗の依経、大日経・金剛頂経・蘇悉地経。
大の三災ダイノサンサイ 火災・風災・水災。
提婆達多ダイバダッタ 釈尊在世に、釈尊をはじめ多くの弟子たちを迫害した大悪逆の人、釈尊に背き阿闍世王をだまして父王を殺させ王位につかせ、また釈尊をも害しようとしたが、先に阿闍世王が仏罰を受け、先非を悔い釈尊に従ったので提婆達多は王に会おうとしたが王は提婆達多を追放した。彼は憤って門外にたっているとき蓮華比丘尼が出てきて彼の謗法を責めたので、彼は怒って蓮華比丘尼を打ち殺した。このとき大地がにわかに裂けてそのまま地獄に落ちたとう。提婆達多は仏法および釈尊誹謗の悪縁によって、法華経提婆品で天王如来の記別を受けている。
提婆達多品ダイバダッタホン 法華経提婆品第十二のこと二箇の諌暁(悪人成仏・女人成仏)を明かしている。
提婆菩薩ダイバボサツ 付法蔵第14迦那提婆のこと。迦那は片目の意、一眼を天神に供養したため片目になった。凶悪な外道によって殺害されたがその時「自分が殺されるのは先業の罪を消すためである」と言い残して死んだとの伝がある。
大悲経ダイヒキョウ 高斉の那連堕提耶舎の訳。五巻からなる。
大白牛車ダイビャクゴシャ 譬喩品に説かれている。三車譬喩のひとつ。牛車を唯一仏乗の法華経に譬えた。大宇宙を自由自在に飛びゆく車でしっかり信心をすれば自在に宇宙を闊歩できる譬である。
大法印ダイホウイン 印とは偽りない証、法印とは印のように誤りない仏法。大法印とは真実絶待の仏法。大御本尊のことである。
大宝坊・白鷺池ダイホウボウ・ビャクロチ 大宝坊は大集経の所説、白鷺池は大般若経四所十六会の中第十六の所説。これらの会座に種々の仏土から、無量無数の大菩薩が来集した。
大梵天王ダイボンテンオウ 色界十八天のひとつ。初禅天の第三の王、初禅天に住し娑婆世界を領す。この天のうちで初禅天の王のことをいう。仏を助け、仏の出世の時には説法を請う。
大摩訶衍ダイマカエン 大乗のこと。声聞・縁覚に対する菩薩。
大慢婆羅門ダイマンバラモン 釈尊滅後正法時代に生存していたバラモンの僧。
平頼綱タイラノヨリツナ 平左衛門尉頼綱のこと。終始、大聖人に敵対した幕府の実力者。
第六天の魔王ダイロクテンノマオウ 魔の領主。欲界・六欲天の頂上に住む。他化自在天のこと。正法に反対し成仏を妨げる働きをなす。
大論ダイロン 大智度論の事。竜樹菩薩が大般若経を釈したもの。
他国侵逼難タコクシンピツナン 三災七難のひとつ。他国からの侵略。
堕在泥梨ダザイナイリ 泥梨とは地獄の意。地獄へ堕ちること。
他受用身タジュヨウシン 世間の人情に順じて出現する仏・劣応身・勝応身など。
多造塔寺堅固タゾウトウジケンゴ 五箇の五百歳の第四像法の末の五百年。寺や塔が多く建てられた時代。伝教大師はこの時代の人である。
竜の口タツノクチ 鎌倉市腰越にある。文永8年(1271)幕府は大聖人をここで切ろうとしたが諸天の加護により切ることができなかった。大聖人発迹顕本の場である。
多宝如来タホウニョライ 東方宝浄世界に住む仏。「我成仏して後十方の国土に於て法華経を説く所あらば我が塔廟是の経を聴かんが為の故にその前に涌現して、為に証明となって讃めて善哉といわん」との誓いを立てている。
他方の国土タホウノコクド 娑婆世界以外の国土。
多宝の塔タホウノトウ 宝塔品に出てくる。釈迦・多宝の二仏並座し、十方分身の諸仏・迹化他方の大菩薩・二乗・人天等が連なって虚空会の儀式が行われたところ。講義録29巻阿仏房御書 第二章 宝塔の意義を明かすの項参照。
多宝仏タホウブツ 宝塔品で多宝の塔に乗って法華経の会座に出現して「皆是真実」と証明した仏。自ら法華経を説くことはなく、法華経説法の会座に必ず出現する仏。
多宝仏証明タホウブツショウメイ 宝塔品で「善き哉善き哉、釈迦牟尼世尊、能く平等大慧、教菩薩法、仏所護念の妙法華経を以って、大衆の為に説きたもう。是の如し、是の如し。釈迦牟尼世尊所説の如き、皆是れ真実なり」とある文をさす。
多宝湧現タホウユゲン 多宝如来が釈迦所説の法が皆是真実であることを証明するために多宝仏塔に乗って出現したこと。
多聞天王タモンテンノウ 四大天王の一つ、毘沙門天のこと。北方を護り、人を悩まさしめず、護世と称す。
陀羅尼ダラニ 梵語で総持と訳す、一字のなかに無量の義を総摂し、一義のなかに一切の義を任持するの意、悪を遮しよく善を持する。
陀羅尼品ダラニホン 法華経陀羅尼品第26のこと。五番の神呪がとかれている。
他力本願タリキホンガン 念仏宗でいう阿弥陀の本願力のこと。神や仏など自分以外の力を認めること。
達磨大師ダルマダイシ 中国禅宗の初祖、菩提達磨道法のこと。南インドの刹帝利種香至王の第三子。普通元年中国に入って武帝に謁したが用いられず、嵩山少林寺に入り壁に向かって座禅した。
弾呵ダンカ 弾は弾劾、呵は呵責の義。釈尊一代五時の仏教に対する天台教判のひとつ。方等部の教意。二乗の性をあばいているのをいう。
但空の理タンクウノリ 小乗教で説くところの宇宙観・森羅万象・一切の現象はただ空のみとする考え方。
断常二見ダンジョウニケン 外道の生命観である。断見と常見のこと。断見とは心身ともにこの一生を限りとして断絶し、再び生まれることがないという思想。常見とは身心ともに常住不滅であると説くが因果を説かぬ思想。いずれも偏見である。
断諸法中悪ダンショホウチュウアク 方便品の「 若し人仏に信帰すれば、如来欺誑したまわず、亦貪嫉の意なし、諸法の中の悪を断じたまえり」の文を引いて十界互具を否定する。すなわち仏界の悪を断ずれば仏界に余の九界を具すはずがないことになってしまう。
但中タンチュウ 別教で説くところの究極の理、次第の三諦とも但中の観ともいう。別教では空・仮・中の三諦を各別にあらわし、空仮の二諦を破って中諦を説くので隔歴の三諦ともいわれ十界互具を説かない。別教の但中の義は法華経の不但中の三諦に劣る。
断惑証果の二乗ダンナクショウカノニジョウ 惑を断じて聖果を証得した声聞・縁覚をいう。
歎異抄タンニショウ 浄土宗の教義の肝要といわれる他力信仰の勧信が八章にわたって和文で書かれている。親鸞の弟子が師の没後に異説や誤解が生じたのを歎き、耳に残る親鸞の言葉や法語っをつづったものといわれている。
湛然タンネン 妙楽大師のこと。
壇越ダンノツ 壇とは施主、越とは壇の功徳によって貧窮の海を越えることを意味している。
壇波羅蜜ダンハラミツ 六波羅蜜の一つ。布施波羅蜜のこと。
檀弥羅王ダンミラオウ 北インド罽賓国の王。邪見にして国中の寺塔を壊し、付法蔵第24の師子尊者を殺した。
ちtop
竹林精舎チクリンショウジャ インド五精舎のひとつ。摩伽陀国の王舎城の北にあった寺で、加蘭陀長者が大竹林の中に精舎を起こし仏に奉ったもの。
竹林の七賢チクリンノシチケン 後漢末期の不安定な世情を反映して、無為自然の老荘思想があこがれをもたれ、山林に閉じこもり大酒にふけり、奔放な談話を交わす清談が流行した。このなかの代表的な七人のこと。
智儼チゴン 中国華厳宗の第二祖。
智者チシャ 天台大師のこと。
地神五代チシンゴダイ 天照大神・天忍穂耳尊・瓊々杵尊・彦火火出見尊・鸕鷀草葺不合尊のこと。
中有チュウウ 四有(生有・死有・中有・本有)のひとつ。現在の生が終わり死んでから、次に再び生を受けるまでの中間。
紂王チュウオウ 殷の紂王の項参照。
中国への仏教伝来チュウゴクヘノブツキョウデンライ 一般には釈迦滅後1015年迦葉摩謄と竺法蘭が永平10年(前0067)後漢の都・洛陽にきて、仏像経巻を伝えたのが初伝とされる。異説もある。
仲尼・顔回チュウジ・ガンカイ 仲尼は孔子・顔回は孔子の第一の弟子。
中道実相チュウドウジッソウ あらゆる現象の本質・真実の相のこと。一念三千の妙法のこと。
中道主義チュウドウシュギ 最高唯一の哲学である大聖人の色心不二の生命哲学を根底として、生命の尊厳を基調として一切の思想を統一包含し人類を救済する大哲理・人間主義のこと。
中論チュウロン 竜樹の著・三論のひとつ。
重華チョウカ 中国大古の舜王のこと。至高の人であったが、父は頑愚で後婦の意を用いたびたび舜王を殺害しようとしたが果たせず。それでも尚、父に孝養を尽くしたといわれている。
澄観チョウカン 中国唐代の華厳宗の僧。五台山清涼寺に住し華厳を弘めた。清涼国師ともいう。
超高チョウコウ 趙高のこと。秦の始皇帝および二世皇帝の時の奸人。
長舌チョウゼツ 仏の持つ32相の一つ。広長舌のこと。
調達チョウダツ 提婆達多のこと。同項参照。
張良チョウリョウ 漢の人、前漢創業の功臣。三傑の一人。
鎮護国家の道場チンゴコッカノドウジョウ 天子本命の道場とも王城鎮護の道場ともいわれ国家安泰のため祈禱し経を読誦するための寺院。仏法の習いとして都の東北に建立される。インドでは霊鷲山・中国では天台山・日本では比叡山。
つtop
通教ツウキョウ 天台の教判のなかで化法の四教のなかの第二、大乗の初門では、蔵教にも通じ別教にも通じるので通教という。
通力ツウリキ 自由自在に通達する力をいう。神通力ともゆう。
塚原三昧堂ツカハラサンマイドウ 大聖人が文永8年(1271)11月11日から翌文永9年(1272)4月2日まで7過ごされた流罪地。一間四面のあばらやで、雨・雪のはいりこむひどい所であった。
筒御器ツツゴキ 竹筒を利用して器にしたもの。
犬神人ツルメソウ 祇園・八坂神社の奴僕で、平素は沓・弓剣を作って生計をたて、祭礼の時には神輿の前にいって道を清めたり、清掃・警護を行としていた。
てtop
剃頭の師テイトウノシ 受戒の師のこと。
丁蘭テイラン 孝行の人。中国の伝記等にある。幼い時に母を失い、15の時に母の木像を刻み、人々の軽蔑にも屈せず、生母のように仕えた。
弟子分帳デシブンチョウ 日興上人が弟子分・俗弟子・在家弟子等に区分され・御本尊を下付した人の氏名・住所・信心状態を記したもの。
天界テンカイ 十界のひとつ。細別して三界二十八天がある。 思うとおりになって、喜びを感じている状態をいう。
伝教大師デンキョウダイシ 最澄のこと。比叡山延暦寺の開祖、迹門の大乗戒壇建立・南都六宗の破折等の業績がある。
天月・池月テンゲツ・チゲツ 天月=天にある月の実態、池月=天月が水に映った影。天台大師は本門を天月・迹門を池月にたとえ、迹門を実体のないものとしている。
諂曲テンゴク 心がひねくれへつらうこと。
天竺テンジク インドのこと。月氏国ともいう。
伝持付嘱デンジフゾク 仏が説いた法を弟子が令法久住のため相伝していくこと。
天子魔テンシマ 三障四魔のひとつ。第六天の魔王の所作によるもの。社会生活の中で権力者の身に入って仏道修行者を迫害するもの。大聖人御在世時の平左衛門尉。
転重軽受テンジュウキョウジュ 「重きを転じて軽く受く」と読む。過去世の重い罪業によって、今世だけでなく未来世にわたって重い苦しみの報いを受けてなくてはならないのを、現世に正法を信じ実践のする功徳徳力によって重罪を消滅させること。
天照太神テンショウダイジン 国土の安全を守る神。
天親テンジン 世親ともいう。仏滅後900年ごろインドに出現し、「千部の論師」といわれ大乗仏教の興隆に努めた大論師。
天神七代テンジンナナダイ 日本神世の最初に天上にあった神。日本書記では以下のようにある。1.国常立尊 2.国狭槌尊 3.豊斟渟尊 4.泥土煮尊・沙土煮尊 5.大戸之道尊・大苫辺尊 6.面足尊・惶根尊 7.伊弉諾尊・伊弉冉尊。
天台過時の迹テンダイカジノシャク 天台が像法時代に法華経を弘通したことをいい、末法には過去の法で功徳がないことをいう。
天台座主テンダイザス 日本・天台宗・比叡山延暦寺の管主。
天台沙門テンダイシャモン 天台の弟子であるということ。
天台宗テンダイシュウ 中国では天台大師・日本では伝教大師を開祖とする像法時代の正法。
天台真言宗テンダイシンゴンシユウ 台密ともいう。第三代座主慈覚・五代座主智証が天台宗の正統を濁して、大日経と法華経を比較して「理同事勝」の邪義をかまえ、叡山を密教化したことからこの名がある。
天台大師テンダイダイシ 中国天台宗の開祖。南三北七の邪義を破す。著書に法華玄義・法華文句・摩訶止観がある。
天台大師講テンダイダイシコウ 天台大師の報恩講。入滅の11月24に行われる。
天台法華宗年分学生式テンダイホッケシユウネンブンガクショウシキ 伝教大師の山家学生式のひとつ。伝教は叡山に戒壇建立を志、学生式三篇を上表して許可を請うた。この学生によれば毎年2人の学生を選び年分度者として12年間、止観・遮那の両行を研修させるという制度である。
天王如来テンノウニョライ 提婆品で提婆達多が記別を受けた来世の如来号。
天変地夭テンペンチヨウ 自然界の変動によって起こる災害。
転法輪テンポウリン 仏の教えを法輪といい、教を演説するのを法輪と転ずること。
添品法華テンポンホッケ 法華経六訳のなかのひとつ。闍那崛多と達磨の共訳による。誤りの多い書と言われている。
