死の恐怖に対する処方箋(死の恐怖に対するぼくなりの対応・対策・克服法)
ぼくは、死の恐怖にとらわれるタイプの人間だ。
発作的にとらわれる。
タナトフォビア(thanatophobia)、死恐怖症とでもいえばいいのかもしれない。
一度、精神科に受診しにいったことがあるが、別に精神病というわけではないらしい。(あえていうなら神経症、ノイローゼに近いとか)
つまり、脳内物質の分泌のつりあいがとれていないわけではないので、薬で症状が軽くなるとか、そういうものではないらしい。
むしろ、カウンセリングとか、そっちの方向による軽減が期待できる症状だそうな。
これは、ぼくの例だから、なにかの精神病との合併症状で、死の恐怖が出てきている可能性がある場合は、精神科・心療内科を受診したほうがいいでしょう。
ぼくの場合は、死の観念(ぼくには、「永遠の無」のイメージであらわれる)におそわれて、
それにおそわれると、あまりにもそのイメージが強烈すぎて、そのことしか考えられなくなり、
他の考えがあまり手につかず、しかもストレスのかかる観念であるため、精神的にめちゃくちゃ消耗して衰弱する。
この症状が出て、精神的につかれきったときは、はた目からみても、すごく疲れているように見えるらしい。
これとは、十歳くらいからのつきあいで、断続的にお世話になっているので、
それなりにこちらも対抗策というか、出てきたときの「お迎えの準備」とやらを、いくつか編み出している。
これがすごくしんどいというのは、わかる。
今まで、これに襲われている人をぼく以外では見たことがないのだけど、絶対にいるはずだ。
だから、ここに、ぼくが今まで編み出した分の、対処法を書いておく。
もしかしたら、いくつかはすでに自分でもやっていることかもしれないし、やっていないこともあるかもしれない。
いくつかは、自分にも役に立つけど、いくつかは、まったく役に立たないかもしれない。
ちょっとでも役に立つことを祈って、この文章をしたためます。
1.瞑想や座禅
これは意外と効きます。
たぶん、ぼくの場合は、死のイメージを見つめることを自分でやめることができないから、つらくなっているのですよね。
ですから、瞑想や座禅によって、「考えることを休む」ことをすれば、ずいぶんとマシになることがありました。
24時間ずっと瞑想できていればいいのですが、そこまではできないにしても、これをやることで少し精神が休まる時間が取れます。
2.特定の本を読む
ぼくの場合、死が無であるという「思い込み」によって、ここまでのダメージを精神に受けているので、
「死が無ではない」、「死んだあとに、何か残る」というような本を読む、
これは思ったよりもずっと効きました。優しい内容の本を読むだけで、心っていやされるんだ、ってわかりました。
読んだ本で、けっこう心に効いたのをあげますね。
マイケル・セイボム(Sabom, Michael B)の「『あの世』からの帰還」や、レイモンド・ムーディー(Sabom, Michael B)の本たち、すなわち
臨死体験(Near Death Experience)についての本、他には、キューブラー・ロス(Kubler-Ross, Elizabeth)など。
生まれ変わりについて。イアン・スティーヴンソンのものが有名かな。
ここらへんは、唯物論者だった当時のぼくでも、読めるくらいには科学的でありました。
カール・ベッカー(米華薫)の本は、読んでないけど、たぶんこの系譜なので効くはず。
うちのリンクにもありますが、笠原敏雄さんの訳した本は、この分野の文献が多いので、見てみるとよいかも。
ちょっとオカルトとか宗教が入ってくると、
新約聖書(意外と宗教書は読んでいて落ち着く)
ルドルフ・シュタイナーの人智学
グノーシス主義関連文書(カタリ派、初期教会、新プラトン主義などなど)
仏教の本(ダライラマによるチベット仏教のものはけっこうよかった)
まだ読んでないけど、ブラヴァツキー夫人(Helena Petrovna Blavatskii)の神智学は、シュタイナーの人智学の源流なので、読んで損はないだろう。
スウェデンボルグ(Emanuel Swedenborg)の本は、少しだけ文庫版のを昔読んだけど、悪くなかったように思う。
3.走る、歩く
とりあえず、体を動かして、頭で何を考えていようが、無視する。
頭で考えたことによるダメージを無視して歩いていれば、まあ少しはマシになってくる。
しかもよく眠れる。
4.眠る
とりあえず、意識を刈り取ってしまう。
5.海外旅行
国内でもいいのかもしれない。
たぶん、個人旅行よりも、団体旅行で、まわりと話さざるを得ないようなもののほうがいいように思う。
強制的に環境を切り替えて、無理やりにいやな精神状態から逃げる。
一日か二日じゃ効果がぼくは出なかったので、五日から一週間くらいのほうがいい。
こんなところでしょうか。
この文章が、悩めるあなたの力に、少しでもなりますように。
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