My Dear...
「だからそんなに気にしなくてもいいぞ?」
こちらに背を向けて、ベッドに寝転んでいる三上に渋沢は何度目かの声をかける。
かろうじて見える耳はうっすらと赤く染まっていて、渋沢は笑みを浮かべる。
可愛い。
そういったら三上がどんな反応をするか分かっているので、口にはしない。
それでもいつもは俺様な態度をとっている三上のこのような年相応な拗ね方をみると、つい愛しさがあふれて口にだしてしまいそうになる。
恋とは自制の賜物だ、と最近思い知った。
堪えても堪えても尽きることはない、その気持ちをコントロールするのは一筋縄ではいかない。
特に、三上のようなシャイな恋人をもつと大変だ。
しかし、渋沢はそれを辛いと思ったことはない。
寧ろ至福を感じているのだ。
自分の心を三上が占めること、それが渋沢の喜びなのだから。
何度呼びかけても、ぴくりとも反応しない三上に渋沢はわざとらしくため息をはく。
それにビクっと三上の肩が強張るのも予想済み。
「三上。」
少しだけ低い声で、吐息に被せる様に三上の名を呼ぶ。
先ほどから握り締めているシーツはもうしわくちゃだろう。
「三上。」
もう一度、一度目よりもゆっくりと口にする。
すると少しだけナミダを浮かべた三上の瞳と、三上の肩越しに目があう。
「・・・んだよ?」
憎たらしい口調も彼の純粋すぎる心を包み込むものだと分かれば、余計に愛らしく感じるだけだ。
そっと三上の髪をなでる。
手入れなどしていないようなものなのに、三上の髪はとても艶やかで柔らかい。
手櫛で梳くようにとくと、さらっとしているのに指に絡みつく。
特上の絹のようだ。
時々触れる三上の体温は高い。
それはこの熱帯夜の所為だけではないことを渋沢はしっている。
「・・・・・・うぜぇ。」
「今日は俺が主役なんだろう?」
「っ・・・!!」
今日の部活時に後輩に言われた言葉を思い出す。
そのときの三上の愕然とした顔は、多分一生忘れられないだろう。
そう。三上は渋沢の誕生日を忘れていたのだ。
しかしそれに対して渋沢は怒ったりはしない。
三上がどれだけ今年の夏にかけているかなんて知っているし、自分だって三年最後の夏だ、悔いの残らないプレーをしたい。
選抜に残らなかったものの、三上はそれを乗り越え新たな目標に突き進んでいる。
器用そうに見えるが根は不器用な三上は、本気を二つ抱えることはできない。
一つの目標しか目に入らなくなるのだ。
渋沢はそんな三上を愛しく思うし、尊敬している。
だから、自分ですら忘れかけていた誕生日を覚えていて欲しいなんて思っていないし、それを望むのは間違いだと考える。
それでも・・・。
恋は自制の賜物。
しかし時には羽目を外すときだってある。
「三上。」
「だからなんだよっ!!?」
「俺の誕生日・・・祝ってくれるか?」
「・・・・・・。」
「嫌か?」
「――違っ!!!」
パッと顔をあげるが、すぐにシーツに沈む。
「・・・・・・わりぃ。」
か細い、小さな声で呟く。
「何がだ?」
「・・・俺、お前の誕生日なのに何も用意してない。」
「問題ないぞ。俺はしっかりと用意している。」
「はっ?」
イベントごとの大好きな後輩が騒いでいるのを耳にして、自分の誕生日を思い出したのが三日前。
三上の様子からして、綺麗さっぱり忘れていることは確認できたので、渋沢はこの日のために一人準備をしていた。
部活の帰りに外出届を提出し、外に買出しに行き、必要なものはすべて揃えた。
あとは実行あるのみだ。
「まずは、プリンでもたべないか?」
「???」
恋は自制の賜物。
しかし時には羽目を外しまくるときだってある。
(注)この↓はびっみょ〜に18禁です。大した事ないかもしれませんがやっちゃってます。
そして渋はいっちゃってます。みかみんはなんか乙女になってしまいました。
それでもいいやという方のみどうぞ。
