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ビンタン島・シンガポール旅行記
 
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 10.オーチャード通りの散策

 今朝の朝食も5階のトリプルスリー (Triple 3) の室外席で頂きました。 ビルの屋上とはいえ、日本ではプールサイドで朝食を頂くことなどありませんので、おいしい料理を良い雰囲気で楽しめます。

 本日は朝からセントーサ島へ行く予定でしたが計画を変更し、午前中にオーチャード通りを少し散策してみることにしました。 午前9時過ぎにオーチャード通りのほぼ中央に位置するマンダリン・シンガポールから、私たちは熱帯の朝日を受けながら西の方角 (植物園の方向) へゆっくりと歩き出しました。

タイマー付きの信号
[ タイマー付きの信号 ]

 子供が歩行者用の信号にタイマーが付いているのを見に止めました。 写真の信号はあと6秒で色が変わることを表示しています。

 正面の建物はオーチャード通りとスコッツ通りが交差する角に位置するマリオットホテル (Singapore Marriott hotel) と、その一階に入ったデパートのタン (C.K.Tangs) です。
 このタン・デパートは、1958年にオーチャード通りで始めてオープンし、その後この通りが現在のような繁華街へと発展してきた由緒のある店です。 現在のオーチャード通りは、シンガポールを代表するショッピングの中心地です。

 オーチャード通りは両側に広い歩道があり、大きな常緑樹が植えられていて、朝方では日陰に入ると涼しく感じます。 オーチャード (Ochard) は英語で「果樹園」という意味で、昔は名前のとおり果樹園や木々が茂る田舎道だった所だそうです。
 日本の街路に落葉樹が多い理由は、真意のほどは分かりませんが、夏日陰をつくり冬は見通しが良いからだと聞いたことがあります。 常夏のシンガポールは年中葉の付いた常緑樹が似合います。
 以前マレーシアから日本の冬に来日した人が、雪景色の中にぽつんと立つ落葉樹の幹を見て、「あの木は枯れているのですか」 と私に質問したことがありました。 彼が落葉樹をあまり見たことがないほど、シンガポールやマレーシアには常緑の広葉樹などやその熱帯雨林が多いとも言えます。

 煙草のポイ捨てなどは厳しく禁じられていますが、歩道には縦型の灰皿がほどよく設置されて、歩きながら吸えますので煙草の好きな私には大変ありがたいことです。 喫煙に関しては、公共の建物やレストランの屋内及びタクシー内などでは禁煙ですが、大概のビルの入口に灰皿が設置されています。
 レストランはオープンな屋外席では煙草を吸うことができます。 レストランでどうしても煙草が吸いたくなった場合は、席を外して建物の入口か屋外に出れば灰皿が見つかるでしょう。 また灰皿の無い屋外では、携帯式の吸殻入れを持参すると役に立ちます。

 私たちはオーチャード通りの西の端にあり、通りの北側に位置するオーチャードホテル (Orchard hotel) の前に至りました。 通りに面するホテルの角でオーチャーズ・サイド・ウオーク・カフェ (Orchard's sidewalk cafe) を横目に見ながら、オーチャードホテルに入りました。 私は以前にこのホテルに宿泊したことがあり懐かしく感じます。
 ロビーからショッピングモールを通過し、今度は隣のデルフィ・オーチャード (Delfi Orchard) に入りました。 2階から3階へと見て回りますが、朝まだ早い時間で開店していない店もかなり見られます。 3階にちょとした土産物を販売している店があり、マーライオンの形をしたチョコレートの箱詰めを買いました。

 東南アジアではお土産のチョコレートなどは空港の免税店で高い商品を購入するよりも、こういう町中の店やスーパーで地元の人たち向けに売られている品物を購入すると、驚くほど安く買える場合があります。 出国後空港の免税店で購入すれば手荷物になりますが、市内で購入すればトランクに入れて持ち帰れるので便利です。

