もどる
トップへ



katawa shoujo かたわ少女 レビュー 攻略 感想

全体として。
 Ren'pyで作られたゲーム。元ネタは、RAITA氏(日本人です)が同人誌に書いた数ページのイラスト。
 たぶん、検索すれば、ネットのどこかに元画像は落ちていると思うので、興味ある人は探してみては。
 (探してみたら、同人誌にだれかが着色したものがありました。英語だけどよければ)
 http://shimmie.katawa-shoujo.com/post/view/1?search=raita
 18禁だけど、成人要素をカットする機能もついているので、安心。

 ネタバレは全開でいきます。特にネタバレを背景色と同じ色で書いたり、スペースを空けたりもしていません。戻りたい人は、上の 「もどる」か「トップへ」のリンクを使ってください。
 これを書いている時点では、完全版の日本語版は出ておらず、英語版で完全版をプレイ。Act1は、日本語でもプレイ可能。
 ver1.0をプレイ。いちおう、最新版はフランス語でもプレイできるものだったけど、一番最初のやつは、不適切だと思われる文章が削られていない版ということで、これをやってみることに。読んだ限り、何が不適切なのか、いまいち不明だったけども。
 英語を読んだので、理解が浅い部分があると思います。感想は、自分の英語に対する理解力によって、評価が不当に下がっていたりするかも。あと、英語で読んだので、選択肢の日本語訳が、日本語翻訳チームのものと微妙に違うかも。ところどころは準拠したけども…。

 「Text History」(履歴)があるのがとてもよい。
 Ren'pyには、履歴ではなく、ゲーム自体を巻き戻す仕組みがついている。
 だから、履歴を表示させるには、もともとの仕組みではなく、別のプログラムを作らねばならないはずだ。
 見たところ、シナリオ自体を呼び出しているように見えた。ロードしても、ロードする前の文章は履歴には表示されず、現在見ているシーンの前の文章が書いてある。
 ぼくは、こちらの仕組みのほうが、ロードする前の文章が履歴に出る仕組みよりも好きだ。ロードした文章の前に何が書いてあったか、ちゃんとわかるので。
 いちおう、マウスのコロコロ(というのか?)を使って上や下に動かせば、右クリックして履歴を呼び出すのとは違ったやり方ができる。Ren'pyの本来の仕様とは少し違うけど…。

 Extraの、Library機能(シナリオ回想モード)が、章にカーソルをあてると、説明が出てくるのは小技がきいていて、にくい演出。

 音楽がとてもよい。できるなら、ヘッドフォンやイヤホンで聞いたほうが、音を楽しめると思う。
 パソコンにもともとついているスピーカーで再生したら聞こえない音が、ヘッドフォンをしたら聞こえたので…。
 でも、スピーカーの性能次第かも。

 外国人の制作によるものだけれど、日本人でも楽しめることはうけあい。

 何に製作者たちが影響を受けたかの図は以下から。
http://www.katawa-shoujo.com/influencechart.jpg

 立ち絵の変遷について。Wikipediaにも記載がありますが…。
 えみ http://katawashoujo-ja.blogspot.jp/2010/10/blog-post.html
 りん http://katawashoujo-ja.blogspot.jp/2011/10/blog-post.html
 リリー http://katawashoujo-ja.blogspot.jp/2011/02/blog-post.html
 はなこ http://katawashoujo-ja.blogspot.jp/2011/03/blog-post_06.html
 しずね http://katawashoujo-ja.blogspot.jp/2011/11/blog-post.html

 3−3のみんなの名前など。
 http://shimmie.katawa-shoujo.com/post/view/1827


Act1、すなわち共通ルートについて。
これが、思ったよりもずっと複雑だった。
もっと単純な分岐かと思っていたが、そうでもない。
ここから、攻略が入る。複雑だが、難しくはないと思うので、自分で調べたい人は見なくてもいいと思う。
つまりそうなところだけ紹介するので、網羅的な攻略とはいいがたいかもしれない…。 おそらく、「笑美・琳」、「リリー・華子」、「静音」のみっつに、おおまかに分かれていて、その中でさらに細分化されている模様。
「笑美・琳」のルートには、「Waylay」(待ち伏せ)の章で、医者にすなおに従うと入れる。「静音」ルートは、好意的な選択肢を選んでいけば自然と行ける。
「リリー・華子」ルートに入るには、最初に自己紹介することが必要。(ぼくは最初のプレイでは、しなかった)Hanako, Lilyルートがややこしいので、以下にルートへの到達法を記す。

