午後7時頃にナイトサファリ (Night Safari) へ向けて、ホテル正面からタクシーに乗車しました。 ドライバーが横に乗車する私に話しかけてきます。 「いつまで滞在しますか」と尋ね、私がそれに答えると、「8月9日の独立記念日の前に帰ってしまうのは惜しいね」 などど話します。
ナイトサファリは午前中に訪れたシンガポール動物園とは別の施設になります。
シンガポール動物園に隣接した熱帯雨林の森の中にあり、夜間に動物を観察できる世界で始めての夜間動物園として、計画に4年と建設に3年を要し1994年に開園しました。
40ヘクタールの敷地に、100種、1,000頭を越える動物を飼育しています。
開園はシンガポールの標準の日没時間に合わせた午後7時半で、園の入口にある入場券売場は午後11時まで入場券を発売します。
入口の広場に位置するレストランとギフトショップは午後6時半から開きます。
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ちょうど日没を迎えた頃に、私たちを乗せたタクシーがナイトサファリの入口に到着しました。 私だけが二度目の訪問となります。 さっそく園内に入りましたが、レストランやギフトショップのあたりからかなりの人混みです。 今朝訪れた動物園以上に人気の高さがうかがえます。
園内を巡るには歩くか、トラム・ライド (tram ride) に乗るかの二通りがあります。
私たちはまっすぐにトラムの乗場に向かい、日本語で案内してくれるトラムの到着を待ちました。
トラムの料金は大人がS$3、12才以下の子供がS$2です。
やがて何両も連結されたゴムタイヤのトラム・ライドが到着し、私たちは中程の車に乗り込みました。
屋根は付いていますが窓の無いオープンでトロッコを大きくしたような車両で、先頭の動力車に引かれながら進みます。
トラム・ライドが動き出すと、先頭車両に乗った係員が上手な日本語で説明を始めます。
トラムは全長が3.2Kmのルートを45分かけてゆっくりと移動して行きます。
日没後の真っ暗闇の中に、動物たちの姿が浮かんできました。 木立の中に工夫を凝らして設置した水銀灯と白熱灯の照明が、月明りよりわずかに明るくやや青みがかって淡く、ライオンや虎などの動物の夜の生態を浮かび上がらせます。
トラムのルートは東と西のループ (loop) に分けられ、途中で最初のトラムの乗場の近くに戻って、別のループに向かい全体をくまなく見せてくれます。
園内の各領域はアジア・アフリカ・南アメリカ・ヒマラヤ丘陵・赤道アフリカ・東南アジアなどのブロックに区分されています。
午前中の動物園と同じように、観客と動物たちとの間に鉄格子などの柵がありませんので、夜のジャングルに入り込んだような印象を与えてくれます。
係員の説明にはボンゴ (bongo:大かもしか) やインドサイなど、絶滅の危機に瀕する動物たちの名前が何度も聞かれました。
トラムは100種類にも及ぶ夜行性の動物を飼育する園内を巡り、再び最初の乗場に戻ってきました。
トラムを降りた私たちは少し休憩してから、今度は歩いて動物たちを見て回ることにしました。 時間が制限されたツアーではトラム・ライドだけの見物ということもありますが、今夜の私たちは十分にナイトサファリを楽しみます。 東のループ内にフィッシング・キャット (Fishing Cat)、レオパード (Leopard:ひょう)、フォーレスト・ジャイアンツ (Forest Giants) と名付けられた三つの遊歩道 (トレイル:trail) が設けられています。
三人で人ひとりが歩けるぐらいの広さの遊歩道を歩き始めました。
熱帯の夜に、ジャングル内に入り込んだような雰囲気が体験できます。
一つの遊歩道は約0.5Kmの長さがあり、各遊歩道は別の歩道で連結されています。
動物たちを観察しながら案内に沿って三つを回ると1時間以上必要です。
遊歩道は曲がりくねって吊り橋もありますが、夜間でも歩きやすく作られ、木々や草の種類や配置、照明の方法などに工夫が感じられます。
人気が少なくなる場所では子供が少し不安になるのか、私の後を必死でついてくるなど少しスリルも味わえます。
レオパード (ひょう) の所では、ガラスの壁越しで間近に美しい模様の一頭が、骨付きの大きな生肉の塊をおいしそうになめ回している光景を観察することができました。
トラムと遊歩道による動物観察とジャングル体験を満足した私たちは、入口の広場にあるギフトショップへ向かいました。 ショップはオープンな作りで広く、商品の品数も多く人々でかなり賑わっています。 妻と子供におみやげ選びをまかせて、私は近くの喫煙所で余韻を味わいながら休憩しておりました。
日本のこの時期は連日、真夏の暑さでしょう。
シンガポールは赤道間近の北半球に位置します。
私たちはこの夜は半袖半ズボン姿でしたが、遊歩道歩きを含めて汗が吹き出るほどの暑さではありませんでした。
妻と子供は鉛筆の頭に木製の動物をあしらった土産などを購入したようです。
園外に出た私たちはタクシー乗場に向かい、待ち時間無しでタクシーに乗車してホテルに戻りました。