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プーケット島旅行記
 
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 3. 遠くて長い一日

 プーケット島を始めて訪れる前日の甘いときめきの中で夜が明け出発の朝を迎えました。 家族三人はやや早起きし、京都駅から「はるか」で関西国際空港 (関空) へ向かいました。 パッケージツアーでは空港の団体受付カウンターでの集合が、搭乗予定航空機の離陸2時間前までになっています。
 この朝、私たちは集合時間8時45分の少し前に関空4階の国際線出発ロビーに到着し、スーツケースのセキュリティーチェックを受けました。 某大手旅行会社の団体受付カウンターで、若干の説明とともに搭乗券を受け取り、次に搭乗するタイ国際航空のカウンターでスーツケースを預け、手荷物預り証 (baggage check) を受け取って搭乗手続きは完了しました。

 パッケージツアーの2時間前集合は、私にとっては早すぎる時刻とは思いません。 私自身の個人渡航の際に、ある航空会社のチェックインカウンターに長い列ができていて、搭乗券をもらうまでに30分以上並んだこともありました。 また、出国審査場が混雑していて、待っている間に予定航空機の離陸予定時刻となってしまい、冷汗を流したという話を実際に耳にしました。

 航空機の離陸予定時刻まではまだ1時間半以上ありましたが、お盆のせいか4階は人々が多く早めに出国手続きを済ませるため、南出発口の旅客サービス施設利用料のゲートを通過しました。 機内持込み手荷物検査で危険物検査機のゲートをくぐり、出国審査場への階段を降りました。 この日はすいており出国手続きを終えると、あとは航空機に搭乗しプーケット島へ飛び立つのを待つだけとなりました。 ・・・・・ しかし、それは「遠くて長い一日」の始まりでした。

搭乗する前のTG-621便です
[ 搭乗を待つタイ国際航空TG-621便 ]

 出国審査場を出てすぐ右側の免税店に入り、旅行中に吸う煙草を購入しました。 いよいよ日本出国だなあ・・・と、一瞬感じるのがこの時です。 南ウイングのシャトルに乗り中間駅で降りると、各搭乗ゲートや旅客の搭乗を待つ航空機の実物の姿が視界に飛び込んできました。

 写真は私たちがタイのバンコクまで搭乗するTG-621便の姿です。 ここでクレジットカード系のラウンジ (金剛) へ入りました。 ラウンジはほぼ満席の状態で、飲物を頂きながら時間がくるまでくつろぎます。 ラウンジ内にはブラウン管のモニターがあり、各航空機の出発状況が確認できるようになっています。 タイ国際航空のTG-621便は10時20分に搭乗開始となり、離陸予定20分くらい前に搭乗ゲートへ向かいました。
 この時間帯は離陸ラッシュですが、満席の旅客を乗せたボーイングB777-200は、誘導路から滑走路の端部へ到着し機首を離陸方向へ向けます。 午前11時ちょうど轟音と微動を発しながら滑走を始め、40秒ほどで巨体を空中に浮かべました。

 機内のアナウンスは始めがタイ語で次に英語、日本語は一番あとになります。 この機はまずフィリピンのマニラへ向かって、約1,640マイル(約2,640Km) を3時間50分ほどで飛行します。 単純な平均時速では660Km程度になります。
 私は高所で地上に足が付かない状態はあまり好みませんが、今の時代は航空機なしに短時間で諸外国に旅などできません。 離陸直後の上昇時に、窓側の席の息子が「淡路島が見える」と言います。 なんだか息子のほうが飛行機に余裕があります。
 機体中央部から後方のエコノミークラスは、前方に向かって両窓側に3席ずつ並び、両通路を挟んで中央部に4席ずつが設けられています。 高度が上がり上昇角度がやや小さく感じる11時30分頃に、タイ人のフライトアテンダント (スチュワーデス) が飲物と昼食の提供を開始しました。

 私はさっそくタイのビールである "Singer Beer" (シンガービール) を頂きます。 タイ語では "Singer" を「シンハー」と発音します。 このビールは口当りがよく飲みやすい味です。 道のりはまだまだ遠く高空を巡航する航空機の中では、酔いが回りやすいこともあり適量を心がけました。 この日最初の機内食である昼食を頂き、機は台湾のはるか東方の東シナ海上空をフィリピンのマニラへ向かいます。

プーケット島への飛行ルートの地図です
[ プーケット島への飛行ルート ]

  日本時間午後2時15分にフィリピン・マニラのアキノ国際空港へ到着しました。 乗客は機内清掃などのため、一旦空港ビルの搭乗待合室へ移動します。
 フィリピンと日本には1時間の時差があります。 左の飛行ルート図で明らかですが、バンコクへは直行便が近いわけです。 今回は直行便の座席がとれなかったためマニラ経由便となっています。 マニラを経由することで狭い座席からしばし解放され、ゆっくり体を伸ばして休憩できるともいえます。

 広い搭乗待合室に移動しマニラの大気に触れることで、空調のきいた機内よりむし暑さを感じます。 好奇心の強い私は息子を誘って待合室の通路から先へ進もうとしますが、ゲートに阻まれて無理でした。 待合室は他の便の乗客と混り合わないように、間にロープで仕切りを設けています。
 トイレ、喫煙所、ドリンクとドライフルーツの店、酒と煙草の小型免税店、小さな民芸品店とがあって、1時間ほどの休憩となりました。 店はいづれも小粒で、旅は先がありますので土産などは買いません。 私は煙がもうもうと対流する密閉式の喫煙所に入ったり出たりしていました。 妻と子供は椅子に腰掛け、本を読んだりゲームボーイなどで遊んでいたようです。

