Theodore Sturgeon [ウィジェット]と[ワジェット]とボフ The [Widget], the [Wadget], and Boff 1955 若島正編 奇想コレクション 河出書房新社より

甘い甘い甘い、あま〜〜いお話! ぼくはこういうのが大好きだ!
宇宙からの報告書のようなものが冒頭に紹介され、次に舞台は、どこかの街の下宿屋さんにうつる。
そこで、いろいろな人たちの行動を見ていくことになるのだが…。
というのが大まかなあらすじ。
シナプス・ベータ・サブ16(synapse beta sub sixteen)、というのが、お話をまわす上で重要な役割を果たしている。
超直感とでもいうべき、社会的・文化的・本能的な平衡感覚……本当にやばいときには、直感的に正しいものをつかむ、正しい選択をする、そういう機能を持つ部位…なのかな。あえて説明すると。
理性じゃなくて、直感が、いざってときにはたよりになるというのは、ぼくの経験からも確かにそういえる。
でも、このお話が面白いのは、こういうちょっと変わったアイデアだけのせいではなくて、みんなの抱えている悩みと、それに対する各人のもがき、それから出した答え。その流れがいいんですね。
優しい気持ちになれることうけあい。

あと、この短編集に収録されている午砲(Noon Gun 1963)も、話の進み方、問題の解決の仕方はあまり好きなほうではないけど、最後の主人公の行動は好感が持てる。ぼくだってそうする。


2011/12/09

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