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インターネットにおける根拠のない誹謗中傷に反対する
ぼくの記憶する限り、二十一世紀の初頭、ゼロゼロ年代のはじめごろから、インターネットに、差別的かつ攻撃的な言葉が飛び交うようになったように思います。
もはやその言葉は、一種の「様式美」となっているようにうつらなくもないが、人の心を傷つけるたぐいの言葉であることは間違いない。
ぼくは、これには、論理的にも、感情的にも、反対です。
そのような攻撃的なことを言う人は、リテラシーとエチケットが足りていないと思う。
インターネット風にいうと、ネット・リテラシーとネチケットが欠けている。
横文字がわかりづらいなら、漢字になおそう。
読み書き能力と礼儀がおそまつなのです。
インターネットでぼくが差別的かつ攻撃的だと思う文章は、いろいろあります。
たとえば、そこで攻撃される対象は、「在日(通常は在日コリアンのことを指すようだ)」、「中国」、「韓国」、「左翼」、「ネトウヨ」、「ニート」、「自民党以外の政党」、「女性」、「原発推進論者」、「反原発推進論者」…いま、すぐに思いつくのはこれくらい。
たしか他にもあったと思うし、ここに書いたものの中で、今はあまり言われていないものもあるだろう。
だけど、このように人を分類して、攻撃するのはちょっと違うんじゃないかと思う。
理由は以下。
まず、論理の上で反対する理由。
上で攻撃される対象をあげたが、たとえば「在日は何々だ」という言葉を考えてみたい。
ひとつめの疑問は、すべての在日コリアンが何々だ、ということがあるか? 日本人でさえいろいろいるのだ、そんなにすべての人にあてはまる属性というのはないんじゃないか?
ふたつめの疑問は、もしその台詞を実際に在日コリアンに会った人がしゃべっているとしたら、それは出会った人個人の属性なんじゃないか、あるいはお互いの理解が足りないことによる誤解によってそう思っているのではないか?
みっつめの疑問は、もしその台詞を実際に在日コリアンに会ったことのない人がしゃべっているとしたら、その判断はどこからの情報によるのか? そしてその情報は本当に正しいのか? 正しいとしたらなぜ正しいといえるのか?
上の「在日コリアン」は、好きな分類に読み替えてもらってかまわないです。
リテラシーというのは、このようなことを考えて情報を読み取るということだと思う。
しかし、それをしていない人がおおいように思います。
もし、このような吟味をした上で言っている方がいたらごめんなさい。
次に、感情の上で反対する理由。
まず、弱いものいじめである場合が、けっこうあるように思うこと。
ネットで強い相手に対して愚痴をこぼしているなら無害でいいが、それが自分より弱いものにむかっていくと、実際に害をあたえることがある。
ネットで非難された人間を退学に追い込んだり、電話で精神的苦痛をあたえたりするのは、だめだと思う。
たとえ自分に正義があるとしても、それを自分より弱い立場の人間に喜んでふるうのは、残酷じゃないか。
それはもう、自分が正しいから攻撃しているというより、自分の力によっているだけじゃないかと思うのです。
それに自分に正義がない場合、情報がデマの場合な場合もある。
無実の人を攻撃する、これはひどいことでしょう。
相手を非難したいときは、ちゃんと礼儀をもって非難するべきではないでしょうか。
それができないなら、エチケットが足りないということだと、ぼくは思います。
じゃあ、どうすればいいのか。
ネット・リテラシーとネチケットを学ぶことが、いい方法なんじゃないかなあと思う。
ネット・リテラシーというのは、「ネットの情報は、信頼できる情報も、信頼できない情報もある」、というのを覚えておくのが一番の基本だと思います。
ぼくも、たまに(しばしば?)忘れてしまうことがあります。
文字になっているから、信頼感があるんだよね、なぜか。
でも、だれが書いたのかわからない文字ということは、うわさと同じようなものです。
それをいうなら、マスコミや一般書籍も似たようなものですが。
間違ったことを書くと信用が落ちて売り上げにひびくから、いちおうチェックは入るけれども、それでも、うわさよりはマシという程度でしょう。
しかし、間違ったことを書いても売り上げなんて関係ないネットの情報は、信頼性という点ではマスコミや一般書籍よりも劣る場合が多いです。
だから、ちゃんと自分でもっと信頼できる情報源にアクセスすべきでしょう。
ネチケットというのは、「相手は顔が見えないけど同じ人間なんだ」というのを忘れないようにするというのが一番の基本でしょう。
ぼくは、こっちのほうは、あまり忘れたことはないつもりですが、ないつもりでもあるのが人間だと思います。
相手は人間なのだから、「激しい言葉は使わずに、ていねいな言葉でやりとりしましょう」、「攻撃的なことをいう人は無視しましょう」、「誤解のないように、わからないことは聞きましょう」。
こんな原則でしょうか。
二番目は、現実世界とちょっと違うところかもしれません。
しかし、掲示板やチャットには、「荒らし」といって、会話の進行を邪魔する人がいます。
そういう人たちは、相手をされるとますます楽しくなってしまうことがわかり、無視するのが一番いい方策だというのが先人の経験から導き出されています。
あなたのインターネットとのつきあいが、あなたに幸せをもたらしますように。では。