「・・・てっ・・・め・・・!!・・・プリンに何盛りやがった・・・っ・・・!」
「心配ないぞ。体に害のあるものは一切使用していない。」
「ったりまえだ!ボケ!!!・・・・・・っぁ!!!」
苦しそうに喘ぐ三上に、渋沢は満足そうな笑みを浮かべる。
日に焼けても白さの残る肌は赤く染まり、瞳は潤み、渋沢を睨みつける。
汗で前髪は額に張り付き、眉間に皺をよせる三上は、渋沢でなくともノックアウトさせるだろう。
勿論、渋沢はこの三上を誰の目にさらす気もないが・・・。
「なかなか効き目が早いな。」
おもむろに机の中から小瓶を取り出し、そこに書いてあるラベルを読む。
明らかに怪しげなそれを一体何処で手に入れてきたというのか。
「こっの・・・年齢不詳お――っ!!!」
最後の言葉は渋沢の口唇に吸い取られる。
外気の暑さも手伝い、二人の体温は最高潮にあがっている。
それでも絡みつく舌は何の不快感もなく、寧ろ熱さを求めるように動き回る。
激しい口付けに気をとられていると、いつの間にかに服のボタンが外され、前があらわになっている。
驚くまもなく、右側の突起を吸い取られ、三上は息を呑む。
条件反射のように勃ちあがり、過敏になるそれを渋沢の熱い舌が愛撫する。
左側の突起を指でこね回し、もう片方の手は優しく三上の頭をなでる。
(何で左右違う動きが出来るんだよ!)
という突っ込みは声にならない。
ただでさえ薬のせいで敏感になっているのに、今日は渋沢の生まれた日というオプション付だ。
嫌がおうにも三上の神経は研ぎ澄まされる。
それでも
「んんっ・・・んぁ・・・」
「声は抑えないでほしいな。」
声を出すまいとかみ締めていた手を口から外され、かみすぎて赤く腫れた甲に渋沢は口付ける。
それすら甘い刺激となって。
「うわ・・・はっ・・・!」
三上の口から熱い息が漏れる。
そんな三上に渋沢は先ほどから浮かべている笑みを深くし、額に口付けを落とす。
そして、先ほど小瓶と一緒に取り出しておいたモノを、三上の眼前に突きつける。
「なっなななっ!!!」
口を金魚のようにパクパクさせ、三上は驚きの声をあげる。
「これは、バイブというものらしいのだがな。なかなか高性能で使い勝手もいいらしい。しかもコードレスだ。」
(だからなんだよっ!ってかその豆知識はなんだよっ!!!)という突っ込みはまたもや声にならなかった。
まずは慣らさないと、と渋沢は三上の双丘に指を這わす。
その手つきは慣れたもので、三上の弱いトコロを的確につく。
「んあっ!・・・あぁ・・・いや・・・だ・・・!!!」
そして三本の指が自由に動き回れるくらいまで解すと、一気に指を引き抜く。
「うあぁぁっ!!!」
「そろそろ大丈夫かな。」
「・・・・・・っ!!!!!!」
何がと問う前に先ほど手にしていたバイブが後ろに突っ込まれる。
男性器の形をしたそれはまるで渋沢のもののようで三上は体をふるわせる。
ゆっくりと奥まで到達すると、三上はふうっと息を吐く。
しかしそれも一度渋沢が手にしたリモコンのスイッチをいれると途端に喘ぎに変わる。
「あっ・・・あぁ・・・うぁ!・・・はっっっ!!!」
ぐねぐねと腸の中を動き回るそれの動きが予想できず、三上は体をよじる。
そんな三上を見、渋沢は自身が高ぶるのを感じた。
しかし渋沢の目的はまだ達成されていない。
「・・・っあ!・・・・・・駄目だっ・・・もっ・・・!!」
「イきそうか?」
渋沢の問いかけに三上は首を上下に振ることで答える。
「そうか。」
いつもならこのまま渋沢が前を扱き、イかせてくれる。
その期待に体が震えたが、渋沢は一向に前をしごいてくれない。
「渋沢・・・?」
伺うように覗き見ると、渋沢は楽しそうな笑みを浮かべている。
そしてあろうことがリモコンの電源をきる。
「悪いが三上。まだイクのはお預けだ。」