「Gateway Effect(入口効果)」自己紹介する・しない
「In the Nursery(医療棟で)」図書館について聞く
「Risk vs. Reward(リスクと報酬)」攻撃する・罠だ(どちらでも問題ない選択肢のはず)
「Shared Library(共有図書室)」華子に自己紹介する(この選択をすることが、華子・リリールートへの道。この選択を出すには、最初の選択で自己紹介をしていなければならない)
「Bizzare and Surreal(奇怪千万)」かわいかったという(この選択をすることで、華子・リリールートへのフラグを立てたままにする)
「Lunch Evolution Theory(昼ごはん進化論)」選択肢登場。「Hanakoと話に行く」、「本を読む」、「しずねとミーシャが決断にたどりつくまで待つ」。ここで「Hanakoと話す」を選択すると、リリー・華子ルートへの道が開ける。できれば、Emiルートに入らないように、Emiと競争するときには「がんばらない」を選ぶこと。あるいは、「Waylay(まちぶせ)」での保健の先生のアドバイスを真剣に聞かないこと。
その上で、
「Cold War(冷戦)」で、"Hey, come on. Cut me and Lily some slack..."「まあ、まってよ、自分とリリーにもう少し規則をゆるめてくれ」
「Mind Your Step(足元に注意)」で、"Sorry, I'm not in very good condition."「ごめん、あまり調子がよくない」
 この選択をして、他のルートに入らないようにすれば、リリー・華子ルートに突入できる。
「Sip(Part2)」で、 "Go to the Library."(「図書館に行く」)と"Go for a walk into town."(「町に歩きにいく」)が出てくる。
 前者を選ぶと華子、後者を選ぶとリリーのルートに入る。


まさかのデッドエンドあり。
基本的に、だれとも仲良くなりすぎないような選択肢を選んでいくと、最後にRinと出会える(ことがある)。
出会える章、「Creative Pain(創造的な痛み)」において、「I just kinda stuck with her, I think.(まあ、ただ彼女にくっついているだけ、だと思いますね)」を選ぶと、健二の過去について聞けたあと、屋上から転落する。おお…。本当にだれとも仲良くなっていないと、ヒロインとは誰にも会えずに…

 ぼくは、「Slow Recovery(ゆっくりとした回復)」を出すのに苦労した(追記:実際、出すのが難しいらしい。海外のかたわ少女攻略(katawa shoujo walkthrough)チャートでもHARD TO GET SCENEと書いてある(http://meta.filesmelt.com/downloader.php?file=KatawaShoujoFlowchartv29.png)。ギャラリーが全部埋まっているのに、シナリオが99%で止まっているのは、だいたいこれが出ていないせい)。正確な発現条件はよくわからないが、みんなに好意的な答えをした(ただしリリーとしずねの冷戦のときには、リリーの好感度をあげない)うえで、笑美と競争する章(「Excersise」)でがんばると出る。
「自己紹介する」>「静音の耳が聞こえないことについて聞く」>「彼女はいいところをついている。果敢に攻撃だ」>「華子に自己紹介する」>「かわいいという」>「静音とミーシャを待つ」>「はい」>「巻き込まないでくれ、自分のことはやっている」>「がんばる」
 人によっては、「No Recovery」を出すのに苦労するかもしれない。ぼくは、一番最初のプレイでは、最初の自己紹介をせずに進めた。これにより、華子とのフラグはたたない。そのうえで、「Cold War(冷戦)」のときに、リリーの肩をもつようにもして、「Excersise」で「がんばる」を選択すると、出てくるはず。あまりみんなとの好感度をあげずに、笑美ルートに入るやりかたをすると出てくるのだと思う。でも、「Slow Recovery(ゆっくりとした回復)」を見ると、「No Recovery(回復せず)」もLibraryで見られるようになるようだから、あまり心配はいらないのか…? しかし、「Slow Recovery」を見た時の「No Recovery」は、見なかったときのそれとは少し違うような。まあ、ここらへんは個人の裁量でいいでしょう。