天魔波旬テンマハジュン 悪魔のこと。
天竜テンリュウ 天神と竜神。天神とは天神地祇・梵天四王等。竜神とは竜王やその部衆
転輪聖王テンリンジョウオウ 転輪王・輪王ともいう。立派な指導者のこと。
とtop
当位即妙トウイソクミョウ そのままの位が、即仏の位であるということ。当位とはそのままの位、妙とは妙覚のことをいう。
堂宇ドウウ 殿堂・堂のこと。
等覚一転名字妙覚トウカクイッテンミョウジミョウカク 、釈尊の法華経では等覚位までしか説いていない。南無妙法蓮華経によって妙覚の仏になるのである。
道鏡ドウキョウ 奈良時代の法相宗大和葛城山の僧。孝謙天皇によって法王の位を授与され、八幡の神託を偽って帝位を奪おうとしたが、和気清麻呂に妨げられた奸臣。光仁天皇即位のとき、地位を奪われた。
当詣道場トウケイドウジョウ 「まさに道場に詣る」と読む。道場とは御本尊を受持するところ。即身成仏の義である。
唐虞の国トウグノクニ 唐虞とは唐堯・虞舜の二世をさす。繁栄した幸福の世とされている。
同居士ドウゴシ 四土のなかのひとつ。凡聖同居士という。凡夫も聖者も同じく住する国土。爾前経では浄土と穢土を立て分けている。
東寺トウジ 京都師南区九条町にある真言宗東寺派の寺院。嵯峨天皇より弘法が賜った寺院。
道士ドウシ 老子や荘子が説いた道教を弘める者。
導師ドウシ 衆生を正しく仏道に導引する師。
道慈ドウジ 大和大安寺の三論宗の第三祖。
道綽禅師ドウシャクゼンシ 中国念仏宗の第二祖。
動執生義ドウシユウショウギ 執着している心を動揺させて、疑いを生ぜしめ会得させる化導の一方法。
東春トウシュン 妙楽大師の弟子である智度法師が著した書「天台法華疏義纘」のこと。
道昭ドウショウ 日本・法相宗の開祖。
刀杖瓦礫トウジョウガリャク 刀・杖・瓦・礫で増上慢が法華経の行者を迫害すること。三類の強敵の第一類・俗衆増上慢にあたる。
闘諍言訟トウジョウゴンショウ 五箇の五百歳の第五、末法の初めの五百年。白法隠没の時である。
東条左衛門尉景信トウジョウサエモンノジョウカゲノブ 大聖人の正法に激しく反対した。文永元年(1264)11月11日の小松原法難の張本。
同生同名ドウショウドウメイ 人が生まれた時から常に両肩にあり、善悪の行動をすべて天に報告し、またその人を守護するともいう。俱生神ともいう。
刀杖の難トウジョウノナン 勧持品にある。末法の法華経の行者が受ける難。小松原法難・竜の口法難等。
刀杖不加トウジョウフカ 安楽行品にある。刀や杖で迫害を受けないこと。諸天善神に守護されること。
刀尋段段壊トウジンダンダンネ 普門品の文。「刀尋いで段段に壊れなん」とある。七難をまぬかれる功徳をあらわすなかのひとつ。
道邃和尚ドウズイオショウ 天台より七代の法孫で、中国天台宗の正統を継いだ。伝教大師に天台法門の奥義を伝えた僧。
刀星トウセイ 刀は刀斗すなわち柄のついた鍋のこと。星座の形がこの鍋に似ているからこの名がある。
道宣ドウセン 中国・南山律宗の僧。玄奘の翻経を助けた。
道善房ドウゼンボウ 清澄寺の住僧・大聖人幼少修学時の師。臆病であったため、本心から大聖人の弟子になれなかった模様。
同体異心ドウタイイシン 異体同心に対する語。体は同じで心が異なること。
東大寺トウダイジ 奈良市にある華厳宗の寺院
当体蓮華トウタイレンゲ 宇宙の森羅万象。一切の現象が当体蓮華であり、妙法である。別していえば、大聖人の仏法を信ずる者、さらに大聖人のみが当体蓮華である。
唐の東・羯の西トウノヒガシ・カツノニシ 唐は中国・羯はカムチャッカ半島を指すと思われる。日本国のこと。
刀兵劫起トウヒョウコウキ 兵乱が起こること。
当分跨節トウブンカセツ 当分はそのままの意、跨節一関一節またがって一重立ち入ったところの意。
東方如来トウホウニョライ 薬師如来のこと。
東方の鷲王トウホウノガオウ 鷲王とは仏の異名。東方の鷲王とは薬師如来のこと。
東密トウミツ 弘法が立てた真言宗。
等妙トウミョウ 別教が立てた52位のうち、第51位の等覚と52位の妙覚のこと。
同名同生の天ドウミョウドウメイノテン 具生神のこと。同生同名の項参照。
道門増上慢ドウモンゾウジョウマン 三類の強敵の第二。道門とは僧侶を意味する。
動踰塵劫ドウユジンコウ 通教の菩薩の修行の期間をいう。
当来の世トウライノヨ 未来世。
忉利天トウリテン 欲界六天の第二天、帝釈天はこの天の主である。
時トキ 正像末の三時のこと。今は末法である。
富木常忍トキジョウニン 講義録16巻 富木殿について項参照。
得一トクイチ 徳一とも書く。法相宗の僧。伝教大師を難じて、舌が七つに裂け死んだと伝えられている。
犢子トクシ 付法蔵の外道の人名。小乗経を学び小乗の理に迷って破仏法の説を立てた。
読誦雑行ドクジュゾウギョウ 浄土宗の立てる義。五種の雑行のひとつ。往生浄土の経以外を読誦すること。これは邪義である。
読誦多聞堅固ドクジュタモンケンゴ 五箇の五百年の第三。像法の初めの五百年。経文を読んだり講説を聞くことが盛んに行われた時代。
徳勝童子トクショウドウジ 無勝童子とともに、仏に土の餅を供養した。未来世の阿育大王といわれている。
徳政トクセイ 国主等がおこなう慈善事業。
禿人トクニン 禿とは髪毛のない人。食うために出家した偽坊主のこと。
徳薄垢重トクハククジュウ 寿量品にある。「(小法を楽得る)徳薄垢重の者」とある。善根のない、罪業の深い者の形容。
毒発等の一分ドクホツトウノイチブン 毒が体内にあればいつ発して死ぬかもしれないところから、爾前経を聞いて過去世の法華の下種を覚った者を毒発の一分と譬えた。
得無生忍トクムショウニン 無生忍の悟りを得ること。
杜順トジュン 随の文帝、唐の太宗より受け華厳経を弘めた僧。
都率天トソツテン 六欲天のひとつ、欲界第四天のこと。弥勒は補処の菩薩としてこの天にありとされている。
都率の内院トソツノナイイン 弥勒菩薩の浄土のこと。
独覚ドッカク 縁覚のこと。
毒鼓の縁ドックノエン 毒鼓とは毒薬を塗った太鼓のこと。折伏を受けて反発したことが縁で地獄に堕ちるが法華経に縁したことにもなるので、その罪を滅し終えて再び御本尊に巡りあい成仏できることをいう。
兜羅緜トロメン 綿花のこと。成仏の体にたとられる。
頓教トンキョウ 化儀の四教のひとつ。誘引の手段を取らずに率直に大乗を説くことをいう。
貧瞋癡の酒ドンチンチノサケ 三毒が衆生を迷わすのは、あたかも酒が人を酔わせ、本心を奪われているようなものであるというたとえ。
曇無慚ドンムザン 中インドの人。始め小乗教を学び、後に大乗に帰依した。大般涅槃他を訳した。
曇鸞ドンラン 中国南北時代の僧。浄土宗の開祖。往生論註を著す。
なtop
泥洹の夕ナイオンノユウベ 最後の説法の時。
内外の賊起りナイガイノゾクオコリ 自界叛逆難のこと。内とは内戚・外とは外戚。
内鑒冷然ナイカンレイネン 心の中ではじゅうぶん知っているが、外に向かっては言いださないこと。
内熏外護ナイクンゲゴ 一切衆生の生命に内在する仏性が自己の内から動き出し薫発して、仏性を覆い隠すもろもろの妄念を払いのけて顕現することを内熏といい、この内薫は自己を護り助けて成仏の境涯を悟らせるから外護という。
内証の寿量品ナイショウノジュリョウボン 三大秘法の事行の一念三千の南無妙法蓮華経をいう。
名越家ナゴエケ 北条朝時一門のこと。執権北条長時の次男。鎌倉市名越に住していたのでこの名がある。東条の郷の領主。朝時の妻を大尼・その孫、公時の嫁を新尼という。
七つの畏るべき難ナナツノオソルベキナン 仁王経の七難のこと。三災七難の項参照。
那由佗劫ナユタコウ インドにおける大数の名目で極大を意味する。万億・千億・数千万ともいわれている。
南閻浮提ナンエンブダイ 須弥山の四州のなかで南に位置する州。全世界を意味する。
南岳大師ナンガクダイシ 中国・南北朝時代の法華経の持者。天台大師の師。
輭語ナンゴ やわらかい語。
南三北七ナンサンホクヒチ 中国・南北朝時代の宗派。江南に三派・江北に七派あった。すべて天台によって破られている。
南条時光ナンジョウトキミツ 講義録35巻上野殿について 参照。
難信難解ナンシンナンゲ 法師品に「(我が所説の経典、無量千万億にして、已に説き、今説き、当に説かん。而も其の中に於いて、此の法華経、最も為れ)難信難解なり」とある。法華経は信じ難く解し難いとの意。
難陀ナンダ ①孫陀羅難陀のこと。釈尊の異母弟。
②唯識十大論師の一人。
南斗ナント 南斗六星ともいう。いて座の上半身と弓の一部からなる6つの星の集まり。北斗七星に対してこの名前が付いた。南北は天球上の南北であって地平から見える方位ではない。二十八宿の斗宿の別名。
南都ナント 古都・奈良のこと。
南都七大寺ナントヒチダイジ 奈良の大寺院。東大寺・興福寺・法隆寺・薬師寺・大安寺・元興寺・西大寺のこと。
南都北嶺ナントホクレイ 南都は奈良七大寺をいい、北嶺は比叡山延暦寺を意味する。
南都六宗ナントロクシュウ 華厳・法相・三論・俱舎・成実・律宗のこと。いずれも伝教大師によって破られている。
にtop
二界八番ニカイハチバン 法華経の説法に連なった三衆の第三の二界八番の雑衆。二界とは欲界と色界、八番とは欲界天衆、色界天衆、竜王衆、緊那羅衆、乾闥婆衆、阿修羅王衆、迦楼羅衆、⑧人王民衆の雑衆のこと。
二経一法ニキョウイッホウ 法華経と般若経の二経は、名は異なっているが同じ一法であるという中国・三論宗の開祖・吉蔵の邪義。
二教論ニキョウロン 弘法の顕密二経論のこと。釈尊の顕教は劣り、大日の密経は勝れるとする。これは邪義である。
肉眼ニクゲン 五眼のひとつ。普通の人間の眼。
日向記ニコウキ 御講聞書のこと。
而強毒之ニゴウドクシ 天台の法華文句にある文「而も強いて之を毒す」と読む。妙法を聞くのを好まない者に対して強いてこれを説いて毒心を起こさせること。
二箇相承ニコソウジョウ 身延相承書と池上相承書のこと。
二箇の諌暁ニコノカンギョウ 提婆品にある。悪人成仏と女人成仏のこと。
二箇の大事ニコノダイジ 開目抄にある迹門理の一念三千と本門事の一念三千。
二十逆罪ニジュウギャクザイ 八逆罪とは、謀反・謗大逆・謀叛・悪逆・不道・大不敬・不孝・不義、七逆罪とは出仏身血・殺父・殺母・殺和尚・殺阿闍梨・破羯磨転法輪僧・出仏身血・殺聖人、五逆罪とは殺父・殺母・殺阿羅漢・出仏身出血・殺聖人合わせて二十逆罪となる。
二十行の偈ニジュウギョウノゲ 勧持品の偈文の部分。三類の強敵が説かれている。
二十五有ニジュウゴウ 三界六道を25種に分けたもの。
欲界の四趣 地獄・餓鬼・畜生・修羅。
四州 東弗婆提・西瞿耶尼・南閻浮提・北鬱単越。
六欲天 四天王・三十三天・夜摩天・兜率天・化楽天・他化自在天。
色界の 大梵天。
四禅 初禅天・二禅天・三禅天・四禅天。
無想天・那含天。
無色界の四天 空処・識処・無処有処・悲想非非相。
二十五法ニジュウゴホウ 摩訶止観の第六方便章に出てくる25の方便。
具五縁 持戒清浄・衣食具足・閑居静処・息諸縁勝・近善知識。
呵五欲 色・声・香・味・食。
棄五蓋 貪欲・瞋恚・睡眠・掉悔・疑。
調五事 調心・調身・調息・調眠・調食。
行五法 欲・精進・念・巧慧・一心。
二十八宿ニジュウハッシュク 28の星座の名前。
東方青龍 角・亢・氐・房・心・尾・箕。
北方玄武 斗・牛・女・虚・危・室・壁。
西方白虎 奎・婁・胃・昴・畢・觜・参。
南方朱雀 井・鬼・柳・星・張・翼・軫。
二十四字ニジュウヨジ 不軽品にある。不軽菩薩の24字の法華経。「我深敬汝等 不敢軽慢 所以者何 汝等皆行菩薩道 当得作仏」「我深く汝等を敬う敢て軽慢せず所以は何ん汝等皆菩薩の道を行じて当に作仏することを得べし」と読む。
二十四番勝劣ニジュウヨバンショウレツ 本因妙抄にある。大聖人の仏法と法華経を比較すると。文底仏法が24項目にわたって勝れている。
二種の生死ニシュノショウジ 分段の生死と変易の生死のこと。
二聖ニショウ ①陀羅尼品の会座で法華守護を誓った声聞・縁覚階級の人。
②天台大師・伝教大師のこと。
二乗ニジョウ 十界のなかの声聞・縁覚。
二乗作仏ニジョウサブツ 声聞・縁覚が仏になること。爾前権教では二乗は不作仏とされていた。
二乗闡堤ニジョウセンダイ 二乗は声聞・縁覚。闡堤は不信を意味する。
二処三会ニショサンエ 法華経の説所と説会。二処とは霊鷲山と虚空会。三会とは前霊鷲山会(序品~法師品)虚空会(宝塔品~嘱累品)後霊鷲山会(薬王品~勧発品)
爾前二種の失ニゼンニシュノトガ 爾前権教の二つの失。
1、十界互具を説かず。二乗不作仏であり、一念三千も説かれていない。
2、始成正覚を根底としており、久遠実成が説かれていない。
日有上人ニチウジョウニン 大石寺第9世 中興の祖。南条時光の末裔。化儀抄を著す。
日我ニチガ 保田妙本寺の僧。大聖人を本仏と立ててはいるが、奥義については理解できなかった。
