0054中町通りの道路元標 |
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中町通りの関東つくば銀行石岡支店(国府三)、その入り口の右手に、高さ50Cmほどの小さな石碑が立っています。 その表面には「石岡町道路元標」と石岡の道路起点を示す7文字が刻まれています。石碑の表面の文字はかなりすり減っていて、判読は難しくなっています。旧6号国道に沿った石岡の中心地に立てられたこの道路元標が、いつ設置されたのか定かではありません。 しかし、いくつかの記録や証言から、明治の初期に立てられたと推測することができます。 昭和9年10月18日の読売新聞には、次のような記事が載っています。「近くアスファルトの舗装工事が成り、県下一模範道路の折紙をつけられる石岡町に、これは又何としたことか、町の道路元標が郵便局の空地に数年間投げ捨てられたまま子供等のオモチャになっている。もしこの石が物言うなら、模範道路が聞いてあきれる、まずこのおれをもとの場所へ立ててから自慢をしてほしい、と云うに相違ない」この記事の影響か、その後道標はきちんと立てられ、現在に至っています。 かつてこの地には、諸大名が泊まった宿駅の公認旅館・府中本陣があり、昭和8年までは石岡警察署、昭和46年までは石岡郵便局が建っていました。 この由緒ある場所に、前身の関東銀行が移ったのは昭和46年9月4日のことでした。百年以上の町の変遷を眺めてきた道路元標は、今もひっそりと町の人々を見つめています。
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