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生まれ変わりと臨死体験
生まれ変わりと臨死体験についてメモ。
「続「あの世」からの帰還」に載っている事例によれば、
ロバート・スペッツラー医師が担当した、パム・レイノルズ(仮名、同書はじめにより)の事例。
パムの事例で得られた医学的記録は、従来の記録をはるかにしのいでいる、と書かれてあった。
この事例では、冷却により、脳の全機能が停止した。
死の科学的定義はあいまいだが、実用的な定義においては「死亡」とみなされる状態だった。
死の実用的な定義とは、実際の臨床で使われる定義のことで(少なくともこの本が書かれた1998年のアメリカにおいては)、以下の三要件が必要。
1.脳波活動がない
2.聴覚誘発電位が認められず脳幹が機能していない
3.脳への血流が確認されない
この状態で、パム・レイノルズは臨死体験を行い、まわりの状況を「見て」(その説明は手術時所見により正確だとわかった)、医者である著者もよく知らなかった器具について、ほとんど正しい(溝の描写が少し違うのではないかと著者のセイボムは言う)説明をした。
昔、大学で、もっとも完璧な死の定義とは、「意識がない状態で、肉体が腐敗する」だというような話を聞いたことがある。
そこからいうと、パムは死んだとはいえないのかもしれない。実際に可逆的な変化だったわけだし。
しかし、ここで書かれている事例と、(ぼくは見ていないが)実際に存在するとされる医学的資料による裏付けを考えると、
1.関係者が詐欺的行為を働いている
2.通常の説明ができない現象が存在する
のふたつの可能性が最も妥当なように思う。しかし、CBSテレビの48時間という番組に出てこの事例を話したり、この本を出版するなどをして、場合によっては医者としての地位が危うくなる(スペッツラー医師も、著者のセイボムも医者)ことを考えると、詐欺的行為の線は考えにくいように思う。
魂のようなものがある、と考えることができない人にとっても、「不可解な現象」、文字通りの意味で「超常現象」が起こっているといえるのではないだろうか。
意図的な心停止や、意図的な脳への血流遮断、重力性の意識喪失(G-LOC)によって意図的に臨死体験をさせようとする試みはうまくいっていないこと、エンドルフィンによって側頭葉発作(臨死体験の原因との仮説がある)が起こるかははっきりしないこと、てんかんのときの妄想(これと似たものが臨死体験の原因ではないかという説がある)には、臨死体験のときに見る情景のようなまとまりが欠けていること、などが書いてあったが、これはつまり、まだ現在の科学的知見では説明がつかないということだ。
ちなみに、ぼくとしては、魂が存在する、という見解に傾いている。
(なお、この本は、セイボムのキリスト教根本主義者的側面が出ているように、読んでいるときに感じられた。だから、「抹香くさい」と感じる人もいるかもしれないが、内容には見るべきものがあると思う。特にパム・レイノルズの事例は)
訳者のページ(上で書いた本に関して)
http://www.02.246.ne.jp/~kasahara/parapsy/book_anoyo2.html
訳者の過去のページ
http://www.02.246.ne.jp/~kasahara/old/index.htm
転生した子どもたち
ジム・B・タッカー著。イアン・スティーヴンソンの後継者。研究所というよりは、研究結果を通俗的に紹介したもの。
空想と過去世の記憶に関する発言の大きな違いは、正確な名前や地名を言うことだ。
偶然の一致では片づけられないと思う。
前世での好み、性別なども持ち越すという話(特に、ビルマに生まれ変わった日本兵の事例)は、妄想では片づけられないだろう。自分もそのふるまいによって苦しんでいるように思われるから。
グナナティレカ・バデウィタナと、マ・チョエ・ニン・テトの事例は、研究者が管理条件のもとで行った再認テスト(故人の物品、知り合いを見分ける)をして肯定的な結果が出たということで、有力な事例だといえる。
人口爆発による生まれ変わりへの反駁、すなわち、「現在の人口は過去全体を合わせた人口よりもはるかに大きいため、現代の人口増加を考えれば、現代に生きる人たち全員が、過去に二回以上生まれ変わっていることはありえない」という考えへの反論が載っていた。
・だれもが生まれ変わらなくてはならないわけではない
・あらたに作り出される人がいないと考えていい理由もない
・ジョンズ・ホプキンズ公衆衛生大学院のデヴィッド・ビシャイは、地球上にはこれまで1050億人の人間が生きてきたという推計を借用し、二十一世紀後半には人口が100億に達することが予測されるが、過去の人間の総計は、まちがいなく全員が生まれ変われるくらい大きいことを述べている。
