いしかわ吃改研の例会
例会メニュー 共通練習=全員で行う。個別練習=希望で行う。 
 弊会の例会は吃音改善で、馴化(困難になれる)させる例会です。吃音完治は目
指せません。「吃っても苦しまずに発声できる」ことを目指しています。
 それは長い目でみて「場数を踏む」とか「自転車のペダル」を踏み続けるのと似て
います。基本、月二回の練習を続けていきます。以下をお読みください。
 2016年5月の中部大会ではご参加の皆さんに一部体験して貰いました。

一分間腹式呼吸 呼吸法の基本

 3秒間鼻から息を吸い、2秒間止めます、10秒間細く長く口から息を吐きます。      これを繰り返します。息を吸うと肺が膨らみ横隔膜も下がり下腹が膨らみ、息を吐く   時は腹にためた(空気は肺に入り、腹には溜まりません)息を吐き出すような感覚で   の呼吸法なので腹式呼吸法と呼ばれています。                          肺を意識して呼吸するより腹を意識した方が力強く安定した呼吸(息を吸う・吐く)が   出るといわれます。腹式呼吸によって直ちに改善するとか治るとかは言えません。    呼吸の基本と思っていただきます。一回15秒で、4セット行います。                 例会ではおおよそ一分間行いますが日常では習慣にして下さい。


新五十音の発声練習  発声の基本
 吃音症状に関わらず、この練習が澱みなくできないと全ての発話に影響すると考え  ています。あ〜え〜い〜う〜え〜お〜あ〜お〜 から、ぱ〜ぴ〜ぷ〜ぺ〜ぽ〜ぱ〜  ぽ〜。引き続き、(現在の例)アメンボ赤いな 「ア・イ・ウ・エ・オ」と、詩を交えた発声    メニューが続きます。発声は姿勢を正しくしっかり前を見て、一ロール目は「連続発声   (語と語が続いているような滑らかさ)」を行い、二ロール目は「区切り発声(語と語を区  切ったような発声)」をロールプレイで進めていきます。発声の基本となり重要と考えて  います。

新五十音の発声練習(文例T)
 あえいうえおあお  かけきくけこかこ  させしすせそさそ
 たてちつてとたと  なねにぬねのなの  はへひふへほはほ
 まめみむめもまも  やえいゆえよやよ  られりるれろらろ
 わえいうえおわを  がげぎぐげごがご  ざぜじずぜぞざぞ 
 だでぢずでとだと  ばべびぶべぼばぼ  ぱぺぴぷぺぽぱぽ
 アメンボ赤いなアイウエオ     ウキモに小えびも泳いでる          
  
柿の木栗の木カキクケコ      キツツキこつこつ枯れけやき    
 ササゲに酢をかけサシスセソ    その魚浅瀬で刺しました

 立ちましょうラッパでタチツテト  トテトテたったとタチツテト
 ナメクジのろのろナニヌネノ    ナンドにぬめってナニヌバル    
 鳩ぽっぽホロホロハヒフヘホ    日なたのお部屋にゃ笛をふく

 マイマイねじまきマミムメモ    ウメの実おちても見もしまい    
 焼きぐりゆで栗ヤイユエヨ     山田に灯のつくよいの家

 らいちょう寒かろラリルレロ    れんげが咲いたら、ルリの鳥
 ワイワイわっしょいワイウエオ   植木屋、井戸換えお祭りだ

自己紹介練習 スピーチの第一歩

 吃音者はこれまで学校などで行ってきた「自己紹介」を恐怖と捉えていた人が      多いと聞いています。行う前から悩んでいたと思います。ロールプレイ例会では      そのトラウマから脱出するために言い始めと終わりに名前を付けた内容で何回     転もします。その中に毎回、己紹介を楽しんでもらっています。


スピーチ練習 スピーチいろいろ
 各自の希望時間をリクエストしてもらいます。1分〜3分が多く、何回転もするの     でいい練習になると思っています。一人が止めどもなく喋っていくスピーチは難発    軽減にはつながらず周りの迷惑にもなりかねないので制限付きです。3分間の希    望でも3回転すれば9分間使えますし、話の内容も段階をふんで充実したものに     なるかも知れません。他の会員の話も聞けてあとで質問タイムに利用できるので    す。タイマーをセットして使います。

朗読練習  短時間朗読に徹する 
 朗読もスピーチも初めの約20秒間が難発になりやすい時間と捉え、長い文章の    朗読は止め、短い朗読のくり返しを行っています。吃音に関する本や、例会参加者   が共通で使える資料のコピーなどを使っています。文節毎で交代してロールプレイ    して読み上げます。

固有名詞克服馴化練習  苦手なことからの脱出 

単語を書いたカード(軽食メニュー・寿司名・駅名ほか)を使った練習です。客と店員   の関係を設定し、客はカードのメニューを見せずに店員に口頭で伝え、受けた店員   は復唱し確認を取ります。自由な数を注文したり、駅窓口で切符を買うのに馴れる    練習となります。これをロールプレイで何回転もします。裏返しのカードを客は突然    読み、店員は突然メニューを聞くと言う軽いストレスをかけた練習です。


ビジネス対応電話練習 コードレス親子電話使用、担当者呼び出し通話。
  実物の固定電話の親機と子機で実際のビジネスの状態に近い練習をしています。  会社や個人名を書いたテキストがあります。送話側から受話側に電話して担当者を   呼び出そうとしますが、担当者が席を外していたり、休んでいたり、出張中であった    りという言い訳を使い通話を終える。これを続けて何回も電話をかけ電話に馴れる   練習に仕上げます。人数が変動すれば対応した組合せをしていきます。タイマーを   使い時間設定をします。

朝礼あいさつロールプレイ  全員が会社員
 東京の吃音改善研究会より受け継いだメニューをいしかわ吃改研バージョンにし      「例文」も作り、司会者・経営方針の唱和担当・朝礼スピーチ担当者・新入社員            役 ・オアシスの唱和担当者など多種の担当者でロールプレイングしています。            例文は幾つかありますが、各自がアレンジして行っても構いません。            五役ありますが人数は以下でも以上でも行うことができる便利なメニューだと自画    自賛しています。お開きには全員で拍手します。全員が廻りで担当する仕組みです。

名前の呼び掛けと返事 実名&仮名プレート使用

 数人が立ち、一番目の人が皆に向かい「Aと申します、よろしくお願いします。」と    発声し隣の「Bさん」に「Bさん」と声をかけ、Bさんは「ハイ」ときちんと返事します。    この要領でAは「Cさん以降の人」にも同じように声をかけて返事をもらいます。      人数が少ない時は、名前を書いた仮名プレートを準備していますのでそれをしっ     かり利用しています。時間調整を兼ねたメニューとしても使っています。