0078 命みなぎる佐久の大杉 |
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柿岡から宇治会・大塚へ向かう道の途中、佐久という集落があります。恋瀬川を渡ってすぐのところで、集落の真ん中に鹿島神社が見えてきます。 その神社の本殿の真後ろに、県の天然記念物「佐久の大杉」が力強い姿で立っていました。この巨木は大杉様と呼ばれ、樹齢は千三百年以上と推定され、太さ8.8m、高さ20mの威容を誇っています。昭和41年の台風で、上部10mが折れてしまったことがありますが、それでも残る大枝に葉を繁らせてきました。ご神木の大杉様は、その後も危機を迎えたことがあります。 平成8年ごろでしょうか、樹の勢いがめっきり弱り葉の色つやも衰えてきました。 地元に佐久の大杉保存会が結成され、樹木医に調査を依頼したところ、根を取り巻く土壌の環境が悪化していることが分かりました。さっそく対策がとられ、土壌改良や大枝を支える鉄骨支柱の設置、亀裂部分へ樹脂治療、根を保護する回廊の敷設など、保存会が総力を挙げて大杉様を守りました。 この作業は平成12年まで続けられ、次第に大杉様は元気を回復してきました。現在は、葉の量も増え緑もますます濃くなっています。周囲に設置された回廊を歩くと、間近に見る巨木の太さと力強い幹のうねりから、圧倒的な生命力と迫力が伝わってきます。
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