日月ニチガツ 日天子・月天子のこと。四天下を普照する。
日月燈明仏ニチガツトウミョウブツ 文殊師利菩薩が過去世に妙光菩薩と称したときに出現した古仏。
日寛上人ニチカンジョウニン 大石寺第26世。中興の祖。六巻抄を著す。
日目上人ニチモクジョウニン 大石寺第3世。一閻浮提の座主。国諫の途上、岐阜にて死去。
肉髭ニツケイ 迹仏が化導のために具す色相荘厳の32相のひとつ。
日興上人ニッコウジョウニン 大聖人仏法唯一の血脈相承者。富士大石寺・重須本門寺(重須談所)創建。本門弘通の大導師。
二天三仙ニテンサンセン 外道の説である。
二度の流罪ニドノルザイ 大聖人が蒙った二度の流罪。文応元年(1260)5月12日伊豆・文永8年(1271)11月1日佐渡流罪をさす。
二而不二ニニフニ 「二にして二ならず」と読む。一往は二つのものであるが、再往これを見れば一体であるということ。
二百五十戒ニヒャクゴジュッカイ 小乗教で比丘がたもつべきとされる戒律。
二仏並座ニブツビョウザ 法華経宝塔品から神力品までの虚空に涌出した多宝塔中で釈迦仏と多宝仏が並び座したことをあらわす。境智冥合の義をあらわす。
日本への仏教伝来二ホンヘノブツキョウデンライ 諸説あるが、ここでは0538年、百済の聖明王の使いで訪れた使者が欽明天皇に金銅の釈迦如来像や経典,仏具などを献上したことが仏教伝来の始まりとしておく。
入仏知見ニュウブツチケン 方便品の文。四仏知見のひとつ。
柔和忍辱ジュウワニンニク 柔和=性質がおとなしくやさしいこと。忍辱=諸々の侮辱を忍受し、逆境にあっても心が動かないこと。御本尊に対しては柔和で、世間にあっては忍辱の信心が大切。
如意宝珠ニョイホウジュ 意のままに種々無量の宝を取り出すことのできる珠。御本尊のこと。
汝可取服ニョカシュフク 寿量品に「汝取って服すべし」とある。取とは信心・服とは題目のことである。
如我等無為ニョガトウムイ 方便品の文。「我が如く等しくして異なること無からしむ」と読む。一切衆生を仏と同じ境涯に入らしむことをいう。
如去の二字ニョコノニジ 法華経の冒頭・如是我聞と終わり作来而去の二字。
如是我聞ニョゼガモン 序品の冒頭の文「是の如きを、我聞きき」と読む。あらゆる経文の冒頭にこの句がある。如是とは所聞の法体であり、我聞とは能持の人である。
如説修行ニョセツシュギョウ 仏の説のごとく修行して違わないこと。この行者には必ず三類の強敵が起こる。
如如ニョニョ 真如ともいう。三世常住にして、一瞬一瞬の縁にしたがって種々の相を現ずる生命の真実の姿をいう。
女人成仏ニョニンジョウブツ 提婆品に説かれている竜女の成仏。爾前権教では女人は不成仏と説いている。
如法一日の両経ニョホウイチジツノリョウキョウ 如法経と一日経のこと。法華経書写の修行を大勢で一日で終えること。末法の修行ではない。
如法経ニョホウキョウ 上項参照。
如来一切自在の神力ニョライイッサイジザイノジンリキ 神力品の結要付嘱の文。五重玄の妙用にあたる。三大秘法に配すると本門の戒壇。
如来一切所有の法ニョライイッサイショウノホウ 神力品の結要付嘱の文。如来が持ち有する一切の法。三大秘法総在の本門の本尊。
如来一切甚深の事ニョライイッサイジンシンノコト 神力品の結要付嘱の文。如来が修得する一切の因果の甚深のこと。三大秘法に配して本門の題目。
如来一切秘要の蔵ニョライイッサイヒヨウノクラ 神力品の結要付嘱の文。如来の一切の実相で、秘密にたもち通達している蔵。三大秘法に配し本門の本尊。
如来寿量品ニョライジュリョウホン 法華経如来寿量品第16のこと。釈尊出世の本懐。文底に三大秘法を納める。
如来神力品ニョライジンリキホン 法華経如来神力品第21のこと。地涌の菩薩が釈尊の勅命を受けて、弘教することを徳。天台大師は五重玄の依文とし、大聖人は三大秘法の依文としている。
如来禅ニョライゼン 禅の三種の一つ。如来所得の禅法。
如来秘密神通之力ニョライヒミツジンツウシリキ 寿量品の文。無作三身および本門の本尊の依文である。如来とは仏・秘密とは仏の甚深の働き・神通之力とは仏の至妙なる力。
如来滅後五五百歳ニョライメツゴゴゴヒャクサイ 五箇の五百歳の第五、末法の初めの五百年。闘諍言訟して白法隠没の世代。三大秘法の御本尊が広宣流布する時である。
如蓮華在水ニョレンゲザイスイ 涌出品に出てくる本化地涌の菩薩の姿。五濁悪世の民衆の苦悩を救い、大衆の中に前身していく創価学会こそ如蓮華在水である。
人衆疾疫の難ニンシユウシツエキノナン 薬師経の七難の一つ。伝染病の流行をいう。
人天大会ニンダイエ 仏の説法の会座に大衆が衆合したことを大会といい、対告衆である人界天界の衆生の名をあげて人天大会という。
仁徳王子ニントクオウジ 応身天皇の第四子。即位後、都を摂津の難波に定め徳政を施いたという。
忍辱の鎧ニンニクノヨロイ 勧持品に「当に忍辱の鎧を著るべし」法師品に「柔和忍辱を衣とす」とある。鎧は刀杖弓箭の障害を防ぐ武器、忍は大慈悲を意味する。
仁王経ニンノウキョウ 羅什訳と不空訳のものがあるが、大聖人引用は羅什訳の人王般若波羅蜜経。法が滅尽せんとする時、悪業のゆえに種々の災いが起こることが説かれている。
忍波羅蜜ニンハラミツ 六波羅蜜の第三。忍辱波羅蜜のこと。
人法一箇ニンホウイッカ 人とは日蓮大聖人・法とは南無妙法蓮華経。色相荘厳の釈迦仏は人劣法勝であるのにたいし久遠元初の自受用身は人法一箇である。
ぬtop
ねtop
涅槃ネハン 生死の境を出離すること。大聖人仏法では生死即涅槃である。
涅槃経ネハンキョウ 釈尊の入涅槃、ならびにその際説かれた説法を記録した経。
拈華ネンゲ 華を拈ること。禅宗で依用としている。大梵天王問仏決疑経に「涅槃の時、世尊座に登り拈華して衆に示す」の文より言葉を使わず、心から心へ伝えること。また、伝えることができると説いている。これは邪義である。
燃燈仏ネントウブツ 序品に出てくる。過去の日月燈明仏の八王子のなかの末子。生まれたときに身の光が燈のようであったため、この名前がある。
のtop
納衣ノウエ 粗末な衣のこと。
能化ノウケ 弟子を所化というのに対し師匠を能化という。
能所ノウショ 能=自動的・能動的・働きかける力。
所=他動的・受動的・働きかけたれるほう。
法を説いた仏が能説の教主・説かれた法は所説の教法、師匠は能化・弟子は所化となる。
能通方便ノウツウホウベン 権大乗教で用いる方便で、お前の覚えているものはダメだと弾呵して、真実の道に導いていく方便をいう。
能忍ノウニン 釈迦のこと。
はtop
沛公・項羽ハイコウ・コウウ 沛公は漢の劉邦・項羽は同時代の武将である。共に協力して秦を滅ぼしたが、後、劉邦は項羽と8年にわたり戦いに勝利して天下統一、漢王となった。
廃講散衆ハイコウサンシユウ 講義をやめて弟子たちを解散すること。
廃権立実ハイゴンリュウジツ 爾前権教を廃し一実乗の法華経を立てること。
廃事存理ハイリゾンリ 法華文句の文「事を廃して理を存せば」と読む。事とは布施・持戒・忍辱・精進・禅定の五波羅蜜のこと。理とは理観のことで理の一念三千。天台仏法では理勝事劣となる。
敗種ハイシュ 二乗を弾呵する語で、二乗の永不成仏を譬えている。二乗は腐った種であり、仏になる芽がないとしている。
廃仏毀釈ハイブツキシャク 仏法を排撃して釈教を破棄すること。
破戒ハカイ 犯戒ともいい、一度受持した戒を破ること。
墓輪番ハカリンバン 大聖人の墓所を守るべく定められた輪番制度。
波木井六郎実長ハギイロクロウサネナガ 講義録第31巻・波木井実長の項参照。
伯夷・叔斉ハクイ・シュクセイ 中国周代初期・河北にあった胡月の二太子、父王の死後、互いに王位を譲り合い国を去ったと言われている。
白馬の教ハクバノキョウ 後漢の明帝が仏法を求め天竺から仏像・経巻を白馬に乗せて運ばせたこと。
白楽天ハクラクテン 白居易のこと。著書に楽=新楽符がある。
波斯匿王ハシノクオウ 釈尊在世の大檀那。
婆沙論バシャロン 迦旃延子の阿鼻達磨発智論を五百の羅漢が広く釈したもの。新訳と旧訳がある。
波旬ハジュン 悪魔のこと。
婆藪仙人バソセンニン 婆羅門の仙人。
罰バチ 功徳に対する語。個人または社会が法に背く結果受ける損。
婆稚阿修羅王バチアシュラオウ 婆稚とは被縛ということで、修羅軍の先頭となって戦うが、帝釈に縛られてしまったゆえにこう呼ばれた。
八逆ハチギャク 1、国を危うくする謀叛 2、山陵宮闕をあばく謀大逆 3、国に背く謀逆 4、尊長に害を加える悪逆 5、過ちなき人に害を加える不道 6、神や国王に不敬を加える大不敬 7、不孝 8、不義 主に対する逆罪である。
八自在ハチジザイ 涅槃経にある。一多・小大・軽重・色心・五根・得法・説法・令見の八つの自在神通。
八邪ハチジャ 邪見・邪思惟・邪語・邪業・邪命・邪方便・邪念・邪定
八十万億那由佗の菩薩ハチジュウマンノクナユタノボサツ 涌出品で末法に法華経弘通を誓った大菩薩の数。
八十種好ハチジュウシュコウ 迹仏応化のために32相80種好を具した色相荘厳の仏身の32相は総・80種好は別となる。
八大地獄ハチダイジゴク 八熱と八寒がある。最も業障が深い者が堕する地獄。
八難ハチナン 八処の障難。在地獄難・在畜生難・在餓鬼難・在長寿天難・在北鬱単越難・盲聾唖難・世智弁聡難・生在仏前仏後難
八部衆ハチブシユウ 天・龍衆、夜叉・乾闥婆・阿修羅・迦楼羅・緊那羅・摩睺羅伽のこと。いずれも非人類である。
八万威儀ハチマンイギ 八万の細行のこと。
八万十二ハチマンジュウニ 八万は八万法蔵・十二部は十二部経、ともに仏教のこと。
八幡大菩薩ハチマンダイボサツ 第16代応神天皇が第30代欽明天皇の代に神となって現われたという。100代の王を守護するとの誓願を立てた。法華経の行者に対しては諸天善神である。
八万法蔵ハチマンホウゾウ 釈尊一代聖教のこと。
八葉九尊・三十七尊ハチヨウクソン・サンジュウヒチソン 真言密教が立てる二つの曼荼羅の相貌。
1、八葉の蓮華に四仏・四菩薩・中台に大日如来で八葉九尊、
2、中央の大日如来・四方の四仏・十六菩薩・四波羅蜜・内四供養・外四供養・四摂で三十七尊と立てる。
八葉の蓮華ハチヨウノレンゲ 1、八枚の花弁の蓮華。
2、胸間の心臓と肺臓の形。A 我々の生命それ自体が妙法蓮華の当体。
B 我々の肉団の中に当体蓮華がある。
八戒ハッカイ 小乗教の在家に対する戒律。不殺・不盗・不婬・不妄語・不飲酒・不坐高大牀・不作倡妓楽・不過中食。
八寒地獄ハッカンジゴク 阿波波地獄・阿咤咤地獄・阿羅羅地獄・阿婆婆地獄・優鉢羅地獄・波頭摩地獄・拘物頭地獄・芬陀利地獄。
白居易ハッキョイ 白楽天のこと。
八教ハチキョウ 化儀の四教と化法の四教を合わせて八教とする。化儀の四教=頓・漸・秘密・不定。化法の四教=蔵・通・別・円。
抜苦与楽バックヨラク 苦を除き楽を与えること。一切衆生を苦から救い、幸福を与える仏の崇高な慈悲の行為。
八斉戒ハッサイカイ 小乗律で在家の信者が一日一夜修行する戒で、八罪を禁閉して犯さぬこと。八戒は同項参照。
八識ハッシキ 法相宗の大乗唯識家において、有情の心識について立てた8つの区別。眼識・耳識・鼻識・舌識・身識・意識・未那識・阿頼耶識。
八宗ハッシュウ 俱舎・成実・律・法相・三論・華厳・天台・真言の各宗。
八正道ハッセイドウ 正見・正思惟・正語・正業・正命・正方便・正念・正定。
八相差別ハッソウサブツ 仏が応身または化身を現じて作仏を中心とする八種の相を示現して説法教化することをいう。八相とは下天・託胎・出胎・出家・降魔・成道・転法輪・入涅槃のこと。
跋提河バッタイガ 中インドにある河。釈尊はこの河の拘尸那沙で涅槃した。
抜陀婆羅バッダラ 不軽菩薩を軽毀して、地獄に落ちた大衆中の代表者。のち、不軽菩薩に教化されて菩提を証した。
般涅槃ハツネハン 般泥洹とも書き、寂滅・入滅のこと。
八風ハップウ おかされてはならない八つの事柄。利・衰・毀・誉・称・識・苦・楽。
八品ハッポン 法華経本門と迹門に八品がある。迹門=方便品~人記品。迹門=涌出品~嘱累品。
八品派ハッポンハ 日蓮宗勝劣派の一つで本門法華宗およびその門流。滅後130年ごろ日隆が立てた。八品正意・八品所顕の邪義を立てた。
破法の国ハホウノクニ 正法を破る国のこと。
波羅夷罪ハライザイ 極悪重罪のこと。小乗=出家戒の四本(殺・盗・淫・妄)を根本重悪とし、権大乗では梵網の十戒を十波羅夷戒とする。
波羅提木叉ハラダイモクシャ 戒のひとつ。この戒を受持すれば成仏できるとされている。
原殿御書ハラドノゴショ 正応元年(1288)2月16日、日興上人が門下の原殿に与えられた書、波木井実長・民部日向の数々の謗法・悪行を挙げ、身延離山に至るいきさつを述べられている。
波羅奈ハラナイ 中インドの地名。現在のベナースにあたるといわれている。
波羅門バラモン 古代インドの四姓のひとつ。悪法を捨てて大梵天に奉仕し浄事を修する一族という意味。
