あなたの生まれた日に 感謝を捧げよう。 どうしようもなく溢れ出てくる想いを。 あなたの存在に。 あなたとの出会いに。 今、二人がここにいることに。 「キャップテーン!!!!」 「あぁ、藤代。今日も部屋交換か?」 「そっすよ!早めに交換してきちゃいました!!」 そう言って藤代は微笑む。 とても純粋に、嬉しそうに。 渋沢は心に流れ込んでくるあたたかい気持ちとともに微笑みを返す。 早めとはいってももちろん外はもう真っ暗で、窓からは綺麗な月が拝めた。 しかし夜になっても暑いままなので窓は少し開いている。 カーテンが緩やかな風に揺れて、隙間から月の光が射し込む。 「ってか今日部屋交換しなくてどうすんですか!明日は誕生日でしょ!?」 「あっ・・・覚えていてくれたのか。ありがとう。」 「当然じゃないっすか!!!」 いつにも増して藤代のテンションは高い。 ましてや自分の誕生日を覚えていてくれたために早めに来てくれたのだろうから、 渋沢は少し顔が熱くなるのを隠せなかった。 「で、誕生日プレゼントは0時ちょうどに渡したいんで・・・」 「ん?・・んっ・・」 思わぬ不意打ちに渋沢は目を閉じる。 もう慣れてしまった藤代のキスに心地良く身をゆだねた。 「・・しても・・いっすか?」 「・・・あぁ・・」 座っていた机の椅子からすぐ傍のベッドへ移動する。 その動きも慣れたもので、そうするのが当然のようで、 渋沢はキスの気持ちよさと雰囲気に酔った。 自分よりは少し細くも力強い腕が自分を引き寄せる。 二人して倒れこんだところで藤代がぷっと吹き出した。 「・・・?・・なんだ?」 「だってキャプテン・・・・思い通りにいきすぎて可愛い。」 「なっ・・・」 繋がって誕生日を迎えたかったんすよ・・・ 耳元でそう囁かれてさらに顔が熱くなる。 「でもキャプテンの誕生日なのに俺がキャプテンもらっちゃうって・・なんか逆ですかね? 交代してみます・・・?」 「・・・・いや、いい・・・」 どんどん赤くなる顔に藤代はにっこり笑って口づけた。 軽く唇に。頬に。額や耳にも。 くすぐったそうに目を閉じる渋沢の服を藤代は躊躇うことなく脱がせていく。 シャツの釦をはずしてはだけた胸はたくましい。 それでも、外見上中学生とは思えない体を持つ渋沢の年齢と相応な所を藤代は知っている。 ひとつひとつ愛おしむように口づけて、何度も何度も現れる反応。 それは藤代だけが知る、渋沢の表情。 大人になったら失ってしまうのかもしれない、少しの怯えと期待と歓喜の表情。 ある場所に触れたところで渋沢の肩がびくっと震えた。 藤代はいつもこうやって見上げてくる渋沢の表情に一番の笑顔を見せる。 「キャプテン・・今日はちょっと頑張って下さいね。・・・一緒に、イきましょ?」 「・・・っく・・」 繋がった箇所はやっぱりいつも震えていて、締め付ける力を感じるたびに想いが深くなっていく。 開いた唇に愛の言葉をささやいて、動くたびに強くなっていく快感に酔いしれる。 「・・ん・・あっ・・・藤代っ・・もう・・」 「・・俺もっ・・・」 意識が戻った瞬間に渋沢は確かに聞いた。 まだ朦朧としていたけれど。 「0時っすよ・・誕生日、おめでとうございます・・。」 感謝するよ、神様。 いてもいなくても構わないけど。 あなたの生まれた日に。