放課後の時間割

 これは、なかなか面白い。
 いや、岡田淳さんの話は、どれもなかなか面白いんだけれども。

 図工の先生のところに、お話を聞いてくれないか、と学校ネズミがたずねてくるお話。
 作者の岡田さんも、図工の先生だったようで、ぼくが知っているかぎり、この人の本のさし絵は、すべて本人が手がけている。すごいよね。

 たっくさんの話がはいっていて、どれもこれも軽く読めるので、短編集のようなものとして呼んでみてもいいかも。
 しかも、はいっている話の雰囲気は、どれも違うようでいて、どこかに独特の雰囲気があってつながっている。

「手の中のもの、なあんだ?」
「すると、雪がふりだした」
「すけだち」
「机の上の宝島」
「放課後の時間割、あるいは長ぐつをはいたネズミ」

 が特にお気に入りだが、最後の二章もなかなか味がある。
 なにか不思議なことが起こって、ふつうは、話せそうもない二人(人同士とは限らないし、そうじゃないことのほうが多いかもなのだが)が話す、というのは、ぼくにとって、好きな情景なのかもしれない。

 だれかのやさしさ、みたいなものが書かれている話は、やっぱり好きだなあ。

2011/11/06

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