波瑠璃王ハルリオウ 毘廬釈迦王のこと。即位してから釈迦族を全滅させた。
破和合僧ハワゴウソウ 五逆罪のひとつ。正法の団体を内部から壊す行為。
半偈成道ハンゲジョウドウ 1、即身成仏・直達正観。 2、雪山童子が半偈を求め、鬼神に身を与え悟りを開いたこと。
般若経ハンニャキョウ 五時の教法の第四。方等部のあと、法華部前の経。
般若の千仏ハンニャノセンブツ 大品般若経に千仏が現じて般若波羅蜜をとくこと。
ひtop
僻目ヒガメ 1、僻んだ見方、見あやまり。 2、ひがめのこと。かたよる、かくれる、あやまる、よこしま等。
飛花落葉ヒカラクヨウ 花が散り、木の葉が落ちること。縁覚はこれらを外縁として世の無常の相を感じる。
比干ヒカン 中国の人。殷の紂王の無道を諌めて殺されたが、まもなく殷の世も滅亡した。
彼岸ヒガン ①生死・煩悩の世界を此岸とし、涅槃・成仏の境涯を彼岸という。
②春分・秋分の日を中心とした期間。
微管ビカン 細い管のことで、狭い見解を意味する。
比企谷ヒキガヤツ 現在の鎌倉市大町 門下の比企能員が住んでいた。
比企大学三郎ヒキダイガクサブロウ 大聖人の信者、比企能員の子。
比丘・比丘尼ビク・ビクニ 出家した男女。
非時風雨の難ヒジフウウノナン 薬師経の七難のひとつ。季節外れの雨。
毘沙門天ビシャモンテン 帝釈天に属する四天王の一つ。多聞天ともいう。
非情の成仏ヒジョウノジョウブツ 草木や石などの非情の生命も成仏すること。草木成仏もこの原理による。回向の原理を示している。
譬説周ヒセツシユウ 三周の説法のひとつ。釈尊が中根の声聞に対し譬喩品~薬草喩品で、三乗即一乗の法を説き領解させて授記品で成仏得道の記別を与えた。
微善根ビゼンコン 微少の善根。
非想天ヒソウテン 非想非非想天のこと。無色界の第四天で三界の最頂にある天である。色界の最頂を有頂点というが、非想天を有頂天というときもある。
毘湛東春の明鏡ビダントウシュンノメイキョウ 毘湛は妙楽大師の住する所。東春は智度法師の住処。大聖人は妙楽大師の「疏記」智度法師の「義纘」を明鏡と述べられている。
毘紐天ビチュウテン 遍浄ともいう。色界の第三段の第三天。色界十八天の第九天にあたる。
非長非短不二の義ヒチョウヒタンフニノギ 寿量品の久遠円仏の寿命の長短の二義を超越したもので量ることができない。しかし時により機により、あるいは長くあるいは短くも示すことができ、自由自在であうということ。
筆受の相承を泯じヒツジュノソウジョウヲミンジ 依憑集で伝教大師が弘法の真言を破折した文。筆受の相承とは、中国の一行阿闍梨が善無畏三蔵より筆受した真言の相承をいい、善無畏は天台宗の意によって釈したものであるのに対し、弘法の真言では法華経を大日経に対して三重の劣と下し、善無畏一行の真言の相承さえも破った邪法であるとの意。
畢定の菩薩ヒツジョウノボサツ 菩薩を畢定・不畢定と分け、畢定とは、直ちに修行を積み不退の位に入って必ず作仏する菩薩をいう。
譬如良医ヒニョリョウイ 寿量品の文。七譬のなかの良医病子の譬。良医とは久遠元初自受用報身如来。
非人ヒジン 1、天・竜・八部のこと。
2、身分の低い人。
秘密教ヒミツキョウ 秘は秘奥の義・密は隠密の義。秘密教には三意がある。
1、天台が釈尊50年の説教を五時八教に配立したうちの化儀四教のひとつ。
2、真言宗が立てる顕密の教判の秘密教。
3、久遠元初の自受用身が秘伝してきた法。
秘密主ヒミツシュ 金剛薩埵のこと。
秘妙方便ヒミョウホウベン 方便品第二の方便のこと。
白衣ビャクエ 在家の信者。
百王ヒャクオウ 平城天皇の御代に八幡大菩薩が示したとされる託宣・誓言。
白亳相ビャクゴウソウ 仏身に具足する32相のひとつ。仏が眉間から光を放ちあまねく一切を見通していくことを表わす。
百座百講ヒャクザヒャッコウ 仁王経による。100人の法師が100ヶ所において仁王経を講ずる儀式。
百八煩悩ヒャクハチボンノウ 一切衆生が持っているといわれる煩悩の数。
白法隠没ビャクホウオンモツ 大集経の文。釈迦滅後二千年を過ぎると、釈迦の白法は功徳がなくなること。
白蓮華ビャクレンゲ 分陀梨華ともいう。多年生の水草、泥中より出てなお清浄無垢であることから因果倶時の妙法に譬える。
白鷲池ビャクロチ 般若経を説いた四処十六会のなかの第十六会の説法場所。
百論ヒャクロン 三論のひとつ。提婆菩薩の著。師の竜樹菩薩の空間により、外道の数論・勝論・正理派等の世界観・人生論・解脱論を破して仏法の正見をあらあしたもの。
百界千如ヒャッカイセンニョ 天台が生命の本質を解明した哲理で一念三千法門の骨子。百界とは百法界で十界互具。千如は百界にそれぞれ十如を具足すること。
譬喩ヒユ 難解の法をわかりやすい譬で示すこと。
譬喩即法体ヒユソクホッタイ 法の本体とその法を説明する譬が一体であること。法体即譬喩・法譬一体ともいう。
譬喩の蓮華ヒユノレンゲ 天台大師が法華玄義で説いたもの。華草の蓮華が因果倶時であって、妙法蓮華経に似ているのでこの蓮華を借りて難解な当体蓮華を説明したもの。
譬喩品ヒユホン 法華経地涌品第三のこと。迹門・正宗分のうち広開三顕一は三周の説法で終了するが、法説周の舎利弗が方便品で解領し授記を与えられる。そこで舎利弗は、他の未領解の声聞のために、釈尊に詳説を請うと、釈尊は三車火宅の譬によって三乗の権を開し一乗を顕していくのがこの品である。
兵革ヒョウカク 小の三災のひとつ。戦争のこと。
標釈結ヒョウシャクケツ 文章・言語の表現形式や文体の構成法をいう。標=標示・標出の義、総体に共通した大意・主旨。釈=標示された題号や要旨を、客観的な見解により具現化すること。結=結論・経論の本義を明かし、自説・主張を解明すること。
病即消滅不老不死ビョウソクショウメツフロウフシ 薬王品に「(此の経は則ちこれ閻浮提の人の病の良薬なり、若し人病有らんに是の経を聞く事を得ば)病即ち消滅して不老不死ならん」とある。
平等意趣ビョウドウイシュ 四意趣のひとつ。無著菩薩の摂大乗に出ている。仏の説かれた法は平等であるということ。
平等大慧ビョウドウダイエ 宝塔品で多宝如来が法華経を証明した説。一切法の根底に一貫している平等性を覚知する。広大な御本仏の智慧。
兵奴の果報ビョウヌノカホウ 兵隊となって戦争をし、あるいは奴隷のように人に使われて常に服従して楽しみのない生活。
毘羅尊者ビラソンジャ 付法蔵第12祖。初め外道で神通力をもって馬鳴を陥れようとしたが折伏されて彼の弟子となった。
毘盧遮那ビルシャナ 遍一切処の義であり、法身仏の名をしている。
貧遇下賤ビングゲセン 貧しく賤しい者。
頻婆沙羅王ビンバシャラオウ 阿闍世王の父。釈尊に深く帰依し多くの供養をしていたが、提婆達多はこれを怨み阿闍世王をそそのかして、幽閉され殺害された。
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符フ ①ふわり。木や竹に文字を書き、両分してそれぞれが持ったもの。他目の証拠。②官符の公文書。③神社・寺院などで領布する守り札。④庇護符。
怖畏懺悔フイザンゲ 恐れ謹み懺悔すること。
風星フウセイ 28宿の昴、箕に属する星、または木星。
武王ブオウ 周の武王のこと。殷の紂王が暴虐の君主で人民が皆苦しむのを見て、父の文王と共にこれを討った。
不改本位の成仏フカイホンイノジョウブツ 本位を改めず九界の衆生がそのまま即身成仏すること。
不可見無対色フカケンムタイシキ 体(色)がなく、見ることができないことをいう。
不可思議境フカシギキョウ 不可思議とは思議すべからずの意で、あると思えばなく、ないと思えばある。われわれの生命が正しく不可思議である。境とは客観のことで、生命を客観的に見れば不可思議境である。御本仏・日蓮大聖人の御生命・大御本尊を不可思議境の明境としている。
不軽菩薩フキョウボサツ 不軽品に出てくる菩薩。過去世の威音王仏の像法の末に24文字の法華経をもって人身礼拝の行を立て国中の謗法者から軽賤されたが、彼らは毒鼓の縁によって千劫阿鼻地獄に堕ちたのち、不軽菩薩の教化を受けた。初随喜の菩薩である。大聖人は名字の凡夫で因位・時代の相違はあるものの、末法における正法弘通者への迫害の構図は同じであると言われている。
不軽品フキョウホン 法華経常不軽品第20のこと。上項の内容が説かれている。
不空三蔵フクウサンゾウ 中国唐代の人で真言宗三三蔵の一人。
福過十号フクカジュウゴウ 妙楽大師の文句記に「(供養する有らん者は)福十号に過ぐ」とある。十号とは仏の十種の尊称。
伏儀フクギ 中国古代の伝説である三皇のひとり。名君とされる。
福田フクデン ①仏・僧の徳称。②福利を生ずる田。③幸福を受ける下地。
覆漏汙雑フクロウザツ 過去の結縁が浅いために、現世で仏法にあっても成仏できない謗法の失をいう。
普賢経フゲンキョウ 観普賢菩薩行法経のこと。法華経と涅槃経の間に説かれた。三大秘法を信受する功徳を述べた経である。
普現色心フゲンシキシン 観音の33身のごとく機に随って普く種々の身相を現ずるのをいう。仏・菩薩が衆生教化のためにする行化の一つである。
普賢菩薩フゲンボサツ 宝威仏の弟子で、東方宝威徳上国王の国にいたが、釈尊の法華経の説法がまさに終ろうとしたとき娑婆世界に来至し、釈尊に仏滅後いかにしてこの経を持つべきかを問う。後五百歳の濁悪世に法華経を受持する行者を守護し法を守ることを誓う。理徳をあらわす。
普賢菩薩勧発品フゲンボサツカンパツホン 法華経第28 神力品以下の付嘱流通中の自行流通を勧めるのである。この品で法華経の説法は終わり一切の一会の大衆は歓喜し、作礼而去するのである。
普光菩薩フコウボサツ 諸天善神の一つ。法華経の行者を守護することを約束している。
不思議解脱フシギゲダツ 小乗の悟りは思議すべからざる大乗法身の菩薩の悟り。
不識天月但観池月フシキテンガツタンカンチゲツ 「天月を識らずして但地月を観ず」と読む。久遠の本地を覚知しないことを不識天月に譬え、今日の垂迹のみをしっていることを但観池月に譬えている。
不自惜身命フジシャクシンミョウ 寿量品に「(一心に仏を見たてまつらんと欲して)自ら身命を惜しまず」の文をさす。信心の基本姿勢を示す文である。勧持品に同位の文がある。「是の経を説かんが為の故に、此の諸の難事を忍ばん、我身命を愛せず、但無上道を惜しむ」。
不縦不横フジュウフオウ 縦にいば時間的に、横にいえば空間的に、隔たりや次第がなく相即であって、混然一体となっているさまをいう。
不受余経一偈フジュヨキョウイチゲ 譬喩品の文「余経の一偈をも受けざれ」と読む。法華経第一のゆえ、その他の経々の一偈をも受けてはならないとの意。
補処ホショ 仏の跡を継いで、仏位に上がり仏処を補う位。
輔正記フショウキ 道暹の法華経文句輔正記のこと。文句輔正記・法華天台文句輔正記・輔ともいう。天台法華文句および妙楽法華文句記の注釈書。
不定業フジョウゴウ 果報をうけると決まっていない業。
不生不滅フショウフメツ 生じない・生存しないの意味。①如来の異名。②涅槃の意。
覆相教フソウキョウ 真実を覆い隠している真実で無い経。法華経以外の一切経。
扶桑国フソウコク 日本国のこと。
扶桑沙門フソウシャモン 一宗一派に偏せず仏道を修し、日本国の一切衆生を救うとの意で大聖人は法華取要抄に用いられている。
付嘱フゾク 相承・相伝のこと。
武宗皇帝ブソウコウテイ 唐の15代の王。念仏を擁護し、国は乱れ、遂に仏法全体を破り、寺僧を圧迫した。
俌大師フダイシ 東陽大士ともいい、中国南北朝時代、南斉の人。輪蔵の創始者。
仏陀伽耶ブツダガヤ 釈尊初道場の地。
補陀落山フダラクサン インド南海岸にある山。華厳経ではこの山を観世音菩薩の住所としている。
不但空フタンクウ 通教で説く空観。たんなる空ではなく、現象に即した空。通教においては宇宙の生滅の現象の当体そのままを空とし、因果の事相そのままあるのではなく、無生無滅のものであるとして苦楽の因果を教える。
不但中フタンチュウ 円教で明かす中道の妙理。円融三諦の空・仮・中を包含した中道。
富単那フタンナ 陀羅尼品に挙げられている餓鬼の梵名。餓鬼の中でも福が最もすぐれた者。
仏海の白浪ブッカイノハクロウ 仏海は仏法を総称したもの、白浪は白波とも書き、賊の住所で、賊のことを意味する。大聖人は立正安国論のなかで、念仏の僧を意味する語として用いられている。
仏経ブッキョウ 仏像と経巻。
仏禁の違ブッキンノイ 仏の戒めに違反する人々。
仏家の棟梁ブッケノトウリョウ 仏教のなかで最高の教えを弘める人。
仏性ブッショウ 無始無終に存続している仏になる性分。
仏乗ブツジョウ 仏法を乗り物に譬え、煩悩業苦に苦しんでいる一切衆生に仏界の生命を与え、一生成仏させていく仏法。
仏所護念ブッショゴネン 序品に「(諸の菩薩の為に、大乗経の無量義、教菩薩法、)仏所護念と名くるを説きたもう」とある。三世の諸仏の護念してきたものとは、三大秘法である。