 日本時間午後3時50分に、機は今度は1,370マイル(2,200Km) かなたのバンコクへ向け離陸しました。 飛行時間は3時間10分ほどになります。 離陸後、今度は "Carlsberg Ayutthaya" (カールスバーグ・アユタヤ) というビールを頂きます。 これも日本のビールに比べ甘みを感じるまろやかな味がします。
 まもなく本日2回目の機内食となりました。 ポークとシーフードとの選択があり、私と息子はポークを頼んで正解だったようです。 妻はシーフードを頼み、味付けがもう一つだと私と息子に訴えていました。 ビールの "Singer" には2種類あって、今度は "Singer Gold" (シンガー・ゴールド) の方を飲みます。 タイへ入国するまでにすでに3種類のビールの味を試しました。 これは外国の航空会社の便を利用する利点です。
 巡航高度は31,000フィート(9,450m)、時速は580Kmで飛行していますとの機内アナウンスがありました。 この機は両翼にエンジンが1個ずつですが、2個ずつのジャンボ機に比べて速度が遅いようです。

 日本時間午後6時30分 (タイ時間午後4時30分) に、やっとバンコク国際空港へ到着しました。 タイと日本とは2時間の時差があり、関空を飛び立ってから既に7時間30分が経過しています。
 すぐに空港ビル内のトランジットカウンターへ向かいました。 プーケット島への乗換えは、国内線7番ゲートで午後5時50分のゲート入場と告げられます。 タイの国内線で国内と国外からの旅客が混じりますので、プーケット島で入国審査の必要な旅客を区分するため、国際線からの乗換え旅客には粘着式の丸いワッペンが配られました。 私たちはシャツの左胸にワッペンを貼りましたが、素肌の二の腕や胸に直接貼り付けている白人の若い女の子も見かけました。 待ち時間を利用し両替コーナーで少しの日本円をタイバーツに両替しました。

 国内線ゲート7番は地上階にあって、私たちは日没に近い現地時間午後6時20分にバスでTG-221便に向かい、別の機ですが先ほどの機体と同じ型式のB777-200に搭乗しました。

機内から見る日没です
[ 機内で日没を迎える ]

 バンコクからプーケット島まで距離は約420マイル(680Km) あり、飛行時間は1時間20分ほどです。 南下する機の右側の座席の窓から西の空に日没が目に入りました。 本日三回目の機内食となる軽食 (チキン、ケーキ、コーヒー) を頂きます。

 やがてプーケット国際空港へ向け機体が高度を下げ始めた頃、天候が良くないらしく機体が風でかなり揺れるのを感じました。 この時感じた悪天候が今回の旅行に大きな影響を及ぼすことに、この時点では気付きませんでした。
 日本時間午後9時40分 (現地時間午後7時40分) にプーケット国際空港へ着陸しました。 関空離陸から既に10時間40分が経過する長い飛行機での移動でした。

 国際線からの乗換え旅客は入国審査と税関申告を済ませ、私たちはスムースにタイへ入国しました。 バンコクでバーツに両替した100バーツ紙幣2枚を、ここの両替コーナーでチップ用に20バーツ紙幣にくずしてもらいました。 係員は大変愛想が良く、長旅をしてきた私もプーケット島の印象を良くしました。
 空港の外へ出たのは、現地時間の午後8時です。 すぐに現地旅行代理店の係員が見つかり、日本から来島した別のご夫婦と一緒にホテルまでマイクロバスに乗り込みます。

 空港は島の北部に位置し、南部の西海岸にあるホテルを目指して車は南下して行きます。 先に別のご夫婦が宿泊されるホテルに到着し、私も下車してホテルの玄関で煙草を吸いながら20分ほど待ちました。 それ程暑くはなく、少し風を感じます。 車は真っ暗で何も見えない西海岸に沿って再び南に向かってひた走ります。

プーケット島と周辺の地図です
プーケット島と周辺

 車の中で係員が日本語で、モンスーンが来ておりホテルのある西海岸では泳げない、遊泳は危険ですと説明されます。 但し、島の東側にあり船で行くピピ島一日観光なら泳げますけどと問われましたが、私たちは申し込みませんでした。 3日目の午前中に出発する島内半日観光をオプショナルツアーとして申し込みました。

 車は途中で夜店など明かりの華々しいパトン地区を通過し、現地時間午後9時頃にやっとカロン地区のアルカディアに到着しました。 今朝日本時間で午前6時少し前に家を出て午後11時の到着ですので、移動に17時間を費やしたことになり家族皆が疲れました。

 旅行代理店の係員がロビーでチェックインを代行してくれている間、私たちは早く部屋に入りたい一心でした。 7階の部屋へ入りますが、例によってエキストラベッド1台が入っていません。 荷物を運んでくれたベルボーイにチップを渡して催促し、ほどなくエキストラベッドが運びこまれました。 思った以上に遠くて長く、そして海で泳げないと聞いてがっかりする一日でした。

 
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