以下、個別ルート感想。順番は攻略順。


Emi
Act1「Waylay」(まちぶせ)にて、保健の先生に「はい」という。そのことにより、下の章(「Excercise」)に突入可能。
「Exercise」(エクササイズ)で、"Go for it"(がんばる)と"Take it easy"(気楽にいこう)の選択肢で、前者を選ぶと分岐。

攻略
「Famous Last Words」(有名な最後の言葉)において、"Offer to run with Emi"「笑美と一緒に走ることを提案する」を選択。
「Definitions」(定義)において、"Press Emi"「笑美にもっと突っ込んで聞く」を選択。"Let it rest"「そのままにする」ではなく。
「Phantom Pain」(幻想の痛み)において、"I suppose I can spare a few minutes."「少し時間取れると思います」を選択。
(ここまで全部、上で示したのとは違う選択肢を選ぶと、自動的に、「Instant Reply」(即座の返答)のルートに行く。おそらく、特に「Phantom Pain」の選択肢が重要。ここで違う選択肢を選ぶと、それだけで「Instant Reply」のルートに行く)
「Debate Expresses Doubt」(議論の表現の疑い)において、"Sure, why not?"(「わかった、だめなわけないじゃないか」)を選択。
「Gess Who's coming...Never Mind」(誰が来るかな…気にするな)において、"Talk to her mom."「笑美の母親と話す」を選択。→グッドエンドへ
 ここで、"Go after her"「笑美を追いかける」を選択すると、
 ミーシャに声をかけられる「Instant Reply」において、"Downplay the issue"「その問題を重要視しない」と"Give in and let Misha know"「ミーシャに話す(公表してミーシャに知らせる)」の選択肢が出る。
 前者を選べば、バッドエンド。後者を選ぶと、CGを回収できて、グッドエンドへ。

茨崎笑美シナリオ感想。
 わりとシリアス。茨崎(いばらざき)という苗字が超かっこいい。
 Emiのお気に入りのセリフは、走ったあとに言う、「better than sex, right?」(セックスよりも気持ちいい、でしょ?)。
 全然そんな雰囲気じゃないところに突然言うから、本当にドキッとした。
 Emiは元気な子だと思ったのだが、けっこう頑固だし、人に頼らないし、他人を信じられないし、ぼく好みの子でした。
 一面的な要素だけじゃなくて、人間の多面的なところを書いているのが、このシナリオのいいところだと思う。
 明るい部分だけじゃなくて、暗い部分も書いていて、それを受け入れる話になっているところが、いいなあと思った。
 なんだかんだで、スキンシップが多いのも素敵。
 ただ、エロさは少なめだったと思う。スキンシップは、あくまで日常的にしてくれるので、エロとは別。
 ですがね、それにもかかわらず、立ち絵は一番かわいいと思うの。担当絵師に乾杯。
 けっこうラブラブなシーンもあるので、わりと「萌える」要素があると思う。
 あ、あとミーシャと静音は、いい味だしてました。むとう先生もいい味を出してます。
 主人公が、科学が得意だったのは意外。英語が苦手らしい。ほかのルートでもこの設定は共通っぽい。。


Rin
 ルート突入の選択肢が、最後のほうに出てくる。
 笑美のルートに入らずに、つまり、笑美と競争しているときに、"Take it easy"「気楽に行こう」を選んだあと、学園祭を迎えると美術の先生が壁画のところにやってくる。(他のヒロインのルートに入らないように注意する。最初の自己紹介をせずにリリーと静音のけんかでリリーの肩を持つのが一番楽だろう)
"I'm interested in the art club"「美術部に興味がある」を選ぶと、ルートに突入する。上で書いたが、こちらを選ばないとデッドエンドに。