仏心ブツシン ①仏の心。②仏立宗という場合は禅宗のこと。
仏祖不伝ブッソフデン 禅宗が立てる邪義。仏の真意は禅によって自己が直接悟るもので、仏祖によって伝えるものでないとする。
仏智ブッチ 事理に通じて日月のように明るい仏の智慧。智の最高を仏智という。
仏意ブツイ ①機情に対する語。教え授ける側。能化の意。②仏の観心、末法では三大秘法。
諸の菩薩の為に大乗経の無量義・教菩薩法・仏所護念と名くるを説きたもう。
諸の菩薩の為に大乗経の無量義・教菩薩法・仏所護念と名くるを説きたもう。
仏知見ブッチケン 仏の悟り・知識・見識。
仏法中怨ブッポウチュウオン 涅槃経の文「(法を壊ぶる者を見て置いて呵責し駈遣し挙処せずんば当に知るべし是の人は)仏法の中の怨なり」とある。
仏法東漸ブッポウトウザン 正法・像法時代に仏教がインド・中国・日本にと漸次東方へと伝わっていくこと。
仏法西漸ブッポウセイザン 末法において大聖人の仏法が世界に広宣流布していくこと。
武帝ブテイ 中国の武帝。この名の王は7人いるが、仏典・御書等に出てくるのは、南北仏教文化の黄金時代に出現した梁の武帝。
不動明王フドウミョウオウ ①法華経の行者を守る諸天善神の一人。②真言宗の本尊。五大明王の一つ。大日如来の化身とも大日の命によって真言の行者を守るとも説いている。
富那奢フナシャ 付法蔵の第9.脇比丘から法を受け、馬鳴尊者を化導した。
船守弥三郎フナモリヤサブロウ 伊豆伊東川奈の住人。大聖人の伊豆流罪の折、大聖人を守護し、夫婦そろって大聖人の門下の一人となった。
付仏教フブッキョウ 本来は外道でありながら仏法の教えを盗んで自義に混入して小乗の義を立てたもの。代表として天理教。
不変真如フヘンシンニョ 永遠に変わらない真理。迹門の十界互具・一念三千法門は不変真如である。
付法蔵フホウゾウ 釈尊の付嘱を受けて正法時代に仏法を弘めた24人。
付法蔵経フホウゾウキョウ 付法蔵の24人が記されている経典。
浮木の穴フボクノアナ 厳王品に出てくる。一眼の亀が求めているのは、孔のあいた赤旃檀であるが、めぐる値うことはまれである。末法の衆生が御本尊に巡りあうことの困難さに譬えている。
覆面舌フメンゼツ 32相のなかの広長舌相のこと。
不妄語フモウゴ 真実の言葉。実語。
不妄語戒フモウゴカイ 人をあざむくことを禁ずる戒律。小乗教における戒であるが、大乗戒の十重禁戒などの一つとなっている。
附文フモン 元意に対する語。経文の再往深秘の究極の読み方を元意として、一往浅近の読み方を附文という。
芙容フヨウ ①アオジ科の落葉かん木。②蓮の異名。
不立文字フリツモンジ 禅宗が立てる邪義。
不了義経フリョウギキョウ 義を対了せざる経。爾前経のこと。
富楼那フルナ 釈尊十大弟子の一人で説法第一の人。授記品で光明如来の記別を授けられた。
不老不死フロウフシ 薬王品に「(此の経は則ち為閻浮提の人の病の良薬なり若し人病有らんに是の経を聞くことを得ば病即ち消滅して)不老不死ならん」とある。永遠の生命ということ。
分身散体ブンシンサンタイ 中心となる本仏の身体を分けて他の世界に出現し、本仏と同じ力をもって衆生を利益する働きをいう。
分身即ブンシンソク 六即位の第五。
分段同居の古栖ブンダンドウゴノフルス 迷いの衆生の住所。分段は分段生死の身・同居は四士のなかの凡聖同居もこと。われら凡夫の住んでいる娑婆世界。
分段の生死ブンダンノショウジ 三界六道の生死。いわゆる迷いの生命であり、不善業・煩悩・業の因縁で、六道の間に、それぞれの果報の身を現ずる。分限段落の差があるので分段という。
分別功徳品ブンベツクドクホン 法華経第17分別功徳品。略開近顕遠して菩薩をはじめ大衆は種々の功徳を得たが、その功徳の浅深不同を分別することを説いた。現在の四信滅後の五品の位が説かれている。
分別説三ブンベツセツサン 妙法蓮華経の一仏乗から立ち返って、分別して三乗を説くとの意。
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平王ヘイオウ 周朝第13代の王で、犬戎の侵略のため都を東方の洛邑に遷した。
炳誡ヘイカイ 炳は明らか、誡はいましめ、明らかないましめ。転じて強い処罰のこと。
平左衛門尉頼綱ヘイノサエモンノジョウヨリツナ 鎌倉幕府の権力者。大聖人を迫害し 炳誡 炳誡 炳誡門下を弾圧した張本人。竜の口の法難・佐渡流罪等、 炳誡法に依らないで弾圧を加え、熱原法難でも三烈士を断罪にするなどした。
平左近入道行智ヘイノサコンニュウドウギョウチ 天台宗滝泉寺の院主代・行智のこと。熱原法難の元凶として邪智奸策のかぎりをつくした。
壁ヘキ 珠玉のこと。
別円四蔵ベツエンシゾウ 別は別教、四蔵は玄義に声聞蔵・菩薩蔵・雑蔵・仏蔵と説き、上から次第に蔵・通・別・円に配している。観心本尊に「華厳経・大日経等は一往之を見るに別円四蔵等に似たれども再往之を勘うれば蔵通二教に同じて未だ別円にも及ばず本有の三因之れ無し何を以てか仏の種子を定めん(0246-04)」とある。
別円二教ベツエンニキョウ 天台大師は釈尊一代の経教を五時と八教に分類し、八教はまた化儀の四教と化法の四教に分け、化法の四教は蔵・通・別・円である。このなかの別教と円教のことをいう。別教は華厳経・円教は法華経である。
別教ベッキョウ 上項参照。
別時意趣ベツジイシュ 別時意・別時・持節意趣ともいい、平等意趣・別時意趣・別義意趣・衆生意楽意趣(四意趣)のなかのひとつ。阿弥陀仏の名を称えると極楽に往生するというふうに、方便によって道に入れ、暫時に別時において達せしめるということで直ちに得道しない。事は別時にあるのに、ただちに得るように説く方法。
別受戒ベツジュカイ 通受戒に対する語。小乗は小乗だけ、大乗は大乗だけの受戒をいう。小乗の別受戒は小乗律部に明かす250戒等の律義戒、出家だけが受ける戒。大乗の別受戒は一般の大乗戒が三聚浄戒を通じて受ける通受戒に対して別に法華と梵網の戒を受けることをいう。
別体ベッタイ ①総体の中の各別。②本体に対しての別体。
別体の地涌ベッタイノジユ 在世における上行・無辺行・浄行・安立行のそれぞれを別体の地涌をいう。
別体の受持ベッタイノジュジ 総体のなかのそれぞれを受持すること。受持の一行に五種の妙行を収めるときは総体、一つだけの受持を論ずるときは別体。
別付嘱ベツフゾク ①寿量品の文底に秘沈された三大秘法は神力品で上行菩薩にのみ付嘱されたこと。②池上相承書のこと。
弁阿闍梨ベンアジャリ 六老僧のひとり、日昭のこと。
下和ベンカ 講義録法華取要抄に学ぶ 第十広開近顕遠の末法正意を明かすその二の項参照。
辺見ヘンケン 片寄った意見・公正でない見方。真実の因果を説かない片寄った生命観。
弁財天ベンザイテン インドの女神。弁財・音楽・財福・智慧をつかさどる神。
扁鵲ヘンジャク 古代中国の名医。春秋時代の人。
辺執家ヘンシュウカ 片寄った教えに執着して仏の真実の教えに従わなう宗派の人々。
変成男子ヘンジョウナンジ 提婆品にある。「変じて男子と成る」と読む。竜女が男子に変じて即身成仏を証明したこと。
偏真の理ヘンシンノリ 蔵・通二教の説く空理のこと。
変毒為薬ヘンドクイヤク 御本尊の功徳により苦悩の多いわれわれの生活にあって、信心を通じて、その苦しみに依りいよいよ信心を深め大利益を得ること。
変易の生死ヘンニャクノショウジ 三界六道を出た生死。見思の惑を断じた声聞・縁覚・菩薩等の生死。修行の過程で分段の身を変易して煩悩を断ち智慧を開いていくゆえに生死という。
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法位ホウイ ①諸法の住すべき当然の位置、森羅万象の本来あるべき位置。②無明と法性とが一如の位、妙法蓮華経のこと。③ものごとの個性・性質・本性等。
傍依経ボウエキョウ 正依経に対する語。本論であり中心的存在である経を、側面から助証する立場の経。三大秘法に対して他の一切経。
法苑林ホウオンリン 報恩宗・慈恩の著「大乗法苑義林論」のこと。一乗方便・三乗真実の邪義を立てている。
法界ホウカイ 法とは諸法・宇宙万有、界とは差別して混乱のない境界、宇宙万有のすべてである。
法界一如ホウカイイチニョ 森羅万象が無差別・平等であること。法界とは十界三千の森羅万象の境界であり、一如とは無差別・平等・不二の義。
法界円融・頓極微妙ホウカイエンユウ・トンゴクビミョウ 華厳経の十玄六相の哲学と功徳を讃嘆した言葉。
伯耆房ホウキボウ 日興上人の出家した時の名前。
方広ホウコウ 附仏法外道の一人。大乗法を学び大乗の理に迷って外道の見解に堕した。
亡国の音ボウコクノオン 念仏の哀音のこと。
法山之緑林ホウザンノリョクリン 緑林とは盗賊の異称、法山とは仏法のこと。一念三千の法門を盗み取った真言宗は法山の緑林である。
忘持経事ボウジキョウコト 富木殿が身延に参詣し、帰りに持経を忘れたことからこの名の付いた御書。御書全集0976
鳳詔ホウショウ 天子のみことのり。
舫尚光基ボウショウコウキ 神舫・嘉尚・普光・窺基の四人のこと。いずれも玄奘の弟子である。
宝浄世界ホウジョウセカイ 宝塔品で出てくる。法華経は皆是れ真実なりと証明した多宝如来の本土。
法勝人劣ホウショウニンレツ 人法一箇の対語。「法は勝れ人は劣る」と読む。人法勝劣と同意。釈迦仏法は迹中化他の教えであり、仏も世情に随順する色相荘厳の虚仏で、法勝人劣となる。
報身如来ホウシンニョライ 法・報・応の三身の一つ。仏の智慧・働き・精神・性分・性質をいう。
宝刹ホウセツ 仏国土の尊称。仏寺をさす場合もある。
法蔵ホウゾウ 華厳宗の祖師。賢首大師とも香象大師とも称す。玄奘三蔵あるいは義浄三蔵とともに経典の翻訳に力を尽くした。
報中論三ホッチュウロンサン 「報中三を論ず」と読む。報身を主体として無作の三身を論ずること。
宝土ホウド 金・銀・瑠璃・硨磲・瑪瑙・真珠・玫瑰の七宝で飾られた仏の国土。
宝塔ホウトウ 宝塔品に説かれる。証前の宝塔=虚空に七宝の塔が現れ多宝如来が塔の中から釈尊の法華経を「皆是真実」と証明する。起後の宝塔=本門を説き明かすこと。本尊の儀式を顕わす儀式であり、久遠元初の自受用身が宝塔である。阿仏房御書には「若し然れば貴賎上下をえらばず南無妙法蓮華経と・となうるものは我が身宝塔にして我が身又多宝如来なり、妙法蓮華経より外に宝塔なきなり、法華経の題目・宝塔なり宝塔又南無妙法蓮華経なり。今阿仏上人の一身は地水火風空の五大なり、此の五大は題目の五字なり、然れば阿仏房さながら宝塔・宝塔さながら阿仏房・此れより外の才覚無益なり、聞・信・戒・定・進・捨・慚の七宝を以てかざりたる宝塔なり(1304-07)」とある。
方等経ホウトウキョウ 大乗経のこと。
方等経典ホウトウキョウテン 釈迦一代五時の説法中第三・方等部に属する大乗経典。
法道三蔵ホウドウサンゾウ 栄の徽宗皇帝の高僧。宣和元年・帝が勅して仏僧の称号を改めようとしたときに、これを諌め、帝の激怒をかい、顔に焼印をされ道州に放逐だれた。7年後に許されている。
方等十二部経ホウトウジュウニブキョウ 仏経の経本の形式上の類別を12に分かつゆえに十二部経という。1:契経、2: 応頌、3:諷頌、4:因縁、5:本事、6:本生、7:希法、8:譬喩、9:論議、10:自説、11:方広、12:記別と分類する。方とは広・等とは平等。大乗の一切経を意味する。五時配立の方等部のことではない。
方等部ホウトウブ 釈尊一代の聖教を天台が五時に配立した第三時の教典。権大乗経である。
宝塔品ホウトウボン 法華経見宝塔品第11。弘経の功徳が深重であることを説いて流通を勧めるうちに、七宝の塔が大地から涌出し虚空に立った。人々はそれをみるので「見」となる。
法爾の道理ホウニノドウリ 法爾とは自然・天然。宇宙に本来存在する自然の道理。
法然ホウネン 我が国の念仏宗の開祖。捨閉閣抛の邪義を構える。
方便現涅槃ホウベンゲンネハン 寿量品の文。「方便して涅槃を現ず」と読む。仏は衆生を救わんがために、方便して涅槃・死を現ずるということ。
方便土ホウベンド 四土のひとつ。方便有余土ともいう。方便道を修行して見思の惑を断じて、まだ塵沙・無明の惑を残している二乗・菩薩のこと。
方便品ホウベンボン 法華経第二方便品のこと。十如実相を明かし、一念三千を明かしている。
謗法ホウボウ 誹謗正法のこと。正法に背くこと、正法不信のこと、謗法行為をする人のこと。
鳳文・亀鏡ホウモン・キキョウ 鳳文とは賢聖の文章・亀鏡とは未来を見通すことを意味する。
法用方便ホウユウホウベン 天台が方便を三義に解釈した第一。衆生の機根に応じた説法をして、真実の門に誘引する教えの説き方、小乗教・権大乗経に用いる。
蓬莱山ホウライサン 中国の伝説にある神仙の山。渤海のなかにあり、不老不死の薬があるという。
法楽ホウラク ①法の楽しみ。妙法により福運を積み自ら法味を楽しむこと。