 外に出た私たちは再びオーチャード通りの南側へ歩き、フォーラム・ショッピングモール (Forum the shopping mall) に入りました。 米系大手玩具店のトイザらスが目的です。 モールの中に入ると元気寿司という店が目に付きました。 3階のトイザらスに入ると午前中で混んではいませんが、親子で買い物に来ている地元の人たちも目に付きます。 広い店内を一通り見て歩きますが、玩具のパッケージと説明は英語の商品ばかりです、何も買わずにオーチャード通りに戻りました。

 今度は、マンダリン・シンガポールの方に戻ります。 日が高くなり熱帯の太陽の日差しが感じられました。 私たちは途中で伊勢丹オーチャード (Isetan Orchard) の前で、テント屋根のオープンな作りの喫茶店があり休憩することにしました。 清潔な店で、私たちがアイスコーヒーやコーラを飲んでいると、熱帯の鳥がすぐそばまでやってきます。

 休憩後、少し歩くと通りの反対側に"SOGO"と表示のあるパラゴン (Paragon) が目に留まり、再び通りを渡って中に入ってみました。 建物の中央に空間が設けられ、周囲に店が入った作りです。
 この 「そごう」 は、この旅行記を書いている2001年4月現在は存在しません。 エスカレーターで上の階に上がると、日本式の回転寿司があるのを見付けました。 私たちには興味がありませんでしたが、オーチャード通りにはブランド物や装飾品それに貴金属類などを扱う店が多くあります。

 オーチャード通り西側の散策を終え、マンダリン・シンガポールに戻り、所要の金額を両替しようとフロントデスクへ行きます。 フロントデスクの前で、私たちが驚く光景に出会いました。 日本人の若い女性が、デスクの若い男性係員に向かって、指で数字をたてながら、日本語で 「いち、よん、に、さん」 と大きな声で部屋番号を告げています。 男性係員が目を皿にして、女性が指で示す数を必死に読み取っています。 シンガポールに来てまで、日本語で通そうとする彼女のセンスに驚きました。 日本人観光客が利用する店や免税店などで、日本語を話す係員がいるかもしれませんが、それらはあくまで例外的です。
 小学生の息子が後で、妻に「あほや」 と言ったそうです。 4桁の数字の言い方には幾つかあります。 一番簡単な表現は発音を無視したとして、「ワン、フォー、ツー、スリー」 が、文法的にも正しい言い方です。

 シンガポールの人たちは一般に、二カ国語以上の複数の言葉を話せますが、その中に日本語は含まれません。 例えば中国系の人であれば英語と中国語など、マレー系の人であればマレー語と英語などです。
 5年以上前のことですが、来日した中国系のシンガポール人から教えてもらった話はこうでした。 彼は英語とマレー語それに中国語を話しますが、同じ中国系の女性と結婚して子供が生まれ、彼女の実家を訪問する機会があります。 彼と彼女の父親とは中国系どうしでも、中国語の方言が理由で話ができないとこぼしていました。
 また、シンガポールは共稼ぎが多いのが特徴です。 彼の例では彼は日系企業のサラリーマンで、奥さんはコンピューター技師をする標準的な共稼ぎ夫婦です。 子供が生まれからは子守と家事に、フィリピン人の住み込みのメードを雇っているとのことでした。 

 部屋に戻った時には、お昼の時間になっていました。 私たちは日本から予備食として、お湯で戻して食べるおかゆ、お茶漬けなどを用意してきました。 それらに手を付けることなく、そっくり残っていました。 明日は日本に帰る日であり、そのまま持ち帰るにも抵抗があります。 容器がスーツケース内に占める容積も勘案し、このお昼に食べてしまったらと私が提案しました。 後で妻に聞いたところ、内心異論があったようですが、食べてしまうことに決まりました。 但しおかずが不足しますので、既に隣の高島屋の食料品売場の配置を知っている妻に、高島屋まで 「たくあん」 を買いに行ってもらい、昼食を済ませました。
 高島屋はガイドブックで高級ブランド店が主体に紹介されていますが、刺身や寿司などをはじめ日本の食材を購入することができます。

 シンガポールに住む人の話では、ほとんどの日本のものは割高ですが手に入るとのことです。 特に割高に感じるのは、日本円で定価が印刷された書籍などだそうです。

 
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