0087大塚の加波山神社 |
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フルーツラインを笠間方面に向かうと、左手の山並みに風力発電の風車が見え、やがて加波山が近づいてきます。道は柿岡から来る道路と交差し、そこを左折し少し先の旧道へ入ると、大塚の集落が連なります。 集落の中央に加波山神社の拝殿があり、境内の右側から登山道が始まります。加波山は標高709mの名峰で、山頂一帯には、巨岩・奇岩が集まり、社やばこらが多数点在しています。 加波山は天狗の山として知られ、江戸時代の国学者・平田篤胤は「岩間山に13天狗、筑波山に36天狗、加波山に48天狗」がいると記しています。山頂付近は、ブナ・クヌギなどの落葉樹で覆われていて、関東ふれあいの道として整備されています。 山頂にある加波山神社は、日本武尊が東征したとき、加波山に上り天御中主神、日の神、月の神を祭り、社を建てて加波山中天宮が創建されたと伝えられています。 延暦20年(八〇〇)、征夷大将軍・坂上田村麻呂もここに戦勝祈願をし、大同元年(八〇六) に社殿を寄進したといわれています。 その後、山頂に新宮と本宮の2社が創建され、鎌倉・室町時代には、山内に仏教寺院が立ち並び、700余の神々を祭る霊場が整えられました。 江戸時代に入ると、山伏や修験者などの道場・霊場としても栄えました。明治6年、加波山中天宮は、郷社に指定され社名を「加波山神社」に改めました。明治11年には、参拝者の便宜を図って大塚に拝殿が建てられました。 社殿の屋根をよく見れば、天狗のうちわの印があり、いかにも天狗の山の入口といった雰囲気です。
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