②法会の終わりに妓楽を奏したり詩歌・連歌などをもって本尊に供養すること。
③なぐさみ。
④素焼きの土鍋。
墨子ボクシ 中国春秋時代の思想家。兼愛説と非戦説を唱えたといわれる。
北狄ホクテキ 中国北方の遊牧民族。
北峯ホクホウ 奈良・南都に対する語で、比叡山延暦寺のこと。
法華経の行者ホケキョウノギョウジャ 法華経を身口意の三業によって説の如く修行する者。総別の二義あり。別=日蓮大聖人。総=創価学会員。
鉾ホコ もろ刃の剣に長い柄をつけた武器。
菩薩ボサツ 菩提薩埵のこと。覚有情・大心衆生・大士・高土・開土と訳す。菩提は悟り、薩埵は有情・生命あるものをいう。自己の徳性を発揮して他に尽くそうとする生命。
菩薩の示現生ボサツノジゲンショウ 菩薩が誓願して畜生等の六道の姿をもってこの世に生まれているものをいう。
菩提ボダイ 梵語で旧訳は道・新訳は覚。成仏の境涯をいう。
菩提樹ボダイジュ 道場樹ともいう。釈尊がこの樹下で仏道を得たためにこの名がある。
菩提心論ボダイシンロン 竜猛造・不空訳。不空の集。竜樹造等の説があり一定していない。
発起・影響・当機・結縁ホッキ・ヨウゴウ・トウキ・ケツエン 法華文句に説かれている説会の四衆。
発起衆 仏に対して説法を請い、特に疑問を出し、問答を起こし、仏の説法を発起し化導を助ける衆。
影響衆 仏に随侍する衆。
当機衆 過去の宿善があって時が熟し、縁が合して仏の説法の当処で得益する機を有する衆。
結縁衆 未来に得益すべき縁を、その場所で結ぶ衆。
法華玄義ホッケゲンギ 天台三大部のひとつ。妙法蓮華経玄義10巻のこと。
法華三昧ホッケサンマイ ①法華経の悟り、または悟りを得ようとして一心に修行している境智。
②般若時の法華三昧経。
③天台の法華三昧懺儀
法華折伏破権門理ホッケシャクフクハゴンモンリ 法華玄義にある語「法華は折伏にして権門の理を破す」と読む。法華経は折伏の教法であるとの意。
法華秀句ホッケシュウク 伝教の著作。法華の秀れた句を10種類集めたもの。
法華文句ホッケモング 天台・三大部のひとつ。28品の文々句々について、科段を分割し字句を解釈し、旧解を批判訂正して法華独尊の旨義を明かしている。
法華文句記ホッケモングキ 天台の法華文句に妙楽が注釈を加えたもの。
法華論ホッケロン 法華経を解釈した最古のもの。天台宗・法相宗がこれを立てる。ただし法相宗は論を歪曲して五性格別の議論を立てる。
法師功徳品ホッシクドクホン 妙法蓮華経法師功徳品第19のこと。流通分のなかの弘教の功徳が深いことを明らかにする品のなかで、ここでは果の功徳を明らかにして流通を勧め、六根の功徳を明かしている。
法師品ホッシホン 妙法蓮華経法師品第10のこと。迹門の流通分の最初の品。衣座室の三軌を明かしている。
発迹顕本ホッシャクケンポン ①始成正覚の迹を払って本地の久遠実成を顕すこと。
②上行菩薩の迹を払って久遠元初の自受用身の本地と顕れること。
弗沙弥多羅王ホッシャミタラオウ 阿育大王の末孫。悪臣の言を入れ阿育大王と逆のことをやり、兵を挙げ僧侶を殺し寺塔を焼き尽くした。神変が起き王は滅んだ。
法性ホッショウ 諸法の天性、本来みずからそなわってり、他によって改まらないもの。
法性の淵底ホッショウノエンテイ 天台の法華文句にある文。生命の奥底・宇宙の本源・万法の法理である南無妙法蓮華経のこと。
発心下種ホッシンゲシュ 仏の下種をうけて発心すること。法を聞き実践修行を発願することである。
法身の舎利ホッシンノシャリ 生命の舎利に対する語。三大秘法の御本尊が法身の舎利である。
法身・報身・応身ホッシン・ホウシン・オウシン 仏の三身で一身即三身・三身即一身である。法身=万物の境・報身=智慧・応身慈悲。
法水ホッスイ 仏の教法を水にたとえ、法の水をそそいで、枯れた衆生を救う、衆生の垢を洗う。水に浅深があるように経にも大小・浅深がある。
法相宗の三時ホッソウシュウノサンジ 法相宗では有教・空教・中道教の名で一代仏教を判別する。これを三時教とする。
法相の唯識ホッソウノユイシキ 一切の諸法がことごとく阿頼耶識の影響であり唯識の所変であるとするのが法相宗で立てる唯識という。
法体ホッタイ 法の本体。妙法の本体は三大秘法である。
法譬ホッピ 法説と譬喩をならべていう。譬とは法に対する譬。
本已有善ホンイウゼン 「既に善あり」と読む。釈迦仏法に縁のあることを意味する。
本因ホンイン ある現証面での根本原因。成仏するための根本の因、下種益のこと。三大秘法こそ真実の本院である。
本因下種ホンインゲシュ 本因とは成仏・得道の根本原因、下種とは仏が衆生に成仏・得道の種子をおろすこと。三大秘法の種子をおろすことをいう。
本因初住の文底ホンインショジュウノモンテイ 初住とは菩薩の52位のなかの10住の初めの初住位。釈迦仏法では不退の位としている。天台は寿量品の「我れ本菩薩の道を行じ」を本因の初住位とした。
本因・本果ホンイン・ホンガ 本門十界の本果のことで、十界の因果とは地獄界・仏界等の十界にまたおのおの具足しているという場合もあり、九界を因となし、仏界を果となす場合もあり、ここでは後者の意。仏界を打ち破れば九界も破られ、寿量品においては仏界の常住と共に九界の常住を説き顕わすゆえに、本有常住の十界が説き顕され、これを本因本果の法門というのである。
本因名字ホンインミョウジ 成仏の根源となる最初の修行の位。南無妙法蓮華経を受持した位。
本果ホンガ 成仏したという結果。
梵漢ボンカン インドと中国のこと。
本化の四菩薩ホンゲノシボサツ 涌出品のとき地から涌出した本化地涌の菩薩の上首。上行・無辺行・浄行・安立行の四菩薩をいう。
本化付嘱と迹化付嘱ホンゲフゾクトシャッケフゾク 講義録17巻 四菩薩造立抄 第三章 付嘱に約して正像末弘を述べる 項参照。
本眷属妙ホンケンゾクミョウ 本門が他の経より勝れている妙義を10種に天台が分類した本門十妙のひとつ。久遠本仏の説法を受けた本眷属であるという妙。
本国土妙ホンコクドミョウ 本門10妙の一つ。寿量品の「娑婆世界説法教化」の文。爾前権教では仏は浄土にいるとしたが、寿量品では娑婆世界と説き、凡夫・声聞・縁覚・菩薩と共に、十界おのおの同居している。この不思議を本国土妙という。
本国法身ホンゴクホッシン 究極の真身・生命ということ。寿量品の仏を法身からみたならば、縦横に比べることのできない唯一の法身であるということ。
本時ホンジ 寿量品に本因・本果・本国土がとかれ、久遠常住が説かれたことをいう。
本迹相対ホンシャクソウタイ 五重の相対の第四・本門と迹門の相対である。法華経28品を前後に分け前14品を迹門・後14品を本門とする。迹門は理論上の実相観を述べたものである。本門は真実の姿。永遠の生命観に立った宇宙観を述べている。
凡聖同居土ボンショウドウキョド 天台宗の立てる四土の第一。同居土・染浄同居土・染浄国ともいう。凡夫も聖人も共に住む国土。
本尊ホンゾン 根本として尊崇するもの。
本地自行ホンチジギョウ 釈迦仏法=迹中化他に対する語。大聖人の仏法・三大秘法のこと。
本朝の六統ホンチョウノロクトウ 本朝とは日本・六統とは伝教大師の法華経大乗戒壇建立に反対した南都6人の僧統。
梵天ボンテン 色界の初禅天にいて娑婆世界を統領する色界諸天王の通号。
本土迹土に対していう。真実の本仏・円仏の住所。
本因妙ホンニンミョウ 天台が説いた10妙の第一。三妙の一つ。本仏の根本の行因
本因妙の教主ホンニンミョウノキョウシュ 久遠元初の自受用身・日蓮大聖人のこと。
本有常住ホンヌジョウジュウ 寿量品で説く生命観。生命は大宇宙とともに無始無終であり、永遠に続いているということ。
本有の三因ホンヌノサンイン 三因とは正因・了因・縁因仏性のこと。本有は久遠より常住しているの義。
煩悩障ボンノウショウ 天台の摩訶止観にある三障四魔の第一。貧瞋癡などに依って起こる禍。
煩悩即菩提ボンノウソクボダイ 煩悩がなければ悟りはない。人生に悩みがあるがその悩みがなくなったところが菩提ではなく、悩みそのものが菩提である。
梵音声ボンノウショウ 仏の32相のひとつ。仏のすぐれた音声。
凡夫ボンプ 聖者に対する語。譬喩品に「凡夫浅識の深く五欲に著せるは、聞くとも解すること能わず」とある。
凡夫僧ボンプソウ 本仏・末法の御本仏日蓮大聖人のこと。色相荘厳の仏は迹仏である。
凡夫即極ボンプソクゴク 三大秘法の仏法は、凡夫が即身成仏できる仏法であることをいう。
本仏・迹仏ホンブツ・シャクブツ ①本仏久成の釈尊のこと。迹仏とは本門久成の釈尊が垂迹して本無今有の一念三千十界の理常住を説く仏。
②凡夫は体の三身だから本仏であるのに対し、用の三身たる仏を迹仏という。
③本地仏・垂迹化現の迹仏、日蓮大聖人以外はすべて迹仏である。
本間六郎左衛門尉ホンマロクロウザエモンノジョウ 本間重連。佐渡の国の新穂の地頭で、その館内に塚原三昧堂があった。相模の依智に本館があった。塚原問答のおり、大聖人から自界叛逆難近しと知らされ、的中に驚き、心では信心の気持ちを起こした模様。
本末有善ホンミウゼン 釈迦仏法に縁のない衆生。末法の衆生。
本無今有ホンムコンヌ 迹門で成仏を許された者は、本が無くて今仏になるといわれ、また仏も久遠を説いていないから本が無く今有る。したがって説く法門も本が無くて今ある法を説いているに過ぎない。本門・本有常住に対する語。
本面迹理ホンメンシャクリ 迹面本理に対する語。天台は法華経迹門を面とし、法華経本門を裏として、一念三千の法門を説いた。これを迹面本理という。大聖人は文底独一本門を面とし、迹門の理の一念三千を裏として事の一念三千を説いた。これを本面迹理という。
梵網ボンモウ 梵網経に説かれている戒律で十重禁戒・四十八軽戒をさす。いずれも大乗戒である。
梵網経ボンモウキョウ 上下2巻からなる。鳩摩羅什の訳。上巻には三十心・十地の法門を説き、下巻は釈尊の成道を示し十重禁戒・四十八軽戒を説く。
本門の戒壇ホンモンノカイダン 三大秘法のひとつ。本門の本尊を安置する戒壇。
本門の肝心ホンモンノカンジン 本門は迹門を簡び、肝心の言は文上脱益を簡び、文底下種を顕わす。本門の肝心とは南無妙法蓮華経のことである。
まtop
魔マ 能奪命・障礙・奪功徳者などと訳す。人命を害し、人の善事を妨げる性質を持ち、三障四魔・十魔等に分け、首領は第六天の魔王である。あらゆるものに姿を変え信心の邪魔をする働き。
摩訶衍マカエン 大乗のこと。
摩訶迦葉マカカショウ 一般には迦葉という。釈尊10大弟子の一人、頭陀第一の人。難行苦行の徳がある。付法蔵の第一。
摩訶迦旃延マカカセンネン 釈尊10大弟子の一人。議論第一の人。授記品で閻浮那提金光如来の記別を受けた。
摩訶止観マカシカン 天台大師の著作、三大部のひとつ。法華経の肝心である理の一念三千が説き明かされている。
摩竭提国マカダコク インド摩竭提地方。仏教に最も縁のある王国。釈迦在世には頻婆沙羅王・阿闍世王の王国。阿育大王・玄奘三蔵・提婆達多・馬鳴等はこの国のひとである。伽耶城・王舎城・竹林精舎があったとされる。
摩訶波闍波提比丘尼 釈尊のおば、憍曇弥のこと。
摩醯首羅天マケイシュラテン 大自在天といい、色界の頂にいる。目が三つ臂が八本あり、大白牛に乗る。欲界の頂にも大自在天がおり、同生同名である。
摩睺羅伽マゴラガ 八部衆のひとつ。
摩頂付嘱マチョウフゾク 嘱累品に説かれる付嘱で総付嘱とも三摩の付嘱ともいう。仏は法座から立って右の手で無量の菩薩の頂を三度摩で弘教を付嘱する儀式をいう。
末法マッポウ 釈尊滅後2000年以降。第五の500歳闘諍堅固・白法隠没の時をいう。釈迦仏法が隠没し、日蓮大聖人の仏法が流布する時である。
末法の観心マッポウノカンジン 観心とは自己の生命の実体を見つめて、幸福を証得することであり、末法に於ての観心は南無妙法蓮華経以外にない。
末法の弘通マッポウノグホウ 日蓮大聖人の南無妙法蓮華経を全世界に広宣流布していくこと。
末法の御本仏マッポウノゴホンブツ 日蓮大聖人のこと。
末法の四故マッポウノシコ 三大秘法を日蓮大聖人のみが弘通された四つの理由。①自身能堪のゆえ。②所被の機縁に由るゆえ。③付嘱あるゆえ。④時の至るゆえ。
末法無戒マッポウムカイ 釈迦仏法における細かい戒律は末法には必要ないことをいう。
末田地マデンダイ 付法蔵の第三、阿難の弟子で、罽賓国に布教した。
摩謄マトウ 摩謄迦のこと。中インドの僧。竺法蘭とともに中国仏教開宣の端を開いた。
摩香マトウ 教論派の学者で広学多聞であったが、徳恵菩薩に折伏され6日目に血を吐いて死んだとある。
摩謄迦マトウカ 摩謄のこと。
魔の通力マノツウリキ 正法を持つ者の信心を妨害し、仏身や菩薩身や天界の姿を現じて人を不幸にしようとする働き。
麻畝の性マホノショウ 邪法を信じ誤った思想に陥った者も、正法を持つ正しい思想を持ったものに感化されて、正しい思想を持つようになること。