「Studies in Grayscale」(グレースケールの研究)において、"You're amazing!"「すごいね!」 と"I wish I was as good as you."「君と同じくらい上手だったらよかったのに」 前者を選択。
「Things You Like」(好きなもの)において、"It makes me feel I'm stuck."「行き詰まった気持ちにさせてくれる」と "It's refreshing."「リフレッシュさせてくれる」 前者。
「Underwater and a Maple with a Name」(水中と名前のあるカエデ)において、"I want to be more like Rin."「もっと琳みたいになりたい」と "I want to be more like Emi."「もっと笑美みたいになりたい」 前者。
「In her own image」(彼女自身のイメージの中で)において、"I think you'd be a big hit." 「すごいヒットを飛ばせると思う」、"It isn't like you at all to hesitate like this."「こんな風にためらうなんて全然君らしくない」 、"You won't get a chance like this again."「こんなチャンス二度とないんじゃないか」 一番最初。
ここまでの選択肢で、後者を選び続けると、この章「In her own image」で出てくる選択肢が、
"You'd be wasting your talents otherwise."「やらないんだったら才能の浪費じゃないかな」 、"Because it would be exciting"「だってきっと楽しいよ」、 "You should aim high"「目標は高く持つべきだ」に変化する。
この選択肢のあと、「Rose-Tinted Glasses」(バラ色のグラス)という章が見れる。
「Dandelions」(タンポポ)において、"What about me?"「僕についてはどうなんだ?」 と"What about Emi?"「笑美についてはどうなんだ?」 前者。
「BADAAN!」(バダァァン!)において、"I want to be with her more."「彼女ともっと一緒にいたい」と "I can't leave her alone wither."「沈んでいる彼女をひとりにはしておけない」 前者。
「Things you hate」(嫌いなもの)において、"I need to understand."「理解する必要がある」と"Then explain."「じゃあ説明してよ」 前者。
後者を選ぶと、Part4に進まずに、「Shards of Ire」(怒りの破片)という章に突入し、バッドエンド。

「The Scene」(その風景) "But aren't you happy people are interested in your paintings?"「でも、君の絵にみんな興味を持ってくれて幸せじゃないのか?」、"But if you someone like that, then what?"「でも、もし君がそういう人間だったら、何なんだ?」 前者を選ぶと、「Wavelength」(周波数)からはじまる数章ののちにバッドエンド、後者を選ぶと、「Desparate Glory」(やけっぱちの栄光)という章に入る。
そのままグッドエンドへ。

 シナリオは、実はあんまり面白くなかった。
 ヒロインのキャラクターが気に入らないとかではない。むしろ、ヒロインの造形は好き。
 ただ、話の流れがあまり面白くなかったというか…。
 こう、うまく主人公に感情移入できなかったのもあるかも。主人公の考えと自分の考えがちょっと違うというか。
 でも、グッドエンドの最後のほうはよかったかな、と思う。
 ギャラリーの7番の真ん中の行の一番左、雨の部屋の中で下着姿になっているRinの絵は、とてもきれいだった。
 綿毛が飛んだり、エフェクトもよかったと思う。
 お気に入りのセリフは、"What's the word for when it feels inside your heart that everything in the world is all right?"
 「自分の心の中で、この世のすべてが大丈夫って感じられたときの言葉ってなんだろう?」
 最後のセリフですね。


Lily
 リリーシナリオは、ちょっと特殊な構造かもしれない。
 選択肢によって、バッドエンドの分岐が出るのではなく、分岐せずに、話の途中で終わってしまうことでバッドエンドというタイプ。
 リリーは途中でスコットランドに行くんだけど(母がスコットランドのインバネス出身という設定。)、そのまま帰ってこずにバッドエンドという…。
 以下の選択肢を選べば、グッドエンドにたどりつけます。
 バッドエンドは、見ることもできるけど、シナリオを埋めるには、グッドエンドだけでもよい。
 グッドエンドへの行き方は、

「Brief History of Thyme」(タイムの短い歴史)で、"Tell the truth."「本当のことを言う」
「Minor Discord」(ちいさな不協和音)で、"Ignore his insane ramblings"「彼の正気を失ったまとまりのない話を無視する」
「Prelude」(プレリュード)で、"Adress it."「それに言及する」
「The Momentary Present」(一瞬の現在)で、"Talk about Hanako."「華子について話す」
「Out and About」(正真正銘)で、"Mention the letter."「手紙のことを話す」
 これでいける。