「はっ?!!!・・・っあ!!!」
そういって三上の根元をぎゅっと握る。
そしてそこに、これまた購入しておいたリングをかける。
これでもうリングを外すまで三上はいくことができない。
「・・・て・・・めぇ!・・・」
睨みつける三上の鋭い瞳も、渋沢を奮い立たせる最高のスパイスにしかならない。
「なぁ、三上。俺のも勃たせてくれないか?」
「はぁ?!・・・も・・・う勃ってんじゃ・・・ね・・・ぇか・・・!」
そんなのは渋沢自身も分かっている。
はちきれんばかりだ。
それでも、本当に求めているのは。
「口でくわえてみてくれないか?」
「・・・っ!・・・ざっけんなっ!!!」
予想通り三上は嫌がった。
しかし今日の渋沢には取って置きの切り札がある。
「なぁ三上。俺はまだ誕生日プレゼントをもらっていないのだが・・・。」
「・・・っ!」
三上は心底誕生日を忘れていたことを悪いと思ってくれている。
だから、渋沢は三上が一番弱い言葉を口にする。
「・・・・・・・・・わかった。」
これも予想通りの展開だ。
自分のよりも一回り近く大きい渋沢のモノを手の平にのせ、その質感に身がすくむ。
ちらっと渋沢を見上げても、先を期待した瞳をかえされるだけだった。
こうなったら覚悟を決めるしかないと、自分に言い聞かせる。
そして、そっと、口に含む。
「っむ・・・!」
「ぐぐっ!!!」
口に含んだ瞬間、更に質感を増し、喉に詰まった。
それでも途中で諦められるわけもなく、必死で嘗め回す。
歯をたてないように注意し、両手を駆使し何とか渋沢のいいところを捜しだす。
必死に自分のものを頬張る三上の様子を上から見、渋沢は歓喜に打ち震えていた。
言ってみるものだ!計画立てしてみるものだ!と自分のナイスアイディアを褒め称える。
そんな渋沢が長く持つわけもなく、すぐに渋沢は限界を迎える。
自分の若さの嘆きながらも三上の口から自身を引き抜く。
「ありがとう、三上。」
そういって三上の唇に口付ける。
少々生臭い味がしたが問題ナッシィングだ。
「・・・ってか・・・も・・・限界なんだけど・・・。」
そういえば三上のものは放置プレイまっさかりだった。
三上に銜えられた喜びですっかり忘れていた渋沢は三上を締め付けていたリングを外す。
少し扱くとすぐに三上は限界を迎える。
「・・・っ・・・ああぁぁあぁぁぁぁあっ!!!!!」
体を震わせ、精を吐く三上を微笑ましく見守る。
そして、間もなく三上の蕾に高ぶりを押し付ける。
「なっ!・・・ちょっ・・・・・・待て・・・うぁぁぁ!!!!」
一度達した三上の中は痙攣しており、渋沢のものをきつく締め付ける。
気を抜けば一瞬で達してしまいそうな自身をなんとか押さえつけて、奥の奥まで体を進める。
そして、三上の最奥までいったところでふぅっと息を吐き、三上に口付ける。
「三上、愛してるよ。」
腰を大きくグラインドさせ、三上の体を揺さぶり、お互いに高めあう。
動きが徐々に性急になる。
「っあ・・・あっ!・・・はぁ・・・んんっ!!!・・・あぁぁっ!」
「み・・・かみっ!!!」
激しい突き上げの後、二人は同時に達した。
2度目の射精とともに三上は意識を手放す。
手放す瞬間に渋沢の耳元で「俺も、愛してる。」と囁いて。
シャイな恋人の精一杯の気持ちに、渋沢は心が熱くなった。
お誕生日おめでとう。渋沢克朗!!!
思い切り間を外した渋沢生誕記念。
渋三です。えへv
渋がこの上なく変態でおかしいことになってますが、なんと私はものっすごい渋が好きらしいです。
三笠は還る場所。
渋三は落ち着く場所かな。
どちらにしろミカミンらぶですな。
でも何かミカミンへの気持ち、渋への気持ち、笠井君への気持ち、誠二への気持ちは全部違うんだよね。
愛にもいろいろな形があるものです。
とりあえず渋と郭は同じようなところにいるけどね!
040809