(1) ジャカルタの気候
赤道の南、南半球に位置するジャカルタはモンスーンの影響を受け、雨期と乾期が明確に分かれる熱帯性気候です。 年間の平均気温は約27℃で、年間の温度較差は1.2℃しかありません。 日本のような春夏秋冬の四季は無く、年中夏の服装で過ごせる所です。 おおまかに10月から翌年の3月ぐらいが雨期、4月から9月ぐらいが乾期となります。 雨期の時期の天気図を見ると、東西に大きく伸びる雲の帯が、ジャワ島上空にかかっていることがわかります。 赤道近く南に位置するため、雨期の12月でも太陽は真上に感じられ、晴れていれば強い日差しを受けます。 年間平均降水量が1,755mm で、その88%が12月から翌年3月に集中して降ります。 雨期の時期は湿度が高く蒸し暑い気候となります。
(2) 雨期(雨季)の様子
雨期の様子を一般論として、大体決まった時間にシャワー(注記1)があり、あとはからっと晴れると説明している場合もありますが必ずしもそうではありません。 そのような雨降りのパターンも確かにありますが、私の訪れた1997年の1月はジャカルタ近郊ではほとんど毎日雨ばかりでした。 1月は一年中で一番雨の多い月で平均降水量が461mm もあります。 日本の梅雨のように一日中しとしとと降る日もあり、からっと晴れ上がらない日も多くあります。 但し、晴れ上がれば気温が高く、12月や1月でも強い日差しのもとで泳ぐことができます。 また、雨期であっても局地的には、10日ほど全く降らない場合もあります。
注記1:日本では熱帯地方で降る「にわか雨」(驟雨 しゅうう)のことを、「スコール (squall)」と 呼ぶことが多くあります。 しかし、スコールは「急激に起こる強風」を指し、「にわか雨」は「シャワー (shower)」という言い方が正しいです。
雷を伴うシャワーの様子として、午後に雷が鳴り始め空が曇ってくると、外で働く地元の人たちは経験的に雨よけのためいなくなってしまいます。
時には雷や稲妻がとどろく激しい雨が1時間以上も続くことがあります。
そのような時には風もあり、半袖では肌寒く感じることもありました。
本当に激しいシャワーは俗に言うばけつをひっくりかえしたように、大地を激しくたたく雨という表現が当てはまります。
実際にシャワーで体を洗っている人を目にしたことがあります。
水道代は節約できると思いますが、シャワーはいつやむか分かりません、素早く石けんを洗い流すことが必要なようです。
長距離を車で走っていると、雷光を伴う激しいシャワーで前が見えにくい状態から、一転して路面が乾いて晴れた状況に出会ったりして、雨期の様子は一定の決めつけた形では、表現できないようです。
(3) 日本にも雨期があります
気象の学問的な事はわかりませんが、雨期と乾期は熱帯の気候であって、日本には雨期は無いのでしょうか。
広辞苑 (第五版、岩波書店) によれば、雨期とは「一年の中で雨(降水)の多い季節」で、「日本では梅雨・秋霖 (しゅうりん) の時季が代表的であるが、日本海側では冬の降雪季もこれに当たる。」ということです。
言葉の遊びのようですが「梅雨」を英訳するには、一般に "The rainy season" とします。
この英語を再び和訳すると「雨期」となり、「梅雨=雨期」となります。