0065 北条の平沢官衛(かんが)

石岡小学校の校庭に国街跡と推定される遺跡が発見されてから、その姿がどんなものだろうかと、古代へのロマンがふくらみます。常陸国の政治の中心地だった役所が、どのような建物で、どんな規模だったのでしょうか。

 実はつくば市に、当時の役所を忠実に復元した広大な歴史公園が平成15年に完成して、そのイメージをそれなりにつかむことができます。

 平沢官街は、今から千二、三百年前の奈良・平安時代に造営された常陸国筑波郡の役所跡で、その重要性から国史跡に指定されています。ここには、掘立柱建物跡が55棟、礎石建物基壇跡4基、大溝跡や柵列跡、竪穴住居跡25棟が発掘されています。

 平沢官街道跡は、筑波那の役所の一部と考えられる遺跡です。当時の役所には、役人が執務する政庁と租税として集められた稲などの保管倉庫・正倉、宿泊・饗応の場・館、食事を作る厨などの建物がありました。平沢官街跡は、この中の正倉部分と云われています。建物の配置はコの字やL字の平面になっていて、それぞれのまとまりごとに順番に建築されていったと考えられています。

 平沢官街遺跡は、県営住宅団地の造成に伴う発掘調査で発見され、保存運動の結果、昭和5512月に国史跡の指定を受けました。その後、平成5?6年度に再度発掘調査が行われ、平成9年から復元工事が始まりました。

 北条の大池のすぐ隣に広がる平沢官衛の歴史公園には、3棟の巨大な復元倉庫が立ち並んでいます。筑波山を背景にした雄大な風景は、あたかも古代へタイムスリップしたようです。


 


064 目次 066 067