摩耶経マヤキョウ 仏昇忉利天為母説法経のこと。仏が忉利天にのぼりて母である摩耶夫人のために説法して初果の益を得させ、後に仏涅槃の時、麻耶夫人が棺所におもむくと、仏棺が開いて千の化仏が現れて母子相見えたことが説かれている。
摩耶夫人マヤフジン 釈尊の生母。
摩黎山マリサン 南天竺にあり、栴檀の木が茂っているといわれている。
曼荼羅マンダラ 功徳聚。御本尊のこと。
みtop
末有一人得者ミウイチニントクシャ 法華経では末だ一人も得道した者がいないという念仏宗の邪義。
御教書ミキョウショ 鎌倉時代の幕府の命令書。
未顕真実ミケンシンジツ 法華経の開経たる無量義経において、「(四十余年には)末だ真実を顕さず」と説かれていることをいう。
未顕と已顕ミケントイケン ①権実相対して 40余年爾前権教は已顕 法華経は未顕。
②種脱相対して 釈迦仏法は已顕 大聖人の南無妙法蓮華経は未顕。
末生怨ミショウオン 阿闍世王のこと、いまだ生まれる以前から怨をもって生まれてきたので、この名がある。
味・浄・無漏ミ・ジョウ・ムロ 三種の禅定である。禅定には世間禅・出世間禅・上上禅があるが、根本味禅・根本浄禅は世間禅に属し、無漏善は出世間禅で二乗・菩薩のこの禅を修するという。
名異体同ミョウイタイドウ 名は異なるがその説く説は同じであるということ。
妙音菩薩品ミョウオンボサツボン 妙音菩薩勧発品第28.付嘱流通の中の自行流通を勧める。この品にて法華経の説法はおわり、一座の聴衆は「作礼而去」するのである。
妙覚ミョウカク 天台の立てた菩薩道の究竟の位で、一切の煩悩を断じ尽くした仏果の位をいう。
冥合ミョウゴウ 冥々のうちに合致することをいう。妙は顕に対する語で、おもてだてないの意。極めて自然に知らず知らずのうちに合致することをいう。
名字即ミョウジソク 天台大師が法華経を修行する人を六段階に分けた第二。初めて仏法に入った位をいう。大聖人の仏法では修行の段階はない。御義口伝に「頭に南無妙法蓮華経を頂戴し奉る時名字即なり、其の故は始めて聞く所の題目なるが故なり聞き奉りて修行するは観行即なり此の観行即とは事の一念三千の本尊を観ずるなり、さて惑障を伏するを相似即と云うなり化他に出づるを分真即と云うなり無作の三身の仏なりと究竟したるを究竟即の仏とは云うなり、惣じて伏惑を以て寿(0752-07)」とある。
名字の凡夫ミョウジノボンプ 名字即の凡夫。
名字妙覚ミョウジミョウカク 名字とは名字即の凡夫。妙覚とは成仏の最高位で成仏の境涯。名字即の凡夫が三大秘法を信じて、即身成仏することをいう。
明珠淤泥ミョウジュオデイ 涅槃経にある。一闡堤の成仏できないことを譬えた十譬のなかの第三。明珠を濁水の中に入れるときは、その威徳によって水を澄ませることができるが、もし泥の中に投げ込めば清水にすることはできないとして、五無間罪四重禁を犯した衆生を濁水にたとえ、一闡堤を泥に譬えている。
妙荘厳王ミョウソウゴンオウ 妙厳品にある。初め外道を信じていたが、浄徳夫人と浄蔵・浄眼の二人の子供に導かれて仏法に帰依した。
妙荘厳王本事品ミョウソウゴンオウホンジホン 法華経妙荘厳王本事品第27のこと。化他流通中の人をもって法を守ることを説き明かしている。薬王・薬上菩薩の本事品とも見られる。
明星天子ミョウジョウテンシ 三光天子の一つ。法華経を行ずる者を守護する。
名体宗用教の五重玄ミョウタイシユウヨウキョウノゴジュウゲン 名は名称・体は本体・宗は他と区別される特質・用は働きや作用・教はその活動の影響。天台は法華玄義でこの五重玄の範疇で法華経の深い義を明かした。すべてこの五重玄を備えている。妙法蓮華経の題目も、法華経の法体・因行果徳・力用・化導等一切を備えている。
冥伏ミョウブク 今、笑っている人も怒りの心を持っているように、表に出ていない十界をいう。
妙楽大師ミョウラクダイシ 中国唐代の天台宗の9祖。中興の祖と言われる。著書に三大部記がある。
弥勒菩薩ミロクボサツ 慈氏と訳す。阿逸多・無能勝とも訳す。インド波羅奈国の婆羅門家の生まれ。釈尊の仏意を継ぐべき補処の菩薩となり、釈尊に先立って入滅し兜率の内院に生じた。
むtop
無為涅槃ムイネハン 無為とは造作還流のない意味で因縁和合によってつくられた仮の法でないこと。無為の涅槃に達するのを涅槃という。この無為の境涯にも、小乗・大乗・権実等の別があり、真の無為涅槃は大御本尊を信じる成仏の境涯である。
無依無得大乗四論玄義記ムエムトクダイジョウシロンゲンギキ 唐の均正の著作。
無戒ムカイ 戒を受けず無用なりということ。①勝手な邪義を構える者。②末法には釈迦仏法の戒律は無用であるとの意。
無眼の者・一眼の者・邪見の者ムゲンノモノ・イチゲンノモノ・ジャケンノモノ それぞれの仏法にまったく無知の者。仏教の一部しか知らない生かじりの者。仏法を自己流に曲げて解釈し邪説を立てる者。
無垢論師ムクロンシ 小乗の見をもって大乗を誹謗し、天親菩薩に反対して舌が五つに破れて地獄に堕ちた。
無解有信ムゲウシン 解とは智慧の異名。実際生活で具体的に働く智慧の意。信とは御本尊を信ずること。智慧・学問はなくても御本尊を信ずること。
無間地獄ムゲンジゴク 八大地獄の最下、阿鼻地獄のこと。五逆罪・誹謗正法のものが堕ちるとされる。
無作の三身ムサノサンジン 無作=つくらず・はたらかず・つくろわず、ありのまま。三身=法・報・応。本有常住を示す。
無色界ムシキカイ 仏教の世界観である三界のひとつ。精神の世界であり、物質のない世界で最上の天上界。
無師智ムシチ 仏の智慧をいう。仏は師無くして悟りを得るのであるからこのようにいう。
無常ムジョウ 二乗は世間の無常をを感じて空寂の涅槃に帰するのを極地とした。常住に対する言葉である。
無性有情ムショウウジョウ 法相宗で立ててる五性格別のなかのひとつ。仏の経教は五種に対して別々に説かれたと説く。成仏できない有情を無性有情という。
無上道ムジョウドウ この上もない道、仏法の最高峰。三大秘法の大法のこと。
無勝童子ムショウドウジ 釈尊に土の餅を供養した童子。仏滅後100年に阿育大王と生まれて、仏法興隆に尽力した。
無生忍ムショウニン 法華経で阿闍世王が得たといわれる悟り。円教の初地、あるいは七八九地。
無上宝聚不求自得ムジョウホウジュフグジトク 信解品で四大声聞が領解した時の語。阿羅漢の法に満足していたところ、舎利弗が成仏したのを見て、自分たちも仏になれるのだと喜んで発した語。無上宝聚とは御本尊のことである。
無生法忍ムショウホウニン 菩薩の悟り。大智度論には「無生法忍とは、生滅無き諸法実相の中に於いて、信受し通達して、無礙不退なり」「是の無生忍を得るが故に、即ち菩薩の位に入る」とある。
無上菩提ムジョウボダイ 無上とはこの上もなく勝れていること。菩提とは成就であり悟り。
無著菩薩ムチャクボサツ 正法時代インドの健駄羅国に生まれた。世親菩薩の兄で、小乗の論師であったが兄に論破されて大乗の論師となった。著書に「摂大乗論」がある。
無二亦無三ムニヤクムサン 方便品の文。「(十方仏土のなかには、唯一乗の法のみ有り)二無く亦三無し(仏の方便の説をば除く)」とある。
無の玄ムノゲン 老子は虚無を本として教を立て、虚無の道は天地を分かたず万物を生じないところに立てた道理としている。
無問自説果分勝ムモンジセツカブンショウ 法華秀句に法華経がことに勝れているとして10の特色を挙げるなかのひとつ。法華経は釈尊が二乗や菩薩の問いを待たずに自ら説きだすが、この説法方式を無問自説という。内証の果分の妙法・果分の神力・果分の秘蔵・果分の深事がいずれも勝れていることが説かれる。
無余涅槃ムヨネハン 小乗教で説く二乗の最高の悟り。一切の煩悩を断じ尽くして灰身滅智する。身体も心も焼き尽くしてしまい、再び生まれてこないようにすると説く低い教えである。
無量阿僧祇劫ムリョウアソウギコウ 別教の菩薩は歴劫修行を重ね、無量阿僧祇劫を過ぎるという。
無量義ムリョウギ 無量の義。爾前の40余年の経教に教・行・人・理ともに無量義が説いてあるが、真実の無量義は法華経の一法より生ずるのである。
無量義経ムリョウギキョウ 法華経の開経である。
無量義処三昧ムリョウギショサンマイ 無量義経に説かれる「無量義は一法より生ず」という仏法の哲理を深く思索し、一法である南無妙法蓮華経より生ずるということを信じ一心に御本尊を拝すること。
無量寿仏ムリョウジュブツ 阿弥陀仏のこと。
無漏智ムロチ 無漏とは煩悩のなくなったことで、声聞・縁覚の悟りをいう。
めtop
冥途メイド 亡者が迷って行く道。死後の世界。
馬鳴菩薩メミョウボサツ 付法蔵第11 仏滅後600年出現し、大乗教を弘通した論師である。
面授口決メンジュグケツ 深秘の法門を直接授けること。面授は口伝と同じ。大聖人は三大秘法を地涌の菩薩の上首として、教主釈尊から口決相承したといわれている。
もtop
毛宝が亀はあをの恩をわすれずモウホウガカメハアヲノオンヲワスレズ 中国の故事。毛宝はあるとき漁師が一匹の白亀を釣ったのを見て、その亀を自分の着物と交換し買い取りこれを救った。後年、毛宝は邾城を守備していたが、大軍に破れ、身を川に投げたが、昔救った亀と出会い、その背に乗って川を渡り、危機を免れたとある。
朦霧の迷モウムノメイ 靄・霧の中で迷っているように、邪宗教にに迷わされて正法を見失っていること。
目連モクレン 目揵ともいう。釈尊十大弟子のひとり。神通第一であったが、自分の過去世の母を救えず、法華経によって盂蘭盆会を行い救うことができた。授記品で多摩羅跋栴檀香仏の授記を受けている。
物類冥召モツルイミョウショウ 同類が秘かに通じ合わせるということ。
文義意モンギイ 文=説かれた経文。義=その経文の所詮の実理。意=根本・肝要・元意。
文殊モンジュ 文殊師利菩薩のこと。吉祥とも訳す。迹化の菩薩の上首で諸経で活躍する。
文証モンショウ 文理現の三証のひとつ。文章・記録・経文等。
文上顕本モンジヨウケンポン 顕本とは久遠の本地を開顕すること。始成正覚の迹を払って五百塵点劫の本地を開顕することをいう。
文底独一本門モンテイドクイツホンモン 仏法の極理である日蓮大聖人の本因妙・事の一念三千の法門をいう。理の一念三千の法門を峻別して、一重立ち入っていつから独一という。
文底秘沈モンテイヒチン 法華経本門寿量品の文底に、三大秘法の南無妙法蓮華経が秘沈されているということ。
聞法下種モンポウゲシュ 仏の下種を受けて、ただ法を聞いたが、まだ信受しない未発心の姿。
蟲蝱戒モンミョウカイ 蟁=蚊。蝱=アブ。法華経に対して、小乗の戒を難じてこのようにいう。
やtop
亦有亦無ヤクウヤクム 三玄のひとつで荘子が立てた。自然を本とし、自然には有の辺もあり無の辺もあるとする。
薬王ヤクオウ 薬王菩薩のこと。星宿光といい、瑠璃光照仏の滅後、日蔵比丘が正法を宣言するとき、雪山の上薬をもって衆僧に供養し未来世において、衆生の心身の二病を治せんと誓った。法華経の会座においては、迹門流通の対告衆の首位となっている。
薬王菩薩本事品ヤクオウボサツホンジホン 法華経薬王菩薩本事品第23のこと。弘法の師をつとめるのであって、宿王菩薩の問いに対して、釈尊は日月浄明徳如来の本事と、その仏から付嘱を受けた薬王菩薩の本事を説いている。
薬師経ヤクシキョウ 唐の義浄・玄奘などの四訳があるが、主に玄奘の訳である。薬師経の七難が説かれている。
薬師如来ヤクシニョライ 東方浄瑠璃世界の教主。12誓願を起こし衆生の病気を治すことを誓った。日光如来・月光如来は脇士である。伝教大師は比叡山根本中堂の本尊を、法華経寿量品の釈尊の分身として、薬師如来を本尊とした。
薬草喩品ヤクソウユホン 法華経薬草喩品第5のこと。三草二木の譬が説かれている。
夜叉吉遮ヤシャキッシャ 夜叉は八部鬼衆の一つ。暴悪を事とする鬼類で、天夜叉・地夜叉・虚空夜叉があり、天と虚空の夜叉は飛行するといわれる。吉遮は、死者を起たしめ、怨ある人を害せしむるといわれている。
耶輪陀羅比丘尼ヤシュタラビクニ 釈尊が悉達太子であったときの妃の名。羅睺羅を生み、釈尊成道後願って出家して比丘尼となった。
約教約部ヤッキョウヤクブ 天台の立てた義。約教とは八教、約部とは五時。合わせて五時八教のこと。
宿谷左衛門入道光則ヤドヤサエモンニュウドウミツノリ 宿屋とも書く。鎌倉幕府の臣、立正安国論は大聖人より彼を経て献上された。その後、大聖人の信仰に入った。
宿屋禅門ヤドヤゼンモン 宿屋入道のこと。
ゆtop
唯我一人能為救護ユイガイチニンノウクイゴ 譬喩品の文。「唯我れ一人のみ能く救護を為す」と読む。釈尊が娑婆世界の一切衆生の主・師・親であることを明かす師の徳である。釈尊とは末法では大聖人のこと。
唯心法界ユイシンホウカイ 華厳経にある文。華厳経を根本とする旨を説く。ただしこれは権教である。