 情緒不安定な秋口にやったせいか、ちょっと心がゆさぶられてしまった。けっこう激動のシナリオ。
 置いていかないでくれ、スコットランドに行くな!という気持ち。
 なんかこう、あれだ、昔、親しい人と別れたときの記憶がよみがえってきて、わりとしんどかったです、マジに。
 こういう親しい人と別れる話は、自分にとって心臓に悪いなって思いました。すごくしんどいんだよね、好きな人と別れるのは。
 恋愛に限らず、親しい人、親しい場所、いごこちのいい環境とさよならするのは、とてもつらい。
 最後のほうはシナリオが駆け足だったかな…。
 なんでリリーが戻ってきたのか、いまひとつ明白ではなかったような…。英語読み切れてなかったか?
 あと、リリーかわいい。金髪(というかヨーロッパ人?)にチャイナ服は、考えたやつだれだろう、天才じゃないの?
 その発想はなかった。白人の血を引く人間にチャイナとは、その発想はなかった。あんがいアメリカとかではふつうなのか?
 シルクのパジャマもエロい。っていうか、リリーがエロい。
 正直、このゲームは、エロいゲームではないと思う。Sugar Delightとは違って、いわゆる「抜ける」ものではないと思う。
 でも、リリールートは、がんばればいけるんじゃないか、という気がしなくもない。
 リリーさん積極的。いいと思います。

 いいなあと思ったセリフは、以下。
"Just because I can't see, that doesn't mean I don't have my own preferences."
「私が目が見えないからって、自分の好みを持っていないわけじゃないよ」
"There's no point in apoogizing for who you are."
「自分が何者であるかについて謝ることには、何の意味もないよ」
、怒涛のアイラブユー連撃もよかった。キャラ造形はかなり好みの部類。 



Hanako
 華子ルート内での選択肢は、あまり多くないと思うが、他のルートよりもバッドエンドに入りやすいと思う。
 シナリオ構造としては、前半部に、ふたつの章のどちらかを見て先に進む。(たぶんこれはどちらを見ても、あとで補正をかけられるか、特に好感度に影響しない選択肢)
 その後、いくつかの好感度(というよりは一種のフラグといったほうが正確かもしれない。自分の心情に関する選択肢もあるので)に関する選択肢を経て、最後の選択肢が出現。
 最後の選択肢は、間違えると即バッドエンドへ行くもので、途中の好感度によって、間違った選択肢を取った場合のシナリオが変わる。

「Tea Leaves」(茶葉) において、"What do you think, Hanako?"「どう思う、華子?」、 "I've done enough work for the council already."「生徒会のためにすでに十分仕事をしたよ」
 前者を選ぶと、「Office Confessional」(公式の懺悔)という章が見れ、後者を選ぶと、「Chess and Slides」(チェスとスライド)という章が見れる。
 上で話した、特に影響のない(と思われる)選択肢。シナリオを見ても、どちらが「正解」かよくわからない。
「Shady Encounter」 (秘密の遭遇)において、"Admit it."「受け入れる」、"Deny it."「否定する」 前者を選択。
「Beginning of the End」(終わりの始まり)において、"Do you want to go into the city?"「街に行きたい?」、 "How about we call it a day?"「切り上げようか?」 前者を選択。
「Faraway Presence」(遠くの存在)において、 "Agree with Lily."(リリーに賛成する)、"Trust my own judgement."(自分自身の判断を信じる) 前者を選択。
 ここで後者を選ぶと、「Cut Petals」(切られた花びら)というバッドエンド直通の章に行く。好感度が低いと、「Misstep」(踏み間違え)というこれまたバッドエンド直通の章へ行く。
 「Misstep」を見るためには、「Beggining of the End」で、華子に興味がないかのような、上で選んでいない選択肢をすること。
 どちらの選択肢を選んでも、「Misstep」になる。
 けっこう厳しい条件だ。

 華子シナリオで一番好きなのは、華子のキャラクターだ。話の流れは悪くはないが、もうちょっと展開が速いほうがぼくの好み。
 エロさはシナリオの中でもかなり低めだと思う。
 シナリオについては、もうちょっと華子といろいろ話したり、チェスをしたかったなと思う。
 でも、華子は本当にかわいいなあ!
 特に、ぼくは↓のセリフが好き。ひまなときに華子がやっている、廊下のタイルふみ遊びのときの。きゅーん、とくるものがありますね。
"It's a... a game."
"Do you... see the floor here?"
"Sometimes... when there's no one around... I only step on the darker ones..."
 「これ…ゲームなんだ」
 「えっと…ここの、床、見える?」
 「ときどき…まわりにだれもいないときにね…色の暗いところの上だけを踏むの…」
 このセリフで華子が一気に好きになりました。


