愛しくて 愛しくて
愛しすぎてつらいなんて感覚
初めて知った
それでも離れるなんてもっとつらくてできなくて
どうしようもないからそのつらさをどうにか紛らわして
君の傍に居続けている
鎖。
「っん…はっあぁ…」
奥で蠢くものにどうしようもなく躯が震える。
「っあ!ゆっ結人ぉ…」
「はっ…英士っ!ごめん…もうだしていい?」
そういいながら腰の動きが早急になる。限界が近付いている証だ。
むろん同じように快感に酔っている英士に否定する意志はある訳がなく、
それを示すかのように結人のものを内部できつく締め付ける。
「…っ!まじイク!」
「ぅあっあああっ!」
躯のなかに熱いものが注ぎこまれるのを感じると同時に英士も果てた。
荒い息遣いと行為後の独特な雰囲気が部屋に広がる。
肩越しに結人を見やるとにやりと笑う。
「すっげぇよかった。英士ネコの素質あるぜ!」
語尾に含んでいるのは明らかで…。
「それはどうも。でも結人のほうが素質あるかもしれないし試してみない訳にはいかないでしょ。」
そういって冷たく笑ってみる。
結人はこの返事を予想していたらしく別段動揺することもなかった。
「やっぱりぃ?まぁいいよ。言ったことは最後まで覆さないのがポリシィな結人くんだしぃ?じゃあ第二ラウンド突入といきましょうか。」
今度は自分のほうが結人の上に乗っかる。
先程結人がしたように口付けをする。
何度も行なわれたこの行為にはもう抵抗を感じることはなくなった。
自ら舌をのばし、結人の口腔に侵入する。
二人の唾液が絡み合い、再び躯の奥に熱がうまれる。
―俺達二人とも馬鹿だよなぁ
二人とも思いはひとつ。
ただその決して叶えられることがない願いを押さえ付けるためだけに二人は堕落的な行為に没頭する。
そんなことは正しくないとわかっていながらも、それ以上によい解決案が浮かばないのだからしょうがない。
愛しい人が傷つくことがなければ自分はどれだけ傷ついたって構わないのだから。
だからこの行為はいつまでも続くだろう。
一馬が二人の前からいなくなるまで。