唯仏与仏乃能究尽ユイブツヨブツナイノウクジン 方便品の文。「唯仏と仏といまし能く諸法の実相を究尽したまえり」と説いて爾前経では秘し隠してきた一念三千の法門を諸法実相に約していることをいう。
維摩経ユイマキョウ 方等部の経典で何人かによって漢訳された。通常は鳩摩羅什訳の維摩詰所説経をいう。
莠言ユウゲン 正に似ていて邪であり、かえって正を破毀する言葉。
勇猛精進ユウモウショウジン 心をもっぱらにして仏道修行に励むこと。
瑜伽論ユガロン 弥勒菩薩の説、玄奘三蔵の訳とされている。100巻からなる。
涌出品ユジュツホン 法華経従地涌出品第15のこと。本化地涌の菩薩が出現する品である。
勇施菩薩ユゼボサツ 陀羅尼品で法華経の行者を守護すべき誓いを立てた。一切衆生に布施する力を惜しまないので、この名前がある。
猶多怨嫉ユタオンシツ 法師品の文。仏の在世においてすら難を受けたのだから、滅後、特に末法において正法を弘める行者が大難にあうのは当然であるということ。
よtop
影堅王ヨウケンオウ 頻婆沙羅王のこと。摩竭提国の王で釈尊の出家をとどめたが、後に仏に帰依した。祇園精舎を建て釈尊に奉った。晩年、阿闍世王に幽閉せられ獄死した。
要久当説真実ヨウトウセツシンジツ 方便品の文。「(世尊は法久しくして後)要ず当に真実を説きたもうべし」とある。いよいよ真実の法華経を説くことを宣言する文。
永不成仏ヨウフジョウブツ 声聞・縁覚の二乗は無余涅槃にはいって仏種を断ずるゆえに、未来永劫に成仏できないということ。これは爾前の説である。法華経は皆成仏道を説く。
要略広ヨウリャクコウ 広略要のこと。同項参照。
与奪ヨダツ 仏教の判釈上の重要語。与は容与の意、しばらく正義を隠して寛容の義をなす。奪は斥奪の意で、ただちに正義によって劣っているものを奪うこと。折伏は与奪の奪にあたる。
欲界の一切処ヨッカイノイッサイショ 欲界は仏教の世界観のひとつで、三界のひとつ。下は地獄界より上は欲界の最上である他化自在天宮にいたるすべてをさす。
与同罪ヨドウザイ 謀叛人の事情を知りながら、見て見ぬふりをすれば、同罪になることをいう。謗法のものを見て責めないことを諌めた言。
余の有漏・劣の無漏種ヨノウロ・レツノムロシュ 天親菩薩の唯識論のなかの語。煩悩障と所智障を断じても、なお余すところの有漏と劣れる無漏の種ということ
らtop
羅漢ラカン 小乗の単位で、声聞の四種の聖果の最高位。
羅睺羅ラゴラ ①釈尊10大弟子のひとり、耶輪陀羅比丘尼との間にできた子。密行第一といわれた。
②付法蔵の第15、インド・迦毘羅衛国の浄徳尊者の子。
羅什ラジュウ 鳩摩羅什三蔵のこと。中国後秦のひと。法華経他の訳者。
羅刹ラセツ 悪鬼。
蘭室ランシツ 高徳の人。善人の居室。
りtop
理具の一念三千リグノイチネンサンゼン 天台の一念三千はその義は具してはいるが、ただそれが理性に具していることを論じ、諸法の実相は一念三千の当体であるというに過ぎないことをいう。
利剣即是リケンソクゼ 念仏の祖である善導が般舟讃に三千仏名経の「罪の縄は心に繫って九百劫を経るとも解け難く脱し難し、唯仏名猛利の剣耳に在るのみ」をとって、人間の煩悩・業・苦を断ち切る利剣は、西方極楽浄土の弥陀の名号を称えるのが第一であると説いた。これは邪義である。
理証リショウ 三証のひとつ。道理のこと。文証に道筋が立っているかどうかということ。
理深解微リジンゲミ 念仏の祖・道綽の安楽集にある。法華経の理は深いが、この理を解り得道する者はいないと説く。これは邪義である。
理即リソク 天台所立の六即位の第一、理のうえで論ずれば、一切衆生にことごとく仏性があることをいう。
律宗リッシュウ 小乗教、戒律を所依とする宗派。大聖人は律国賊と破しておられる。
律宗の道宣リッシュウノドウセン 中国唐代の僧。南山律宗の祖。玄奘の訳経を援助し、戒を固くたもった大学者。
立正安国論リッショウアンコクロン 文応元年(1260)7月16日。大聖人が北条時頼に上呈した国諌の書。三災七難の起る原因を示し、正法を立てることの重要性を示している。自他の両難の起ることを予言。講義録立正安国論の項参照。
理同事勝リドウジショウ 真言宗山門派の立てる邪義。法華経と大日経は理は同じでともに一念三千を説いているが、事においては印契と真言を大日経が説いているので真言が勝れるとしている。
略開近顕遠リャッカイコウケンノン 講義録開目抄 第37章 略開近顕遠を示す参照。
略開三顕一リャッカイサンケンイチ 方便品の十如実相の文。釈尊は始成正覚を破って方便品で十如実相を説いて一念三千を明かし、権を開いて実を示したことをいう。三とは三乗のこと。
歴劫修行リャッコウシュギョウ 爾前経に説かれている菩薩の修行は初発心の後、三阿僧祇百大劫、無量無辺の長い期間を経て、六波羅蜜などの菩薩の修行を行い成仏することを歴劫修行というが、末法の大聖人仏法ではその必要はない。御本尊受持につきる。
竜火リュウカ 落雷などが原因で起こる火災。
竜樹リュウジュ 釈尊滅後700年ごろ南天竺に生まれた。付法蔵の13祖。著書に大智度論・十住毘婆沙論・中観論・十二門論等がある。
竜神リュウジン 八部衆の一つ。金翅鳥・修羅・竜神は共に地動を起こすといわれる。
竜象リュウゾウ 比べる物のない竜と象を例として、名僧の傑出する代名詞に用いる。
竜女リュウニョ 竜の女神・竜王の娘。提婆品で女人成仏の姿を現じた。
竜門リュウモン 天台山の境内にあるとされる瀑布の名。
楞伽経リョウガキョウ 禅宗の依経のひとつ。権大乗・方等部の経典。
両火房リョウカボウ 極楽寺良観のこと。
良観・念阿リョウカン・ネンア 良観は律宗の僧、西大寺に学び鎌倉で極楽寺に住し律・真言・念仏等を弘めた。念阿は念阿弥陀仏のこと、浄土宗鎮西派の第四祖。鎌倉・光明寺を開山した。
了義経・不了義経リョウギキョウ・フリョウギキョウ 法の四依のひとつ。了義経とは最高の極理を説いた経の意。五重相対して了義・不了義を立てるが、究極の了義三大秘法経はである。
領解リョウゲ 三周の説法のとき、正説・了解・述成・授記・歓喜の五段に分けて説かれる第二。正機の弟子が説法を聞いて理解したことをいう。
了洪リョコウ 伝不祥であるが奈良の華厳宗の僧との説が有力。
霊鷲山リョウジュセン インド・ベンガル州の山で、釈尊が法華経を説いた場所。本門の大御本尊に題目を唱える場所はいかなるところも霊鷲山である。
良諝和尚リョウショウオショウ 天台大師より9代目の弟子で、智証大師入唐時の師。
令初初道心リョウショホツドウシン 涌出品の偈文。「初めて道心を発さしむ」と読む。釈尊が地涌の菩薩を一番最初の弟子として仏道修行の心を起こさせたとの意。
霊山一会儼然未散リョウゼンイチエゲンゼンミサン 天台の言葉。「霊山一会として未だ散らず」と読む。霊山一会とは法華経が説かれた霊鷲山の会座のこと。儼然未散とは霊山の儀式がいまなお儼然としてなくならず、永遠に常住しているとの意。
霊山八年リョウゼンハチネン 霊山は法華経の説かれたところ。八年は法華経が説かれた期間。
李陵リリョウ 中国前漢代の軍人。匈奴を相手に勇戦しながら敵に寝返ったと誤解された悲運の将軍。
臨終リンジュウ 人がまさに死なんとする時をいう。
臨終正念リンジュウショウネン 臨終にあたり心が迷わないこと。御本尊を拝む以外に臨終正念はない。
輪陀王リンダオウ 馬鳴菩薩の過去の因縁に出てくる王。
輪廻六趣リンネロクシュ 六趣とは地獄・餓鬼・畜生・修羅・人・天の六道のこと。輪廻とはこの六道の生命を転々として、これ以外に出ないこと。六道輪廻に同じ。
輪王リンノウ 転輪聖王・転輪王ともいう。この王身に32相を具し、位につくとき天より輪宝を感得し、その輪宝を転じて四方を降伏すれば転輪王という。
輪王の優曇華リンノウノウドンゲ 優曇鉢羅華のこと。世界を統一する転輪聖王の出現するとき、その前兆として海中に咲くといわれる、古代インド人が理想とした花。何千年・何万年に一度しか咲かないとされ、御本仏に巡りあうことのむずかしさに譬える。
るtop
類聚伝ルイジュデン 類をもって集めた伝記。善導が気違いとなり、柳の木で首をつり、ナワから落ちて腰を打ち一週間苦しんでしんだという有名な話がある。
盧遮那ルシャナ 毘盧遮那は法身・盧遮那は報身をさす。
流通ルツウ 序分・正宗分・流通分のなかの第三。
れtop
黎民レイミン 万民・人民。
劣謂勝見レツイショウケン 我見にとらわれて、劣るものを勝れているというもの。見取見と同じ。三惑のなかの見惑に10使があり、第三番目にあたる迷いの思想。
劣応身レツオウシン 八相成道・老比丘の相を現ずる小乗三蔵の仏身。
蓮宮レングウ 僧院のこと。
蓮華蔵世界レンゲゾウセカイ 華厳経に説かれる華厳経の他受用身仏の国土のこと。
蓮華比丘尼レンゲビクニ 阿羅漢果を得た釈迦在世の比丘。提婆達多の謗法を呵責し打ち殺された。
ろtop
六師外道ロクシゲドウ 釈尊の在世には婆羅門外道教は多くの派に分かれていたが、その代表の六派のことをいう。
勒娑婆ロクシャバ 苦行のこと。
六宗ロクシュウ 奈良・南都の六宗のこと。
六十巻ロクジュウカン 天台の三大部30巻および妙楽の釈した30巻をあわせて60巻という。
六神通ロクジンツウ 六種の神通力。天眼通・天耳通・他心通・宿命通・如意身通・漏尽通である。前の五つは菩薩の所得であるが、最後の漏尽通はただ仏の所得である。
六瑞ロクズイ 序品の説法で示された大瑞相。説法瑞・入定瑞・雨華瑞・地動瑞・衆喜瑞・放光瑞のこと。
六相ロクソウ 華厳宗の教相で、大玄門の一々に総・別・円・異・成・壊の六相があるとしている。
六即ロクソク 天台大師が法華経の円意で立てた修行の位。またその法門。理即・名字即・観行即・相似即・分真即・究竟即のこと。
六即位ロクソクイ 天台が法華経によって立てた位。大聖人の仏法には修行の位はないが、御義口伝には「六即の配立の時は此の品の如来は理即の凡夫なり頭に南無妙法蓮華経を頂戴し奉る時名字即なり、其の故は始めて聞く所の題目なるが故なり聞き奉りて修行するは観行即なり此の観行即とは事の一念三千の本尊を観ずるなり、さて惑障を伏するを相似即と云うなり化他に出づるを分真即と云うなり無作の三身の仏なりと究竟したるを究竟即の仏とは云うなり、惣じて伏惑を以て寿量品の極とせず唯凡夫の当体本有の侭を此の品の極理と心得可きなり(0752-第一南無妙法蓮華経如来寿量品第十六の事-07)」とある。
六通羅漢ロクツウラカン 六神通を得た阿羅漢。六神通とは天眼通・天耳通・他心通・宿命通・神足通・漏尽通。
六道輪廻ロクドウリンネ 六道とは地獄・餓鬼・畜生・修羅・人・天界のこと。この六種類の生命状態を、縁にふれて瞬間・瞬間繰り返していること。
六度万行ロクドマンギョウ 菩薩が修行する六波羅蜜の行で、菩薩は無量劫の長きにわたってこの修行を積んでいくことをいう。
録内・録外ロクナイ・ロクガイ 日蓮宗門流が結集したとする大聖人の遺文(御書)録内は一周忌の折五老僧が池上で結集した48巻・148編。録外は三回忌に、録内に漏れたもの25巻・259編を集めたとするが、説には根拠に乏しい。
六難九易ロクナンクイ 宝塔品に説かれる。法華経をたもつことのむずかしさを譬えたもの。講義録5巻上 主師親御書 第五章六難九易を挙げ難事を示すの項参照。
六入ロクニュウ 二意あり。①眼・耳・鼻・舌・身・意の六根。②色・声・香・味・触・法の六境。
六波羅蜜ロクハラミツ 波羅蜜は梵語、彼岸にいたる・度等と訳す。檀波羅蜜・尸羅波羅蜜・羼提波羅蜜・毘梨耶波羅蜜・禅那波羅蜜・般若波羅蜜のこと。
鹿野苑ロクヤオン 中インド波羅奈国にある園の名。釈尊が阿含部の小乗教を説いた場所。
六欲天ロクヨクテン 欲界に六重の天があるとされる。四王天・忉利天・夜摩天・兜率天・化楽天・他化自在天のこと。
六老僧ロクロウソウ 大聖人が御入滅にあたって定められた六人の本弟子。日昭・日朗・日興・日向・日頂・日持。
漏尽ロジン 欲漏・有漏・無明漏の煩悩を断尽すること。
六巻抄ロッカンショウ 日寛上人が正法流布の指針としてまとめられた六冊の書物。三重秘伝抄・文底秘沈抄・依義判文抄・末法相応抄・当流行事抄・当家三衣抄のこと。
六根ロッコン 眼・耳・鼻・舌・身・意のこと。
わtop
我が身即妙法蓮華経ワガミソクミョウホウレンゲキョウ 宇宙を構成する要素を地水火風空とし、この五種が妙法蓮華経であり、一切の万物はすべてこの五種類からなっている。ゆえに人間の賢愚の差や時代の別なく一人残らず妙法の当体であるとうこと。
惑耳驚心ワクジキキョウ 妙楽が弘決のなかで天台の止観の円頓章を釈したことば。法華経に示された一念三千や草木成仏の法門を一般学者が信ずることができず、耳を惑わし、心を驚かすこと。
和合僧ワゴウソウ 出家の比丘が一所に集まり仏道修行すること。創価学会のことともいえる。
和光同塵ワコウドウジン 仏や菩薩が、自らの光を和らげて、衆生の塵に同じ、種々の姿に現われ、化導して利益を与えること。