Sizune
Act1で、好意的な選択肢を選べば簡単にルートに入れる。
「In the Nursery(医療棟で)」において、Shizuneの耳が聞こえないことについて聞く。
「Risk vs. Reward(リスクと報酬)」において、攻撃する
「Lunch Evolution Theory(昼ごはん進化論)」で、「静音とミーシャの話がまとまるまで待つ」。
「Cold War(冷戦)」で、「巻き込まないでくれ」
「Home Field Advantage(ホームグラウンドの利点)」で、「話をはぐらかす」 これで大丈夫なはず。

 ルートの中の攻略はめちゃくちゃ簡単。
 基本的に一本道シナリオで、分岐はひとつだけ。
 なので、ここの攻略は省略。
 「The Anchor」(錨)のときに、電車が(特に理由もなく)二本も来ないのは日本では考えられない。
 Kenjiがいい味を出すところがある。彼の過去を話すところ。
 おどろいたのは、なんとミーシャとのHシーンが選択可能ということなのだが…! まさかすぎてびっくりした。
 実は、あまり好きになれなかったシナリオではなかったのだけど、これはヒロインが好みにあわなかったのか、自分の英語の理解力が足りないのか、本当にシナリオが肌にあわなかったのかは、わからない。
 Shizuneのお父さんはいやなやつだなあ! というのと、Hideakiは、なかなか面白そうなキャラクターというか、悪くないと思った。
 あと、バッドエンドへいく道でリリーが出てきてちょっとテンションあがった。リリーはけっこう好きなキャラなんだなと再確認。
 ミーシャの同性愛が出てくるのとか、ミーシャの他のルートでは見られない弱い部分とか、あれ、これミーシャシナリオの要素あるんじゃね?って感じで、むしろミーシャに惹かれてしまったという……ミーシャとのHシーンは、もっと楽しい感じのがあればよかったなあ。
 でも、体は一番エロいと思うの、ミーシャちゃん。設定なのか、絵師のリビドーが具現化したのかは、不明。



総評
 面白かった。
 フリーノベルゲーム大国日本で暮らして、実際、ある程度フリーノベルゲームをやってきた経験からいわせてもらえば……
 クオリティ高い! これはすごい! 日本でも十分誇れるレベル!
 もちろん、日本でもクオリティの高いものはあるんだけど、商業と連動していたりすることも多くて、純粋フリー一本槍で、ここまでの質と量を実現したものは、日本でもそうはないと思う。
 これは最大級の賛辞のつもりだけど、日本という上からの目線という感じに聞こえるだろうか?
 日本と海外という風にわけずに、「世界」とひとくくりにしてみても、十分すばらしいし、歴史に残るゲームだと思う。
 ムービー、シナリオの量と質(質に関しては自分の読解力に少し不安あり)、イラストのきれいさ、音楽、それをまとめあげる力量、すばらしいと言わざるをえない。
 フリーの素材を使っていないようなのもすさまじい。個人的には、背景が写真なのは好き。どこかで、製作者はイラストにするつもりだったが労力の点から断念したみたいなことを読んだが、ぼくは背景は写真派なので、非常によかった。
 シナリオの好みは、
笑美≧リリー>華子≧琳>静音
 この順位は、シナリオの読みやすさ、わかりやすさ、非英語母語話者にとっての理解しやすさもふくんでいるかもしれない。
 キャラの好みは、なんと上とほぼ同じ。
笑美≧リリー≧(華子≒琳)>静音
 うーん、キャラの魅力がシナリオの魅力か、シナリオの魅力がキャラの魅力か…。
 笑美は、元気な性格がいいし、そのくせあきらめるのを異常に嫌がるようなちょっとゆがんだところもあって、そこがまた魅力で、そして絵師の立ち絵が一番かわいい。ちょっとだけ似た人を思い出せて、ぼくはその人には好感を抱いていたので、よかった。
 リリーは なんか、かなりエロかった。一番エロいシナリオだと思うし、もしかしてキャラ的にも…? 金髪チャイナというジャンルに目覚めたのはこの人のせい。目隠しプレイとかリリーさんはすばらしいね! 黒いシルクのパジャマとかさすが。いや、エロだけじゃなくて、真面目なところとか、優しいところとか、すごく好き、冗談抜きで。ただ、ちょっと古風すぎるところはあるかも。
 華子は、あの傷ついているところがたまらなく美しい。一番美しい精神を持っていると思う。自分のことを壊れていると思っているのなら、そんなことはないと言ってあげたい。その脆弱さをぼくは愛してる。
 琳は、もし言っている英語の内容がもっとちゃんと理解できたら、もっと好みになるかも。もちろん、琳の言うことは、「(たとえ英語でも)意味がわからない」感じの抽象的な言葉なのだけど、ぼくが読んでいるかぎり、けっこういい性格してると思うんだ。だれかとつながりたいとも思っているし、なんか琳のわかりずらい暗喩も、楽しんで聞けそうな気がする。何度も言うが、シナリオでの主人公の動きがぼくの価値観とずれている感じだったけど、そうじゃないなら、もっと好みのシナリオになったかも。
 静音、ごめん! ちょっと魅力がわからなかったんだ! でも、ゲームの入学当初、いろいろ助けてくれたのはすっごく感謝してる!
 ミーシャ、なんでミーシャルートはないの?(いや、まあ、RAITAさんのイラストに載ってないからだろうけど) 「みかどしいな」だから、ミーシャ、なんとなくわかるぞー。