(この推計については、Haub,C. 1995. How many people have ever lived on earth? Population Today23(2):4-5を参照。ビシャイの話については、Bishai, D. 2000. Can population growth rule out reincarnation? A model of circular migration. Journal of Scientific Exploration 14(3):411-20を参照)
なお、私見だが、植物や動物から人間に生まれ変わる可能性があるなら、人口爆発を前提とした反駁は意味をなさないように思われる。
記憶錯誤によって、話が誇張されているのではないか?ということについて。
時間がたつと、対面前に記録が書きとめられた方が、書きとめられないよりも、説得力が高い。(誇張が入れない場合のほうが説得力が高い)
時間が経ってから、同じ事例を別の人が調べると、説得力の高まった事例の方が多い。(高くなる1、不変3、低くなる11)
高くなった事例では、前に話したことのないことを話したので、説得力が高まったとみなされた。
子どもが前世について語ったときの両親への助言。
・子供は精神病じゃない(むしろ知的能力は高い)
・被暗示性が一般の子供よりも高いというわけではない
・偏見のない態度で耳をかたむけることをすすめる。強い感情を見せる子もいるので、両親は他の話題をしたときと同じような態度で接すべし。
・きびしい質問をあまりしないように。子供が動転してしまうかも。
・過去世についての発言は、なんであっても書きとめておくこと
・今の家族が現世の家族だと説明する(子供の話したことを認め、尊重する一方で、過去世は実際に過去のことなのだと伝える)
・前世の家族とできれば対面するとよい効果がある場合もある。(159ページ参照)下のアドレスにコンタクトして、専門家を呼んでもいい。
159ページの要約引用を以下に。もし、そういう子供がいたら、この本を直接読んでみることをおすすめしますが。
「前世の家族と対面後、子供たちは、過去世からの記憶と現世の状況とをl、それまでよりも統合できるようになることが多い。
その結果、過去世に関連して起こっていた強い感情が弱まることも少なくない。
アジアの家族は、感情的な問題に率直に取り組み、過去世では別の両親がいたが、現世の両親は今ここにいる自分たちふたりだと、子供に語りかける。」
208ページ。
前世の人格が瞑想していた期間が長ければ長いほど、子どもが他界の記憶(過去世ではなく、死んでから生まれ変わるまでの記憶。天国など)を話す可能性は高かった。(1100例中33例。暫定的な結果だが、統計的には有意)
子どもも長くものを覚えておけることから、思い出せないのは、「記憶できない」ではなく、「想起できない」ことになるのだろう。
という話を見て、想起について調べたいという興味がますますわいた。
アラスカのトリンギット族の、生まれ変わり先を予言すること。
死の間際の人や死んだ人に、母斑が出るようにしるしをつける、実験的母斑。
妊婦刻印(マターナルインプレッション)。などの話も面白かった。
あと、ゼンメルワイスの話も興味深かった。
自分が前世の記憶がある、または自分の子供や友人が前世の記憶を持っていると言っている場合、
もしその人物の同意が取れたら、研究に参加してみるのもよいかもしれません。
ヴァージニア大学知覚研究室
http://www.medicine.virginia.edu/clinical/departments/psychiatry/sections/cspp/dops
コンタクト
http://www.medicine.virginia.edu/clinical/departments/psychiatry/sections/cspp/dops/contacting_us-page#Reincar-articles
詳しいことをメールでお知らせしたい場合
DOPS@virginia.edu
手紙で送る場合
The Divison of Perceptual Studies, P.O. Box 800152 , Charlottesville . VA 22908.
長い文章は送らないで、短い文章で最初は送ってほしいそうです。
おそらく、心の研究室にメールを送っても、大丈夫じゃないかとは思います。
http://www.02.246.ne.jp/~kasahara/