 イラストは、どれもよかったけど、笑美の立ち絵が好き。あと、久夫が鏡を眺めている絵(ギャラリー6ページの一番上の右から二番目)、琳の下着の絵(ギャラリー7ページ、真ん中の一番左)、そしてゲームクリア後にギャラリーに追加される一枚の絵。
 音楽もよかった。雰囲気出てる。BGMとして、目立ちすぎず、その場の雰囲気に合うものを出してきていると思う。
 Passing of Time(章が切り替わるときにハートの絵が出ている間、流れている曲)は、右クリックでもして場面を止めておかないと最後まで聞けないので、Jukebox(Extraに入っている音楽再生モード)で聞くことをおすすめします。あと、日本語でプレイしたAct1と聞き比べると、明らかな違いがわかるものもあって面白い。
 あと、ムービーはすごかった。いや、これは、本当にもう、すごかった。すごい以外の感想はでません。いや、見たみなさんならそう思いますよね? だってふつうのムービーじゃないよね。止め絵を動かしてどうこうじゃなくて、あれ、アニメかいてますよね? あれ、ノベルゲームのムービーってこんなんだったかなー?って感じ。

 ところで、岩魚子ちゃんとよりをもどすルートはないんですか? 正直、欲しいんですが…。

 ゲーム関係の英語について。ちょっとした小ネタというか、ちょっとした知識。
 ルートは、routeでいいみたいだけれど、ArcやPathも使われるみたいだ。
 攻略は、walkthrough。

 翻訳に関して少々。悪い翻訳といいたいわけじゃなくて、自分が英語を読んだ感覚と、ずれもあったので、ちょっとびっくりした。
 翻訳は人によって変わるとは聞いていたけど、ぼくが原文を読んだイメージとは違う部分もけっこうあった。
 主人公が、ぼくのイメージよりもずっと荒っぽい感じだった。荒っぽいというより、沈んでいたりひねくれていたり無気力だったりというイメージだったので、ちょっとおどろいた。
 あと、リリーが敬語、これはある意味「テンプレ」なんだけど、なんか違和感があった。年上のお姉さんキャラのイメージだったので、敬語は使わないイメージだった、ということなのだろうかと自己分析。
 でも、これだけのものを翻訳するのって本当に大変だと思う。英語を読めない人もいっぱいいるわけで、その人たちに届くといいなと思う。これを書いている時点では完成版は出ていないけど、ぼくは翻訳チームを応援しています。


そういえば、華子ルートのムービーで気になっていたことが、以下のサイトの記事で書いてありました。
http://ppgcom.blog12.fc2.com/blog-entry-4884.html
久夫の持っている本は、太宰治の「斜陽」だってわかるんですけど、華子の本がわからなくて気になっていたのですが、どうも大江健三郎の「個人的な体験」っぽい。上のブログは、関連記事も充実しているので、かたわ少女について知りたい人にはおすすめ。